35 / 41
34
しおりを挟む
――【ミツキ診療所】。
リントが森へと向かってから結構な時間が経ったが、悲しいことに利用者が誰一人として来ない。
急患が来ないというのは医を志す者にとっては喜ばしいことなのだが、これでは生活資金が調達することができない。
「う~むむむ……」
「そんなに唸ってどうしたのよ、ニュウ?」
待合室の床を一緒にモップ掛けをしてくれているランテが声をかけてきた。
「いえ……暇であります」
「そ、そうね。まあ、一番近い街の【リンドブルム】でも、結構遠いから仕方ないわよ。これでも宣伝したんだけどね」
「それはありがたかったであります。そのお蔭で、ここ最近は、少しばかり利用者が増えていたのでありますが……」
重い症状を患っているモンスターたちは来ていないので、一回での利用で終わるのだ。だから忙しさは継続しない。
「あ、でもでもぉ、クラスメイトの子たちも、ウィングキャットを診てもらって良かったって言ってたよぉ」
テーブルを付近で拭いてくれているリリノールがそう言って続ける。
「ただおっきな病気とかになると、やっぱり国のモンスター医さんに任せちゃうからなぁ」
彼女の言うことも自然の流れだろう。傍にモンスターを診てくれる人がいるのに、わざわざこんな場所まで来ないのが普通である。
「でもあれよね。クローバーキャトルの件を知ってるアタシたちからすれば、国のモンスター医に診せるのって怖いわよね」
「そうだよねぇ。けど大きな病気でも診ることができて、別に問題が起きてないんだから、腕はあるんじゃないのかなぁ」
「だったら何でクローバーキャトルの症状を見抜けなかったのよ?」
「ん~…………分かんなぁい」
「確かにそれは気になるでありますな。大きな病気を治せるくらいの腕を持ちながら、何故小さな症状を誤診したのか……」
ニュウが首を捻ると、他の二人も「「う~ん」」と同じように唸る。
――その時。
「! この音は!?」
ニュウは獣耳をピクリと動かして、窓の外へと視線を向けた。
「どうしたのぉ、ニュウちゃん?」
リリノールに対し返事をせずに、診察室へと駆け込んでいく。
「ちょっ、いきなりどうしたのよ、ニュウ!」
ランテも突然のニュウの変わり様に驚いたようで、少し声を張って尋ねた。
すると診察室の奥から、
「先生が返ってきたのであります! 申し訳ありませんが、出迎えてあげてください!」
ニュウの言葉にハッとなった二人は、一緒に外へと出た。
診療所の外へ出ると、突風が二人を襲う。
思わず吹き飛ばされないように診療所の壁に身を預けながら、その風を生み出している原因に注視する。
するとすぐ上空に、大きく翼をはためかせたセイントホーク――センカが浮かんでいた。
さらにその背にはリントらしき人影が乗っている。
センカがゆっくりと地上に降りてきて、人影が間違いなくリントだということを知った。
「しょ、所長!?」
しかしランテの声に応えることはなく、
「――ニュウッ!」
とリントが慌てたような形相で叫ぶ。
ほぼ同時に「はいでありますっ!」と、診療所からストレッチャーと呼ばれる、動けない怪我人や病人を運ぶ器具を持って現れたニュウ。
リントがセンカの背から担いで下ろした一つの存在。前にランテも見たことがあるエレファントライナーを小さくしたような生物だった。
「……! そっか、ニュウはセンカの羽音に気づいたのね!」
さすがは聴覚の鋭い獣人といったどころだろうか。
ランテたちにはまったく聞き取れなかったというのに。
「……! 酷い……っ」
その呟きはリリノールのもの。彼女の視線はエレファントライナーを捉えていた。
ランテも息を飲んでしまっている。
エレファントライナーの身体は血で真っ赤に染まってしまっていた。
恐らく応急処置なのだろうが、体中にはリントの〝仙気鍼〟が突き刺さっている。
「処置室へ! 外部損傷、内臓破裂に出血多量! 急げっ!」
「はいでありますっ!」
リントが一人で真っ先に診療所の中へと消えていく。恐らく処置の準備に向かったのだろう。
「ランテさんたち、運ぶのを手伝ってください!」
「わ、分かったわ!」
「う、うん!」
先程感じていたのほほんとした空気とは一変して、殺伐とした緊張感が漂う。
三人で一緒にストレッチャーを診察室へと運んでいく。
さらにそのまま奥へと突き進むと、両開きの扉があった。
「この奥に運んでくださいであります!」
扉の奥は、小さな個室になっており、様々な器具が置かれてあった。
ランテたちも初めて見る部屋だ。
ツーンと消毒液のニオイが漂い、空気感もどことなく澄んでいるような気がした。
部屋の中央には診察台があり、ストレッチャーと平行にする。そのまま患者を移動させ台に乗せるのだが、正直に言って大き過ぎて運べないと思った――が、
「よいっしょぉでありますぅぅっ!」
ストレッチャーに敷いているシートを力任せに引っ張って、驚くことにニュウが一人でエレファントライナーをシートごと診察台まで移した。
「す、凄い……!」
「ニュ、ニュウちゃん力持ちだねぇ……!」
「そんなことよりも、これから手術しますので、お二人は外へ!」
ニュウに押される形で扉の外へと出たところで、
「……あ」
そこに現れたのは、綺麗な水色の手術着に着替えたリントだった。
その顔は普段見せるような顔ではなく、まるでこれから戦場へ赴く戦士のように見える。
ランテは、彼のその真剣な表情に思わず見惚れてしまう。
「ニュウ、準備を」
「はいであります!」
ニュウがその場から去る。同じように手術着に着替えに行ったのかもしれない。
「二人も、手伝ってくれてありがとうな。あとはもういいから」
「あ、あの所長、アタシたちにも何か……できない?」
別に存在を否定されたわけではない。わけではないが、ここからはお前たちには関係のない世界で、足を踏み入れるなと言われているような気がして、胸の奥がキリッと何故か痛んだ。
そんなランテの思いを悟ったように、リントはフッと頬を緩めて言う。
「ならあの子が助かるように祈ってやっててくれ。今は……それだけでいい」
「あ……」
リントはそれだけを言うと、処置室へ入って行った。
すぐにニュウもやって来て、「他に患者が来れば、報せてほしいであります」と言ってから中へ入っていく。
その場に取り残されたランテとリリノールは、ただ時間が経つのを黙って見守るしかない。
そこへ二階で休んでいたマリネ教諭もやって来て、リリノールから事情を説明された。
「そっか~。なら三人でお祈りしましょう~」
「先生……」
「そんな顔しちゃダメですよ~、ランテさん。リントくん……ううん、リント先生を信じられませんか~?」
「そんなこと……ないですけど」
信じている。辛いと思うのは、何もできない自分の無力さを感じているから。
いや、分かっている。ただのいち学生なのだから、何もできないのは当然だ。医術の何もかも知らないのだから。
しかしこの胸のモヤモヤは何だろうか。
きっと自分よりも幼いニュウの存在も理由としては……ある。
あんな小さいのに、自分の仕事に誇りを持って前を見据えている姿が、とてもカッコ良いと思えたのだ。
それ故に、歯痒い感じがして。
すると自身の右手に温もりを覚えた。
「……リリノ」
隣で彼女が笑っている。どことなく苦笑の様子だ。
「二人とも、さすがって感じだよねぇ」
「……そうね。負けてられないわね、アタシたちも」
まだ学生。彼らに負けないような夢を描き、叶える力が必要になってくる。
学生でいられる間に、それを見につけようと真に思った。
リントが森へと向かってから結構な時間が経ったが、悲しいことに利用者が誰一人として来ない。
急患が来ないというのは医を志す者にとっては喜ばしいことなのだが、これでは生活資金が調達することができない。
「う~むむむ……」
「そんなに唸ってどうしたのよ、ニュウ?」
待合室の床を一緒にモップ掛けをしてくれているランテが声をかけてきた。
「いえ……暇であります」
「そ、そうね。まあ、一番近い街の【リンドブルム】でも、結構遠いから仕方ないわよ。これでも宣伝したんだけどね」
「それはありがたかったであります。そのお蔭で、ここ最近は、少しばかり利用者が増えていたのでありますが……」
重い症状を患っているモンスターたちは来ていないので、一回での利用で終わるのだ。だから忙しさは継続しない。
「あ、でもでもぉ、クラスメイトの子たちも、ウィングキャットを診てもらって良かったって言ってたよぉ」
テーブルを付近で拭いてくれているリリノールがそう言って続ける。
「ただおっきな病気とかになると、やっぱり国のモンスター医さんに任せちゃうからなぁ」
彼女の言うことも自然の流れだろう。傍にモンスターを診てくれる人がいるのに、わざわざこんな場所まで来ないのが普通である。
「でもあれよね。クローバーキャトルの件を知ってるアタシたちからすれば、国のモンスター医に診せるのって怖いわよね」
「そうだよねぇ。けど大きな病気でも診ることができて、別に問題が起きてないんだから、腕はあるんじゃないのかなぁ」
「だったら何でクローバーキャトルの症状を見抜けなかったのよ?」
「ん~…………分かんなぁい」
「確かにそれは気になるでありますな。大きな病気を治せるくらいの腕を持ちながら、何故小さな症状を誤診したのか……」
ニュウが首を捻ると、他の二人も「「う~ん」」と同じように唸る。
――その時。
「! この音は!?」
ニュウは獣耳をピクリと動かして、窓の外へと視線を向けた。
「どうしたのぉ、ニュウちゃん?」
リリノールに対し返事をせずに、診察室へと駆け込んでいく。
「ちょっ、いきなりどうしたのよ、ニュウ!」
ランテも突然のニュウの変わり様に驚いたようで、少し声を張って尋ねた。
すると診察室の奥から、
「先生が返ってきたのであります! 申し訳ありませんが、出迎えてあげてください!」
ニュウの言葉にハッとなった二人は、一緒に外へと出た。
診療所の外へ出ると、突風が二人を襲う。
思わず吹き飛ばされないように診療所の壁に身を預けながら、その風を生み出している原因に注視する。
するとすぐ上空に、大きく翼をはためかせたセイントホーク――センカが浮かんでいた。
さらにその背にはリントらしき人影が乗っている。
センカがゆっくりと地上に降りてきて、人影が間違いなくリントだということを知った。
「しょ、所長!?」
しかしランテの声に応えることはなく、
「――ニュウッ!」
とリントが慌てたような形相で叫ぶ。
ほぼ同時に「はいでありますっ!」と、診療所からストレッチャーと呼ばれる、動けない怪我人や病人を運ぶ器具を持って現れたニュウ。
リントがセンカの背から担いで下ろした一つの存在。前にランテも見たことがあるエレファントライナーを小さくしたような生物だった。
「……! そっか、ニュウはセンカの羽音に気づいたのね!」
さすがは聴覚の鋭い獣人といったどころだろうか。
ランテたちにはまったく聞き取れなかったというのに。
「……! 酷い……っ」
その呟きはリリノールのもの。彼女の視線はエレファントライナーを捉えていた。
ランテも息を飲んでしまっている。
エレファントライナーの身体は血で真っ赤に染まってしまっていた。
恐らく応急処置なのだろうが、体中にはリントの〝仙気鍼〟が突き刺さっている。
「処置室へ! 外部損傷、内臓破裂に出血多量! 急げっ!」
「はいでありますっ!」
リントが一人で真っ先に診療所の中へと消えていく。恐らく処置の準備に向かったのだろう。
「ランテさんたち、運ぶのを手伝ってください!」
「わ、分かったわ!」
「う、うん!」
先程感じていたのほほんとした空気とは一変して、殺伐とした緊張感が漂う。
三人で一緒にストレッチャーを診察室へと運んでいく。
さらにそのまま奥へと突き進むと、両開きの扉があった。
「この奥に運んでくださいであります!」
扉の奥は、小さな個室になっており、様々な器具が置かれてあった。
ランテたちも初めて見る部屋だ。
ツーンと消毒液のニオイが漂い、空気感もどことなく澄んでいるような気がした。
部屋の中央には診察台があり、ストレッチャーと平行にする。そのまま患者を移動させ台に乗せるのだが、正直に言って大き過ぎて運べないと思った――が、
「よいっしょぉでありますぅぅっ!」
ストレッチャーに敷いているシートを力任せに引っ張って、驚くことにニュウが一人でエレファントライナーをシートごと診察台まで移した。
「す、凄い……!」
「ニュ、ニュウちゃん力持ちだねぇ……!」
「そんなことよりも、これから手術しますので、お二人は外へ!」
ニュウに押される形で扉の外へと出たところで、
「……あ」
そこに現れたのは、綺麗な水色の手術着に着替えたリントだった。
その顔は普段見せるような顔ではなく、まるでこれから戦場へ赴く戦士のように見える。
ランテは、彼のその真剣な表情に思わず見惚れてしまう。
「ニュウ、準備を」
「はいであります!」
ニュウがその場から去る。同じように手術着に着替えに行ったのかもしれない。
「二人も、手伝ってくれてありがとうな。あとはもういいから」
「あ、あの所長、アタシたちにも何か……できない?」
別に存在を否定されたわけではない。わけではないが、ここからはお前たちには関係のない世界で、足を踏み入れるなと言われているような気がして、胸の奥がキリッと何故か痛んだ。
そんなランテの思いを悟ったように、リントはフッと頬を緩めて言う。
「ならあの子が助かるように祈ってやっててくれ。今は……それだけでいい」
「あ……」
リントはそれだけを言うと、処置室へ入って行った。
すぐにニュウもやって来て、「他に患者が来れば、報せてほしいであります」と言ってから中へ入っていく。
その場に取り残されたランテとリリノールは、ただ時間が経つのを黙って見守るしかない。
そこへ二階で休んでいたマリネ教諭もやって来て、リリノールから事情を説明された。
「そっか~。なら三人でお祈りしましょう~」
「先生……」
「そんな顔しちゃダメですよ~、ランテさん。リントくん……ううん、リント先生を信じられませんか~?」
「そんなこと……ないですけど」
信じている。辛いと思うのは、何もできない自分の無力さを感じているから。
いや、分かっている。ただのいち学生なのだから、何もできないのは当然だ。医術の何もかも知らないのだから。
しかしこの胸のモヤモヤは何だろうか。
きっと自分よりも幼いニュウの存在も理由としては……ある。
あんな小さいのに、自分の仕事に誇りを持って前を見据えている姿が、とてもカッコ良いと思えたのだ。
それ故に、歯痒い感じがして。
すると自身の右手に温もりを覚えた。
「……リリノ」
隣で彼女が笑っている。どことなく苦笑の様子だ。
「二人とも、さすがって感じだよねぇ」
「……そうね。負けてられないわね、アタシたちも」
まだ学生。彼らに負けないような夢を描き、叶える力が必要になってくる。
学生でいられる間に、それを見につけようと真に思った。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のルナリス伯爵家にミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

おばあちゃん(28)は自由ですヨ
美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

心を病んだ魔術師さまに執着されてしまった
あーもんど
恋愛
“稀代の天才”と持て囃される魔術師さまの窮地を救ったことで、気に入られてしまった主人公グレイス。
本人は大して気にしていないものの、魔術師さまの言動は常軌を逸していて……?
例えば、子供のようにベッタリ後を付いてきたり……
異性との距離感やボディタッチについて、制限してきたり……
名前で呼んでほしい、と懇願してきたり……
とにかく、グレイスを独り占めしたくて堪らない様子。
さすがのグレイスも、仕事や生活に支障をきたすような要求は断ろうとするが……
「僕のこと、嫌い……?」
「そいつらの方がいいの……?」
「僕は君が居ないと、もう生きていけないのに……」
と、泣き縋られて結局承諾してしまう。
まだ魔術師さまを窮地に追いやったあの事件から日も浅く、かなり情緒不安定だったため。
「────私が魔術師さまをお支えしなければ」
と、グレイスはかなり気負っていた。
────これはメンタルよわよわなエリート魔術師さまを、主人公がひたすらヨシヨシするお話である。
*小説家になろう様にて、先行公開中*
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
神様がチートをくれたんだが、いやこれは流石にチートすぎんだろ...
自称猫好き
ファンタジー
幼い頃に両親を無くし、ショックで引きこもっていた俺、井上亮太は高校生になり覚悟をきめやり直そう!!そう思った矢先足元に魔法陣が「えっ、、、なにこれ」
意識がなくなり目覚めたら神様が土下座していた「すまんのぉー、少々不具合が起きてのぉ、其方を召喚させてしもたわい」
「大丈夫ですから頭を上げて下さい」 「じゃがのぅ、其方大事な両親も本当は私のせいで死んでしもうてのぉー、本当にすまない事をした。ゆるしてはくれぬだろうがぁ」「そんなのすぎた事です。それに今更どうにもなりませんし、頭を上げて下さい」
「なんて良い子なんじゃ。其方の両親の件も合わせて何か欲しいものとかは、あるかい?」欲しいものとかねぇ~。「いえ大丈夫ですよ。これを期に今からやり直そうと思います。頑張ります!」そして召喚されたらチートのなかのチートな能力が「いや、これはおかしいだろぉよ...」
初めて書きます!作者です。自分は、語学が苦手でところどころ変になってたりするかもしれないですけどそのときは教えてくれたら嬉しいです!アドバイスもどんどん下さい。気分しだいの更新ですが優しく見守ってください。これから頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる