16 / 69
15
しおりを挟む
「まあでも向こうはドラゴン系のアンデッドとか、ゾンビを支配し操るリッチとかヤベエ奴もいたけど、さすがにこっちにはいねえだろうし、そこは安全だろうな」
「ドラゴンのゾンビなんて一体でもいたら終わりだろうね。でも……似たようなモノはいるけど」
「ああ、俺が倒した犬っころな。あれって元は犬だよな? それにしてはデカかったけど」
「稀に感染力に強い影響を受けたのか、巨大化して凶暴さが増す個体もいるらしいんだ」
なるほど。つまり上位種というわけだ。ウィルスなんて変異するのは珍しくないし、それを取り込んだ存在が変質するのも不思議ではない。
「……! おっと、ちょっと二人ともステイだ」
日門が二人の前に立って制止をかける。二人も従って足を止め、少し空気がピリつく。
「……どうしたのさ、日門? 何かあるのかい?」
日門は理九の質問に答えず、そのままゆっくりと歩を進めていき、曲がり角からそっと向こう側を確認する。
するとそこには数体のゾンビが、一人の……恐らく肌の色からして先ほどまで生きていたであろう人間の死肉を食らっていた。
その様子を見た日門は、二人にこの先へ行くのは危険だと告げ回り道をすることにする。
「ど、どうしてわざわざ道を変えるんですか? 日門さんなら簡単に倒せるんじゃ……」
「まあ確かにそうだけどな。ただ、向こう側の気配がよろしくなかったんでな」
「よろしくないだって? もしかして日門も危険視するほどのゾンビがいたとか?」
「いーや、そういうわけじゃねえよ。ただ数えるのも億劫になるくらいのゾンビがうろついてるみたいだったからな。ここは路地だし道が狭いだろ? 挟み撃ちとかされたら面倒だしな」
日門一人ならどうとでもなるが、あいにくここには二人の非戦闘員がいるのだ。ゾンビの特性もハッキリと理解できたわけではないし、もし飛び道具やらを使ってくるような相手がいたとしたら、二人を完全に守り切ることができないかもしれない。
故にできるだけ隠密に行動し、目的地に素早く到着した方が賢いと踏んだのだ。
「さすが、そこはやっぱり経験からきているのかい?」
「俺だって向こうにいた時間、死に物狂いで生きてきたんだぜ? それなりの判断は養ったつもりだ」
ただ力が強いだけでは生き残れない世界だった。それこそ戦術や戦略なども学んだし、実戦からも多くを経験したものだ。
そうして先ほどのゾンビたちに気づかれないように静かに行動していると、またも日門は足を止めた。
(……何だこの嫌な臭いは?)
今度も目の前の曲がり角の先から異様な臭いが漂ってきていた。間違いなく腐臭ではあるが、これまで嗅ぎ取ってきたゾンビ臭よりも強い嫌悪感を覚える。
またも一人先行して様子を見てギョッとした。
「……穴?」
横道のすぐそこ、地面に開けられた大きな穴。知らずに進んでいたらそのまま落下してもおかしくない。
どうやらそこにはゾンビの姿はいないが、何か不安を覚えさせるような光景だった。
「おい、今度はどうしたって……穴?」
「おっきい……。でも何でこんなとこに穴が?」
いつまでも立ち止まったままの日門を心配してか、二人が駆けつけると同時に穴を発見してそれぞれの感想を口にしていた。
例の地震で開いた穴なのか……。
そう思いながら穴の近くで屈んで観察する。
(……いや、地震にしては変だよなこれ。それにところどころ溶けてやがるし)
それはまるで地下から、何かが地面を溶解しつつ這い出てきたような感じだった。異臭は、その溶解した部分から臭っている。
「日門、もしかしてその下に何かいるのかい?」
「いーや、下からは気配は感じねえな。多分何かでっけえもんがこっから這い出てそこらへんを彷徨ってんじゃねえかな」
「そ、そこらへんって! これだけの大穴、相当大きいってことだよね! 早くここから逃げた方が良くないかい!」
理九の言う通り、あまりこの場に滞在するのは良くなさそうだ。そのナニカに遭遇することもそうだが、この臭い……ハッキリいって身体に悪い。ずっと嗅いでいると普通の人間なら体調を悪くすることだろう。
そう判断すると、三人は急いでその場を離れることにした。
(にしてもゾンビにもいろんな奴がいそうだなこりゃ)
ゾンビ犬にしろ、先ほどのよく分からない巨大なナニカも、ゾンビ化している種は豊富なようだ。本当に向こうの世界みたいであり、このままでは夜もおちおち眠れないような気がする。
(早く安全な拠点を見つけて根を下ろすべきかねぇ)
もう世界は元には戻らないことはほぼ確定している。ならば日門は日門なりに、この世界をのんびり生活できるような場所を作ることを決めた。
だからまずはマイベスト拠点を探すために、いろいろ見て回ろう。
路地から出たのはいいが、四車線だった道路は見るも無残に波打ち、そこかしこに車や電柱などが倒れていた。そしてそこにはやはりゾンビがうようよしている。
日門たちは車を蔭にして身を隠しながら周囲を確認していた。
「なあ理九、その屋敷ってのはこっからあとどれくらいあるんだ?」
「もうすぐだよ。この道路を突っ切った先の住宅街の中にある」
そこは高級住宅街であり、その中でもその屋敷が一番大きいとのこと。
「ならもう思い切って真っ直ぐ突っ切るか。お前ら、俺の後ろをピッタリついてこいよ」
そう言うと、二人は意を決したかのような表情で頷く。そして日門が駆け出すと同時に二人もすかさず後をついてくる。
当然日門たちに気づいたゾンビたちは一斉に向かってくるが、その都度、日門が拾った石を投げたりして、それでも近づいてきているゾンビには蹴り飛ばして先へと進む。
できるだけ素早くを意識しつつ、二人にゾンビたちが近づかないかを注意しながら道路を突っ切っていく。
そのまま歩道まで辿り着くと、さらにその奥の路地に入り真っ直ぐ駆ける。そこにも数体のゾンビが立ち塞がっていたが、飛び蹴りでまとめて吹き飛ばす。
そうして理九の案内に従い再び路地を抜けると、その先で開けた場所へと出た。
それと同時にまるで工事現場を行う時に設置されるような高い外壁が視界一面に飛び込んできた。それがずらーっと左右に伸びていて、かなりの敷地面積を有していることが分かる。
「なあ理九、まさかこの壁の向こうが?」
「ん、多分その屋敷だと思うよ」
やはりそうかと感嘆する。何故なら想像以上の大きさだったから。さすがに学校とまではいかずとも、恐らくウン十億円は絶対にくだらないと思う敷地だろう。それこそ出せば常にベストセラーな大作家とか、幾つもマンションを所持する不動産屋の社長とか、芸能界に長く君臨する大俳優とかが住むような家だ。
(壁もめっちゃ高えし、それにコンクリートじゃなくて鉄製……か?)
なので恐らく壁だけでも普通の一軒家くらいの値段はするのではなかろうか。いやそれ以上かも。つまり住む世界がまったく違う住人がこの中にはいるということ。
一体この中にいるのはどんな人物なのか、少し興味が湧く。実際世界の大金持ちを特集するテレビ番組とか結構好きで昔観ていたものだ。
石油王とか世界の歌姫とかハリウッドスターの桁外れな住居は、見ていて住む世界が違い過ぎて羨ましいというよりは逆に清々しささえ覚えていた。まるで映画でも観るような感覚で楽しかったものだ。そんな感じの気持ちが今込み上がっている。
(まあこれなら普通のゾンビなら払いのけられるかもな)
壁の上はネズミ返しのようになっており、かつ高圧電流が流されているとしたら防壁としては十分だろう。
とりあえず正門へと辿り着くが、ちらほらとゾンビの姿も確認できるので、あまり伸び伸びとしていられない。さっそく中の者と連絡を取るために、重厚な両開きの扉の横に設置されていたインターホンらしきボタンを押す。
するとしばらくして、どこかから声が聞こえてきた。
(ん? 監視カメラもあるな……それに電流が使われてるってことは、電気が生きてるってことだよな)
てっきりインフラは全滅していると思っていたが、少なくともこの屋敷はそうではないようだ。
聞こえてきた声は、無感情にこちらが何者か尋ねてきた。それに理九が代表して答えている。
(あーっと……ヤバいな、ゾンビどもがこっちに気づいて近づいてきてるわ)
あまり時間がかかり過ぎると逃げ場まで失いかねない。
さて、どうしたものかと日門は目を細めた。
「ドラゴンのゾンビなんて一体でもいたら終わりだろうね。でも……似たようなモノはいるけど」
「ああ、俺が倒した犬っころな。あれって元は犬だよな? それにしてはデカかったけど」
「稀に感染力に強い影響を受けたのか、巨大化して凶暴さが増す個体もいるらしいんだ」
なるほど。つまり上位種というわけだ。ウィルスなんて変異するのは珍しくないし、それを取り込んだ存在が変質するのも不思議ではない。
「……! おっと、ちょっと二人ともステイだ」
日門が二人の前に立って制止をかける。二人も従って足を止め、少し空気がピリつく。
「……どうしたのさ、日門? 何かあるのかい?」
日門は理九の質問に答えず、そのままゆっくりと歩を進めていき、曲がり角からそっと向こう側を確認する。
するとそこには数体のゾンビが、一人の……恐らく肌の色からして先ほどまで生きていたであろう人間の死肉を食らっていた。
その様子を見た日門は、二人にこの先へ行くのは危険だと告げ回り道をすることにする。
「ど、どうしてわざわざ道を変えるんですか? 日門さんなら簡単に倒せるんじゃ……」
「まあ確かにそうだけどな。ただ、向こう側の気配がよろしくなかったんでな」
「よろしくないだって? もしかして日門も危険視するほどのゾンビがいたとか?」
「いーや、そういうわけじゃねえよ。ただ数えるのも億劫になるくらいのゾンビがうろついてるみたいだったからな。ここは路地だし道が狭いだろ? 挟み撃ちとかされたら面倒だしな」
日門一人ならどうとでもなるが、あいにくここには二人の非戦闘員がいるのだ。ゾンビの特性もハッキリと理解できたわけではないし、もし飛び道具やらを使ってくるような相手がいたとしたら、二人を完全に守り切ることができないかもしれない。
故にできるだけ隠密に行動し、目的地に素早く到着した方が賢いと踏んだのだ。
「さすが、そこはやっぱり経験からきているのかい?」
「俺だって向こうにいた時間、死に物狂いで生きてきたんだぜ? それなりの判断は養ったつもりだ」
ただ力が強いだけでは生き残れない世界だった。それこそ戦術や戦略なども学んだし、実戦からも多くを経験したものだ。
そうして先ほどのゾンビたちに気づかれないように静かに行動していると、またも日門は足を止めた。
(……何だこの嫌な臭いは?)
今度も目の前の曲がり角の先から異様な臭いが漂ってきていた。間違いなく腐臭ではあるが、これまで嗅ぎ取ってきたゾンビ臭よりも強い嫌悪感を覚える。
またも一人先行して様子を見てギョッとした。
「……穴?」
横道のすぐそこ、地面に開けられた大きな穴。知らずに進んでいたらそのまま落下してもおかしくない。
どうやらそこにはゾンビの姿はいないが、何か不安を覚えさせるような光景だった。
「おい、今度はどうしたって……穴?」
「おっきい……。でも何でこんなとこに穴が?」
いつまでも立ち止まったままの日門を心配してか、二人が駆けつけると同時に穴を発見してそれぞれの感想を口にしていた。
例の地震で開いた穴なのか……。
そう思いながら穴の近くで屈んで観察する。
(……いや、地震にしては変だよなこれ。それにところどころ溶けてやがるし)
それはまるで地下から、何かが地面を溶解しつつ這い出てきたような感じだった。異臭は、その溶解した部分から臭っている。
「日門、もしかしてその下に何かいるのかい?」
「いーや、下からは気配は感じねえな。多分何かでっけえもんがこっから這い出てそこらへんを彷徨ってんじゃねえかな」
「そ、そこらへんって! これだけの大穴、相当大きいってことだよね! 早くここから逃げた方が良くないかい!」
理九の言う通り、あまりこの場に滞在するのは良くなさそうだ。そのナニカに遭遇することもそうだが、この臭い……ハッキリいって身体に悪い。ずっと嗅いでいると普通の人間なら体調を悪くすることだろう。
そう判断すると、三人は急いでその場を離れることにした。
(にしてもゾンビにもいろんな奴がいそうだなこりゃ)
ゾンビ犬にしろ、先ほどのよく分からない巨大なナニカも、ゾンビ化している種は豊富なようだ。本当に向こうの世界みたいであり、このままでは夜もおちおち眠れないような気がする。
(早く安全な拠点を見つけて根を下ろすべきかねぇ)
もう世界は元には戻らないことはほぼ確定している。ならば日門は日門なりに、この世界をのんびり生活できるような場所を作ることを決めた。
だからまずはマイベスト拠点を探すために、いろいろ見て回ろう。
路地から出たのはいいが、四車線だった道路は見るも無残に波打ち、そこかしこに車や電柱などが倒れていた。そしてそこにはやはりゾンビがうようよしている。
日門たちは車を蔭にして身を隠しながら周囲を確認していた。
「なあ理九、その屋敷ってのはこっからあとどれくらいあるんだ?」
「もうすぐだよ。この道路を突っ切った先の住宅街の中にある」
そこは高級住宅街であり、その中でもその屋敷が一番大きいとのこと。
「ならもう思い切って真っ直ぐ突っ切るか。お前ら、俺の後ろをピッタリついてこいよ」
そう言うと、二人は意を決したかのような表情で頷く。そして日門が駆け出すと同時に二人もすかさず後をついてくる。
当然日門たちに気づいたゾンビたちは一斉に向かってくるが、その都度、日門が拾った石を投げたりして、それでも近づいてきているゾンビには蹴り飛ばして先へと進む。
できるだけ素早くを意識しつつ、二人にゾンビたちが近づかないかを注意しながら道路を突っ切っていく。
そのまま歩道まで辿り着くと、さらにその奥の路地に入り真っ直ぐ駆ける。そこにも数体のゾンビが立ち塞がっていたが、飛び蹴りでまとめて吹き飛ばす。
そうして理九の案内に従い再び路地を抜けると、その先で開けた場所へと出た。
それと同時にまるで工事現場を行う時に設置されるような高い外壁が視界一面に飛び込んできた。それがずらーっと左右に伸びていて、かなりの敷地面積を有していることが分かる。
「なあ理九、まさかこの壁の向こうが?」
「ん、多分その屋敷だと思うよ」
やはりそうかと感嘆する。何故なら想像以上の大きさだったから。さすがに学校とまではいかずとも、恐らくウン十億円は絶対にくだらないと思う敷地だろう。それこそ出せば常にベストセラーな大作家とか、幾つもマンションを所持する不動産屋の社長とか、芸能界に長く君臨する大俳優とかが住むような家だ。
(壁もめっちゃ高えし、それにコンクリートじゃなくて鉄製……か?)
なので恐らく壁だけでも普通の一軒家くらいの値段はするのではなかろうか。いやそれ以上かも。つまり住む世界がまったく違う住人がこの中にはいるということ。
一体この中にいるのはどんな人物なのか、少し興味が湧く。実際世界の大金持ちを特集するテレビ番組とか結構好きで昔観ていたものだ。
石油王とか世界の歌姫とかハリウッドスターの桁外れな住居は、見ていて住む世界が違い過ぎて羨ましいというよりは逆に清々しささえ覚えていた。まるで映画でも観るような感覚で楽しかったものだ。そんな感じの気持ちが今込み上がっている。
(まあこれなら普通のゾンビなら払いのけられるかもな)
壁の上はネズミ返しのようになっており、かつ高圧電流が流されているとしたら防壁としては十分だろう。
とりあえず正門へと辿り着くが、ちらほらとゾンビの姿も確認できるので、あまり伸び伸びとしていられない。さっそく中の者と連絡を取るために、重厚な両開きの扉の横に設置されていたインターホンらしきボタンを押す。
するとしばらくして、どこかから声が聞こえてきた。
(ん? 監視カメラもあるな……それに電流が使われてるってことは、電気が生きてるってことだよな)
てっきりインフラは全滅していると思っていたが、少なくともこの屋敷はそうではないようだ。
聞こえてきた声は、無感情にこちらが何者か尋ねてきた。それに理九が代表して答えている。
(あーっと……ヤバいな、ゾンビどもがこっちに気づいて近づいてきてるわ)
あまり時間がかかり過ぎると逃げ場まで失いかねない。
さて、どうしたものかと日門は目を細めた。
10
お気に入りに追加
232
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの俺は、スキル『ゲート』で現実世界を楽しむ
十本スイ
ファンタジー
ある日、唐突にバスジャック犯に殺されてしまった少年――同本日六(どうもとひろく)。しかし目が覚めると、目の前には神と名乗る男がいて、『日本に戻してもらう』ことを条件に、異世界を救うことになった。そして二年後、見事条件をクリアした日六は、神の力で日本への帰還を果たした。しかし目の前には、日六を殺そうとするバスジャック犯が。しかし異世界で培った尋常ではないハイスペックな身体のお蔭で、今度は難なく取り押さえることができたのである。そうして日六は、待ち望んでいた平和な世界を堪能するのだが……。それまで自分が生きていた世界と、この世界の概念がおかしいことに気づく。そのきっかけは、友人である夜疋(やびき)しおんと、二人で下校していた時だった。突如見知らぬ連中に拉致され、その行き先が何故かしおんの自宅。そこで明かされるしおんの……いや、夜疋家の正体。そしてこの世界には、俺が知らなかった真実があることを知った時、再び神が俺の前に降臨し、すべての謎を紐解いてくれたのである。ここは……この世界は――――並行世界(パラレルワールド)だったのだ。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜
櫛田こころ
ファンタジー
料理人の人生を絶たれた。
和食料理人である女性の秋吉宏香(あきよしひろか)は、ひき逃げ事故に遭ったのだ。
命には関わらなかったが、生き甲斐となっていた料理人にとって大事な利き腕の神経が切れてしまい、不随までの重傷を負う。
さすがに勤め先を続けるわけにもいかず、辞めて公園で途方に暮れていると……女神に請われ、異世界転移をすることに。
腕の障害をリセットされたため、新たな料理人としての人生をスタートさせようとした時に、尾が二又に別れた猫が……ジビエに似た魔物を狩っていたところに遭遇。
料理人としての再スタートの機会を得た女性と、猟りの腕前はプロ級の猫又ぽい魔物との飯テロスローライフが始まる!!
おっかなびっくり料理の小料理屋さんの料理を召し上がれ?
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
天才高校生は異世界で無双する!〜チートスキルと知識チートで異世界を変革するようです〜
ピョンきち
ファンタジー
季節は夏、主人公森崎健太は夏休み家族とともに豪華クルーズ客船に乗って世界一周旅行をしていたが、何者かにより船に時限爆弾が設置されていて、爆発。船底に穴が空き運悪く沈没。目を覚ますと目の前には女神を名乗る幼女がいて…
「君は死んじゃったから別の世界で生きてもらうね!」
見た目はそのまま、頭脳もそのまま、身体能力超強化!?
これは世界に影響を与えるある一人の少年の
物語だ。
【読者様へのお願い】
初作品です。ご意見ありましたらビシバシ感想来てください!率直な意見がこの作品をより良くすることができます。よろしくお願いします!
僕の作品『前世が官僚』もよろしくお願いします!
『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿させていただいております。そちらもお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる