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「ちぃっ!」
そんなこともできるのかと思い、来た触手を腕でガードする。
「いっ……ったくない? あれ?」
てっきりそれなりの痛みが走るかと思ったら、感じたのは衝撃だけで痛みはなかった。
柔らかいスライムだから痛みがないのだろうか?
いや、そんなことより、とりあえず今は逃げるが勝ちとして、オレは手に入れた新しい獲物をしっかり掴んで走り出す。
当然というべきか、スライム集団はオレを追ってくる。
オレは自分の背丈以上にある茂みへと入り、俯せになって息を潜めた。
やり過ごそうとジッと耐えていると、その中のノーマルなスライムが目の前で立ち止まった。
そのまま向こうへ行け!
しかしスライムはしきりに身体を回転させて周囲を確認しながらも、そこから一歩も動かない。
周りには他のスライムがいないようなので、一体だけなら隙をついて倒せるかとも思ったが、音を立てならすぐに他の連中がやってくるかもしれない。
ちくしょう……こういう時、腕が伸びたらいいのにな。
そう強く思い何となしに、スライムに向けて手を伸ばしたその時だ。
――ぎゅうぅぅんっ!
目を疑うことに、オレの手首から先が本当に伸びたのである。
そしてそのままろくろ首のごとく伸び続け、スライムに手が触れた。
咄嗟のことに唖然としてしまったが、逃げようとするスライムを反射的に掴んだ。
だがここでどうすれば元に戻るのか分からない。
「くっ、も、戻れ!」
縮むように意識すると、それに呼応するかのように腕が元に戻っていく。
引き込んだスライムが暴れようとしたので、これまで討伐してきたスライムと同様に、所持している尖った石で倒す。
「………………」
何だよ……今の?
少し落ち着いたところで、今起きた現象について思考する。
オレの腕が……伸びた?
自分の手をマジマジと観察するが、普段と同じ違和感のない腕そのものだ。
さすがにこれは偶発的な事故とかで片付けられる案件ではない。
何せ自分の身体に有り得ないことが起きたのだから。
ゴクリと唾を飲み込むと、もう一度手を前へ伸ばして、心の中で〝伸びろ〟と念じる。
すると先程と同様に、腕が伸び始めたのだ。
それだけじゃない。意識をすれば指だけを伸ばすことも足を伸ばすことだってできた。
オレの身体…………一体どうなってしまったんだ?
明らかに人間が起こせるような現象じゃない。
これじゃまるで妖怪とかモンスターみたいだ…………ん? モンスター?
ついさっきのことを思い出す。
スライムが自分の身体を伸ばしてオレを攻撃してきた時のことを。
「スライム……みたい? いや、そんなバカな……!」
もう一つ、気になったのはスライムの攻撃を受けたはずのオレだが、その際に痛みがなかったことである。
背後からの攻撃、触手の攻撃、どれもかなりの衝撃だったはず。
特に不意を突かれた背後の一撃は、結構な痛みが伴っているのが自然だろう。
そういえば、と、スライムを殴り続けてもいっこうに大人しくならなかったことを思い出した。仕方なく尖った石で倒したのだ。
スライムの身体は確かに餅みたいなので、物理的衝撃を緩和することもあるだろう。
仮にそうだとしたら、尖った石で突き刺し殺せた事実にも納得がいく。
ただスライムのそんな特性と、今の自分の状況があまりにも似通っていることに戸惑いが生まれる。
スライムのように伸びる身体。物理的衝撃を緩和する耐久性。
「オレ……スライムみたいになってる……のか? でも何で……」
いや、そんなこともう気づいていた。
恐らく……違う、十中八九、スライムを口にしたことが原因だろう。
普通に考えて食べたものの特性が自分に宿るなんて有り得ない。
しかしここは異世界であり、ファンタジーな能力が存在する、そもそも有り得ないはずの場所だ。
もしかしたら異世界に召喚されたことで、オレの身体に変化が生じたのかもしれない。
もしくは、スライム自体に人間をそのように変化させる性質があるのかもしれない。
またはやはりオレは、最初にスライムを口にして死んでしまい、何らかの理由でスライムとして生まれ変わったり……とか。
考え出したらキリがないが、とにかく分かっていることは、オレの身体がこれまでとは違った特性を持ってしまったということだ。
――っ!?
突如変質してしまった自分の身体に困惑しつつも、直後に何かが接近してくるような感じがしてすぐに息を殺す。
しばらく待っていると、近くを複数のスライムが通過していく。
そのまま通り過ぎるのを待ち、一人になってから大きく溜め息を吐き仰向けに横たわる。
死なずに済んだ。それは素直に嬉しい。
食糧もスライムが食べられることに気づいたので何とかなりそうだ。
……そうか。スライムになったから、スライムを食べられるようになったのかもな。
完全に共食い的だが、悪いがオレに罪悪感はない。今もスライムは捕食対象でしかない。
でも本当に何でこんな身体になってしまったのか……。
いや、まずは今後も生き続けるためにどうすればいいのかを考えるのが先決だ。
できればイカダか船か作って、いずれはここを脱出したい。
だがそのためにも海を渡る体力だって必要になるし、精神的なタフさも鍛えなければならない。
「……しばらくは耐える時間が続くな」
脳裏に浮かぶのは、オレと同じ異世界からやってきた少年――矢垣総司だ。
アイツのせいでオレは危うく死にかけた。いや、まだ死なないと決まったわけでもない。
たとえ生き抜けたとしても、この苦労はどう考えてもアイツのせいだ。
「アイツめ、絶対ぶっ潰してやるからな」
生への希望が見えると、沸々と矢垣への復讐心が芽生えていく。
必ずこの島を出て、奴に一泡吹かせてやらなければ気が済まない。
「でもまぁ、今はまずは生き抜く力を得ることだな」
幸いに、このわけの分からない体質は存分に活用することもできそうだ。
絶対に矢垣をぶっ潰すという目標が立ち、益々生きる意欲が沸く。
そうしてスライムの特性を得たオレは、この島を出ることを夢見て生活を送ることを決めたのであった。
そんなこともできるのかと思い、来た触手を腕でガードする。
「いっ……ったくない? あれ?」
てっきりそれなりの痛みが走るかと思ったら、感じたのは衝撃だけで痛みはなかった。
柔らかいスライムだから痛みがないのだろうか?
いや、そんなことより、とりあえず今は逃げるが勝ちとして、オレは手に入れた新しい獲物をしっかり掴んで走り出す。
当然というべきか、スライム集団はオレを追ってくる。
オレは自分の背丈以上にある茂みへと入り、俯せになって息を潜めた。
やり過ごそうとジッと耐えていると、その中のノーマルなスライムが目の前で立ち止まった。
そのまま向こうへ行け!
しかしスライムはしきりに身体を回転させて周囲を確認しながらも、そこから一歩も動かない。
周りには他のスライムがいないようなので、一体だけなら隙をついて倒せるかとも思ったが、音を立てならすぐに他の連中がやってくるかもしれない。
ちくしょう……こういう時、腕が伸びたらいいのにな。
そう強く思い何となしに、スライムに向けて手を伸ばしたその時だ。
――ぎゅうぅぅんっ!
目を疑うことに、オレの手首から先が本当に伸びたのである。
そしてそのままろくろ首のごとく伸び続け、スライムに手が触れた。
咄嗟のことに唖然としてしまったが、逃げようとするスライムを反射的に掴んだ。
だがここでどうすれば元に戻るのか分からない。
「くっ、も、戻れ!」
縮むように意識すると、それに呼応するかのように腕が元に戻っていく。
引き込んだスライムが暴れようとしたので、これまで討伐してきたスライムと同様に、所持している尖った石で倒す。
「………………」
何だよ……今の?
少し落ち着いたところで、今起きた現象について思考する。
オレの腕が……伸びた?
自分の手をマジマジと観察するが、普段と同じ違和感のない腕そのものだ。
さすがにこれは偶発的な事故とかで片付けられる案件ではない。
何せ自分の身体に有り得ないことが起きたのだから。
ゴクリと唾を飲み込むと、もう一度手を前へ伸ばして、心の中で〝伸びろ〟と念じる。
すると先程と同様に、腕が伸び始めたのだ。
それだけじゃない。意識をすれば指だけを伸ばすことも足を伸ばすことだってできた。
オレの身体…………一体どうなってしまったんだ?
明らかに人間が起こせるような現象じゃない。
これじゃまるで妖怪とかモンスターみたいだ…………ん? モンスター?
ついさっきのことを思い出す。
スライムが自分の身体を伸ばしてオレを攻撃してきた時のことを。
「スライム……みたい? いや、そんなバカな……!」
もう一つ、気になったのはスライムの攻撃を受けたはずのオレだが、その際に痛みがなかったことである。
背後からの攻撃、触手の攻撃、どれもかなりの衝撃だったはず。
特に不意を突かれた背後の一撃は、結構な痛みが伴っているのが自然だろう。
そういえば、と、スライムを殴り続けてもいっこうに大人しくならなかったことを思い出した。仕方なく尖った石で倒したのだ。
スライムの身体は確かに餅みたいなので、物理的衝撃を緩和することもあるだろう。
仮にそうだとしたら、尖った石で突き刺し殺せた事実にも納得がいく。
ただスライムのそんな特性と、今の自分の状況があまりにも似通っていることに戸惑いが生まれる。
スライムのように伸びる身体。物理的衝撃を緩和する耐久性。
「オレ……スライムみたいになってる……のか? でも何で……」
いや、そんなこともう気づいていた。
恐らく……違う、十中八九、スライムを口にしたことが原因だろう。
普通に考えて食べたものの特性が自分に宿るなんて有り得ない。
しかしここは異世界であり、ファンタジーな能力が存在する、そもそも有り得ないはずの場所だ。
もしかしたら異世界に召喚されたことで、オレの身体に変化が生じたのかもしれない。
もしくは、スライム自体に人間をそのように変化させる性質があるのかもしれない。
またはやはりオレは、最初にスライムを口にして死んでしまい、何らかの理由でスライムとして生まれ変わったり……とか。
考え出したらキリがないが、とにかく分かっていることは、オレの身体がこれまでとは違った特性を持ってしまったということだ。
――っ!?
突如変質してしまった自分の身体に困惑しつつも、直後に何かが接近してくるような感じがしてすぐに息を殺す。
しばらく待っていると、近くを複数のスライムが通過していく。
そのまま通り過ぎるのを待ち、一人になってから大きく溜め息を吐き仰向けに横たわる。
死なずに済んだ。それは素直に嬉しい。
食糧もスライムが食べられることに気づいたので何とかなりそうだ。
……そうか。スライムになったから、スライムを食べられるようになったのかもな。
完全に共食い的だが、悪いがオレに罪悪感はない。今もスライムは捕食対象でしかない。
でも本当に何でこんな身体になってしまったのか……。
いや、まずは今後も生き続けるためにどうすればいいのかを考えるのが先決だ。
できればイカダか船か作って、いずれはここを脱出したい。
だがそのためにも海を渡る体力だって必要になるし、精神的なタフさも鍛えなければならない。
「……しばらくは耐える時間が続くな」
脳裏に浮かぶのは、オレと同じ異世界からやってきた少年――矢垣総司だ。
アイツのせいでオレは危うく死にかけた。いや、まだ死なないと決まったわけでもない。
たとえ生き抜けたとしても、この苦労はどう考えてもアイツのせいだ。
「アイツめ、絶対ぶっ潰してやるからな」
生への希望が見えると、沸々と矢垣への復讐心が芽生えていく。
必ずこの島を出て、奴に一泡吹かせてやらなければ気が済まない。
「でもまぁ、今はまずは生き抜く力を得ることだな」
幸いに、このわけの分からない体質は存分に活用することもできそうだ。
絶対に矢垣をぶっ潰すという目標が立ち、益々生きる意欲が沸く。
そうしてスライムの特性を得たオレは、この島を出ることを夢見て生活を送ることを決めたのであった。
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