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アミッツの家庭教師として仕事をすることになったイオだが、この三日――特別イオ自身がやることはなくて……。
「ふぅん。それで今はほとんどの時間を瞑想に当ててるってわけね」
イオをアミッツに紹介したリリーシュが目の前で、カップに入ったコーヒーを呑んでいた。近況と今後の修業方法を聞きたいということで、彼女から呼び出しを受けていたのだ。
そこで現在、リリーシュが用意してくれたイオの家――高層住宅の一室へ彼女がコーヒー豆を持参してやって来たというわけである。
イオも彼女が淹れてくれたコーヒーを堪能しながら、彼女からの質問に受け答えをしていた。
「それじゃ今、彼女は隣の部屋で瞑想中ってわけだ」
「そういうこと。自分の中にある扉を見つけて、その鍵に気づかなきゃ話にならねえしな」
「でもまさか、彼女が《過多魔》だったなんて……まったく気が付かなかったわ」
《過多魔》――読んで字の如く、多過ぎる魔力を持つ体質のこと。
そのため無意識に身体がリミッターをかけており、身体という器を壊さないようにしているのが普通だ。
魔力溜まりといった部屋のようなものが身体の中にあり、それが多ければ多いほど、秘めている魔力量が多いという。
その魔力を扱うためには、自分の中の部屋を見つけ、その扉を開けていつでも魔力を取り出せるようになる必要だある。
「それで? あの子は幾つの扉があったの?」
「……三つだ」
「三つだけ……なんだ。でも《過多魔》って、普通は五つ以上そういう魔力溜まりがあるはずでしょ? 私も聞いたことがあるだけだけど」
「まあな。けどま、アイツの場合、一つ一つの部屋がバカデカ過ぎる。だから一度開けちまうと加減ができねえんだけどな」
以前それをダムの決壊と例えたが、それはかなり的を射た評価だった。
開けた瞬間に、中に閉じ込められていた魔力が一気に溢れ出てくるので、とてもそれを《下級呪文》に当てるのは無理である。
(一つの扉であれだったしな。三つ全部開けたら、今のアイツの身体じゃ暴発しちまう)
だからまずは彼女に、一つの扉だけを開ける修業を課しているわけだ。
「なるほど。だから彼女にはちまちました呪文じゃなくて、大呪文が合ってるってわけか」
「そういうこと。あの魔力量なら、大呪文を使ってもそうそう枯渇することもねえだろうしな」
「……はぁ~」
「あ? 何だいきなり溜め息って」
「だってぇ……私ってばあの子の担任なのに、全然見抜けなかったどころか、的外れな修業方法とか教えてたなんて……」
「別にアイツは気にしてなかったぞ。むしろ見捨てないで目をかけてくれてるお前のことを尊敬してるしな」
「尊敬……か」
何だか自嘲するような言い方に、
「何だ、気に入らないのか?」
「ううん。自分の教え子が尊敬してくれてるってすっごい嬉しい」
「ならもっと喜べば?」
「けど……多分、ううん、教えることに関していえば、あんたの足元にも及ばないし」
「まあ、そりゃそうだろうな」
「うぐ……そ、そこは私をフォローするとこじゃないの?」
「そんなことしてもお前怒るだけだろ?」
下手に「そんなことねえよ」とか「お前だってやればできる」などと言っても、嫌味にしかならないし、実際そう思ってもいないので決して言わない。
「オレにはオレの教え方があるし、お前にはお前の教え方があるだろうが」
「そうなんだけどさぁ……。私あんたみたいに目が良いわけじゃないし」
「これはオレの固有能力だしな。そんなこと言われても困るぞ」
「まあ、そのせいで昔っからしんどい思いしてたの知ってるけど」
「なら言うなよ」
「……ごめん。ちょっと嫉妬してるだけ。愚痴っちゃっただけ。私が何も分からなかったのに、あんたはあの子にちゃんとした道を教えてあげられたから。しかも会ってすぐ」
彼女の気持ちも分かる。本当なら自分の力でアミッツを導いてやりたかったはずだ。しかしあらゆることを試しても結果が出ない。
ならばもう誰かに頼るか放置するしかない。彼女の性格上放置など絶対ありえない。となると、前者。そこで白羽の矢が立ったのがイオだったわけだ。
「安心しろ。引き受けた以上はオレの気の済むまでやってやるから」
「そこで最後までしっかりやり抜くって言わないところがあんたっぽいわ」
「それがオレだしな」
「褒めてないからね」
褒めろよと思いながら、コーヒーを一口すする。
「そういえばさ、これって家庭教師って言うの?」
「はあ?」
「だってここ、あんたの家でしょう。普通家庭教師って、教え子の家に行くもんじゃない?」
「ああ、それなら近いうちアイツが世話になってるっつう孤児院に行くつもりだぞ」
「あ、そうなんだ」
「おう。とりあえず今の瞑想の効果が現れれば……」
その時、アミッツが瞑想しているはずの扉がガチャリと開いた。
そこから出てきたのは、まるで三日連続財布を落としたような不幸が現れた表情をしたアミッツだった。
「ふふふ、あまり上手くいってないようね」
「……え? あ、リリーシュ先生!? 来てたの!」
「ええ、頑張ってるらしいわね」
「あ、うん……いや、その……」
なかなか進歩が見られないからか、バツが悪そうな顔だ。依頼料を払ってもらっている手前、リリーシュには上手くいっていないという様子を見せたくないのだろう。
「大丈夫よ。あなたならきっと見つけられるわよ。自分の勇者道をね」
「……! うん!」
さすがは尊敬されている教師だ。リリーシュの一言で笑顔を浮かべたアミッツ。そんな彼女が、今度はイオの方に視線を向けてくる。
「先生、今日も三時間瞑想終わったよ!」
「よし、ならもう帰れ」
「え……と」
「何だ?」
「……本当に瞑想だけでいいのかな?」
「そう言ったはずだぞ」
「で、でも瞑想以外は極力するなって、筋肉トレーニングも魔法修業も何もかもするなって、それはちょっと……」
「お前は同時に二つ以上のことをしてこなせるほど器用なのか?」
「う……それは」
「違えんだろ? だったら授業以外は、瞑想だけにしとけ。その方がずっと効率が良い」
「……はぁい」
シュンとなっているアミッツを見て苦笑を浮かべたリリーシュが、
「ねえイオ、少しヒントみたいなものとかってないの?」
「そう言ってもな。修業ってのはそもそも今の自分を超えるってことだ。それが自信にも繋がるし、極力自分で悩んで乗り越えた方がいいんだよ」
「それは分かるんだけど……」
イオも彼女と同じように項垂れているアミッツを見る。
「…………はぁ。しょうがねえな。おいアミッツ」
「な、何、先生!」
「お前の中に、三つの部屋があるって話はしたな?」
「うん。部屋には扉があって、そこの鍵を開ける外し方を覚えろって」
「そうだ。お前はどうやってその鍵を開けようとしてんだ?」
「どう、やって? えと……普通に?」
「何で疑問形なんだよ。普通ってのは、どういうことだ?」
「…………」
「まさかお前、無理矢理こじ開けようとしてるんじゃねえだろうな?」
「……!」
「はぁ……お前頭良いんじゃねえのか?」
「あぅ……」
「いいか。もっと扉を観察しろ。そしてどっかにある鍵穴を探れ。ただ力押しで開けようとしても絶対開くことはねえ。それはお前の身体が無意識にかけちまってるリミッターなんだ。しっかり鍵穴を探して、その鍵穴に合う鍵を――想像して創造しろ」
「想像して創造する…………先生、もう少しだけ瞑想させて!」
そう言うと、頭をペコリと下げて再び部屋の中へと消えて行った。
「あらら、やる気出しちゃって」
「まあ、体力だけはあるみてえだしいいんじゃねえか。それに何か掴んだようだしな」
二人して、アミッツが入っていた扉をしばらく見つめていた。
「ふぅん。それで今はほとんどの時間を瞑想に当ててるってわけね」
イオをアミッツに紹介したリリーシュが目の前で、カップに入ったコーヒーを呑んでいた。近況と今後の修業方法を聞きたいということで、彼女から呼び出しを受けていたのだ。
そこで現在、リリーシュが用意してくれたイオの家――高層住宅の一室へ彼女がコーヒー豆を持参してやって来たというわけである。
イオも彼女が淹れてくれたコーヒーを堪能しながら、彼女からの質問に受け答えをしていた。
「それじゃ今、彼女は隣の部屋で瞑想中ってわけだ」
「そういうこと。自分の中にある扉を見つけて、その鍵に気づかなきゃ話にならねえしな」
「でもまさか、彼女が《過多魔》だったなんて……まったく気が付かなかったわ」
《過多魔》――読んで字の如く、多過ぎる魔力を持つ体質のこと。
そのため無意識に身体がリミッターをかけており、身体という器を壊さないようにしているのが普通だ。
魔力溜まりといった部屋のようなものが身体の中にあり、それが多ければ多いほど、秘めている魔力量が多いという。
その魔力を扱うためには、自分の中の部屋を見つけ、その扉を開けていつでも魔力を取り出せるようになる必要だある。
「それで? あの子は幾つの扉があったの?」
「……三つだ」
「三つだけ……なんだ。でも《過多魔》って、普通は五つ以上そういう魔力溜まりがあるはずでしょ? 私も聞いたことがあるだけだけど」
「まあな。けどま、アイツの場合、一つ一つの部屋がバカデカ過ぎる。だから一度開けちまうと加減ができねえんだけどな」
以前それをダムの決壊と例えたが、それはかなり的を射た評価だった。
開けた瞬間に、中に閉じ込められていた魔力が一気に溢れ出てくるので、とてもそれを《下級呪文》に当てるのは無理である。
(一つの扉であれだったしな。三つ全部開けたら、今のアイツの身体じゃ暴発しちまう)
だからまずは彼女に、一つの扉だけを開ける修業を課しているわけだ。
「なるほど。だから彼女にはちまちました呪文じゃなくて、大呪文が合ってるってわけか」
「そういうこと。あの魔力量なら、大呪文を使ってもそうそう枯渇することもねえだろうしな」
「……はぁ~」
「あ? 何だいきなり溜め息って」
「だってぇ……私ってばあの子の担任なのに、全然見抜けなかったどころか、的外れな修業方法とか教えてたなんて……」
「別にアイツは気にしてなかったぞ。むしろ見捨てないで目をかけてくれてるお前のことを尊敬してるしな」
「尊敬……か」
何だか自嘲するような言い方に、
「何だ、気に入らないのか?」
「ううん。自分の教え子が尊敬してくれてるってすっごい嬉しい」
「ならもっと喜べば?」
「けど……多分、ううん、教えることに関していえば、あんたの足元にも及ばないし」
「まあ、そりゃそうだろうな」
「うぐ……そ、そこは私をフォローするとこじゃないの?」
「そんなことしてもお前怒るだけだろ?」
下手に「そんなことねえよ」とか「お前だってやればできる」などと言っても、嫌味にしかならないし、実際そう思ってもいないので決して言わない。
「オレにはオレの教え方があるし、お前にはお前の教え方があるだろうが」
「そうなんだけどさぁ……。私あんたみたいに目が良いわけじゃないし」
「これはオレの固有能力だしな。そんなこと言われても困るぞ」
「まあ、そのせいで昔っからしんどい思いしてたの知ってるけど」
「なら言うなよ」
「……ごめん。ちょっと嫉妬してるだけ。愚痴っちゃっただけ。私が何も分からなかったのに、あんたはあの子にちゃんとした道を教えてあげられたから。しかも会ってすぐ」
彼女の気持ちも分かる。本当なら自分の力でアミッツを導いてやりたかったはずだ。しかしあらゆることを試しても結果が出ない。
ならばもう誰かに頼るか放置するしかない。彼女の性格上放置など絶対ありえない。となると、前者。そこで白羽の矢が立ったのがイオだったわけだ。
「安心しろ。引き受けた以上はオレの気の済むまでやってやるから」
「そこで最後までしっかりやり抜くって言わないところがあんたっぽいわ」
「それがオレだしな」
「褒めてないからね」
褒めろよと思いながら、コーヒーを一口すする。
「そういえばさ、これって家庭教師って言うの?」
「はあ?」
「だってここ、あんたの家でしょう。普通家庭教師って、教え子の家に行くもんじゃない?」
「ああ、それなら近いうちアイツが世話になってるっつう孤児院に行くつもりだぞ」
「あ、そうなんだ」
「おう。とりあえず今の瞑想の効果が現れれば……」
その時、アミッツが瞑想しているはずの扉がガチャリと開いた。
そこから出てきたのは、まるで三日連続財布を落としたような不幸が現れた表情をしたアミッツだった。
「ふふふ、あまり上手くいってないようね」
「……え? あ、リリーシュ先生!? 来てたの!」
「ええ、頑張ってるらしいわね」
「あ、うん……いや、その……」
なかなか進歩が見られないからか、バツが悪そうな顔だ。依頼料を払ってもらっている手前、リリーシュには上手くいっていないという様子を見せたくないのだろう。
「大丈夫よ。あなたならきっと見つけられるわよ。自分の勇者道をね」
「……! うん!」
さすがは尊敬されている教師だ。リリーシュの一言で笑顔を浮かべたアミッツ。そんな彼女が、今度はイオの方に視線を向けてくる。
「先生、今日も三時間瞑想終わったよ!」
「よし、ならもう帰れ」
「え……と」
「何だ?」
「……本当に瞑想だけでいいのかな?」
「そう言ったはずだぞ」
「で、でも瞑想以外は極力するなって、筋肉トレーニングも魔法修業も何もかもするなって、それはちょっと……」
「お前は同時に二つ以上のことをしてこなせるほど器用なのか?」
「う……それは」
「違えんだろ? だったら授業以外は、瞑想だけにしとけ。その方がずっと効率が良い」
「……はぁい」
シュンとなっているアミッツを見て苦笑を浮かべたリリーシュが、
「ねえイオ、少しヒントみたいなものとかってないの?」
「そう言ってもな。修業ってのはそもそも今の自分を超えるってことだ。それが自信にも繋がるし、極力自分で悩んで乗り越えた方がいいんだよ」
「それは分かるんだけど……」
イオも彼女と同じように項垂れているアミッツを見る。
「…………はぁ。しょうがねえな。おいアミッツ」
「な、何、先生!」
「お前の中に、三つの部屋があるって話はしたな?」
「うん。部屋には扉があって、そこの鍵を開ける外し方を覚えろって」
「そうだ。お前はどうやってその鍵を開けようとしてんだ?」
「どう、やって? えと……普通に?」
「何で疑問形なんだよ。普通ってのは、どういうことだ?」
「…………」
「まさかお前、無理矢理こじ開けようとしてるんじゃねえだろうな?」
「……!」
「はぁ……お前頭良いんじゃねえのか?」
「あぅ……」
「いいか。もっと扉を観察しろ。そしてどっかにある鍵穴を探れ。ただ力押しで開けようとしても絶対開くことはねえ。それはお前の身体が無意識にかけちまってるリミッターなんだ。しっかり鍵穴を探して、その鍵穴に合う鍵を――想像して創造しろ」
「想像して創造する…………先生、もう少しだけ瞑想させて!」
そう言うと、頭をペコリと下げて再び部屋の中へと消えて行った。
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