23 / 50
第二十二話 これがラッキースケベというものか
しおりを挟む
「ひゃっ!? ……す、凄い……凄いわ! やればできるじゃない!」
いや、そんなことよりも、この青いのが霊気なの? 今まで見えなかったのに、何で急に見えるようになったのさ?
だがその疑問はあっさり解決した。
「多分昨日のアタシとの一件で、アタシの近くにいてアタシの霊気を直に触れたからでしょうね。それで本格的に覚醒したのよ」
「何かもう流れ的に、これだけで一本の漫画が描けそうだよなぁ」
「何言ってんの?」
うん、何言ってんだろうね、俺。ただちょっと非日常な自分に対し現実逃避がしたかっただけさ、はは。
「それで霊気を出す感覚を掴んで」
「う~ん、まあ何となく分かったけど」
一度意識してしまえば簡単だ。《ゲート》を使う時は、対象の空間に意識を集中させてイメージをするが、霊気の場合は自分の身体に意識を向けて《ゲート》を使うような気分に似ている。
だからこそコツも簡単に掴めたのだろう。
「へぇ、面白えなコレ。自由に霊気って動かせるんだな」
俺は放出している霊気の形態をグネグネと自在に変えて見せる。
だがそれをポカンとした様子でソラネが見ていたので、
「どうかしたか?」
「ど、どうかしたじゃないわよ! 何で!? 何でそんな簡単に霊気操作ができるのよ!?」
「……へ? もしかしてソラネ、できねえのか?」
「できるわよ! って、そうじゃなくて! 普通は訓練しなきゃできないのよ! アタシだって霊気の形を自在に変えるには半年以上かかったってのに!」
「そんなこと言われても……簡単だぞ? ほれ、犬、猫、サメ、クジラ」
俺は霊気の形をそれぞれ口にした生物へと変化させる。
「しかもそんな緻密なコントロールまで……アンタやっぱ異常者なんじゃない?」
「失敬な奴だな。俺は一般人だっての」
普通の……とはもう胸を張って言えないが。
「けどこれは嬉しい誤算だわ。これなら霊気をアタシに流すのも簡単なはず。ちょっとアタシに触れて流してみて」
「触って? ……どこでもいいのか?」
「何でアンタの視線が胸に行ってるのか、小一時間ほど説明してもらいましょうか?」
「ごめんなさい」
いやだってさ、女子に触ってもいいよって言われたら思春期男子ならしょうがなくね?
そりゃ胸とか尻に目が行くよ。だから俺は決して悪くない。悪いのは男の本能を作った神様だ。
「ったくもう。その……ほら、手を握ってもいいから」
「お、おう」
……ギュッと掴む。
おお……柔らかい。男の手とはまったく違う。向こうにいた時も女子と手を握ったことくらいあるが、やはり同様に柔らかいものだった。何だかずっとニギニギと感触を楽しんでいたいくらいだ。
「……ん? ソラネ、顔赤くない?」
「~~~っ!? 何でもないから!」
「照れ臭いなら別に手じゃなくてもいいんじゃ……」
「だったら胸触るでしょアンタは!」
いや……肩とか背中とかいろいろ他にもあると思うが。
「いいからそのまま、アタシに霊気を流してみて」
俺は「はいよ」と返事をして、軽く深呼吸をする。意外にもちょっと緊張してるのは俺の方なのかもしれない。
てかどの程度、霊気を送り込みゃいいんだ? ……適当でいいのか?
俺はさっきの要領で霊気を動かしてソラネの身体へと行き渡らせていく。
すると――パァァァンッ!
何やら風船が割れたような音とともに、信じられないことが起きてしまった。
何故か……何故かソラネが着用していた制服が弾け飛んだのである。
「え?」
「え?」
俺とソラネは、現状を上手く処理し切れずに目を丸くしたまま固まる。
「ひゃっ、ひゃあぁぁぁぁぁっ!?」
先に正気を取り戻し、自分が裸になっていたことに気づいて、身体を隠しながら蹲るソラネ。
ヤ、ヤバイ! ここはほら、紳士的に何とかしなければ!?
だがテンパッてしまっていたのか、俺はとんでもないことを口にしてしまうことに。
「ナ、ナイスおっぱい!」
笑顔で言って気づいた。ああ、これ死ぬなぁ……てさ。
「死ねぇぇぇぇぇっ!」
「すみませんでしたぶぐほぉぉぉっ!?」
綺麗な顔面パンチをもらいました。
ただ一つ言えることは――ごちそうさまでした。
それから俺は、ソラネが着替えるまで外に出て待ち、着替え終わったあとにまた家の中へと入った。
ギロリと、変態でも睨みつけるかのような視線に、男としての態度を間違えたことに再度謝罪した。
「ったく、いきなりあんな膨大な霊気を流すバカがどこにいるのよ! バカ!」
「いや……素人なもんで」
「あぁ?」
「まことに申し訳ございませんでした」
「……はぁ。もういいわよ。アタシも注意しておかなかったのも問題があったし。……だけど、さっきのは忘れなさい」
目に焼き付いて離れない場合はどうすればいいのでしょうか? 何て聞けば今度こそ殺されそうなので止めておく。
「今度は気をつけてね。ゆっくりと少ない霊気量でいいから」
「お、おう。じゃあ今度こそは」
再び俺はソラネの手を握って、霊気を送り始めた。今度は慎重に。
「――っ!? も、物凄い霊力になってる……!? うん、これなら問題ないわ! ううん、絶対にいける!」
何だか確信めいたものを感じたようで、ソラネが揚々とした笑みを浮かべている。
だが俺は不意にソラネの額から汗が滲み出ていることに気づく。
霊気を流すのを止めると、ソラネは「ふぅ~」と疲れたように溜息を吐いた。
「大丈夫か? 何だかしんどそうだが……」
「ええ、ちょっと霊力を抑えるのが難しかっただけよ」
「抑える?」
「ヒロのお蔭でアタシの霊圧は信じられないほど強くなったけど、それと同時に霊力のコントロールが困難になるのよ」
「ん~力が有り余って暴れそうになっている馬を宥めるような感じ?」
「何でそんな例えなんか分からないけど、まあ似たようなものよ」
「抑えることができなきゃ、もしかして暴走するとか?」
「そうね。特に《式神》はアタシの精神体でもあるから、アタシが心を乱せば《式神》は暴走し易いわ」
「なるほど。けどそれで本番は大丈夫か? さっき流した霊気だって、ほんの一割程度なんだが」
「いっ、一割ですってっ!? 嘘でしょ!? てっきり半分くらいだと思ってたのに!?」
「え? あーまあ一割くらい、かな?」
実際のところ一割も込めていたかと言われると首を横に傾けざるを得ない。
そもそも《ゲート》を一回使う時よりも、遥かに使用しているエネルギー量は低い。
しかし俺が全力で霊気をソラネに流すようなことは止めておいた方が良さそうだ。
「……ねえヒロ、本格的に『妖祓い』になったらどう? 前に話したこともそうだけど、ヒロなら絶対に凄い霊能力者になれるわ。それこそ歴代でも五本指くらいに入るような逸材になるかも」
「……悪いけど興味ねえよ。俺が力を貸すのは、あくまでもソラネだからだ。お前が困ってるから俺は力になりてえ」
「ヒロ…………ありがと」
「いえいえ、どういたしまして。それで? 例の仕事っていつするんだ? あ、今の例のって奴は幽霊の霊じゃなくて、例えばの例だからな?」
「うっさいわね、分かってるわよそれくらい。これでも成績は良い方なんだから」
冷たい視線、頂きました。きっとドMの人には良いご褒美でしょう。
「そうね、できるだけ早い方が良いわ。実はもうすぐあの子たち……陸馬とウミノの遠足があるのよ。お菓子だって持たせてあげたいし、お弁当だって周りの子供たちにバカにされないくらい豪勢なものにしてあげたいのよ」
「……良い姉ちゃんしてんだな」
「っ……うっさいバカ」
まあ、そういうことなら俺も頑張って力を貸しましょう。
「仕事は……明後日でどう? ちょうど祝日で授業もないし」
「予定はないしOKだ。けどその前に、作戦とか決めておきたいから、さっきの資料を見てもいいか?」
俺はファイルを手にして開く。その間、ソラネの説明が入る。
「実はね、この街に厄介な妖が潜り込んでるって話らしいのよ。依頼はその妖とコンタクトを取って、人間に牙を剥く存在か確かめること。もし敵対意思があると判断した時は、討伐対象として事に当たること」
「ふぅん……でもそれでAランクなのか? 俺はもっと人間を殺し回ってるとか、そういう物騒な奴を想像してたが」
「そんな騒ぎを起こしてる連中がいたら、多分もうお母さんや他の『妖祓い』が動いてるわよ。けどこの仕事がAランクなのは、その妖自体が稀少かつ……暴れられると危険な種だからよ」
「へぇ……」
と、俺は何気なく資料を流し読みしていき、あるところで視線が止まる。
そこに書かれていたのは討伐対象になり得るかもしれない妖の種類。
「お、おい……今回相手する妖って……」
俺は若干震える声で聞くと、ソラネが剣呑とした声音で答える。
「ええ、古くから妖怪の中でも最強種の一つとされてきた――――吸血鬼よ」
いや、そんなことよりも、この青いのが霊気なの? 今まで見えなかったのに、何で急に見えるようになったのさ?
だがその疑問はあっさり解決した。
「多分昨日のアタシとの一件で、アタシの近くにいてアタシの霊気を直に触れたからでしょうね。それで本格的に覚醒したのよ」
「何かもう流れ的に、これだけで一本の漫画が描けそうだよなぁ」
「何言ってんの?」
うん、何言ってんだろうね、俺。ただちょっと非日常な自分に対し現実逃避がしたかっただけさ、はは。
「それで霊気を出す感覚を掴んで」
「う~ん、まあ何となく分かったけど」
一度意識してしまえば簡単だ。《ゲート》を使う時は、対象の空間に意識を集中させてイメージをするが、霊気の場合は自分の身体に意識を向けて《ゲート》を使うような気分に似ている。
だからこそコツも簡単に掴めたのだろう。
「へぇ、面白えなコレ。自由に霊気って動かせるんだな」
俺は放出している霊気の形態をグネグネと自在に変えて見せる。
だがそれをポカンとした様子でソラネが見ていたので、
「どうかしたか?」
「ど、どうかしたじゃないわよ! 何で!? 何でそんな簡単に霊気操作ができるのよ!?」
「……へ? もしかしてソラネ、できねえのか?」
「できるわよ! って、そうじゃなくて! 普通は訓練しなきゃできないのよ! アタシだって霊気の形を自在に変えるには半年以上かかったってのに!」
「そんなこと言われても……簡単だぞ? ほれ、犬、猫、サメ、クジラ」
俺は霊気の形をそれぞれ口にした生物へと変化させる。
「しかもそんな緻密なコントロールまで……アンタやっぱ異常者なんじゃない?」
「失敬な奴だな。俺は一般人だっての」
普通の……とはもう胸を張って言えないが。
「けどこれは嬉しい誤算だわ。これなら霊気をアタシに流すのも簡単なはず。ちょっとアタシに触れて流してみて」
「触って? ……どこでもいいのか?」
「何でアンタの視線が胸に行ってるのか、小一時間ほど説明してもらいましょうか?」
「ごめんなさい」
いやだってさ、女子に触ってもいいよって言われたら思春期男子ならしょうがなくね?
そりゃ胸とか尻に目が行くよ。だから俺は決して悪くない。悪いのは男の本能を作った神様だ。
「ったくもう。その……ほら、手を握ってもいいから」
「お、おう」
……ギュッと掴む。
おお……柔らかい。男の手とはまったく違う。向こうにいた時も女子と手を握ったことくらいあるが、やはり同様に柔らかいものだった。何だかずっとニギニギと感触を楽しんでいたいくらいだ。
「……ん? ソラネ、顔赤くない?」
「~~~っ!? 何でもないから!」
「照れ臭いなら別に手じゃなくてもいいんじゃ……」
「だったら胸触るでしょアンタは!」
いや……肩とか背中とかいろいろ他にもあると思うが。
「いいからそのまま、アタシに霊気を流してみて」
俺は「はいよ」と返事をして、軽く深呼吸をする。意外にもちょっと緊張してるのは俺の方なのかもしれない。
てかどの程度、霊気を送り込みゃいいんだ? ……適当でいいのか?
俺はさっきの要領で霊気を動かしてソラネの身体へと行き渡らせていく。
すると――パァァァンッ!
何やら風船が割れたような音とともに、信じられないことが起きてしまった。
何故か……何故かソラネが着用していた制服が弾け飛んだのである。
「え?」
「え?」
俺とソラネは、現状を上手く処理し切れずに目を丸くしたまま固まる。
「ひゃっ、ひゃあぁぁぁぁぁっ!?」
先に正気を取り戻し、自分が裸になっていたことに気づいて、身体を隠しながら蹲るソラネ。
ヤ、ヤバイ! ここはほら、紳士的に何とかしなければ!?
だがテンパッてしまっていたのか、俺はとんでもないことを口にしてしまうことに。
「ナ、ナイスおっぱい!」
笑顔で言って気づいた。ああ、これ死ぬなぁ……てさ。
「死ねぇぇぇぇぇっ!」
「すみませんでしたぶぐほぉぉぉっ!?」
綺麗な顔面パンチをもらいました。
ただ一つ言えることは――ごちそうさまでした。
それから俺は、ソラネが着替えるまで外に出て待ち、着替え終わったあとにまた家の中へと入った。
ギロリと、変態でも睨みつけるかのような視線に、男としての態度を間違えたことに再度謝罪した。
「ったく、いきなりあんな膨大な霊気を流すバカがどこにいるのよ! バカ!」
「いや……素人なもんで」
「あぁ?」
「まことに申し訳ございませんでした」
「……はぁ。もういいわよ。アタシも注意しておかなかったのも問題があったし。……だけど、さっきのは忘れなさい」
目に焼き付いて離れない場合はどうすればいいのでしょうか? 何て聞けば今度こそ殺されそうなので止めておく。
「今度は気をつけてね。ゆっくりと少ない霊気量でいいから」
「お、おう。じゃあ今度こそは」
再び俺はソラネの手を握って、霊気を送り始めた。今度は慎重に。
「――っ!? も、物凄い霊力になってる……!? うん、これなら問題ないわ! ううん、絶対にいける!」
何だか確信めいたものを感じたようで、ソラネが揚々とした笑みを浮かべている。
だが俺は不意にソラネの額から汗が滲み出ていることに気づく。
霊気を流すのを止めると、ソラネは「ふぅ~」と疲れたように溜息を吐いた。
「大丈夫か? 何だかしんどそうだが……」
「ええ、ちょっと霊力を抑えるのが難しかっただけよ」
「抑える?」
「ヒロのお蔭でアタシの霊圧は信じられないほど強くなったけど、それと同時に霊力のコントロールが困難になるのよ」
「ん~力が有り余って暴れそうになっている馬を宥めるような感じ?」
「何でそんな例えなんか分からないけど、まあ似たようなものよ」
「抑えることができなきゃ、もしかして暴走するとか?」
「そうね。特に《式神》はアタシの精神体でもあるから、アタシが心を乱せば《式神》は暴走し易いわ」
「なるほど。けどそれで本番は大丈夫か? さっき流した霊気だって、ほんの一割程度なんだが」
「いっ、一割ですってっ!? 嘘でしょ!? てっきり半分くらいだと思ってたのに!?」
「え? あーまあ一割くらい、かな?」
実際のところ一割も込めていたかと言われると首を横に傾けざるを得ない。
そもそも《ゲート》を一回使う時よりも、遥かに使用しているエネルギー量は低い。
しかし俺が全力で霊気をソラネに流すようなことは止めておいた方が良さそうだ。
「……ねえヒロ、本格的に『妖祓い』になったらどう? 前に話したこともそうだけど、ヒロなら絶対に凄い霊能力者になれるわ。それこそ歴代でも五本指くらいに入るような逸材になるかも」
「……悪いけど興味ねえよ。俺が力を貸すのは、あくまでもソラネだからだ。お前が困ってるから俺は力になりてえ」
「ヒロ…………ありがと」
「いえいえ、どういたしまして。それで? 例の仕事っていつするんだ? あ、今の例のって奴は幽霊の霊じゃなくて、例えばの例だからな?」
「うっさいわね、分かってるわよそれくらい。これでも成績は良い方なんだから」
冷たい視線、頂きました。きっとドMの人には良いご褒美でしょう。
「そうね、できるだけ早い方が良いわ。実はもうすぐあの子たち……陸馬とウミノの遠足があるのよ。お菓子だって持たせてあげたいし、お弁当だって周りの子供たちにバカにされないくらい豪勢なものにしてあげたいのよ」
「……良い姉ちゃんしてんだな」
「っ……うっさいバカ」
まあ、そういうことなら俺も頑張って力を貸しましょう。
「仕事は……明後日でどう? ちょうど祝日で授業もないし」
「予定はないしOKだ。けどその前に、作戦とか決めておきたいから、さっきの資料を見てもいいか?」
俺はファイルを手にして開く。その間、ソラネの説明が入る。
「実はね、この街に厄介な妖が潜り込んでるって話らしいのよ。依頼はその妖とコンタクトを取って、人間に牙を剥く存在か確かめること。もし敵対意思があると判断した時は、討伐対象として事に当たること」
「ふぅん……でもそれでAランクなのか? 俺はもっと人間を殺し回ってるとか、そういう物騒な奴を想像してたが」
「そんな騒ぎを起こしてる連中がいたら、多分もうお母さんや他の『妖祓い』が動いてるわよ。けどこの仕事がAランクなのは、その妖自体が稀少かつ……暴れられると危険な種だからよ」
「へぇ……」
と、俺は何気なく資料を流し読みしていき、あるところで視線が止まる。
そこに書かれていたのは討伐対象になり得るかもしれない妖の種類。
「お、おい……今回相手する妖って……」
俺は若干震える声で聞くと、ソラネが剣呑とした声音で答える。
「ええ、古くから妖怪の中でも最強種の一つとされてきた――――吸血鬼よ」
20
お気に入りに追加
1,089
あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる