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「――――何だよ、邪魔すんじゃねえよ!」
道場に設置されているシャワー室を借りて汗を流した後、帰宅の準備をして道場から出た直後に玄関の方から子供の叫び声が聞こえてきた。
ナクルや蔦絵は、まだシャワー室から出ていない。
何事かと思い、少し遠目に玄関の方を除くと、そこには一人の子供と、ナクルの父である修一郎が対面していた。
修一郎は困ったような様子で、それでも子供を中に入れさせないようにしながら立ち塞がっていて、子供はそこをどけと憤慨している。
そこへナクルが「どうかしたんスか?」と後ろから近付いてきた。そこで玄関の方を沖長が指差して現状を把握する。
「ど、どうしてお父さんが子供といいあらそってるッスか?」
それはこちらも聞きたい。修一郎が子供に対し、あんなにも怒らせるようなことをするとは思えないし……と、そこまで考えた時に、不意に思い出す。
(あれ? あのガキんちょ……どっかで……)
日本人とは思えないような赤い髪と整い過ぎた顔立ち。それにあの横柄な態度にピンときた。
「ねえナクル、あの子ってあの時にナクルに近づいてきた子じゃない?」
「へ? …………あ!」
大分長考したあとに思い出したようで目を見開いていた。
あの赤髪の子は、初めてナクルと出会った場所で遭遇した男子である。俺のナクルやら、ナクルは俺の嫁などという過激な発言をしていた。
しかもこちらの話を聞かずに殴りかかろうとしてきたので、仕方なく落とし穴に落としてやったのである。
(アイツ、自分が選ばれた主役って言ってたけど、まさかここまでナクルを追っかけてきたってのか? ……怖ぇぇ)
見れば、ナクルもまた嫁発言を思い出したのか、青ざめて震えている。しかも何故か沖長の腕をギュッと掴みながらだ。
そしてそれが間の悪いことに、件の少年がこちらに気づいてしまった。
「おお、ナクル! やっと見つけたぜ! って、おいそこのモブ! 何でてめえがナクルと一緒にいやがんだよ!」
怒りの矛先が当然とばかりに沖長へと向けられた。そのまま少年がズカズカと侵入しようとするが、それを修一郎が止める。
「待ちなさい。何度も言うが、勝手に人の家に入ったらダメだよ?」
「ああ、うっさい! ナクルの親父だからって、俺の邪魔すんじゃねえよ! 俺はナクルの未来の夫だぞ!」
よくもまあ自信満々にそんなことを言えたものだ。
仮に両想いだとしても、相手側の父親に対しての口の利き方ではない。
「アンタが主人公の物語はもう終わってんだよ! 今はナクルの番なんだから、しゃしゃり出てくんなよな!」
またも訳の分からないことを言っている。
(物語? 終わってる?)
少年の言い分に違和感を持つ。
その言い方だと、修一郎が主人公の物語があって、その後に子供であるナクルのストーリーが始まるかのような……。
それは漫画でいえば、まるで一部が終わり、次に二部が始まるって言っている感じだ。しかしここは現実だし、彼の言っていることは当てはまらない。
何故なら人それぞれの人生があり、それぞれが主人公だ。終わりを迎えるとするなら、それは死ぬということ。だが修一郎は生きているし、物語は今も続いているということだ。
(それにナクルの番……何を言ってんだ、あのガキんちょは?)
こちらの思考が困惑するのもお構いなしに、少年は今も沖長を睨みつけて「ナクルから離れろ、モブ!」と怒鳴ってきている。
するとさすがに目に余ったのか、修一郎の表情が引き締まり怒気が滲み出てきた。
「いい加減にしなさい。それ以上ワガママを通すのならさすがに許せないよ?」
沖長は思わず息を呑んだ。
こちらに背を向けているにもかかわらず、修一郎から発せられる並々ならぬオーラに気圧されてしまう。これだけ離れている沖長でこれだ。まともに怒気を受けている少年は……。
「っ……ひぃっ!?」
修一郎の顔を見上げて真っ青になり尻もちをつく少年。
「あーあ、怒らせたらいけない人を怒らせるなんて、あの子もおバカなことをするわね」
そう言いながら近づいてきたのは蔦絵だ。シャワーを浴びた後だからか、頬が上気しておりどこか色っぽい。思わず見惚れそうになるが、すぐに子供の叫び声で我に返る。
「くっ、お、おおお俺は諦めねえからなぁぁぁぁっ!」
まるで小悪党が尻尾を巻いて帰るかのごとく一目散にその場から去って行った。
すると、すれ違い様に姿を現したのは我が母――葵である。
「あ、あのぉ……ウチの子を迎えに来たんですけどぉ……」
恐る恐るといった感じで顔を出してくる葵に、修一郎が柔らかな姿勢で対応する。
「これはこれは沖長くんのお母さん。どうぞ、お入りください」
先ほどまでの殺伐としたオーラはどこへやら、普段通りのにこやかな表情と温かい雰囲気で葵を出迎えた。
せっかくだから皆でお茶でもという修一郎の言を受け取り、沖長たちは客間に案内されることになり、そこで先ほどの少年についての話題が持ち上がる。
何でも突然あの少年が訪問してきて、対応した修一郎だったが、ナクルに会わせろとしつこく要求してきたらしい。
当然修一郎は、ナクルの知り合いなのかなどの質問をするが、横柄な態度でナクルを出せと一点張りで話にならなかった。
追い返そうと思ったが、今度は無理矢理侵入しようとしたので、立ち塞がって止めていたとのこと。
「――――まあ、最近の子は積極的なのねぇ」
どうしたらそんな感想が一番に出てくるのか、実の母の思考に呆れてしまう沖長である。
確かに積極的といえるかもしれないが、あれは度を越している。いい意味でも悪い意味でも単なるストーカーに過ぎない。
「うぅ……オキくぅん、こわいッス……」
今もナクルは沖長の腕を両腕で抱えながら震えている。何とかしてやりたいとは思うが、さすがに沖長だけではどうしようもないので困ってしまう。
道場に設置されているシャワー室を借りて汗を流した後、帰宅の準備をして道場から出た直後に玄関の方から子供の叫び声が聞こえてきた。
ナクルや蔦絵は、まだシャワー室から出ていない。
何事かと思い、少し遠目に玄関の方を除くと、そこには一人の子供と、ナクルの父である修一郎が対面していた。
修一郎は困ったような様子で、それでも子供を中に入れさせないようにしながら立ち塞がっていて、子供はそこをどけと憤慨している。
そこへナクルが「どうかしたんスか?」と後ろから近付いてきた。そこで玄関の方を沖長が指差して現状を把握する。
「ど、どうしてお父さんが子供といいあらそってるッスか?」
それはこちらも聞きたい。修一郎が子供に対し、あんなにも怒らせるようなことをするとは思えないし……と、そこまで考えた時に、不意に思い出す。
(あれ? あのガキんちょ……どっかで……)
日本人とは思えないような赤い髪と整い過ぎた顔立ち。それにあの横柄な態度にピンときた。
「ねえナクル、あの子ってあの時にナクルに近づいてきた子じゃない?」
「へ? …………あ!」
大分長考したあとに思い出したようで目を見開いていた。
あの赤髪の子は、初めてナクルと出会った場所で遭遇した男子である。俺のナクルやら、ナクルは俺の嫁などという過激な発言をしていた。
しかもこちらの話を聞かずに殴りかかろうとしてきたので、仕方なく落とし穴に落としてやったのである。
(アイツ、自分が選ばれた主役って言ってたけど、まさかここまでナクルを追っかけてきたってのか? ……怖ぇぇ)
見れば、ナクルもまた嫁発言を思い出したのか、青ざめて震えている。しかも何故か沖長の腕をギュッと掴みながらだ。
そしてそれが間の悪いことに、件の少年がこちらに気づいてしまった。
「おお、ナクル! やっと見つけたぜ! って、おいそこのモブ! 何でてめえがナクルと一緒にいやがんだよ!」
怒りの矛先が当然とばかりに沖長へと向けられた。そのまま少年がズカズカと侵入しようとするが、それを修一郎が止める。
「待ちなさい。何度も言うが、勝手に人の家に入ったらダメだよ?」
「ああ、うっさい! ナクルの親父だからって、俺の邪魔すんじゃねえよ! 俺はナクルの未来の夫だぞ!」
よくもまあ自信満々にそんなことを言えたものだ。
仮に両想いだとしても、相手側の父親に対しての口の利き方ではない。
「アンタが主人公の物語はもう終わってんだよ! 今はナクルの番なんだから、しゃしゃり出てくんなよな!」
またも訳の分からないことを言っている。
(物語? 終わってる?)
少年の言い分に違和感を持つ。
その言い方だと、修一郎が主人公の物語があって、その後に子供であるナクルのストーリーが始まるかのような……。
それは漫画でいえば、まるで一部が終わり、次に二部が始まるって言っている感じだ。しかしここは現実だし、彼の言っていることは当てはまらない。
何故なら人それぞれの人生があり、それぞれが主人公だ。終わりを迎えるとするなら、それは死ぬということ。だが修一郎は生きているし、物語は今も続いているということだ。
(それにナクルの番……何を言ってんだ、あのガキんちょは?)
こちらの思考が困惑するのもお構いなしに、少年は今も沖長を睨みつけて「ナクルから離れろ、モブ!」と怒鳴ってきている。
するとさすがに目に余ったのか、修一郎の表情が引き締まり怒気が滲み出てきた。
「いい加減にしなさい。それ以上ワガママを通すのならさすがに許せないよ?」
沖長は思わず息を呑んだ。
こちらに背を向けているにもかかわらず、修一郎から発せられる並々ならぬオーラに気圧されてしまう。これだけ離れている沖長でこれだ。まともに怒気を受けている少年は……。
「っ……ひぃっ!?」
修一郎の顔を見上げて真っ青になり尻もちをつく少年。
「あーあ、怒らせたらいけない人を怒らせるなんて、あの子もおバカなことをするわね」
そう言いながら近づいてきたのは蔦絵だ。シャワーを浴びた後だからか、頬が上気しておりどこか色っぽい。思わず見惚れそうになるが、すぐに子供の叫び声で我に返る。
「くっ、お、おおお俺は諦めねえからなぁぁぁぁっ!」
まるで小悪党が尻尾を巻いて帰るかのごとく一目散にその場から去って行った。
すると、すれ違い様に姿を現したのは我が母――葵である。
「あ、あのぉ……ウチの子を迎えに来たんですけどぉ……」
恐る恐るといった感じで顔を出してくる葵に、修一郎が柔らかな姿勢で対応する。
「これはこれは沖長くんのお母さん。どうぞ、お入りください」
先ほどまでの殺伐としたオーラはどこへやら、普段通りのにこやかな表情と温かい雰囲気で葵を出迎えた。
せっかくだから皆でお茶でもという修一郎の言を受け取り、沖長たちは客間に案内されることになり、そこで先ほどの少年についての話題が持ち上がる。
何でも突然あの少年が訪問してきて、対応した修一郎だったが、ナクルに会わせろとしつこく要求してきたらしい。
当然修一郎は、ナクルの知り合いなのかなどの質問をするが、横柄な態度でナクルを出せと一点張りで話にならなかった。
追い返そうと思ったが、今度は無理矢理侵入しようとしたので、立ち塞がって止めていたとのこと。
「――――まあ、最近の子は積極的なのねぇ」
どうしたらそんな感想が一番に出てくるのか、実の母の思考に呆れてしまう沖長である。
確かに積極的といえるかもしれないが、あれは度を越している。いい意味でも悪い意味でも単なるストーカーに過ぎない。
「うぅ……オキくぅん、こわいッス……」
今もナクルは沖長の腕を両腕で抱えながら震えている。何とかしてやりたいとは思うが、さすがに沖長だけではどうしようもないので困ってしまう。
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