20 / 32
19
しおりを挟む
初めのてのダンジョン探索から二日後のこと。
畑に植えた種から芽が出たのである。
ただ全部というわけではなく、芽が出たのはバットンという魔物の種だ。
スライムより育ちは遅いが、それでも比較的早い方である。
その間はダンジョン探索やクラフトに勤しんでいた僕は、早朝にその芽に気づき、思わずその光景をムトたちにも見せてやりたいと思い、悪いとは思ったけど起こした。
当初ムトやイチたちは寝ぼけ眼ではあったものの、土からひょっこりと顔を覗かせている芽を見ると瞳を輝かせて見入った。
やっぱり彼女たちも楽しみにしていたようだ。
イチたちも初めての後輩ができるのだから嬉しいのかもしれない。
だが芽が出たとはいえ、まだすぐに生まれてくるわけではない。
ヤタ曰く、早ければ数日内に《マモタマ》として収穫できるようになるらしい。
それを楽しみにしながら僕は今日もまた【箱庭】での生活を頑張ろうと思った。
しかし本日、できることなら行きたい場所もあったのである。
そのためにも再度確認のために【扉の祠】に足を運んでいた。
僕は祠に触れて〝ダンジョンゲート〟と口にする。
するとドラムロールのような画面が出現し、中央には【始まりの森】と文字が刻まれ、初めの頃はその上下は【?????】だったが、現在下には新たなダンジョン名が記されていた。
【グリグラ洞穴】
【モンストル山】
【ヴァッハ湿地帯】
その三つが連なっていた。
管理人レベルが20を超えたことでの解放である。
うん、やっぱり新ダンジョンが増えたな。
けど本題はこのダンジョン名の確認じゃない。
それは――。
「――〝ウェスティアゲート〟」
そう口にした直後、ダンジョンに関する画面が消失し、代わりに初めて確認するが、同じようなドラムロール画面が出現した。
ただ中央に刻まれた文字は初見のものである。
――【グートン草原】。
まあこの世界では初見だが、記憶上には見覚えのある名前だ。
「うん、やっぱりこれで西大陸へ飛ぶことができるみたいだな」
この〝ウェスティアゲート〟というのは、地図でいうと西に存在する大陸へと通じる門なのである。
この世界には大きく分けて四つの大陸があり、それぞれ東、西、南、北と綺麗に分別できる。
その中の一つである西大陸――【ウェスティア大陸】と呼ばれる場所へ瞬時に移動することができるゲートを開くことが可能なのだ。
「――何をしているのだツナギ?」
背後から聞こえた声についビクッとなったが、振り向くとそこにはヤタがいた。
「ふぅ、驚かせないでよ」
「もしかして今日はダンジョンへ行くのか? まあレベルも確実に上がっているから、お主一人でもレベル20未満のダンジョンなら大丈夫かもしれぬが」
「いやいや、違うよ。今僕が見てたのはもう一つのゲートの情報だって」
「ほう。なら〝ウェスティアゲート〟だな。なるほど、そろそろ人里へ出向こうというわけか」
そう、ここではない別の大地。
そこには僕以外の人たちが住まう街や村などが存在する。
「うん。そろそろ交易でもして新素材や食材をゲットしようかと思って」
人との交流でしか手に入らないものだって多い。
特に金銭やコネクションなど、ここに居ては手にすることはできない。
店などを利用すれば、入手困難な素材も交渉や金次第で手に入れることもできる。
現在ココで作った武具や道具なども溜まってきた。
これらを捨てるよりは店に売って金にした方が生産的だしね。
「なるほど。それは良い心掛けだろう。しかし一人で向かうのか?」
「ムトも行く」
「のわぁっ!?」
いきなり背後に現れたムトに心臓が止まりそうになった。さっきのヤタ以上にビックリしたよ。
「お、音もなく現れないでムト……」
「ごめん。それよりもツナギ、どっか行く?」
「え、あ、うん」
「じゃあムトも行く」
僕的には何の問題もないけど、ヤタは難しい表情を浮かべている。
その理由を聞いてみた。
「人と魔物との関係は決して良好ではない。もしムトが魔物だと分かれば厄介事になるやもしれぬぞ」
なるほど。確かにゲームでも邪気に支配された魔物たちに襲われる人たちが多く、討伐隊などが組織されたりして敵対する関係だった。
《純粋種》であっても、魔物は武具などの貴重な素材や食材にも成り得るので、ハンターと獲物のような繋がりといっていい。
ムトがそうだと知られれば余計な騒ぎを生むことになるかもしれない。
でもなぁ……。
チラリとムトを見ると、ウルウルと寂しげに目を潤ませている。
まるでこれじゃあ捨て犬だよ……。
なにこの半端ない罪悪感。
ただ救いなのは、彼女の見た目はほとんど人そのものだということだ。
変わっているのは頭に生えている竜の角だけ。
「……よし、分かった。一緒に行こっか」
「! いいの?」
「うん、だけどちょっと待ってね」
僕はインベントリから毛皮を取り出してクラフトした。
完成したのは――《ネコミミ帽子》である。
ちょうど角の部分がすっぽりと入るような空間がある帽子だった。
他にもウサミミやイヌミミなどもあったが、彼女に似合いそうなのは猫かなと思ったので服の色と合わせて黄色い帽子を作ってやった。
「はい。これを被ってみて」
「ん…………似合う?」
「うんうん! めちゃんこ可愛いよムト」
「……えへへ」
最近少しだけ感情表現が強くなってきたようで、薄くだが笑うようになった。
今も照れ臭そうにムトは笑顔を見せている。
それにしても…………ヤバ可愛いな、マジで。
ただでさえ普通にしていても美少女なのに、萌えアイテムを追加したことで、さらに威力がアップしている。
ロリコンが見たら、黙ってお持ち帰りしてしまうほどの凶悪なまでの愛らしさだ。
「それを僕が良いって言うまで絶対に取らないこと。約束できる?」
「ん、約束する」
「よし。じゃあ一緒に行こう」
そこへイチたちも連れてけ連れてけと言わんばかりに寄ってきたが、さすがに言い訳できそうにないので見送ってもらうことになった。
それから一度小屋へ戻って新たな大地へ旅立つ準備をしてから、再度【扉の祠】へやって来た。
「んじゃ、あとのこと頼むよ、イチ、ニン、サブ」
「「「ピィピィ!」」」
任せろと言うように大きく鳴く三匹たち。
僕も満足して頷くと、ヤタに「行ってくる」と言ってから祠に触れる。
ムトは僕の手をそっと握っていた。
「じゃあ行くよ――【グートン草原】」
僕とムトの姿は、瞬時にしてその場から掻き消えた。
畑に植えた種から芽が出たのである。
ただ全部というわけではなく、芽が出たのはバットンという魔物の種だ。
スライムより育ちは遅いが、それでも比較的早い方である。
その間はダンジョン探索やクラフトに勤しんでいた僕は、早朝にその芽に気づき、思わずその光景をムトたちにも見せてやりたいと思い、悪いとは思ったけど起こした。
当初ムトやイチたちは寝ぼけ眼ではあったものの、土からひょっこりと顔を覗かせている芽を見ると瞳を輝かせて見入った。
やっぱり彼女たちも楽しみにしていたようだ。
イチたちも初めての後輩ができるのだから嬉しいのかもしれない。
だが芽が出たとはいえ、まだすぐに生まれてくるわけではない。
ヤタ曰く、早ければ数日内に《マモタマ》として収穫できるようになるらしい。
それを楽しみにしながら僕は今日もまた【箱庭】での生活を頑張ろうと思った。
しかし本日、できることなら行きたい場所もあったのである。
そのためにも再度確認のために【扉の祠】に足を運んでいた。
僕は祠に触れて〝ダンジョンゲート〟と口にする。
するとドラムロールのような画面が出現し、中央には【始まりの森】と文字が刻まれ、初めの頃はその上下は【?????】だったが、現在下には新たなダンジョン名が記されていた。
【グリグラ洞穴】
【モンストル山】
【ヴァッハ湿地帯】
その三つが連なっていた。
管理人レベルが20を超えたことでの解放である。
うん、やっぱり新ダンジョンが増えたな。
けど本題はこのダンジョン名の確認じゃない。
それは――。
「――〝ウェスティアゲート〟」
そう口にした直後、ダンジョンに関する画面が消失し、代わりに初めて確認するが、同じようなドラムロール画面が出現した。
ただ中央に刻まれた文字は初見のものである。
――【グートン草原】。
まあこの世界では初見だが、記憶上には見覚えのある名前だ。
「うん、やっぱりこれで西大陸へ飛ぶことができるみたいだな」
この〝ウェスティアゲート〟というのは、地図でいうと西に存在する大陸へと通じる門なのである。
この世界には大きく分けて四つの大陸があり、それぞれ東、西、南、北と綺麗に分別できる。
その中の一つである西大陸――【ウェスティア大陸】と呼ばれる場所へ瞬時に移動することができるゲートを開くことが可能なのだ。
「――何をしているのだツナギ?」
背後から聞こえた声についビクッとなったが、振り向くとそこにはヤタがいた。
「ふぅ、驚かせないでよ」
「もしかして今日はダンジョンへ行くのか? まあレベルも確実に上がっているから、お主一人でもレベル20未満のダンジョンなら大丈夫かもしれぬが」
「いやいや、違うよ。今僕が見てたのはもう一つのゲートの情報だって」
「ほう。なら〝ウェスティアゲート〟だな。なるほど、そろそろ人里へ出向こうというわけか」
そう、ここではない別の大地。
そこには僕以外の人たちが住まう街や村などが存在する。
「うん。そろそろ交易でもして新素材や食材をゲットしようかと思って」
人との交流でしか手に入らないものだって多い。
特に金銭やコネクションなど、ここに居ては手にすることはできない。
店などを利用すれば、入手困難な素材も交渉や金次第で手に入れることもできる。
現在ココで作った武具や道具なども溜まってきた。
これらを捨てるよりは店に売って金にした方が生産的だしね。
「なるほど。それは良い心掛けだろう。しかし一人で向かうのか?」
「ムトも行く」
「のわぁっ!?」
いきなり背後に現れたムトに心臓が止まりそうになった。さっきのヤタ以上にビックリしたよ。
「お、音もなく現れないでムト……」
「ごめん。それよりもツナギ、どっか行く?」
「え、あ、うん」
「じゃあムトも行く」
僕的には何の問題もないけど、ヤタは難しい表情を浮かべている。
その理由を聞いてみた。
「人と魔物との関係は決して良好ではない。もしムトが魔物だと分かれば厄介事になるやもしれぬぞ」
なるほど。確かにゲームでも邪気に支配された魔物たちに襲われる人たちが多く、討伐隊などが組織されたりして敵対する関係だった。
《純粋種》であっても、魔物は武具などの貴重な素材や食材にも成り得るので、ハンターと獲物のような繋がりといっていい。
ムトがそうだと知られれば余計な騒ぎを生むことになるかもしれない。
でもなぁ……。
チラリとムトを見ると、ウルウルと寂しげに目を潤ませている。
まるでこれじゃあ捨て犬だよ……。
なにこの半端ない罪悪感。
ただ救いなのは、彼女の見た目はほとんど人そのものだということだ。
変わっているのは頭に生えている竜の角だけ。
「……よし、分かった。一緒に行こっか」
「! いいの?」
「うん、だけどちょっと待ってね」
僕はインベントリから毛皮を取り出してクラフトした。
完成したのは――《ネコミミ帽子》である。
ちょうど角の部分がすっぽりと入るような空間がある帽子だった。
他にもウサミミやイヌミミなどもあったが、彼女に似合いそうなのは猫かなと思ったので服の色と合わせて黄色い帽子を作ってやった。
「はい。これを被ってみて」
「ん…………似合う?」
「うんうん! めちゃんこ可愛いよムト」
「……えへへ」
最近少しだけ感情表現が強くなってきたようで、薄くだが笑うようになった。
今も照れ臭そうにムトは笑顔を見せている。
それにしても…………ヤバ可愛いな、マジで。
ただでさえ普通にしていても美少女なのに、萌えアイテムを追加したことで、さらに威力がアップしている。
ロリコンが見たら、黙ってお持ち帰りしてしまうほどの凶悪なまでの愛らしさだ。
「それを僕が良いって言うまで絶対に取らないこと。約束できる?」
「ん、約束する」
「よし。じゃあ一緒に行こう」
そこへイチたちも連れてけ連れてけと言わんばかりに寄ってきたが、さすがに言い訳できそうにないので見送ってもらうことになった。
それから一度小屋へ戻って新たな大地へ旅立つ準備をしてから、再度【扉の祠】へやって来た。
「んじゃ、あとのこと頼むよ、イチ、ニン、サブ」
「「「ピィピィ!」」」
任せろと言うように大きく鳴く三匹たち。
僕も満足して頷くと、ヤタに「行ってくる」と言ってから祠に触れる。
ムトは僕の手をそっと握っていた。
「じゃあ行くよ――【グートン草原】」
僕とムトの姿は、瞬時にしてその場から掻き消えた。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
ひだまりを求めて
空野セピ
ファンタジー
惑星「フォルン」
星の誕生と共に精霊が宿り、精霊が世界を創り上げたと言い伝えられている。
精霊達は、世界中の万物に宿り、人間を見守っていると言われている。
しかし、その人間達が長年争い、精霊達は傷付いていき、世界は天変地異と異常気象に包まれていく──。
平凡で長閑な村でいつも通りの生活をするマッドとティミー。
ある日、謎の男「レン」により村が襲撃され、村は甚大な被害が出てしまう。
その男は、ティミーの持つ「あるもの」を狙っていた。
このままだと再びレンが村を襲ってくると考えたマッドとティミーは、レンを追う為に旅に出る決意をする。
世界が天変地異によって、崩壊していく事を知らずに───。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
D○ZNとY○UTUBEとウ○イレでしかサッカーを知らない俺が女子エルフ代表の監督に就任した訳だが
米俵猫太朗
ファンタジー
ただのサッカーマニアである青年ショーキチはひょんな事から異世界へ転移してしまう。
その世界では女性だけが行うサッカーに似た球技「サッカードウ」が普及しており、折りしもエルフ女子がミノタウロス女子に蹂躙されようとしているところであった。
更衣室に乱入してしまった縁からエルフ女子代表を率いる事になった青年は、秘策「Tバック」と「トップレス」戦術を授け戦いに挑む。
果たしてエルフチームはミノタウロスチームに打ち勝ち、敗者に課される謎の儀式「センシャ」を回避できるのか!?
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~
十本スイ
ファンタジー
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる