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ニワトリたまご
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「……どうでしょう?」
不安と期待の入り混じったその問いかけに、私は言葉を選びながら口の中で細切れになった麺を飲み込んだ。
「うん。美味しいです」
一瞬ホッとしたような顔を見せたが、ケロリと真顔になり口を開いた。
「普通でしょう?」
噎せそうになった。わかっているならそんなこと聞かないでほしい。
自分の顔に浮かべた笑みが、ぎこちなくなるのを感じた。
「え、美味しいですよ? えっと……」
「なんか普通なんですよね」
そう言われたって、まさか作った本人を前に頷くわけにもいくまい。されど彼は、わかってるんで大丈夫ですよと淡々と述べた。
そう。ごく普通のラーメンであった。
どう問われても率直に述べれば、“普通に美味しいラーメン”という感想になるだろう。
とはいえ、麺もスープもチャーシューもメンマもすべて手作りだそうである。素人で一からラーメンを作れる人なんて、そうそういないのではないだろうか。
続く言葉を期待してか、黙ってこちらを見つめたので慌てて首を振った。
「……食べるだけって話でしたよね?」
「そうですね」
でももっと美味しくしたくてと合掌され、私は溜め息を飲み込んだ。
あの、あんまり真に受けないでくださいねと前置き、言葉を選びつつ口を開いた。
「なんというか、まとまりすぎてるような気がしましたね……」
まとまり……、とオウム返しされた。
「スープも麺もチャーシューも、どれも美味しいです。美味しいけど……、特出したなにかがないっていうか、もっとグッとパンチが効いていてもいい気がします」
うーん……、と私の言葉に彼は目を瞑った。その姿に思い至り、私も空を仰ぎ目を瞑った。
(~~やってしまった! なんでこう余計なことを!)
猛省である。
出来たての彼女に手料理を振るまうなんて、きっと喜んでほしくてやってくれたに決まっていた。しかもこんな、まさかの麺から手作りである。それに対して何様なのか私は、普通だっていいじゃない美味しかったんだから。
しかし、思いのほか素直な返答が戻ってきた。
「そうか、パンチか……。なるほど、参考になります」
その様子に、ホッと胸を撫で下ろした。
食べ歩き系の雑誌でライターをしている関係で、誰かにお店や料理の相談をされることが結構ある。しかしとても困るので、いつも仕事はライターとしか自称しないし、もしバレて誰かに頼まれても断るようにしている。
何故なら、訊いておいて怒り出したり過度に落ち込んだり逆恨みされたり、もし店を開いたら絶賛する記事を書いてくれとか言ってくる人が少なからず存在するからだ。
書こうと思えば書けるんでしょう? と言われるし、やろうと思えば実際に書けてしまうであろうことも否定はしない。
でも私だって、仕事にはそれなりにプライドを持って取り組んできたつもりだ。「ちゃちゃっと適当に書いてくれたらいいからさ!」などと言われたら、まぁまぁ気を悪くする。
「ちゃちゃっと適当になんて書きたくないんですよ!!」
が、何故かなかなか伝わらない。もし一度でもそうしてしまったら、次から真摯に向き合う力を失くしてしまう気がして怖かった。
そんなこんなでいつも断っているのに、なぜ今回は食べてしまったのかというと、別にそう難しい話ではない。
最近付き合いだしたこの彼氏にも”しがないライター”と名乗っていた私が、ライターはライターでも”飲食系のライター”だとバレてしまったのである。
そうしたら彼は彼で「実はあまり料理しないっていうのは嘘で、暇さえあれば台所に立ってます……」と、やや言いづらそうに言ってきたのだ。
お互い明かしていなかった秘密が一つずつわかり、そしてどちらも食べ物絡み。
どうも行き詰っているから食べてほしい、と自宅に招かれてしまったのである。そんなの荷が重いと固辞したが「いつか店を開きたいとかは全くなくて、本当にただの趣味です」と彼は断言し、そのまま押し切られてしまったのだ。
彼はあくまで趣味として、いまは自宅で美味しいラーメンが作れるようになりたくて、日々頭を悩ませているんだそうだ。
嘘ではない証拠にと、黙々と料理をする動画を休日に淡々とアップし続けているという、まるで飾りっけのない投稿アカウントを見せてくれた。本当に料理以外はどうでもいいようで、アイコンも再生数も特に気にしたことがないという。
顔出しも何もなく喋りもせず、スーパーで買ってきた食材の名前や料理の解説が字幕で出て、調理する手元が映し出されるきりである。
小難しいものよりカレーやチャーハン、チキンライスなどの大衆的な料理が好きだそうで、自分なりに満足のいくものが作れるまで延々と作り続けてしまうそうだ。
簡単なものはだいたい満足なレシピが出来上がり、お次のターゲットはグッとステップアップしてラーメンになったというわけだ。
”スーパーで買える食材以外は使わない”を、信条に掲げやっているらしい。
さっぱり大らかな印象を持っていたのに、彼は随分と凝り性であった。普通はラーメンを麺からなんて作らないだろう。
ラーメン鉢を手際よく洗うと、エプロンを脱ぎつつ彼は口を開いた。
「結局無理を言っちゃってすいません」
「いえとんでもない。ごちそうさまでした」
「お酒はあまり飲まないんでしたっけ」
私は言葉に詰まった。
「……。本当は、すごく飲みます……」
ははは、と笑った。
「それはよかった。じゃあ飲みに出ましょうか」
悲しいかなまだ食べれてしまう。胃が大きくなったのも仕事のせいに違いなかった。観念して頷いた。
お店を選ぶと仕事気分になってしまうので、とお任せすると、路地に入ったところにあるこじんまりとした飲み屋へと連れていかれた。
座席数もさほど多くない。顔見知りなのか、大将と挨拶しつつ奥の席へと向かった。
職業柄もあるが、もともとこういう店が好きなのでありがたかった。普段誘われるのはなんだか洒落たお店で、どんな服を着たらいいやら困っていたのである。
このお店はどうやら焼き鳥がメインであるらしい。
「なんか苦手ものとかあります?」
なんでも食べますと答えると、じゃあおまかせを頼んじゃいますね、と彼は大将に注文した。
好き嫌いがないのも、職業柄なのかもしれない。
もともと食べるのは好きで、それが高じてこんな仕事にも就けた。なにせ沢山の人たちが、情熱や心血を注いでその腕を振るっているのである。調理から味付けまで様々な工夫が施されており、アレルギーもなんにもなかったので、色々と食べ歩いているうちに少しだけあった嫌いな食べ物もすっかり克服できてしまったのだ。
はいお待ち、とアルコールがやってきた。
「パンチ不足なら、黒胡椒とかですかね」
あんな発言でもきちんと受け止め考える辺り、できた人だなと思う。
もし私が気合を入れた記事を提出して「パンチが足りない」なんて言われたら、「具体的にお願いします」と言ってしまいそうだ。
「あの、あんまり真に受けないでくださいね、素人の戯言なんで……」
「素人だなんて。色々と食べてきた人が言うんだ、きっとそうだと思います」
「いいえ、自分では作れもしないくせにあれこれと偉そうに」
食べるばかりで、料理の腕はからっきしなのだ。
食べて帰ったのにさらに作って食べるだなんて、おなか一杯なのにさらに食べるなんて考えられなかった。まな板と包丁はあるがうちにはフライパンしかないし、それすらもう長く使っておらず収納棚の中で眠り続けている。
「はい焼き鳥お待ち」
ネギ間、モモ、皮などなど、一通りの串が次々と目の前に出されていく。
手に取ったモモ肉からは炭火の香りがし、噛り付くと中から甘じょっぱい肉汁が滲み出てきた。
ーーおいしい! これは! おいしいぞ!!
目を輝かせた私を見て、安心したのか彼はちょっと笑った。
「よかった。飲み屋に誘っちゃったって思ってたんですけど、平気そうで」
「? このモモすごく美味しいですね! また改めて伺いたいくらいです!」
と言いつつ、自分でまた思い至り血の気が引いた。大口を開けてかぶりついてしまった。
「……そっか。恥ずかしがる人だっていますもんね」
「? 焼き鳥って噛りつく食べ物じゃないですか」
と言われたが、ちょっと反省する。
なんだっけ。串料理で噛り付く人に引く人もいるとかいないとか聞いた。
「……本当はあんまり洒落た店を知らないんです」
これまでの店は全部友人に教えてもらって、と実に素直な申し開きをされた。
飲み屋のチョイスで不安だったのかと今更気が付いた。
「こういうお店もすごく好きですよ、仕事でもよくお邪魔していて」
飲み屋のページ担当なのである。にぎやかな雰囲気も好きだ。
「いやー……てっきり、女の人はみんなフレンチかイタリアンが好きなのかと……」
ちょっと吹いてしまった。すごい偏見である。
「でもまぁ、私もそう振る舞おうとしてたんであんまり笑えないですねー」
なんでですかと問われたので、ちょっと遠い目になった。
「そういうの好きな子のほうが、男の人に大事にしてもらえそうじゃないですか」
えぇ……? と、まったくピンと来てなさそうな顔をされた。
どうやら無駄な努力だったようだ。
「……なんか、俺たち勝手な偏見とそれぞれ一人で戦ってた感じですか」
「……ぽいですね」
ふと思った。
今日のスープってまだ残ってたりします? と問うと、不思議そうな顔をした。
「この後、〆のラーメンをお願いしたいです」
「よし来た。胡椒マシマシで出します」
良かったら改善にもご協力を、と言われ強く頷いた。
Fin.
「……どうでしょう?」
不安と期待の入り混じったその問いかけに、私は言葉を選びながら口の中で細切れになった麺を飲み込んだ。
「うん。美味しいです」
一瞬ホッとしたような顔を見せたが、ケロリと真顔になり口を開いた。
「普通でしょう?」
噎せそうになった。わかっているならそんなこと聞かないでほしい。
自分の顔に浮かべた笑みが、ぎこちなくなるのを感じた。
「え、美味しいですよ? えっと……」
「なんか普通なんですよね」
そう言われたって、まさか作った本人を前に頷くわけにもいくまい。されど彼は、わかってるんで大丈夫ですよと淡々と述べた。
そう。ごく普通のラーメンであった。
どう問われても率直に述べれば、“普通に美味しいラーメン”という感想になるだろう。
とはいえ、麺もスープもチャーシューもメンマもすべて手作りだそうである。素人で一からラーメンを作れる人なんて、そうそういないのではないだろうか。
続く言葉を期待してか、黙ってこちらを見つめたので慌てて首を振った。
「……食べるだけって話でしたよね?」
「そうですね」
でももっと美味しくしたくてと合掌され、私は溜め息を飲み込んだ。
あの、あんまり真に受けないでくださいねと前置き、言葉を選びつつ口を開いた。
「なんというか、まとまりすぎてるような気がしましたね……」
まとまり……、とオウム返しされた。
「スープも麺もチャーシューも、どれも美味しいです。美味しいけど……、特出したなにかがないっていうか、もっとグッとパンチが効いていてもいい気がします」
うーん……、と私の言葉に彼は目を瞑った。その姿に思い至り、私も空を仰ぎ目を瞑った。
(~~やってしまった! なんでこう余計なことを!)
猛省である。
出来たての彼女に手料理を振るまうなんて、きっと喜んでほしくてやってくれたに決まっていた。しかもこんな、まさかの麺から手作りである。それに対して何様なのか私は、普通だっていいじゃない美味しかったんだから。
しかし、思いのほか素直な返答が戻ってきた。
「そうか、パンチか……。なるほど、参考になります」
その様子に、ホッと胸を撫で下ろした。
食べ歩き系の雑誌でライターをしている関係で、誰かにお店や料理の相談をされることが結構ある。しかしとても困るので、いつも仕事はライターとしか自称しないし、もしバレて誰かに頼まれても断るようにしている。
何故なら、訊いておいて怒り出したり過度に落ち込んだり逆恨みされたり、もし店を開いたら絶賛する記事を書いてくれとか言ってくる人が少なからず存在するからだ。
書こうと思えば書けるんでしょう? と言われるし、やろうと思えば実際に書けてしまうであろうことも否定はしない。
でも私だって、仕事にはそれなりにプライドを持って取り組んできたつもりだ。「ちゃちゃっと適当に書いてくれたらいいからさ!」などと言われたら、まぁまぁ気を悪くする。
「ちゃちゃっと適当になんて書きたくないんですよ!!」
が、何故かなかなか伝わらない。もし一度でもそうしてしまったら、次から真摯に向き合う力を失くしてしまう気がして怖かった。
そんなこんなでいつも断っているのに、なぜ今回は食べてしまったのかというと、別にそう難しい話ではない。
最近付き合いだしたこの彼氏にも”しがないライター”と名乗っていた私が、ライターはライターでも”飲食系のライター”だとバレてしまったのである。
そうしたら彼は彼で「実はあまり料理しないっていうのは嘘で、暇さえあれば台所に立ってます……」と、やや言いづらそうに言ってきたのだ。
お互い明かしていなかった秘密が一つずつわかり、そしてどちらも食べ物絡み。
どうも行き詰っているから食べてほしい、と自宅に招かれてしまったのである。そんなの荷が重いと固辞したが「いつか店を開きたいとかは全くなくて、本当にただの趣味です」と彼は断言し、そのまま押し切られてしまったのだ。
彼はあくまで趣味として、いまは自宅で美味しいラーメンが作れるようになりたくて、日々頭を悩ませているんだそうだ。
嘘ではない証拠にと、黙々と料理をする動画を休日に淡々とアップし続けているという、まるで飾りっけのない投稿アカウントを見せてくれた。本当に料理以外はどうでもいいようで、アイコンも再生数も特に気にしたことがないという。
顔出しも何もなく喋りもせず、スーパーで買ってきた食材の名前や料理の解説が字幕で出て、調理する手元が映し出されるきりである。
小難しいものよりカレーやチャーハン、チキンライスなどの大衆的な料理が好きだそうで、自分なりに満足のいくものが作れるまで延々と作り続けてしまうそうだ。
簡単なものはだいたい満足なレシピが出来上がり、お次のターゲットはグッとステップアップしてラーメンになったというわけだ。
”スーパーで買える食材以外は使わない”を、信条に掲げやっているらしい。
さっぱり大らかな印象を持っていたのに、彼は随分と凝り性であった。普通はラーメンを麺からなんて作らないだろう。
ラーメン鉢を手際よく洗うと、エプロンを脱ぎつつ彼は口を開いた。
「結局無理を言っちゃってすいません」
「いえとんでもない。ごちそうさまでした」
「お酒はあまり飲まないんでしたっけ」
私は言葉に詰まった。
「……。本当は、すごく飲みます……」
ははは、と笑った。
「それはよかった。じゃあ飲みに出ましょうか」
悲しいかなまだ食べれてしまう。胃が大きくなったのも仕事のせいに違いなかった。観念して頷いた。
お店を選ぶと仕事気分になってしまうので、とお任せすると、路地に入ったところにあるこじんまりとした飲み屋へと連れていかれた。
座席数もさほど多くない。顔見知りなのか、大将と挨拶しつつ奥の席へと向かった。
職業柄もあるが、もともとこういう店が好きなのでありがたかった。普段誘われるのはなんだか洒落たお店で、どんな服を着たらいいやら困っていたのである。
このお店はどうやら焼き鳥がメインであるらしい。
「なんか苦手ものとかあります?」
なんでも食べますと答えると、じゃあおまかせを頼んじゃいますね、と彼は大将に注文した。
好き嫌いがないのも、職業柄なのかもしれない。
もともと食べるのは好きで、それが高じてこんな仕事にも就けた。なにせ沢山の人たちが、情熱や心血を注いでその腕を振るっているのである。調理から味付けまで様々な工夫が施されており、アレルギーもなんにもなかったので、色々と食べ歩いているうちに少しだけあった嫌いな食べ物もすっかり克服できてしまったのだ。
はいお待ち、とアルコールがやってきた。
「パンチ不足なら、黒胡椒とかですかね」
あんな発言でもきちんと受け止め考える辺り、できた人だなと思う。
もし私が気合を入れた記事を提出して「パンチが足りない」なんて言われたら、「具体的にお願いします」と言ってしまいそうだ。
「あの、あんまり真に受けないでくださいね、素人の戯言なんで……」
「素人だなんて。色々と食べてきた人が言うんだ、きっとそうだと思います」
「いいえ、自分では作れもしないくせにあれこれと偉そうに」
食べるばかりで、料理の腕はからっきしなのだ。
食べて帰ったのにさらに作って食べるだなんて、おなか一杯なのにさらに食べるなんて考えられなかった。まな板と包丁はあるがうちにはフライパンしかないし、それすらもう長く使っておらず収納棚の中で眠り続けている。
「はい焼き鳥お待ち」
ネギ間、モモ、皮などなど、一通りの串が次々と目の前に出されていく。
手に取ったモモ肉からは炭火の香りがし、噛り付くと中から甘じょっぱい肉汁が滲み出てきた。
ーーおいしい! これは! おいしいぞ!!
目を輝かせた私を見て、安心したのか彼はちょっと笑った。
「よかった。飲み屋に誘っちゃったって思ってたんですけど、平気そうで」
「? このモモすごく美味しいですね! また改めて伺いたいくらいです!」
と言いつつ、自分でまた思い至り血の気が引いた。大口を開けてかぶりついてしまった。
「……そっか。恥ずかしがる人だっていますもんね」
「? 焼き鳥って噛りつく食べ物じゃないですか」
と言われたが、ちょっと反省する。
なんだっけ。串料理で噛り付く人に引く人もいるとかいないとか聞いた。
「……本当はあんまり洒落た店を知らないんです」
これまでの店は全部友人に教えてもらって、と実に素直な申し開きをされた。
飲み屋のチョイスで不安だったのかと今更気が付いた。
「こういうお店もすごく好きですよ、仕事でもよくお邪魔していて」
飲み屋のページ担当なのである。にぎやかな雰囲気も好きだ。
「いやー……てっきり、女の人はみんなフレンチかイタリアンが好きなのかと……」
ちょっと吹いてしまった。すごい偏見である。
「でもまぁ、私もそう振る舞おうとしてたんであんまり笑えないですねー」
なんでですかと問われたので、ちょっと遠い目になった。
「そういうの好きな子のほうが、男の人に大事にしてもらえそうじゃないですか」
えぇ……? と、まったくピンと来てなさそうな顔をされた。
どうやら無駄な努力だったようだ。
「……なんか、俺たち勝手な偏見とそれぞれ一人で戦ってた感じですか」
「……ぽいですね」
ふと思った。
今日のスープってまだ残ってたりします? と問うと、不思議そうな顔をした。
「この後、〆のラーメンをお願いしたいです」
「よし来た。胡椒マシマシで出します」
良かったら改善にもご協力を、と言われ強く頷いた。
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