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(蔦絵さんの死をきっかけに勇者としての力に目覚めるらしいけど……)
沖長は長門に聞かされていた原作の流れを反芻していた。
それまでナクルと蔦絵の間は、ただの師範代と門下生という間柄でしかなかったという。一応同じ屋根の下で暮らしていることからともに食事も取るし会話だってする。
しかしどこか二人の仲は冷えた感じになっていて、それは身内と呼べるほどの親密さはなかった。それもこれも仕方なく自分が継ぐしかないと思い嫌々している古武術のせいで、友達とも遊べず好きなこともできず、毎日毎日修練ばかり。
そんな子供にとっては厳し過ぎる修練を課すのが蔦絵である。投げられ、殴られ、叱られ、良い思い出など一つもなかったらしい。
そんな環境だったから、ナクルにとって蔦絵は冷たい印象しかない怖い先生といったところ。だが厳しく接していたのも、ナクルに古武術を好きになってほしいという蔦絵の気持ちが強過ぎたからだろうと長門は言っていた。
公式ホームページでは、蔦絵のプロフィールが書かれており、そうしたナクルへの不器用な愛情を有していたことが記載されていたそうだ。
だからこそナクルが突如生まれた亀裂の中に引き込まれた直後、蔦絵は躊躇せずに追いかけそしてその命を散らすことになった。
ナクルもまた、そこで初めて蔦絵の想いを受け、自分がいかに思い違いをしていたことに気づく。同時に自分のせいで蔦絵が命を落としたことで勇者として覚醒する。それが原作の流れ。
(けどすでに原作ルートなんて崩れてんだけどな)
原作ではナクルが黒い靄に拘束されているはずだが、現状その役割を担っているのが蔦絵である。
それは恐らくナクルと蔦絵との間に、確かな絆が生まれたことによる変化なのかもしれない。今では二人は本当に仲の良い姉妹のようで、見ていて微笑ましささえ覚えるほどだ。
そんな原作とは違う関係だったからこそ生まれた別ルートなのだろう。
それにここには沖長や、あの赤髪もやってきている。どんな結末になるかは分からないが、すでに原作とはかけ離れたものになるだろうことは予想していた。
だがそれでも沖長のやることは変わらない。
何よりもナクルの命を守ること。そしてもちろん蔦絵の死というバッドエンドのフラグをへし折ることである。
(とはいえどうすっかなぁ。下手に近づいても蔦絵さんに攻撃できないし、何よりも彼女を攻撃して何とかなるもんなのか?)
現在蔦絵には意識がないように思える。一応声をかけて何がしかの反応を期待したが空振りに終わった。
(それにだ。アイツが邪魔ってこともあるしな)
今もなお、妙なエネルギー弾を駆使して蔦絵と戦っている赤髪。これまで姿を見せなかったくせに、何で今頃になってと思うが、そんなことは一段落した後にでも考えるべきことか。
赤髪のエネルギー弾は結構威力があった。四年前は、子供を吹き飛ばすほどの威力があったし、あれから成長しているとすれば脅威的だろう。
ただしまともに受けたはずの蔦絵には傷一つ見当たらない。ということは思ったほど威力はないのか、単に蔦絵の防御力が高いのか、あるいは……。
「オキくん……蔦絵ちゃん、大丈夫ッスよね?」
不安そうに尋ねてくるナクルの身体は震えている。そんな彼女の頭をそっと撫でた。
「大丈夫。蔦絵さんは師範代だぞ。誰よりもあの人の強さを知っているのは俺たちだろ?」
修練の時に嫌というほど痛感させられている蔦絵の強さ。戦車とか持って来なければ勝てないのではと思うくらいにデタラメな人なのだ。
「それに必ず俺が蔦絵さんを助ける。だから安心してお前はここに隠れろ、いいな?」
「え? 一人で行くんスか? あ、危ないッスよ!」
「これでも俺の身体が頑丈だって知ってるだろ?」
「それは……そうッスけど……」
「いいか? ナクルはここにいてくれ」
「……はいッス」
了承を得たところで、沖長はゆっくりとその場から動き出す。
岩と岩の間を素早く身を隠しながら移動し、蔦絵との距離を縮めていく。幸い蔦絵の攻撃は今も赤髪に向かっている。そう考えれば赤髪がいて良かったとも思える。
この隙にできるだけ近づいて様子を窺い、何と攻略法を見つけることに専念するのだ。
(……大分近づけたな。ここからなら千本も届くけど……)
かといって妖魔にも大して効かなかったものが、ボスみたいな存在である蔦絵に効果あるとは到底思えない、恐らく牽制くらいにしかならないだろう。
「くらいやがれっ! ――《超絶爆熱連撃波》ぁぁぁぁっ!」
力士の張り手のように、両手を何度も押し出す仕草をする度に、その手からエネルギー弾が放たれていく。
(アイツ……恥ずかしくないのか?)
ノリノリといった感じで、将来黒歴史になりそうな技名を叫んでいる赤髪。確かに厨二病患者ならば喜々とするだろうが、それなりに落ち着いた精神の持ち主であれば、見ているだけでこちらが何だか恥ずかしくなる。
しかもそれで相手を仕留め切れるならば良いが、触手のように細長く形を変えた黒い靄が、簡単にエネルギー弾を払い飛ばしている。
「くっ! 調子に乗りやがって! この俺を舐めるなよっ!」
すると赤髪が両手を天に掲げると、その先にエネルギー弾が現れ徐々に膨れ上がっていく。
「アハハハハハ! これなら一溜まりもあるまい! なぁに、殺しはしねえよ! 蔦絵、お前もこの俺が救ってやる! だから大人しく俺のもんになりぶべぃっ!?」
直後、赤髪の背後からそっと伸びてきた触手が攻撃し、赤髪をそのまま前方へと吹き飛ばし、さらに飛んできた赤髪をもう一本の触手でバットを振るうようにして殴りつけた。
そして赤髪はそのまま面白いように空を飛んでいき、戦域から離脱していった。
(ナイスホームラン……てか、戦闘中にいろいろ喋り過ぎだっての)
何だか変身シーンの途中で攻撃をされた感があって少し同情したが、警戒もせずにベラベラ喋っていたアイツが悪いので当然の結果だろう。
とはいえこれで時間稼ぎ役がいなくなったのも事実。
それまで赤髪に向けられていた意識が別方向へと向けられる。沖長かナクルか、探すように身体の向きを変えていた。
(当然今度は俺たちが標的になるわな。さて……ん?)
注目したのは、先ほどまで赤髪がいた場所。その上空にはいまだ浮かんでいるエネルギーの塊があった。ただし徐々に小さくなっている。ということはあのままだと自然消滅するだろう。
(……! 試してみるか)
あることを思いつき、赤髪が立っていた岩の傍まで来ると、再びエネルギーの塊に視線を向ける。
(――回収!)
直後、そこにあったエネルギーの塊がパッと消失した。
すかさず《アイテムボックス》を確認すると――。
沖長は長門に聞かされていた原作の流れを反芻していた。
それまでナクルと蔦絵の間は、ただの師範代と門下生という間柄でしかなかったという。一応同じ屋根の下で暮らしていることからともに食事も取るし会話だってする。
しかしどこか二人の仲は冷えた感じになっていて、それは身内と呼べるほどの親密さはなかった。それもこれも仕方なく自分が継ぐしかないと思い嫌々している古武術のせいで、友達とも遊べず好きなこともできず、毎日毎日修練ばかり。
そんな子供にとっては厳し過ぎる修練を課すのが蔦絵である。投げられ、殴られ、叱られ、良い思い出など一つもなかったらしい。
そんな環境だったから、ナクルにとって蔦絵は冷たい印象しかない怖い先生といったところ。だが厳しく接していたのも、ナクルに古武術を好きになってほしいという蔦絵の気持ちが強過ぎたからだろうと長門は言っていた。
公式ホームページでは、蔦絵のプロフィールが書かれており、そうしたナクルへの不器用な愛情を有していたことが記載されていたそうだ。
だからこそナクルが突如生まれた亀裂の中に引き込まれた直後、蔦絵は躊躇せずに追いかけそしてその命を散らすことになった。
ナクルもまた、そこで初めて蔦絵の想いを受け、自分がいかに思い違いをしていたことに気づく。同時に自分のせいで蔦絵が命を落としたことで勇者として覚醒する。それが原作の流れ。
(けどすでに原作ルートなんて崩れてんだけどな)
原作ではナクルが黒い靄に拘束されているはずだが、現状その役割を担っているのが蔦絵である。
それは恐らくナクルと蔦絵との間に、確かな絆が生まれたことによる変化なのかもしれない。今では二人は本当に仲の良い姉妹のようで、見ていて微笑ましささえ覚えるほどだ。
そんな原作とは違う関係だったからこそ生まれた別ルートなのだろう。
それにここには沖長や、あの赤髪もやってきている。どんな結末になるかは分からないが、すでに原作とはかけ離れたものになるだろうことは予想していた。
だがそれでも沖長のやることは変わらない。
何よりもナクルの命を守ること。そしてもちろん蔦絵の死というバッドエンドのフラグをへし折ることである。
(とはいえどうすっかなぁ。下手に近づいても蔦絵さんに攻撃できないし、何よりも彼女を攻撃して何とかなるもんなのか?)
現在蔦絵には意識がないように思える。一応声をかけて何がしかの反応を期待したが空振りに終わった。
(それにだ。アイツが邪魔ってこともあるしな)
今もなお、妙なエネルギー弾を駆使して蔦絵と戦っている赤髪。これまで姿を見せなかったくせに、何で今頃になってと思うが、そんなことは一段落した後にでも考えるべきことか。
赤髪のエネルギー弾は結構威力があった。四年前は、子供を吹き飛ばすほどの威力があったし、あれから成長しているとすれば脅威的だろう。
ただしまともに受けたはずの蔦絵には傷一つ見当たらない。ということは思ったほど威力はないのか、単に蔦絵の防御力が高いのか、あるいは……。
「オキくん……蔦絵ちゃん、大丈夫ッスよね?」
不安そうに尋ねてくるナクルの身体は震えている。そんな彼女の頭をそっと撫でた。
「大丈夫。蔦絵さんは師範代だぞ。誰よりもあの人の強さを知っているのは俺たちだろ?」
修練の時に嫌というほど痛感させられている蔦絵の強さ。戦車とか持って来なければ勝てないのではと思うくらいにデタラメな人なのだ。
「それに必ず俺が蔦絵さんを助ける。だから安心してお前はここに隠れろ、いいな?」
「え? 一人で行くんスか? あ、危ないッスよ!」
「これでも俺の身体が頑丈だって知ってるだろ?」
「それは……そうッスけど……」
「いいか? ナクルはここにいてくれ」
「……はいッス」
了承を得たところで、沖長はゆっくりとその場から動き出す。
岩と岩の間を素早く身を隠しながら移動し、蔦絵との距離を縮めていく。幸い蔦絵の攻撃は今も赤髪に向かっている。そう考えれば赤髪がいて良かったとも思える。
この隙にできるだけ近づいて様子を窺い、何と攻略法を見つけることに専念するのだ。
(……大分近づけたな。ここからなら千本も届くけど……)
かといって妖魔にも大して効かなかったものが、ボスみたいな存在である蔦絵に効果あるとは到底思えない、恐らく牽制くらいにしかならないだろう。
「くらいやがれっ! ――《超絶爆熱連撃波》ぁぁぁぁっ!」
力士の張り手のように、両手を何度も押し出す仕草をする度に、その手からエネルギー弾が放たれていく。
(アイツ……恥ずかしくないのか?)
ノリノリといった感じで、将来黒歴史になりそうな技名を叫んでいる赤髪。確かに厨二病患者ならば喜々とするだろうが、それなりに落ち着いた精神の持ち主であれば、見ているだけでこちらが何だか恥ずかしくなる。
しかもそれで相手を仕留め切れるならば良いが、触手のように細長く形を変えた黒い靄が、簡単にエネルギー弾を払い飛ばしている。
「くっ! 調子に乗りやがって! この俺を舐めるなよっ!」
すると赤髪が両手を天に掲げると、その先にエネルギー弾が現れ徐々に膨れ上がっていく。
「アハハハハハ! これなら一溜まりもあるまい! なぁに、殺しはしねえよ! 蔦絵、お前もこの俺が救ってやる! だから大人しく俺のもんになりぶべぃっ!?」
直後、赤髪の背後からそっと伸びてきた触手が攻撃し、赤髪をそのまま前方へと吹き飛ばし、さらに飛んできた赤髪をもう一本の触手でバットを振るうようにして殴りつけた。
そして赤髪はそのまま面白いように空を飛んでいき、戦域から離脱していった。
(ナイスホームラン……てか、戦闘中にいろいろ喋り過ぎだっての)
何だか変身シーンの途中で攻撃をされた感があって少し同情したが、警戒もせずにベラベラ喋っていたアイツが悪いので当然の結果だろう。
とはいえこれで時間稼ぎ役がいなくなったのも事実。
それまで赤髪に向けられていた意識が別方向へと向けられる。沖長かナクルか、探すように身体の向きを変えていた。
(当然今度は俺たちが標的になるわな。さて……ん?)
注目したのは、先ほどまで赤髪がいた場所。その上空にはいまだ浮かんでいるエネルギーの塊があった。ただし徐々に小さくなっている。ということはあのままだと自然消滅するだろう。
(……! 試してみるか)
あることを思いつき、赤髪が立っていた岩の傍まで来ると、再びエネルギーの塊に視線を向ける。
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