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【原作ルート】
「――――ル……」
誰かの声が聞こえる。しかしそれはあまりに微かだ。
「ナ…………ル………………ナク……」
弱々しかった声音が、どんどんと鮮明に、そして大きくなっていく。
「――――ナクルゥゥゥッ!」
それが自分を呼ぶ声だということに気づき、ナクルは完全に意識を覚醒させた。
重苦しい瞼を上げると、その目前にはクナイを両手に構える七宮蔦絵の姿があったのである。
「つ……蔦絵……さん……?」
そこでハッと気づく。自分が彼女の姿を見下ろすようなところにいることを。足に地がついておらず強烈な違和感を覚えた。
そして自分の身体に巻き付いている黒い靄の存在にもそこでようやく認識する。
「ナクルッ、目が覚めたのね! 今助けるから待っていなさい!」
蔦絵がこちらに向かって跳躍する。だがそれを迎え撃つかのように、黒い靄が鞭のような動きで蔦絵を弾き飛ばす。彼女は咄嗟にクナイで防御しダメージは受けていないようだが、クナイに傷が走るほどの威力だったようだ。
さらに黒い靄が、次々とその形態を変えて攻撃を放ち、その都度蔦絵が回避や防御を迫られている。ただその鋭い攻撃も徐々に掠り始めていく。
そして黒い靄が分散し、その一部が蔦絵の足を拘束し動けなくした。その上で鎌のような鋭い一撃が放たれ蔦絵が吹き飛ばされてしまい、その先にあった大岩に激突する。
それで察した。このままでは蔦絵が、この訳の分からない黒い靄に倒されてしまうと。
蔦絵は強い。ナクルが学ぶ〝忍揆日ノ部流〟の師範代として、圧倒的な強さを持つ師範の父ですら認めるほどの実力者だ。
当然ナクルなど到底及ばないし、いまだに一本すら取れずにいる。そんな蔦絵が、防戦一方どころかダメージを重ね、徐々に動きも遅くなってきていた。
――自分のせいで。
蔦絵の真価は攻勢にある。しかし本領を発揮できていない。それはきっと自分が人質にされているからだと推察した。
このままでは自分のせいで彼女がさらに傷つきそして……。
最悪な結末が脳裏を過ぎりナクルは反射的に叫んでいた。
「ボクはいいッスから、逃げてほしいッス!」
「!? ナクル、あなた何を……!?」
「だって……だ…って……」
彼女がそこまでしてまで自分を守る理由がないと思っているから。
これまで幼い頃から蔦絵と一緒に学んできた古武術。しかしナクルは望んで鍛えてきたわけではない。そうしなければ道場を継ぐ人がいないし、それではきっと両親が困るからだ。
師範代といっても蔦絵とは血の繋がりはない。彼女は言うなれば居候のような立場だ。
けれど父に、母に認められ、武術の腕もピカイチ。頭も良くて見た目も所作も美麗で、誰からも敬われるような女性として完璧な存在。少なくともナクルにはそう感じられた。
だからこそ彼女に嫉妬していた。修練ではいつも投げられ、飛ばされ、何一つ叶わない。
そんな蔦絵に劣等感を覚えていたのだ。どう足掻いても彼女のような存在にはなれないと。こんな自分では、友人だってまともに作れない自分では、彼女の足元にも及ばない。
だから修練の時だって、そうでないプライベートの時だって、あまり彼女と関わり合わなかった。彼女と比べてしまい、何だかそれが酷く惨めに思えたから。
なのできっと蔦絵もまた、そんな可愛くないナクルのことを苦手としていたはずだ。いや、もしかしたら嫌いだったかもしれない。
でもそれで良かった。どうせいつか彼女も道場から出て行く。その時まで我慢すればいいだけの話だから。我慢だけは得意だし、誰よりも慣れているから。
それなのに、今蔦絵は命を張ってまでナクルを守ろうとしてくれる。それが理解できなかったのだ。
こんな嫌な……素直でない自分を、守る価値なんてないはずなのに。
「あなたが何をどれだけ言ったとしても、私は必ずあなたを守るわ!」
「な……んで…………何で……そんな必死に……」
「当然でしょう! だって――」
蔦絵が深く息を吸って宣言するかのようにその言葉を放つ。
「だって私は、あなたのお姉ちゃんだもの!」
その真っ直ぐな瞳と言葉を受け、それまで自分が考えていたことがどれだけ的外れだったのかを知った。
「蔦……絵……さん……っ」
本当の家族ではない。どうせ形だけの身内。修練ではいつも厳しく接するだけ。ナクルに痛く辛い思いをさせるだけの人。
何てことはない。それもすべてはナクルの勘違いだったのである。
今思い返せば、こちらが素っ気ない態度をした時、どこか悲し気な表情だった。家族で彼女の誕生日を祝った時は、とても素直な笑顔だった。ナクルが危険なことをした時は、叱りながらもその表情は心配そうだった。
自分勝手に曲解し、彼女が向けてくれる家族としての愛情を見て見ぬフリをしていたのである。
(ボクは……逃げてただけだったッス……)
向き合うのが怖くて、どうせ自分なんてと勝手な言い訳をしていた。
でもだからこそ、これ以上蔦絵が傷つくのを見ていられない。彼女の真意に気づいた故に、その想いはより一層強くなった。
「お願いッス! もういいッスから! だから――」
「黙りなさいっ!」
その凄まじい気迫が籠った怒号に息を呑む。
「ナクル、安心しなさい。私が強いのは誰よりもあなたが一番知っているでしょう?」
もちろんそれは知っている。しかし先ほどから嫌な予感が収まらない。何か取り返しのつかないことが起きそうで……。
「だからあなたはそこで大人しくしていなさい! すぐに――っ!?」
直後、蔦絵が背後から迫ってきた黒い靄に腹部を貫かれてしまった。
「蔦絵さんっ!?」
彼女の腹部から鮮血が迸り、そのまま片膝をつく。吐血もしていて、明らかに致命傷だと思えるような一撃である。
「あ……あぁ……っ」
そんな蔦絵の姿を見て、ナクルの中の〝ナニカ〟がどんどん膨らんでいく。それが渦を巻くようにして回転速度も速くなり、さらに熱を上げながら大きさを増していった。
そしてナクルの身体が眩く発光した瞬間、同時に身体を拘束していた黒い靄が弾け飛んだ。
「――――ル……」
誰かの声が聞こえる。しかしそれはあまりに微かだ。
「ナ…………ル………………ナク……」
弱々しかった声音が、どんどんと鮮明に、そして大きくなっていく。
「――――ナクルゥゥゥッ!」
それが自分を呼ぶ声だということに気づき、ナクルは完全に意識を覚醒させた。
重苦しい瞼を上げると、その目前にはクナイを両手に構える七宮蔦絵の姿があったのである。
「つ……蔦絵……さん……?」
そこでハッと気づく。自分が彼女の姿を見下ろすようなところにいることを。足に地がついておらず強烈な違和感を覚えた。
そして自分の身体に巻き付いている黒い靄の存在にもそこでようやく認識する。
「ナクルッ、目が覚めたのね! 今助けるから待っていなさい!」
蔦絵がこちらに向かって跳躍する。だがそれを迎え撃つかのように、黒い靄が鞭のような動きで蔦絵を弾き飛ばす。彼女は咄嗟にクナイで防御しダメージは受けていないようだが、クナイに傷が走るほどの威力だったようだ。
さらに黒い靄が、次々とその形態を変えて攻撃を放ち、その都度蔦絵が回避や防御を迫られている。ただその鋭い攻撃も徐々に掠り始めていく。
そして黒い靄が分散し、その一部が蔦絵の足を拘束し動けなくした。その上で鎌のような鋭い一撃が放たれ蔦絵が吹き飛ばされてしまい、その先にあった大岩に激突する。
それで察した。このままでは蔦絵が、この訳の分からない黒い靄に倒されてしまうと。
蔦絵は強い。ナクルが学ぶ〝忍揆日ノ部流〟の師範代として、圧倒的な強さを持つ師範の父ですら認めるほどの実力者だ。
当然ナクルなど到底及ばないし、いまだに一本すら取れずにいる。そんな蔦絵が、防戦一方どころかダメージを重ね、徐々に動きも遅くなってきていた。
――自分のせいで。
蔦絵の真価は攻勢にある。しかし本領を発揮できていない。それはきっと自分が人質にされているからだと推察した。
このままでは自分のせいで彼女がさらに傷つきそして……。
最悪な結末が脳裏を過ぎりナクルは反射的に叫んでいた。
「ボクはいいッスから、逃げてほしいッス!」
「!? ナクル、あなた何を……!?」
「だって……だ…って……」
彼女がそこまでしてまで自分を守る理由がないと思っているから。
これまで幼い頃から蔦絵と一緒に学んできた古武術。しかしナクルは望んで鍛えてきたわけではない。そうしなければ道場を継ぐ人がいないし、それではきっと両親が困るからだ。
師範代といっても蔦絵とは血の繋がりはない。彼女は言うなれば居候のような立場だ。
けれど父に、母に認められ、武術の腕もピカイチ。頭も良くて見た目も所作も美麗で、誰からも敬われるような女性として完璧な存在。少なくともナクルにはそう感じられた。
だからこそ彼女に嫉妬していた。修練ではいつも投げられ、飛ばされ、何一つ叶わない。
そんな蔦絵に劣等感を覚えていたのだ。どう足掻いても彼女のような存在にはなれないと。こんな自分では、友人だってまともに作れない自分では、彼女の足元にも及ばない。
だから修練の時だって、そうでないプライベートの時だって、あまり彼女と関わり合わなかった。彼女と比べてしまい、何だかそれが酷く惨めに思えたから。
なのできっと蔦絵もまた、そんな可愛くないナクルのことを苦手としていたはずだ。いや、もしかしたら嫌いだったかもしれない。
でもそれで良かった。どうせいつか彼女も道場から出て行く。その時まで我慢すればいいだけの話だから。我慢だけは得意だし、誰よりも慣れているから。
それなのに、今蔦絵は命を張ってまでナクルを守ろうとしてくれる。それが理解できなかったのだ。
こんな嫌な……素直でない自分を、守る価値なんてないはずなのに。
「あなたが何をどれだけ言ったとしても、私は必ずあなたを守るわ!」
「な……んで…………何で……そんな必死に……」
「当然でしょう! だって――」
蔦絵が深く息を吸って宣言するかのようにその言葉を放つ。
「だって私は、あなたのお姉ちゃんだもの!」
その真っ直ぐな瞳と言葉を受け、それまで自分が考えていたことがどれだけ的外れだったのかを知った。
「蔦……絵……さん……っ」
本当の家族ではない。どうせ形だけの身内。修練ではいつも厳しく接するだけ。ナクルに痛く辛い思いをさせるだけの人。
何てことはない。それもすべてはナクルの勘違いだったのである。
今思い返せば、こちらが素っ気ない態度をした時、どこか悲し気な表情だった。家族で彼女の誕生日を祝った時は、とても素直な笑顔だった。ナクルが危険なことをした時は、叱りながらもその表情は心配そうだった。
自分勝手に曲解し、彼女が向けてくれる家族としての愛情を見て見ぬフリをしていたのである。
(ボクは……逃げてただけだったッス……)
向き合うのが怖くて、どうせ自分なんてと勝手な言い訳をしていた。
でもだからこそ、これ以上蔦絵が傷つくのを見ていられない。彼女の真意に気づいた故に、その想いはより一層強くなった。
「お願いッス! もういいッスから! だから――」
「黙りなさいっ!」
その凄まじい気迫が籠った怒号に息を呑む。
「ナクル、安心しなさい。私が強いのは誰よりもあなたが一番知っているでしょう?」
もちろんそれは知っている。しかし先ほどから嫌な予感が収まらない。何か取り返しのつかないことが起きそうで……。
「だからあなたはそこで大人しくしていなさい! すぐに――っ!?」
直後、蔦絵が背後から迫ってきた黒い靄に腹部を貫かれてしまった。
「蔦絵さんっ!?」
彼女の腹部から鮮血が迸り、そのまま片膝をつく。吐血もしていて、明らかに致命傷だと思えるような一撃である。
「あ……あぁ……っ」
そんな蔦絵の姿を見て、ナクルの中の〝ナニカ〟がどんどん膨らんでいく。それが渦を巻くようにして回転速度も速くなり、さらに熱を上げながら大きさを増していった。
そしてナクルの身体が眩く発光した瞬間、同時に身体を拘束していた黒い靄が弾け飛んだ。
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