67 / 237
66
しおりを挟む
「生き返らせる……? そ、そんなことできるんスか、オキくん!」
先ほどまで絶望に打ちひしがれていたナクルだったが、沖長の言葉で僅かながらもその表情に希望の色を滲ませた。
「確実じゃない。もしかしたら成功するかもって確率だ。けど、何もしないでいるよりはマシだろ?」
「それは……うん」
「ただ今からやることは、できれば他の人にはバレたくないんだ。ナクル、秘密にできるか?」
「もちろんッス! ボクがオキくんの嫌がることをするわけないッスもん!」
本当に可愛い奴だ。よくもまあこんなに純粋な子に慕われていると、前世の経験からいってもいまだに信じられない。
「それじゃ、さっそくやるぞ」
沖長は深呼吸をした後、心の中で(頼むぞ!)と願いつつ、骸となった蔦絵に視線を向けながらその言葉を口にする。
「――回収!」
すると蔦絵の遺体がその場からパッと消失した。
当然ナクルはその現状に目を丸くし、蔦絵がいた場所と沖長を見比べるように何度も顔を動かす。
「つ、つつつ蔦絵ちゃんが消えたッス! オ、オオオオオオキくん、どうするッスか!?」
「落ち着け。とりあえずナクルは、その蔦絵さんの魂をしっかり掴んでてくれ」
「わ、分かったッス……」
慌てるナクルを尻目に、まずは第一段階が成功したことにより沖長はホッと息を吐いていた。次は、第二段階である。
回収した蔦絵の遺体がリストの中にあるか確認し、そこに表示されているテキストを読み込む。やはりすでに死後硬直すら始まっている遺体が、つまり身体そのものは完全にただの肉の塊と化してしまっている。
(あとは……〝コレ〟が可能かどうか……頼む!)
そこに表示された文字を押して起動させる。
この《アイテムボックス》のバグった能力は色々あるが、その中でも今回もっとも適した能力こそ、この――〝再生〟だった。
この機能は、破損したり中古だったものを再生し戻すことが可能。
つまり回収したものならば、新品同様に復活させることができるということ。
今まで生物の身体を回収し、この機能を試したことはなかった。それこそ壊れた玩具や接触不良などを起こした機械などには何度も使用したが。
だから死んでいるとはいえ、蔦絵の遺体を回収できることも、ましてや再生することができるという確信はなかったのだ。しかしこうして取り込めた以上は、この機能が通じることを示す。
ただ問題はまだある。これが第二段階だ。それは――再生時間である。
その時間は一律というわけではない。再生箇所が多ければ多いほど時間はやはりかかる。
落として割った皿なら、その再生時間は僅か数秒ほどだった。完全に機能しなくなった携帯ゲーム機で試した時は一分ほどかかった。
これは中身が複雑であればあるほど比例した時間を要するということだろう。
(……っ! やっぱ結構時間かかるな)
再生できることが確定したのは嬉しいが、目の前に表示された時間を見て顔をしかめてしまう。
――9:57――
後半の数字が一秒ごとに減っていくので、全部で十分間を必要だということである。
どうやら生物の身体を再生するというのは、機械よりも複雑らしい。
(約十分か……さすがに魂がもたないかもしれねえ)
チラリと、ナクルが大事そうに抱えている魂を見やる。少しずつではあるが、確実に刻々と小さくなっている。恐らくあと三分ほどで消失してしまうだろう。
(どうする? このままじゃ……ん?)
そこで再生時間の下部に記載された文字が目に入った。
そこにはこう書かれている。
――〝瞬時再生〟と。
(何だ? 前まではこんな機能なかったけど……いや、でも今は考える時間が惜しい。文字通りなら再生が瞬時で終わるってことだよな)
なら躊躇う必要などない。何かリスクがあろうと、今は即決即断が必要。そう判断して〝瞬時再生〟の機能を発動させた。
すると再生時間が一気にゼロになり、肉体再生が完了したことを告げる。
「よ、よし! ナクル、今から蔦絵さんの身体を出すぞ!」
「え? あ、はいッス!」
蔦絵の身体が再び目の前に出現しナクルはまたも驚くが、それ以上に言葉を失ったのは、傷一つ、汚れ一つない綺麗なままの身体をしていたからだ。
貫かれた腹部はもちろん、戦いで生まれた汚れや傷、また血などが綺麗に取り除かれていた。改めて《アイテムボックス》のデタラメさに沖長もまた衝撃を受けているが、すぐにハッとしてナクルに言い放つ。
「ナクル、早くその魂を蔦絵さんの身体に!」
「え? で、でもさっきはダメだったッスよ?」
「それは器である身体が壊れてたからだ。今なら多分……イケるはずだ!」
それも確実ではない。あの謎の少女からの情報が正しいならという前提ではあるが、もうこれに賭けるしかないのだ。
ナクルは両手で優しく魂を持ったまま、恐る恐る蔦絵の胸の上に近づけていく。
先ほどはウンともスンともいわなかった。
「頼む、蔦絵さん! 生き返ってくれっ!」
「蔦絵ちゃん! お願いッス! 死んじゃ嫌ッスよっ!」
二人は精一杯の願いを込めて叫ぶ。
すると魂の輝きに呼応するかのように、蔦絵の身体が淡く発光を始めた。
そしてゆっくりと、だが確実に魂はナクルの手から離れ、そのまま蔦絵の中へと沈み込んでいく。
二人はその光景を息を呑みながら見守る。
魂が身体へと宿ると、さらに蔦絵の全身が強い輝きを放ち、その後は徐々に弱く……そして消えていった。
「…………どう、なったんだ?」
思わずそう口にした沖長の問いに答えられる者はそこにはいない。沈黙だけがしばらく続き、蔦絵からも何のアクションもないことから、もしかしたら失敗したのかと不安が過ぎる…………が、次の瞬間、ピクリと蔦絵の指が動いたのを目視できた。
それを見た沖長とナクルは、反射的に互いの顔を見合わせ、同時に彼女の名を呼ぶ。
「「蔦絵さん(ちゃん)っ!」」
その呼び声に応えるかのようにして、蔦絵の瞼が振動し僅かに開く。
「……ぁ…………ナク……ル?」
蔦絵の視線の先にいたナクルを見た蔦絵から、間違いなく彼女の声でそう発せられた。
「うっ……ひぐっ……蔦絵ちゃあぁぁぁぁぁんっ!」
感極まったナクルは、彼女に縋りつくようにして泣き喚いた。
何が何だか分からない様子の蔦絵だったが、すぐに何かを察した様子でナクルの頭を優しくそっと抱きしめる。
「心配かけて……ごめんね」
こうして見事に、蔦絵の復活に成功したのであった。
先ほどまで絶望に打ちひしがれていたナクルだったが、沖長の言葉で僅かながらもその表情に希望の色を滲ませた。
「確実じゃない。もしかしたら成功するかもって確率だ。けど、何もしないでいるよりはマシだろ?」
「それは……うん」
「ただ今からやることは、できれば他の人にはバレたくないんだ。ナクル、秘密にできるか?」
「もちろんッス! ボクがオキくんの嫌がることをするわけないッスもん!」
本当に可愛い奴だ。よくもまあこんなに純粋な子に慕われていると、前世の経験からいってもいまだに信じられない。
「それじゃ、さっそくやるぞ」
沖長は深呼吸をした後、心の中で(頼むぞ!)と願いつつ、骸となった蔦絵に視線を向けながらその言葉を口にする。
「――回収!」
すると蔦絵の遺体がその場からパッと消失した。
当然ナクルはその現状に目を丸くし、蔦絵がいた場所と沖長を見比べるように何度も顔を動かす。
「つ、つつつ蔦絵ちゃんが消えたッス! オ、オオオオオオキくん、どうするッスか!?」
「落ち着け。とりあえずナクルは、その蔦絵さんの魂をしっかり掴んでてくれ」
「わ、分かったッス……」
慌てるナクルを尻目に、まずは第一段階が成功したことにより沖長はホッと息を吐いていた。次は、第二段階である。
回収した蔦絵の遺体がリストの中にあるか確認し、そこに表示されているテキストを読み込む。やはりすでに死後硬直すら始まっている遺体が、つまり身体そのものは完全にただの肉の塊と化してしまっている。
(あとは……〝コレ〟が可能かどうか……頼む!)
そこに表示された文字を押して起動させる。
この《アイテムボックス》のバグった能力は色々あるが、その中でも今回もっとも適した能力こそ、この――〝再生〟だった。
この機能は、破損したり中古だったものを再生し戻すことが可能。
つまり回収したものならば、新品同様に復活させることができるということ。
今まで生物の身体を回収し、この機能を試したことはなかった。それこそ壊れた玩具や接触不良などを起こした機械などには何度も使用したが。
だから死んでいるとはいえ、蔦絵の遺体を回収できることも、ましてや再生することができるという確信はなかったのだ。しかしこうして取り込めた以上は、この機能が通じることを示す。
ただ問題はまだある。これが第二段階だ。それは――再生時間である。
その時間は一律というわけではない。再生箇所が多ければ多いほど時間はやはりかかる。
落として割った皿なら、その再生時間は僅か数秒ほどだった。完全に機能しなくなった携帯ゲーム機で試した時は一分ほどかかった。
これは中身が複雑であればあるほど比例した時間を要するということだろう。
(……っ! やっぱ結構時間かかるな)
再生できることが確定したのは嬉しいが、目の前に表示された時間を見て顔をしかめてしまう。
――9:57――
後半の数字が一秒ごとに減っていくので、全部で十分間を必要だということである。
どうやら生物の身体を再生するというのは、機械よりも複雑らしい。
(約十分か……さすがに魂がもたないかもしれねえ)
チラリと、ナクルが大事そうに抱えている魂を見やる。少しずつではあるが、確実に刻々と小さくなっている。恐らくあと三分ほどで消失してしまうだろう。
(どうする? このままじゃ……ん?)
そこで再生時間の下部に記載された文字が目に入った。
そこにはこう書かれている。
――〝瞬時再生〟と。
(何だ? 前まではこんな機能なかったけど……いや、でも今は考える時間が惜しい。文字通りなら再生が瞬時で終わるってことだよな)
なら躊躇う必要などない。何かリスクがあろうと、今は即決即断が必要。そう判断して〝瞬時再生〟の機能を発動させた。
すると再生時間が一気にゼロになり、肉体再生が完了したことを告げる。
「よ、よし! ナクル、今から蔦絵さんの身体を出すぞ!」
「え? あ、はいッス!」
蔦絵の身体が再び目の前に出現しナクルはまたも驚くが、それ以上に言葉を失ったのは、傷一つ、汚れ一つない綺麗なままの身体をしていたからだ。
貫かれた腹部はもちろん、戦いで生まれた汚れや傷、また血などが綺麗に取り除かれていた。改めて《アイテムボックス》のデタラメさに沖長もまた衝撃を受けているが、すぐにハッとしてナクルに言い放つ。
「ナクル、早くその魂を蔦絵さんの身体に!」
「え? で、でもさっきはダメだったッスよ?」
「それは器である身体が壊れてたからだ。今なら多分……イケるはずだ!」
それも確実ではない。あの謎の少女からの情報が正しいならという前提ではあるが、もうこれに賭けるしかないのだ。
ナクルは両手で優しく魂を持ったまま、恐る恐る蔦絵の胸の上に近づけていく。
先ほどはウンともスンともいわなかった。
「頼む、蔦絵さん! 生き返ってくれっ!」
「蔦絵ちゃん! お願いッス! 死んじゃ嫌ッスよっ!」
二人は精一杯の願いを込めて叫ぶ。
すると魂の輝きに呼応するかのように、蔦絵の身体が淡く発光を始めた。
そしてゆっくりと、だが確実に魂はナクルの手から離れ、そのまま蔦絵の中へと沈み込んでいく。
二人はその光景を息を呑みながら見守る。
魂が身体へと宿ると、さらに蔦絵の全身が強い輝きを放ち、その後は徐々に弱く……そして消えていった。
「…………どう、なったんだ?」
思わずそう口にした沖長の問いに答えられる者はそこにはいない。沈黙だけがしばらく続き、蔦絵からも何のアクションもないことから、もしかしたら失敗したのかと不安が過ぎる…………が、次の瞬間、ピクリと蔦絵の指が動いたのを目視できた。
それを見た沖長とナクルは、反射的に互いの顔を見合わせ、同時に彼女の名を呼ぶ。
「「蔦絵さん(ちゃん)っ!」」
その呼び声に応えるかのようにして、蔦絵の瞼が振動し僅かに開く。
「……ぁ…………ナク……ル?」
蔦絵の視線の先にいたナクルを見た蔦絵から、間違いなく彼女の声でそう発せられた。
「うっ……ひぐっ……蔦絵ちゃあぁぁぁぁぁんっ!」
感極まったナクルは、彼女に縋りつくようにして泣き喚いた。
何が何だか分からない様子の蔦絵だったが、すぐに何かを察した様子でナクルの頭を優しくそっと抱きしめる。
「心配かけて……ごめんね」
こうして見事に、蔦絵の復活に成功したのであった。
313
お気に入りに追加
1,460
あなたにおすすめの小説

一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~
十本スイ
ファンタジー
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる