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第二十九話 吸血鬼
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「センパイ? どうしたんですぅ? ……あの人、お知り合いなんですかぁ?」
「……姫宮、ここから逃げるぞ」
「ふぇ? えと……何でですか?」
「いいからアイツとは関わり合いにならない方が良いからだ」
「ん? でも見た目は可愛らしい普通の女の子って感じですよぉ?」
ああ、確かに見た目はな。だが俺と先輩は、アイツが異常な存在だってことを知ってる。
「とにかく今はここから――」
「ん~? あれれぇ~? こ~んなとこで知らない人に出会っちゃいましたよぉ~」
あの時と同じ、妙に間延びした喋り方だ。笑顔を浮かべているのだが、何故か口元には血がこびりついているし、目にはハイライトが見えず不気味さだけが浮き彫りになっている。
「どうもぉ~。ミーは美神ミミナっていうんですよぉ~。ところであなた方は、どこのいどちらさんでしょうかぁ~?」
ゴシゴシと、口元の血を袖で拭いながら無防備に近づいてくる。
「あ、私たちはこのダンジョンを攻略しに来たんですよぉ。まあ、あなたに先越されちゃいましたけどぉ」
「ああ~、そうなんですねぇ~。それは申し訳ないことをしちゃいましたぁ~。どうもすみません~」
足を止めて頭を下げる美神。一見して悪い人物には見えない。それどころか丁寧な物腰で好感さえ覚えるかもしれない。
ただどうしても東京駅での彼女のことを思い出し一歩退いてしまう。
「悪いが俺たちは急いでるんでな。じゃあそういうことで」
「えっ、センパイ!?」
俺は姫宮の手を取ると、いそいそとその場をあとにする。
そして早くこのビルから逃げ出そうと思い、一階から外へと出た直後だった。
「――あぁ~、遅かったですねぇ~」
コイツッ、何で――ッ!?
いつの間にか美神が立ち塞がるように立っていたのである。
てかどうやって先回りしたんだ?
俺は思わずビルの屋上を見上げる。
まさか飛び降りたってのか?
確かに『ギフター』としての身体能力を考えると不可能ではないし、俺だって着地さえ失敗しなければ無傷で降りられるだろう。
しかしわざわざそんな危険なことをしてまで、何故先回りを……?
「……何か用か?」
すると美神が、興味深そうな表情で、ゆったりとした動きで俺の方へ詰め寄って来る。
そしてまるで美術品でも拝むかのように、ジロジロといろんな角度から俺を見つめてきた。
さすがの姫宮も、そんな彼女の奇行にも思える行為に怪訝な表情を浮かべている。
すると再度、俺と対面した美神はニッコリと口角を上げて言う。
「あなたぁ~、と~っても美味しそうですねぇ~」
刹那、俺は背中に氷を入れられたような感覚が走り、気づけば姫宮を横抱きに抱えたまま全力疾走していた。
「ちょっ、ちょちょセンパイ!? そ、そんな嬉しいですけどいきなり激し過ぎですよぉ!」
何やら勘違いしている後輩は置いておいて、俺は自身が持っている最大筋力と敏捷力をフルに発揮してビルからどんどん離れていく。
そして肩が激しく上下するまで走ったあと、俺は見つけた小さな公園のベンチに座り込んだ。
「センパイ、ダイジョーブですかぁ?」
「はあはあはあ…………ああ、何とかな」
「にしてもいきなり逃げるだなんて、あの人、そんなにヤバイんですかねぇ?」
「……どう……だろうな」
実際のところ何かをされたことはないし、あくまでも俺の勘でしかない。
ただ俺を見て『美味しそう』と呟いたアイツを見て、心の底から喰われるって思ってしまった。
俺の本能が逃げろと叫び、結果的にここまで来たというわけだ。
「……とにかく、少し休んだら図書館へ――」
帰ろうと言おうとしたその時だ。
「――あれれぇ~? おう鬼ごっこは終わりですかぁ~?」
聞きたくない声が、俺の鼓膜を震わせた。
しかもその声は何故か頭上から聞こえてきたのだ。
バッと顔を上げて確かめてみると、そこには背中から黒い翼を生やして空中に浮かぶ美神の姿があった。
なっ……コイツ、空を……っ!?
「わわっ、センパイセンパイ! この人も私と同じで翼がありますよぉ! もしかして私と同じジョブですかねぇ!」
一人だけ何故か興奮気味だなオイ。つーか、お前は〝ユニーク〟だろうが。
つまり同じジョブは存在しないということだ。
しかし確かに翼を広げている姿は姫宮とよく似ている。ただ美神の方が、どことなくコウモリのような翼の形をしているが。
いや、そんなことよりもコイツが追ってきたことが問題だ。
きっと空を飛びながら、建物を飛び越えショートカットして追随してきたのだろう。
こりゃちょっと覚悟を決めないといけねえかもな。
俺は「……ふぅ~」と溜息を吐き出すと、ベンチから立ち上がり姫宮を背後にやる。
「……何で追ってきた?」
「クフフ………………何ででしょう~?」
「は?」
「何だか逃げていく背中を見たら、つい追っかけたくなりましてぇ~」
「猫かおのれは!?」
ああ、イカン。ついツッコんでしまった。
「いやですねぇ~、猫じゃありませんよぉ~。それにどっちかっていうとぉ~、犬派ですしぃ~」
いや、知らんがな。聞いてもねえし。
すると美神がフワリと俺の前に着地する。
「それにぃ~、ミーはこう見えても『吸血鬼』なのでぇ~」
「……! きゅ、吸血……鬼だと?」
「そうでぇ~す。ミーは真っ赤っかな血がだ~い好きなぁ~、ヴァンパイアちゃんなのですよぉ~」
……吸血鬼……!
「へぇ、『吸血鬼』ってジョブもあるんですねぇ。なるほどです。だから翼があるし空も飛べるんですか。納得ですぅ!」
姫宮の言う通り、間違いなくジョブが『吸血鬼』なのだろう。
だとすると、以前見た能力も『吸血鬼』による恩恵なのかもしれない。
東京駅で見た時、確かにコイツは致命傷を負わされた。頭だってかち割られたのだ。圧倒的な即死。
だがコイツはすぐに身体を再生し、襲ってきたモンスターをあっさりと討伐した。
レベルは低かったのに、格上のモンスターを倒せたのも『吸血鬼』というジョブが成せる技だと思う。
そして恐らく……いや、まず間違いなくコイツもまた〝ユニーク〟なのだろう。
そうでなければあれほどの力は有していないような気がする。
「……姫宮、ここから逃げるぞ」
「ふぇ? えと……何でですか?」
「いいからアイツとは関わり合いにならない方が良いからだ」
「ん? でも見た目は可愛らしい普通の女の子って感じですよぉ?」
ああ、確かに見た目はな。だが俺と先輩は、アイツが異常な存在だってことを知ってる。
「とにかく今はここから――」
「ん~? あれれぇ~? こ~んなとこで知らない人に出会っちゃいましたよぉ~」
あの時と同じ、妙に間延びした喋り方だ。笑顔を浮かべているのだが、何故か口元には血がこびりついているし、目にはハイライトが見えず不気味さだけが浮き彫りになっている。
「どうもぉ~。ミーは美神ミミナっていうんですよぉ~。ところであなた方は、どこのいどちらさんでしょうかぁ~?」
ゴシゴシと、口元の血を袖で拭いながら無防備に近づいてくる。
「あ、私たちはこのダンジョンを攻略しに来たんですよぉ。まあ、あなたに先越されちゃいましたけどぉ」
「ああ~、そうなんですねぇ~。それは申し訳ないことをしちゃいましたぁ~。どうもすみません~」
足を止めて頭を下げる美神。一見して悪い人物には見えない。それどころか丁寧な物腰で好感さえ覚えるかもしれない。
ただどうしても東京駅での彼女のことを思い出し一歩退いてしまう。
「悪いが俺たちは急いでるんでな。じゃあそういうことで」
「えっ、センパイ!?」
俺は姫宮の手を取ると、いそいそとその場をあとにする。
そして早くこのビルから逃げ出そうと思い、一階から外へと出た直後だった。
「――あぁ~、遅かったですねぇ~」
コイツッ、何で――ッ!?
いつの間にか美神が立ち塞がるように立っていたのである。
てかどうやって先回りしたんだ?
俺は思わずビルの屋上を見上げる。
まさか飛び降りたってのか?
確かに『ギフター』としての身体能力を考えると不可能ではないし、俺だって着地さえ失敗しなければ無傷で降りられるだろう。
しかしわざわざそんな危険なことをしてまで、何故先回りを……?
「……何か用か?」
すると美神が、興味深そうな表情で、ゆったりとした動きで俺の方へ詰め寄って来る。
そしてまるで美術品でも拝むかのように、ジロジロといろんな角度から俺を見つめてきた。
さすがの姫宮も、そんな彼女の奇行にも思える行為に怪訝な表情を浮かべている。
すると再度、俺と対面した美神はニッコリと口角を上げて言う。
「あなたぁ~、と~っても美味しそうですねぇ~」
刹那、俺は背中に氷を入れられたような感覚が走り、気づけば姫宮を横抱きに抱えたまま全力疾走していた。
「ちょっ、ちょちょセンパイ!? そ、そんな嬉しいですけどいきなり激し過ぎですよぉ!」
何やら勘違いしている後輩は置いておいて、俺は自身が持っている最大筋力と敏捷力をフルに発揮してビルからどんどん離れていく。
そして肩が激しく上下するまで走ったあと、俺は見つけた小さな公園のベンチに座り込んだ。
「センパイ、ダイジョーブですかぁ?」
「はあはあはあ…………ああ、何とかな」
「にしてもいきなり逃げるだなんて、あの人、そんなにヤバイんですかねぇ?」
「……どう……だろうな」
実際のところ何かをされたことはないし、あくまでも俺の勘でしかない。
ただ俺を見て『美味しそう』と呟いたアイツを見て、心の底から喰われるって思ってしまった。
俺の本能が逃げろと叫び、結果的にここまで来たというわけだ。
「……とにかく、少し休んだら図書館へ――」
帰ろうと言おうとしたその時だ。
「――あれれぇ~? おう鬼ごっこは終わりですかぁ~?」
聞きたくない声が、俺の鼓膜を震わせた。
しかもその声は何故か頭上から聞こえてきたのだ。
バッと顔を上げて確かめてみると、そこには背中から黒い翼を生やして空中に浮かぶ美神の姿があった。
なっ……コイツ、空を……っ!?
「わわっ、センパイセンパイ! この人も私と同じで翼がありますよぉ! もしかして私と同じジョブですかねぇ!」
一人だけ何故か興奮気味だなオイ。つーか、お前は〝ユニーク〟だろうが。
つまり同じジョブは存在しないということだ。
しかし確かに翼を広げている姿は姫宮とよく似ている。ただ美神の方が、どことなくコウモリのような翼の形をしているが。
いや、そんなことよりもコイツが追ってきたことが問題だ。
きっと空を飛びながら、建物を飛び越えショートカットして追随してきたのだろう。
こりゃちょっと覚悟を決めないといけねえかもな。
俺は「……ふぅ~」と溜息を吐き出すと、ベンチから立ち上がり姫宮を背後にやる。
「……何で追ってきた?」
「クフフ………………何ででしょう~?」
「は?」
「何だか逃げていく背中を見たら、つい追っかけたくなりましてぇ~」
「猫かおのれは!?」
ああ、イカン。ついツッコんでしまった。
「いやですねぇ~、猫じゃありませんよぉ~。それにどっちかっていうとぉ~、犬派ですしぃ~」
いや、知らんがな。聞いてもねえし。
すると美神がフワリと俺の前に着地する。
「それにぃ~、ミーはこう見えても『吸血鬼』なのでぇ~」
「……! きゅ、吸血……鬼だと?」
「そうでぇ~す。ミーは真っ赤っかな血がだ~い好きなぁ~、ヴァンパイアちゃんなのですよぉ~」
……吸血鬼……!
「へぇ、『吸血鬼』ってジョブもあるんですねぇ。なるほどです。だから翼があるし空も飛べるんですか。納得ですぅ!」
姫宮の言う通り、間違いなくジョブが『吸血鬼』なのだろう。
だとすると、以前見た能力も『吸血鬼』による恩恵なのかもしれない。
東京駅で見た時、確かにコイツは致命傷を負わされた。頭だってかち割られたのだ。圧倒的な即死。
だがコイツはすぐに身体を再生し、襲ってきたモンスターをあっさりと討伐した。
レベルは低かったのに、格上のモンスターを倒せたのも『吸血鬼』というジョブが成せる技だと思う。
そして恐らく……いや、まず間違いなくコイツもまた〝ユニーク〟なのだろう。
そうでなければあれほどの力は有していないような気がする。
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