8 / 233
7
しおりを挟む
――翌日、午後一時。
昼食を食べたあと、外で遊んでくると葵に行って出かけた沖長は、散歩がてら新たな回収物を目指して街中を見回っていた。
道を行けば、様々なものに目が向かう。石ころや雑草なども随時〝回収〟していく。石ころはともかく、雑草の中には口にできるものもあるし手に入れておいて損ではない。一度手にすればリストのテキストを確認すれば、対象の正体も掴めるので本当に便利だ。
そのまま土手がある方へ向かう。そこならさらに食べられる野草があるはず。
土手に上がり、その先の河原に視線を向ける。あちこちに野草が生えていて、今の沖長にとっては宝物に見えた。
土手を降りていき、他人に見つからないように野草を頂戴していく。またゴミなども捨てられていたので、せっかくだからとそれも処分するために〝回収〟しておいた。
「いやぁ~、いい仕事したなぁ」
ひとしきり目ぼしい野草をゲットして河原の方へ出て「ん?」となる。
視線の先には、河原の近くで寂しそうに座っている一人の少女がいたからだ。歳は沖長とそう変わらない。また気になったのは、何故か道着らしきものを着用していたこと。柔道着か空手着なのかは分からないが。ただ帯は白いので、初心者なのかもしれない。
(何だあの子……物凄い哀愁が漂ってるんですけど……?)
まるで疲れ切った中年サラリーマンのような背中。表情はさすがに中年のそれではないが、それでも明らかに意気消沈している様子だ。
親に怒られて家出でもしてきたのだろうかと思っていると……。
「――やっぱここにいたか、ナクル!」
突然現れたのは日差しを浴びてキラキラと輝く銀髪をした同年代の少年。
(え? 銀髪……外国人?)
一瞬そう思うほどに外国製の整った顔立ちをしている。きっと成長すれば極上のイケメンの出来上がりだろう。
名前らしきものを読んだということは知り合いなのかと思ったが……。
「え……だ、だれッスか?」
少女の困惑する様子を見ると、どうもそうではないようだ。
さらに――。
「おい、そこのお前! 俺のナクルに近づくな!」
また一人の同年代の少年が現れた。しかもこの子も赤髪でオールバックという日本の子供らしさの欠片もない髪型をしていて、銀髪少年と負けず劣らずのイケメンだ。
俺のナクルと言った手前、こちらは本当に知り合いかと思った矢先……。
「し、しらない子がふえたッス……」
もうどういうわけか分からないが、また見知らぬ人物だったようだ。
「はあ!? 誰がお前のナクルだよ! ナクルは俺のものだ!」
「黙れよ! ナクルは俺の嫁の一人になるんだ! 邪魔するな!」
二人が互いに掴み合って視線で火花を散らす。
(…………どういう状況なの?)
突然現れた超絶イケメン二人が、一人の少女を取り合っているが、その当人は初対面らしい。
「し、しらない子たちが、ぼくのなまえをよんでるッスよぉ……」
それはとても怖いよねと、思わず震える少女に同情してしまう。
沖長だったらそんなストーカー野郎どもからさっさと逃げるが、少女は恐怖に慄いているのか徐々に後ずさっているだけ。
しかしその状況はとてもよろしくなかった。何故なら少女のすぐ背後は河が流れている。そのままドボンということになったら大変だ。ここの河はそれなりに流れもあるし水深もあるから夏でも遊泳は禁止されている。
二人の少年はいまだに睨み合っていて、少女の危険に気づいていない。
するとその内の一人――赤髪が、あろうことかもう金髪の顔面を殴り飛ばしてしまったのだ。
それに驚いた少女は、「ひゃっ!?」と声を上げてさらに大きく後ずさった。そこで恐れていた事態が起きる。一歩後ろに踏み出した足の先、そこには大きめの歪な形をした石があり、それを踏んだことで石はガクッと傾いて少女のバランスを崩してしまったのである。
その結果、大きく後ろによろめいた少女は、そのまま河へと吸い込まれていき、少女もまた覚悟したように目を閉じた……が、少女の動きがそこでピタッと止まる。
「ふぅ~、ギリギリセーフ」
寸でのところで少女の手を掴んで落下を防いだのは沖長だ。
少女も瞼を上げて自分が助かったことに気づいた様子だが、いまだに思考がストップしているようで呆気にとられている。
そんな少女を引っ張り上げて河から少し距離を取ってから手を離す。すると少女は目をパチパチと開閉しながらもジッとこちらを見つめていた。
「怪我はない?」
そう聞くと、ようやくハッとした少女が「は、はいっす!」と返事をしてくれたので安堵する。とにかく危機一髪間に合って良かったと思っていると……。
「おいてめえ! いきなり現れて俺のナクルに近づいてんじゃねえぞ!」
背後から聞こえた声。先ほど金髪少年を殴り飛ばした赤髪の少年が沖長に怒りを露わにしていた。対して金髪少年は気絶しているのか横たわったままだ。
「えっと……ちょっと落ち着いたら? 君たちのせいでこの子がビックリして危なかったんだからさ」
「うるせえ! そんなことよりさっさとナクルから離れやがれ!」
言うに事欠いてそんなことよりと言ってきた。
(コイツ、この子が好きなんじゃないの? それなのに自分たちのせいで危ない目に遭ったことをそんなことって……)
恐らく噛み砕いて注意しても話を聞く輩ではなさそうだ。何せ簡単に暴力を振るえるような奴だから。
そう思っていると、今度は沖長を殴り飛ばそうと詰め寄ってきた。
「てめえみてえなモブが、俺みたいな選ばれた主役に逆らうんじゃねえよ!」
何だかよく分からないことをほざきながら突っ込んでくるが、その直後にその場から一瞬にして消えた。
当然その状況に少女は「ふえぇぇぇっ!?」と愕然としているが、沖長は少女の手を掴むと、
「ここから離れた方が良いよ。行こう」
そう言うと、少女も若干戸惑いつつも「は、はいっす」と答えてついてきてくれた。
昼食を食べたあと、外で遊んでくると葵に行って出かけた沖長は、散歩がてら新たな回収物を目指して街中を見回っていた。
道を行けば、様々なものに目が向かう。石ころや雑草なども随時〝回収〟していく。石ころはともかく、雑草の中には口にできるものもあるし手に入れておいて損ではない。一度手にすればリストのテキストを確認すれば、対象の正体も掴めるので本当に便利だ。
そのまま土手がある方へ向かう。そこならさらに食べられる野草があるはず。
土手に上がり、その先の河原に視線を向ける。あちこちに野草が生えていて、今の沖長にとっては宝物に見えた。
土手を降りていき、他人に見つからないように野草を頂戴していく。またゴミなども捨てられていたので、せっかくだからとそれも処分するために〝回収〟しておいた。
「いやぁ~、いい仕事したなぁ」
ひとしきり目ぼしい野草をゲットして河原の方へ出て「ん?」となる。
視線の先には、河原の近くで寂しそうに座っている一人の少女がいたからだ。歳は沖長とそう変わらない。また気になったのは、何故か道着らしきものを着用していたこと。柔道着か空手着なのかは分からないが。ただ帯は白いので、初心者なのかもしれない。
(何だあの子……物凄い哀愁が漂ってるんですけど……?)
まるで疲れ切った中年サラリーマンのような背中。表情はさすがに中年のそれではないが、それでも明らかに意気消沈している様子だ。
親に怒られて家出でもしてきたのだろうかと思っていると……。
「――やっぱここにいたか、ナクル!」
突然現れたのは日差しを浴びてキラキラと輝く銀髪をした同年代の少年。
(え? 銀髪……外国人?)
一瞬そう思うほどに外国製の整った顔立ちをしている。きっと成長すれば極上のイケメンの出来上がりだろう。
名前らしきものを読んだということは知り合いなのかと思ったが……。
「え……だ、だれッスか?」
少女の困惑する様子を見ると、どうもそうではないようだ。
さらに――。
「おい、そこのお前! 俺のナクルに近づくな!」
また一人の同年代の少年が現れた。しかもこの子も赤髪でオールバックという日本の子供らしさの欠片もない髪型をしていて、銀髪少年と負けず劣らずのイケメンだ。
俺のナクルと言った手前、こちらは本当に知り合いかと思った矢先……。
「し、しらない子がふえたッス……」
もうどういうわけか分からないが、また見知らぬ人物だったようだ。
「はあ!? 誰がお前のナクルだよ! ナクルは俺のものだ!」
「黙れよ! ナクルは俺の嫁の一人になるんだ! 邪魔するな!」
二人が互いに掴み合って視線で火花を散らす。
(…………どういう状況なの?)
