厨二病設定てんこ盛りの王子殿下が迫って来ます。 〜異世界に転生したら、厨二病王子の通訳者にされました〜【R18版】

笛路

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158:ワタクシ、出来る子。

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 テオ様とザラの二人にディスられ、両親とロブに慰められつつ、第二王子宮の案内が終わりました。
 陛下たちとの晩餐のあとは……いつも通り王城の私室です。
 荷物などは明日から移動させて行くそうです。

「結婚式が終わったら、あちらに移り住む」

 いや、それ、もっと早くに言ってほしかったです。
 何故に二日前。
 荷物の準備とか色々とありますのに。

「使用人が全部するだろう?」

 ――――出た! お坊ちゃま発言!

「ミラベルもお嬢様だろうが」

 ――――そうだった!

 テオ様が何故そこでそれを忘れられるのか甚だ疑問だとかなんとかブツブツと言いながら、早く風呂に入ってこい、とでもいうようにシッシッと手で追い払う仕草をされました。



 お風呂に入って、リジーに髪を洗ってもらい、のんびりとバスタブに浸かっていましたら、腰にタオルを巻いたテオ様が乱入してきました。

「あとは自分たちでする」
「畏まりました。失礼いたします」

 リジーが、そそくさと逃げてしまいました。
 お風呂場を出るまでジットリと見つめていましたら、目があった瞬間、とても良い笑顔でサムズアップしてドアを閉められました。

 ――――サムの役立たずぅぅ。

「どうした?」

 どうした? は、私が聞きたいです。
 何を当たり前のように、人のリラックスタイムを邪魔しやがってくださるのですか。

「…………覚悟しとけと言ったよな?」
「言われました、ね?」
「いい子だ。それは忘れてはいなかったんだな」

 ……忘れてた、とか言えない状況です。
 ワタクシ、出来る子なので、お口は滑らせませんヨ。

 碌でもないことを言われ、やらされてしまう前に行動です!
 ソソっとテオ様の後ろに立ち、シャンプーの瓶を手に取りました。

「ミラベルがしてくれるのか?」
「はい! 上を向いて、目を瞑って下さいね」
「ん!」
「普通に煩いですよ」

 お風呂場での反響音が凄くて『ん!』のやまびこだらけです。

「……はい、流しますよ」
「んー」

 泡をしっかりと流したら、リンスを髪の毛全体に広げ、入念に頭皮のマッサージをしました。

「ん、上手いな。気持ちいい――――」
「ありがとうございます」
「――――勃った」

 いま、駄々被りで何か聞こえた気がしました。
 たぶん、きっと、絶対に、気のせいですわね。



 テオ様の妄言をさらりと聞き流し、髪の毛もさらりとお湯で流し、二人でバスタブに浸かりました。

「ミラベル、ここに座って? こっち向きで」

 テオ様が勃起棒を指差して、そこに座れとか、またもや妄言をほざいていらっしゃいます。
 頭になにか湧いているのでしょうか?

「いや、流石に入れろとか言ってないからな?」
「あら? 失礼いたしました」

 テオ様のお膝を跨ぐようにして向かい合わせで座りましたら、クイッと腰を引かれ、際に座るよう促されました。
 ちょっと膨らんだお腹にテオ様の斜め四十五度な先っぽが、ツンと当たりました。
 それをジッと見ていましたら、ぐんぐんと上向きに、ムキムキと太くなって行きました。

「……何もしていませんが?」
「見られたらデカくなるだろ?」

 何故に当たり前のように言われるのか、謎です。

 テオ様が、ちゅ、とキスして来られたので、それに応えていましたら、ゆらゆらとしたお湯の揺れを感じて、目を開きました。

「……」

 テオ様は、気持ちよさそうに目を瞑り……しこしこ、していらっしゃいました。
 まぁ、なんとなくではありましたが、そっと手を伸ばし、尖端の穴をツンツンしたり、雁首を爪の先で擽りましたら、テオ様がブルリと身震いされました。

「っ、イク……」
「ふあっ! ダメッ! 中で出さないでっ!」
「え? ちょっ、ソレッ……ぐっ、あぁっ…………ハァハァハァ」

 テオ様が慌てて立ち上がろうとしましたが間に合わず、中腰で私の顔や胸に浴びせるように射精されました。

「…………すまん。煽られた」

 何に煽られたのか、いまいちわかりませんが、テオ様がしょぼーんとされていたので、頭を撫でて慰めてから、もう一度身体を洗いました。


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