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――【リンドブルム王国】。
高く頑強な外壁に囲まれた防衛力の高い国である。国家としても他国と比べて世界に強い発言力を有しており、定期的に行われる〝世界会議〟においても代表者の意見の優先度がとても高い。
それは古代から脈々と受け継がれている英雄の血を国家が抱えているというところが大きいのかもしれない。
かつて世界を襲った大災害を鎮めた英雄。その一人の血が流れる王族の血統が重要視されるのも当然だろう。
英雄の血に引かれて、多くの民が集まり国も豊かに、そして巨大になっていったのだ。
今では世界トップクラスの大きさを誇る大国の一つとして名を連ねていた。
周りを広大な草原と山々に囲まれた場所、自然豊かな豊穣の大地の上に築かれているのだ。交易も盛んであり多くの商人たちが行き交う街でもある。
様々な店や娯楽施設なども多くあるが、この国のシンボルとして欠かせない一つの建物があった。
それが――《リンドブルム学園》だ。
街の中央に存在する城から北に位置する場所にそれはある。
その規模は北地区をほぼ網羅するほど大きく、国が学園経営に力を入れていることはそれだけで分かるだろう。
校舎の数だけで二ケタを越し、広場や林、池や店なども敷地内に存在する。ここだけで一つの町を形成しているかのように。
学園に通う生徒たちが住む寮もあり、その女子寮の一つの部屋。
そこに一人の少女が、設置されてある二段ベッドの上に寝転びながら、大きな溜め息を吐いていた。
「……あれから三日かぁ」
気怠げな声音を発するのは、ランテ・フォル・エフレスターである。
三日前――親友のリリノールとともに、【アルトーゴの森】へ行った時のことを思い出す。
危ういところを一人の少年に助けてもらったまでは良かったのだが、まさか彼が医者であり診療所を開いているなどとは思わなかった。
十代で仕事をしていること自体は珍しくはない。ランテだって、十八で学園を卒業すれば、一人立ちして仕事に従事するつもりなのだから。
ただ言わば一城の主として成功しているリントに対し、嫉妬めいたものを感じなかったかといえば嘘になる。
しかし素直に自立していることに凄いとも思った。
何より彼の強さに興味引かれるものがあったのだ。Aランクのモンスターを、あっさりと吹き飛ばした実力。どうやって身につけたものか知りたかった。
そして何故それほどの力を持って医者などやっているのか疑問に思ったのだ。彼ほどの実力者ならば、〝ギルド〟に入れば確実に活躍できる。
いや、もしかしたら国家資格の一つ――〝国家戦術師〟を手にできるかもしれない。
もし資格を手にできれば将来安泰である。あのような辺鄙な場所で医療業に身を置くようなことをしなくてもよくなるし、大きな街や国に立派な診療所を建てることだってできるだろう。
ただ国の命令は絶対に受けなければならないという枷はあるかもしれないが、それでもリスクよりも利益の方が膨大。
だからこそランテも、その資格を得るために家を出て学術を収めるために学園に通っているのだ。
だが――失言だった。
リントがどれだけ今の仕事を大切に考えているか、その天秤を量り損ねてしまったのだ。
不用意にモンスターの命を軽んじる発言をしてしまい、彼を怒らせてしまった。
「ああもう……」
いつも思ったことをすぐに口にしてしまう癖をどうにかしたい。
「……ちゃんと謝らないと……」
貴族として、いや、人としてこのままでいいとは思えない。
それによくよく考えれば、助けてもらったのだから、もっとしっかり礼儀を持って感謝の意を示すべきだった。
「……うぅぅぅ」
「そんなに落ち込んでるなら、早く行った方が良いと思うよ?」
と、洗面所の方から一人の少女が出てくる。――ルームメイトのリリノールだ。
頭にタオルを巻いている。今まで部屋に備え付けられているシャワー室に入っていたのだ。
「……分かってるわよぉ、リリノ。けど今、謹慎処分受けてる最中だし……」
そうなのだ。あれから学園に帰ってきて、どこから漏れたのか、自分たちが森に行ったことが教師にバレていたのである。
授業の課題で出されていた研究資料として、その材料を森へと探しに出掛けたことを説明した。
危険地区に設定されている場所へ赴く時は、必ず学園側の許可が必要になるのだが、それをランテは怠ったのである。
何故か。理由は簡単だ。
まだ入学して一年目のランテたちに、その許可が下りるわけがなかったから。
それに元々は、手元にあったリリノールの研究材料を貸してもらっていたのだが、それを持って外で歩いていた時に鳥に奪われてしまったことがきっかけだった。
運がない。ただそれだけのことだが、友人の課題もこのままではダメにしてしまうと思い、どうせならと最高の研究材料を手にしようと考え森へと向かったのだ。
結局は課題もこなせず、ルール違反もしたということで、三日間の謹慎処分を受けているということ。
当然リリノールには誠心誠意謝った。彼女は「しょうがないよぉ。次は頑張ろうね」と優しい声をかけてくれる。本当に彼女は女神みたいな人物だ。
ただリリノールを無理矢理連れて行ったのは自分だと行ったお蔭もあって、リリノールは謹慎期間は一日だけで済んだが。
「謹慎も今日で終わるでしょ? 明日はちょうど授業は休みだし、一緒に行こ」
「一緒に行ってくれるの?」
上半身を起こして彼女の顔を見る。
「うん。だって私だって助けてもらったんだし。それに……はぁ」
何故か両頬に両手を当てて恍惚気な表情を浮かべる。
「またニュウちゃんに会いたいし~」
余程、あの可愛らしい少女のことを気に入ったようだ。
「それにね、あの先生に少し頼みたいこともあるんだ」
「頼みたいこと? 何それ?」
「学園に飼育小屋があるのは知ってるよね?」
「ええ、モンスターを育ててるんでしょ? モンスターが産んだ卵とかお乳とか料理に使うためって聞いてるけど」
「うん。あとはモンスターに生徒たちを慣らすための訓練として飼ってるらしいの」
授業でモンスター討伐というのがある。リントが聞いたらきっと顔をしかめる授業だろうが、将来の〝ギルド〟所属者を育成するためには、モンスターとの戦闘は欠かせない。
「その飼育小屋がどうかしたの?」
「うん。何でもあるモンスターが、最近具合が悪いらしくて」
「一応モンスター医に診てもらってるでしょ?」
この国は大きい。故にリントのようなモンスター医だって存在する。
「らしいんだけど、原因がよく分からなくて困ってるって」
「ふぅん。……あ、もしかしてあの人に診てもらおうとしてる?」
「……ダメかな?」
「う~ん……それって診察料とか誰が出すの? 普通に考えたら学園だろうけど」
「一応マリネ先生には話は通してあるの」
マリネ先生というのは、ランテとリリノールが世話になっている担任教師である。
いつも生徒たちに親身になって相談事なども引き受けてくれるので、ランテたちも頼りにしている先生だ。
今回のことも、本当なら七日間の謹慎処分だったが、その先生の口添えのお蔭で三日に縮めてもらうことができた。とても感謝している。
「診察料はちゃんとお支払できるって」
「……もしかして自腹じゃないでしょうね?」
実はマリネ先生、とても人が良い……良過ぎる人なのである。
生徒のために自腹を切るなど、呼吸をするくらい簡単にこなしてしまうくらいに。
「多分学園には先生が話を通してくれると思うけど……」
「だったらいいわ。それに……もしダメでも、アタシが出すし」
「へ? どうして?」
「……この前のお礼とお詫び……かな」
確かニュウ曰く、貧困を極めているという話だったので、ちゃんと受け取ってくれるとは思う。
ランテは「よし」と覚悟を決めた表情を浮かべ、ベッドから降りる。
「それじゃ、明日あの診療所に行きましょ、リリノ!」
「うん! あぁ~とっても楽しみだよぉ~」
彼女の脳内では、きっとニュウを愛でている光景が映し出されていることだろう。
(……うん。悩んでても仕方ないし、いい口実もできた! 明日はちゃんと謝るのよ!)
少し怖い気もするが、筋だけは通さないといけないと思い、明日に備えるランテだった。
高く頑強な外壁に囲まれた防衛力の高い国である。国家としても他国と比べて世界に強い発言力を有しており、定期的に行われる〝世界会議〟においても代表者の意見の優先度がとても高い。
それは古代から脈々と受け継がれている英雄の血を国家が抱えているというところが大きいのかもしれない。
かつて世界を襲った大災害を鎮めた英雄。その一人の血が流れる王族の血統が重要視されるのも当然だろう。
英雄の血に引かれて、多くの民が集まり国も豊かに、そして巨大になっていったのだ。
今では世界トップクラスの大きさを誇る大国の一つとして名を連ねていた。
周りを広大な草原と山々に囲まれた場所、自然豊かな豊穣の大地の上に築かれているのだ。交易も盛んであり多くの商人たちが行き交う街でもある。
様々な店や娯楽施設なども多くあるが、この国のシンボルとして欠かせない一つの建物があった。
それが――《リンドブルム学園》だ。
街の中央に存在する城から北に位置する場所にそれはある。
その規模は北地区をほぼ網羅するほど大きく、国が学園経営に力を入れていることはそれだけで分かるだろう。
校舎の数だけで二ケタを越し、広場や林、池や店なども敷地内に存在する。ここだけで一つの町を形成しているかのように。
学園に通う生徒たちが住む寮もあり、その女子寮の一つの部屋。
そこに一人の少女が、設置されてある二段ベッドの上に寝転びながら、大きな溜め息を吐いていた。
「……あれから三日かぁ」
気怠げな声音を発するのは、ランテ・フォル・エフレスターである。
三日前――親友のリリノールとともに、【アルトーゴの森】へ行った時のことを思い出す。
危ういところを一人の少年に助けてもらったまでは良かったのだが、まさか彼が医者であり診療所を開いているなどとは思わなかった。
十代で仕事をしていること自体は珍しくはない。ランテだって、十八で学園を卒業すれば、一人立ちして仕事に従事するつもりなのだから。
ただ言わば一城の主として成功しているリントに対し、嫉妬めいたものを感じなかったかといえば嘘になる。
しかし素直に自立していることに凄いとも思った。
何より彼の強さに興味引かれるものがあったのだ。Aランクのモンスターを、あっさりと吹き飛ばした実力。どうやって身につけたものか知りたかった。
そして何故それほどの力を持って医者などやっているのか疑問に思ったのだ。彼ほどの実力者ならば、〝ギルド〟に入れば確実に活躍できる。
いや、もしかしたら国家資格の一つ――〝国家戦術師〟を手にできるかもしれない。
もし資格を手にできれば将来安泰である。あのような辺鄙な場所で医療業に身を置くようなことをしなくてもよくなるし、大きな街や国に立派な診療所を建てることだってできるだろう。
ただ国の命令は絶対に受けなければならないという枷はあるかもしれないが、それでもリスクよりも利益の方が膨大。
だからこそランテも、その資格を得るために家を出て学術を収めるために学園に通っているのだ。
だが――失言だった。
リントがどれだけ今の仕事を大切に考えているか、その天秤を量り損ねてしまったのだ。
不用意にモンスターの命を軽んじる発言をしてしまい、彼を怒らせてしまった。
「ああもう……」
いつも思ったことをすぐに口にしてしまう癖をどうにかしたい。
「……ちゃんと謝らないと……」
貴族として、いや、人としてこのままでいいとは思えない。
それによくよく考えれば、助けてもらったのだから、もっとしっかり礼儀を持って感謝の意を示すべきだった。
「……うぅぅぅ」
「そんなに落ち込んでるなら、早く行った方が良いと思うよ?」
と、洗面所の方から一人の少女が出てくる。――ルームメイトのリリノールだ。
頭にタオルを巻いている。今まで部屋に備え付けられているシャワー室に入っていたのだ。
「……分かってるわよぉ、リリノ。けど今、謹慎処分受けてる最中だし……」
そうなのだ。あれから学園に帰ってきて、どこから漏れたのか、自分たちが森に行ったことが教師にバレていたのである。
授業の課題で出されていた研究資料として、その材料を森へと探しに出掛けたことを説明した。
危険地区に設定されている場所へ赴く時は、必ず学園側の許可が必要になるのだが、それをランテは怠ったのである。
何故か。理由は簡単だ。
まだ入学して一年目のランテたちに、その許可が下りるわけがなかったから。
それに元々は、手元にあったリリノールの研究材料を貸してもらっていたのだが、それを持って外で歩いていた時に鳥に奪われてしまったことがきっかけだった。
運がない。ただそれだけのことだが、友人の課題もこのままではダメにしてしまうと思い、どうせならと最高の研究材料を手にしようと考え森へと向かったのだ。
結局は課題もこなせず、ルール違反もしたということで、三日間の謹慎処分を受けているということ。
当然リリノールには誠心誠意謝った。彼女は「しょうがないよぉ。次は頑張ろうね」と優しい声をかけてくれる。本当に彼女は女神みたいな人物だ。
ただリリノールを無理矢理連れて行ったのは自分だと行ったお蔭もあって、リリノールは謹慎期間は一日だけで済んだが。
「謹慎も今日で終わるでしょ? 明日はちょうど授業は休みだし、一緒に行こ」
「一緒に行ってくれるの?」
上半身を起こして彼女の顔を見る。
「うん。だって私だって助けてもらったんだし。それに……はぁ」
何故か両頬に両手を当てて恍惚気な表情を浮かべる。
「またニュウちゃんに会いたいし~」
余程、あの可愛らしい少女のことを気に入ったようだ。
「それにね、あの先生に少し頼みたいこともあるんだ」
「頼みたいこと? 何それ?」
「学園に飼育小屋があるのは知ってるよね?」
「ええ、モンスターを育ててるんでしょ? モンスターが産んだ卵とかお乳とか料理に使うためって聞いてるけど」
「うん。あとはモンスターに生徒たちを慣らすための訓練として飼ってるらしいの」
授業でモンスター討伐というのがある。リントが聞いたらきっと顔をしかめる授業だろうが、将来の〝ギルド〟所属者を育成するためには、モンスターとの戦闘は欠かせない。
「その飼育小屋がどうかしたの?」
「うん。何でもあるモンスターが、最近具合が悪いらしくて」
「一応モンスター医に診てもらってるでしょ?」
この国は大きい。故にリントのようなモンスター医だって存在する。
「らしいんだけど、原因がよく分からなくて困ってるって」
「ふぅん。……あ、もしかしてあの人に診てもらおうとしてる?」
「……ダメかな?」
「う~ん……それって診察料とか誰が出すの? 普通に考えたら学園だろうけど」
「一応マリネ先生には話は通してあるの」
マリネ先生というのは、ランテとリリノールが世話になっている担任教師である。
いつも生徒たちに親身になって相談事なども引き受けてくれるので、ランテたちも頼りにしている先生だ。
今回のことも、本当なら七日間の謹慎処分だったが、その先生の口添えのお蔭で三日に縮めてもらうことができた。とても感謝している。
「診察料はちゃんとお支払できるって」
「……もしかして自腹じゃないでしょうね?」
実はマリネ先生、とても人が良い……良過ぎる人なのである。
生徒のために自腹を切るなど、呼吸をするくらい簡単にこなしてしまうくらいに。
「多分学園には先生が話を通してくれると思うけど……」
「だったらいいわ。それに……もしダメでも、アタシが出すし」
「へ? どうして?」
「……この前のお礼とお詫び……かな」
確かニュウ曰く、貧困を極めているという話だったので、ちゃんと受け取ってくれるとは思う。
ランテは「よし」と覚悟を決めた表情を浮かべ、ベッドから降りる。
「それじゃ、明日あの診療所に行きましょ、リリノ!」
「うん! あぁ~とっても楽しみだよぉ~」
彼女の脳内では、きっとニュウを愛でている光景が映し出されていることだろう。
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