突然現れた超絶イケメン二人が、一人の少女を取り合っているが、その当人は初対面らしい。
「し、しらない子たちが、ぼくのなまえをよんでるッスよぉ……」
それはとても怖いよねと、思わず震える少女に同情してしまう。
沖長だったらそんなストーカー野郎どもからさっさと逃げるが、少女は恐怖に慄いているのか徐々に後ずさっているだけ。
しかしその状況はとてもよろしくなかった。何故なら少女のすぐ背後は河が流れている。そのままドボンということになったら大変だ。ここの河はそれなりに流れもあるし水深もあるから夏でも遊泳は禁止されている。
二人の少年はいまだに睨み合っていて、少女の危険に気づいていない。
するとその内の一人――赤髪が、あろうことかもう金髪の顔面を殴り飛ばしてしまったのだ。
それに驚いた少女は、「ひゃっ!?」と声を上げてさらに大きく後ずさった。そこで恐れていた事態が起きる。一歩後ろに踏み出した足の先、そこには大きめの歪な形をした石があり、それを踏んだことで石はガクッと傾いて少女のバランスを崩してしまったのである。
その結果、大きく後ろによろめいた少女は、そのまま河へと吸い込まれていき、少女もまた覚悟したように目を閉じた……が、少女の動きがそこでピタッと止まる。
「ふぅ~、ギリギリセーフ」
寸でのところで少女の手を掴んで落下を防いだのは沖長だ。
少女も瞼を上げて自分が助かったことに気づいた様子だが、いまだに思考がストップしているようで呆気にとられている。
そんな少女を引っ張り上げて河から少し距離を取ってから手を離す。すると少女は目をパチパチと開閉しながらもジッとこちらを見つめていた。
「怪我はない?」
そう聞くと、ようやくハッとした少女が「は、はいっす!」と返事をしてくれたので安堵する。とにかく危機一髪間に合って良かったと思っていると……。
「おいてめえ! いきなり現れて俺のナクルに近づいてんじゃねえぞ!」
背後から聞こえた声。先ほど金髪少年を殴り飛ばした赤髪の少年が沖長に怒りを露わにしていた。対して金髪少年は気絶しているのか横たわったままだ。
「えっと……ちょっと落ち着いたら? 君たちのせいでこの子がビックリして危なかったんだからさ」
「うるせえ! そんなことよりさっさとナクルから離れやがれ!」
言うに事欠いてそんなことよりと言ってきた。
(コイツ、この子が好きなんじゃないの? それなのに自分たちのせいで危ない目に遭ったことをそんなことって……)
恐らく噛み砕いて注意しても話を聞く輩ではなさそうだ。何せ簡単に暴力を振るえるような奴だから。
そう思っていると、今度は沖長を殴り飛ばそうと詰め寄ってきた。
「てめえみてえなモブが、俺みたいな選ばれた主役に逆らうんじゃねえよ!」
何だかよく分からないことをほざきながら突っ込んでくるが、その直後にその場から一瞬にして消えた。
当然その状況に少女は「ふえぇぇぇっ!?」と愕然としているが、沖長は少女の手を掴むと、
「ここから離れた方が良いよ。行こう」
そう言うと、少女も若干戸惑いつつも「は、はいっす」と答えてついてきてくれた。
849
お気に入りに追加
1,439
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~
十本スイ
ファンタジー
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートをもらえるけど戦国時代に飛ばされるボタン 押す/押さない
兎屋亀吉
ファンタジー
チートはもらえるけど戦国時代に強制トリップしてしまうボタン。そんなボタンが一人の男の元にもたらされた。深夜に。眠気で正常な判断のできない男はそのボタンを押してしまう。かくして、一人の男の戦国サバイバルが始まる。『チートをもらえるけど平安時代に飛ばされるボタン 押す/押さない』始めました。ちなみに、作中のキャラクターの話し方や人称など歴史にそぐわない表現を使う場面が多々あります。フィクションの物語としてご理解ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!
飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。
貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。
だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。
なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。
その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
家族に辺境追放された貴族少年、実は天職が《チート魔道具師》で内政無双をしていたら、有能な家臣領民が続々と移住してきて本家を超える国力に急成長
ハーーナ殿下
ファンタジー
貴族五男ライルは魔道具作りが好きな少年だったが、無理解な義理の家族に「攻撃魔法もろくに使えない無能者め!」と辺境に追放されてしまう。ライルは自分の力不足を嘆きつつ、魔物だらけの辺境の開拓に一人で着手する。
しかし家族の誰も知らなかった。実はライルが世界で一人だけの《チート魔道具師》の才能を持ち、規格外な魔道具で今まで領地を密かに繁栄させていたことを。彼の有能さを知る家臣領民は、ライルの領地に移住開始。人の良いライルは「やれやれ、仕方がないですね」と言いながらも内政無双で受け入れ、口コミで領民はどんどん増えて栄えていく。
これは魔道具作りが好きな少年が、亡国の王女やエルフ族長の娘、親を失った子どもたち、多くの困っている人を受け入れ助け、規格外の魔道具で大活躍。一方で追放した無能な本家は衰退していく物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生したアラサーオタク女子はチートなPCと通販で異世界でもオタ活します!
ねこ専
ファンタジー
【序盤は説明が多いので進みがゆっくりです】
※プロローグを読むのがめんどくさい人は飛ばしてもらっても大丈夫です。
テンプレ展開でチートをもらって異世界に転生したアラサーオタクOLのリリー。
現代日本と全然違う環境の異世界だからオタ活なんて出来ないと思いきや、神様にもらったチートな「異世界PC」のおかげでオタ活し放題!
日本の商品は通販で買えるし、インターネットでアニメも漫画も見られる…!
彼女は異世界で金髪青目の美少女に生まれ変わり、最高なオタ活を満喫するのであった。
そんなリリーの布教?のかいあって、異世界には日本の商品とオタク文化が広まっていくとかいかないとか…。
※初投稿なので優しい目で見て下さい。
※序盤は説明多めなのでオタ活は後からです。
※誤字脱字の報告大歓迎です。
まったり更新していけたらと思います!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~
細波
ファンタジー
(3月27日変更)
仕事中に異世界転移へ巻き込まれたオッサン。神様からチートもらってやりたいように生きる…
と思ってたけど、人から頼まれる。神から頼まれる。自分から首をつっこむ!
「前の世界より黒くないし、社畜感無いから余裕っすね」
周りの人も神も黒い!
「人なんてそんなもんでしょ? 俺だって黒い方だと思うし」
そんな元オッサンは今日も行く!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる