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第十三話
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「え~これから君たちの担任になったハクイです。ファミリーネームは故あってありません。え~好きなものと嫌いなものを言うつもりはないです。趣味って言われてもよく分かりません。どうぞこれからよろしく~」
結局分かったのは担任ということと、ハクイという名前だけだ。
名前に合わせてなのか、よれよれの白衣を着用したボサボサ頭の男。眠そうな目つきに猫背。それにやる気のなさそうな雰囲気。
どれをとっても頼りになるような教師ではなかった。少なくとも見た目からは。
「え~そうですねぇ、じゃあ適当に皆さんで自己紹介をしてください」
生徒たちから乾いた溜め息が零れる。
顔を見るに、恐らくほぼ全員がこのクラスの意味を理解できているようで気落ちしている者や、不安そうな顔をしている者で溢れていた。
そんな中、やはりというべきかヒナテもまたクラスの端の方に座っている。ちなみに何故か席が隣同士ではあるが。こっちはこっちでちょっとイラついている様子だ。
こんなやる気の無さそうな担任をよこした学院自体に腹を立てているのかもしれない。
それと何故かオレも目が合う度に睨みつけられているのだが。
今朝のことをまだ根に持っているのだろうか。
ハクイの言うことに従い、とりあえず自己紹介をしようということになった。
その中で皆の代表という形で矢面に立ったのは一人の男子生徒だ。
「ここからは僭越ながらこの僕――ニッグ・ヴェントスがクラス代表として仕切らせてもらうよ!」
オレンジ色の髪を七三に分けた、いわゆるお坊ちゃまな外見をした男子。貴族ではないようだが、それらしい振る舞いを模倣しているかのような違和感を覚える。
「ああ何故僕が代表を務めるんだって文句が出るかもしれない。しかしこれを見たまえ!」
黒板の前に立ち、皆からの視線を浴びるニッグが、グイッと自身の左腕を見せつけてくる。
「このクラスの中で僕は『中等色』の《緑魔》。つまりは――トップの実力者というわけさ」
確かに他の生徒を見ると、《赤魔》も《銀魔》もいないので、自然と序列的には彼がトップという立ち位置にいることだけは確かだろう。
他にも数名ほど《緑魔》はいるが、彼のように目立とうと前に出るタイプではなさそうだ。
だがそこへ、だ。
「おい、誰がトップだって?」
教室の最後尾にある席の一つに腰を下ろしていた一人の男子生徒が声を上げた。
紫色のリーゼントをした、目つきの悪いコワモテである。
奇怪な髪型をした奴だな……。
毎朝整髪が大変だろうと思いつつ、オレは事の成り行きを見守る。
「むむむ? 君は……はっ」
「……あァ?」
ニッグが鼻で笑ったのを見て、それにカチンときた様子のリーゼント。
「てめェ、なに笑ってんだコラァ?」
「ああ、すまない。しかし愉快な髪型の君」
「俺にはバッザ・ケーニッヒって名前があんだよ!」
「これはこれは非礼を詫びよう。……オモシロヘアーくん?」
「てんっめっ……っ!?」
ニッグの分かりやすい挑発に対し、バッザは額に青筋を立てて席から立ち上がる。
「良い度胸じゃねえか。ここで殺し合いすっか、おォ?」
「ははは、野蛮だねぇ。それだから【ジェムストーン】に入れらるんだよ」
「はァ!? それはテメエも同じだろうがっ!」
ダンッと激しく机を叩いて威喝する。しかしニッグは一切の怯えを見せない。
「僕を君たち凡人と一緒にしないでくれたまえ。こう見えても僕はかのローダンス様の推薦でここにいるのだからね」
ローダンスという名を聞き、周りがざわつき始める。
「? おい、ローダンスって誰だ?」
「ちょ、ちょっといきなり話しかけてこないでよ!」
「いいから答えろ。朝、付き合ってやっただろ?」
「うっ……はぁ。ローダンス・フォア・ブル・リンドグラム――勇者の一人で、『炎の魔術師』の二つ名を持っている方よ」
「へぇ……そんなに有名なのか?」
「二つ名を持ってるってことは、それなりに実績を上げているってこと。それにローダンス様は、公爵家の血を引く大貴族の一人よ」
なるほど。身分も高ければ、世間に名を轟かせる勇者の一人でもある、か。
「そんな輩に推薦されたのが本当なら大したものだがな」
「ええ、まあそうね。大物に推薦されて入学してくるのは別に珍しくないけれど。アンタだってそうだし」
確かに、オレはジイの推薦で学院にやってきた。
本来の入学試験なら、基礎学力を図るペーパーテストと面談があるのだ。
ペーパーテストはともかくとして、重要視されるのは面談で、ヒナテも通常の試験を受けての入学である。
そもそも魔力を持つ者が少ないから、持ち得ている者で余程人格破綻者でない限りは入学を許されていると聞く。
「だが奴の場合、嘘の可能性だってあるだろう?」
「……満更嘘とは言えないのよ」
「ほう、何故だ?」
「ローダンス様はその……色を好む方らしくてね」
「色? ……ああ、女好きってことか?」
「ま、まあそうよ。それで正妻の他に多くのその……妾がいるらしくて」
「読めたぞ。その妾筋の血を引くのがアイツってことか?」
コクリと黙って首肯するヒナテ。
一体妾が何人いるのかは分からないが、ニッグの言う通り血の繋がりがあるのであれば、推薦も信憑性が……。
「ん? ということはアイツ、現役勇者の息子でもあるのか?」
「え? ……あ、違うわよ。ローダンス様は確かもう八十を過ぎているのよ。ニッグは曾孫……に当たるのかしら? とにかく親戚ではあるらしいわ」
まあそれでも繋がりがあるのは確かなようだ。
「バッザくん、といったかい? 君には高貴な血が流れているのかな? この世界、血筋というのは何よりも重要視されるのは知っているだろう?」
その物言いに、バッザも言葉に詰まった表情を見せる。
さすがに公爵という大貴族の血を凌駕するようなバックボーンを、バッザは持っていないのだろう。
「はんっ! 血が何だってんだよ! んなもんただの七光りってだけじゃねえか! テメエの強さはテメエだけのもんだろが! 自分以外の栄光をいちいち誇ってんじゃねえぞコラァッ!」
「っ……何だって?」
その時、初めて言い負かされたようにニッグの顔が歪み、怒りに満ちた眼差しをバッザにぶつけた。
「どうやら格の違いを教えてあげる必要があるようだね」
「やれるもんならやってみやがれや、このもやし野郎が!」
バチバチバチバチと、二人の間に火花が散る。
一触即発といった状況に、周りが戦々恐々としていた。
するとそこへ――。
「はいは~い。ケンカなら外でやってくださいね~」
パンパンと手を叩きながら皆の注意を引き付けたのはハクイだった。
「え~いいですか? 揉め事は私を介入させないような場所でしてください。後処理とか面倒ですから」
それでも教師かと思うようなことを淡々と言ってくる。
「それにいくらこの学院が実力主義とはいえ、問題ばかり起こしていると退学になってしまいますよ? それでいいんですか、ニッグくん?」
「あ、いえ……それは」
「ではバッザくんは? 退学になりたいですか?」
「そんなわけねェし!」
「なら私闘はちゃんと弁えて行うように」
さすがに退学をチラつかされると何も言えないのか、二人は大人しくなった。
そうしてようやく普通に自己紹介ができる時間がやってきて、生徒たちが次々と行っていく。
何の因果か、残すはオレとヒナテだけになる。
最初にヒナテが席を立って語り始めた。
「私はヒナテ・アルフ・フェイ・メルドアよ。……私には野望があるわ!」
いきなり何を言い出すのかと、全員が彼女に注目する。
結局分かったのは担任ということと、ハクイという名前だけだ。
名前に合わせてなのか、よれよれの白衣を着用したボサボサ頭の男。眠そうな目つきに猫背。それにやる気のなさそうな雰囲気。
どれをとっても頼りになるような教師ではなかった。少なくとも見た目からは。
「え~そうですねぇ、じゃあ適当に皆さんで自己紹介をしてください」
生徒たちから乾いた溜め息が零れる。
顔を見るに、恐らくほぼ全員がこのクラスの意味を理解できているようで気落ちしている者や、不安そうな顔をしている者で溢れていた。
そんな中、やはりというべきかヒナテもまたクラスの端の方に座っている。ちなみに何故か席が隣同士ではあるが。こっちはこっちでちょっとイラついている様子だ。
こんなやる気の無さそうな担任をよこした学院自体に腹を立てているのかもしれない。
それと何故かオレも目が合う度に睨みつけられているのだが。
今朝のことをまだ根に持っているのだろうか。
ハクイの言うことに従い、とりあえず自己紹介をしようということになった。
その中で皆の代表という形で矢面に立ったのは一人の男子生徒だ。
「ここからは僭越ながらこの僕――ニッグ・ヴェントスがクラス代表として仕切らせてもらうよ!」
オレンジ色の髪を七三に分けた、いわゆるお坊ちゃまな外見をした男子。貴族ではないようだが、それらしい振る舞いを模倣しているかのような違和感を覚える。
「ああ何故僕が代表を務めるんだって文句が出るかもしれない。しかしこれを見たまえ!」
黒板の前に立ち、皆からの視線を浴びるニッグが、グイッと自身の左腕を見せつけてくる。
「このクラスの中で僕は『中等色』の《緑魔》。つまりは――トップの実力者というわけさ」
確かに他の生徒を見ると、《赤魔》も《銀魔》もいないので、自然と序列的には彼がトップという立ち位置にいることだけは確かだろう。
他にも数名ほど《緑魔》はいるが、彼のように目立とうと前に出るタイプではなさそうだ。
だがそこへ、だ。
「おい、誰がトップだって?」
教室の最後尾にある席の一つに腰を下ろしていた一人の男子生徒が声を上げた。
紫色のリーゼントをした、目つきの悪いコワモテである。
奇怪な髪型をした奴だな……。
毎朝整髪が大変だろうと思いつつ、オレは事の成り行きを見守る。
「むむむ? 君は……はっ」
「……あァ?」
ニッグが鼻で笑ったのを見て、それにカチンときた様子のリーゼント。
「てめェ、なに笑ってんだコラァ?」
「ああ、すまない。しかし愉快な髪型の君」
「俺にはバッザ・ケーニッヒって名前があんだよ!」
「これはこれは非礼を詫びよう。……オモシロヘアーくん?」
「てんっめっ……っ!?」
ニッグの分かりやすい挑発に対し、バッザは額に青筋を立てて席から立ち上がる。
「良い度胸じゃねえか。ここで殺し合いすっか、おォ?」
「ははは、野蛮だねぇ。それだから【ジェムストーン】に入れらるんだよ」
「はァ!? それはテメエも同じだろうがっ!」
ダンッと激しく机を叩いて威喝する。しかしニッグは一切の怯えを見せない。
「僕を君たち凡人と一緒にしないでくれたまえ。こう見えても僕はかのローダンス様の推薦でここにいるのだからね」
ローダンスという名を聞き、周りがざわつき始める。
「? おい、ローダンスって誰だ?」
「ちょ、ちょっといきなり話しかけてこないでよ!」
「いいから答えろ。朝、付き合ってやっただろ?」
「うっ……はぁ。ローダンス・フォア・ブル・リンドグラム――勇者の一人で、『炎の魔術師』の二つ名を持っている方よ」
「へぇ……そんなに有名なのか?」
「二つ名を持ってるってことは、それなりに実績を上げているってこと。それにローダンス様は、公爵家の血を引く大貴族の一人よ」
なるほど。身分も高ければ、世間に名を轟かせる勇者の一人でもある、か。
「そんな輩に推薦されたのが本当なら大したものだがな」
「ええ、まあそうね。大物に推薦されて入学してくるのは別に珍しくないけれど。アンタだってそうだし」
確かに、オレはジイの推薦で学院にやってきた。
本来の入学試験なら、基礎学力を図るペーパーテストと面談があるのだ。
ペーパーテストはともかくとして、重要視されるのは面談で、ヒナテも通常の試験を受けての入学である。
そもそも魔力を持つ者が少ないから、持ち得ている者で余程人格破綻者でない限りは入学を許されていると聞く。
「だが奴の場合、嘘の可能性だってあるだろう?」
「……満更嘘とは言えないのよ」
「ほう、何故だ?」
「ローダンス様はその……色を好む方らしくてね」
「色? ……ああ、女好きってことか?」
「ま、まあそうよ。それで正妻の他に多くのその……妾がいるらしくて」
「読めたぞ。その妾筋の血を引くのがアイツってことか?」
コクリと黙って首肯するヒナテ。
一体妾が何人いるのかは分からないが、ニッグの言う通り血の繋がりがあるのであれば、推薦も信憑性が……。
「ん? ということはアイツ、現役勇者の息子でもあるのか?」
「え? ……あ、違うわよ。ローダンス様は確かもう八十を過ぎているのよ。ニッグは曾孫……に当たるのかしら? とにかく親戚ではあるらしいわ」
まあそれでも繋がりがあるのは確かなようだ。
「バッザくん、といったかい? 君には高貴な血が流れているのかな? この世界、血筋というのは何よりも重要視されるのは知っているだろう?」
その物言いに、バッザも言葉に詰まった表情を見せる。
さすがに公爵という大貴族の血を凌駕するようなバックボーンを、バッザは持っていないのだろう。
「はんっ! 血が何だってんだよ! んなもんただの七光りってだけじゃねえか! テメエの強さはテメエだけのもんだろが! 自分以外の栄光をいちいち誇ってんじゃねえぞコラァッ!」
「っ……何だって?」
その時、初めて言い負かされたようにニッグの顔が歪み、怒りに満ちた眼差しをバッザにぶつけた。
「どうやら格の違いを教えてあげる必要があるようだね」
「やれるもんならやってみやがれや、このもやし野郎が!」
バチバチバチバチと、二人の間に火花が散る。
一触即発といった状況に、周りが戦々恐々としていた。
するとそこへ――。
「はいは~い。ケンカなら外でやってくださいね~」
パンパンと手を叩きながら皆の注意を引き付けたのはハクイだった。
「え~いいですか? 揉め事は私を介入させないような場所でしてください。後処理とか面倒ですから」
それでも教師かと思うようなことを淡々と言ってくる。
「それにいくらこの学院が実力主義とはいえ、問題ばかり起こしていると退学になってしまいますよ? それでいいんですか、ニッグくん?」
「あ、いえ……それは」
「ではバッザくんは? 退学になりたいですか?」
「そんなわけねェし!」
「なら私闘はちゃんと弁えて行うように」
さすがに退学をチラつかされると何も言えないのか、二人は大人しくなった。
そうしてようやく普通に自己紹介ができる時間がやってきて、生徒たちが次々と行っていく。
何の因果か、残すはオレとヒナテだけになる。
最初にヒナテが席を立って語り始めた。
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