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閑話:2022.2.22 22:22(ムーンライトノベルズ掲載時)

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 お風呂上がりに、ザラがスススと目隠しをしてきました。

「ちょっと⁉ 何をナチュラルに――――」
「あ、ちょっと足を広げて下さい。はい、いいですよ」

 たぶん、紐パンを穿かされました。
 あぁ、またTバックですわね。
 あら、なにかしら? もこっとしたチューブトップのようなブラをはめられました。
 手首は……フカフカのリストバンド?
 片脚ガーターにカチューシャ⁉

「ちょっとぉ、一体何なのよぉ」
「今日は、特別な日なので」
「説明してくれてもいいじゃないの」
「……今日は、特別な日なので」
「だからって、いきなり目隠し――――」
「今日は、(以下略)」

 ザラがまた壊れたレコードになってしまったわ。
 こういう時は、何を聞いても答えてくれないのよねぇ。

 そうこうしている内に、準備が整ったらしく、目隠しのままで、寝室へと連れて行かれました。



 ******



 ザラに、今日は部屋を明るくされたままでお待ち下さい、と言われた。
 何だか特別な日らしい。
 ソファで本を読んでいたら、続き扉がガチャリと音を立てて開いた。

 そこには…………猫がいた。

 黒い猫耳を付け、目隠しをした、どエロいミラベルがいた。
 片脚だけのガーターが余計にエロい。

「こちらは、ご自由にお楽しみください」

 そう言ってザラが渡して来たのは、潤滑オイル、フカフカの首輪と鎖、猫の尻尾の根元に小さな玉が三個連なったもの。

「では、失礼いたします」
「……後日、特別報酬を出す」

 ザラが真顔のまま軽く礼をし、スルリと部屋から出ていった。
 さて、取り敢えず――――。

「ミラベル、ベッドまで誘導してあげよう」
「えっと、目隠し……」
「あとで取ってあげる」



 猫の尻尾の根元に連なった小さな玉に潤滑オイルをしっかりと塗る。

「さ、ミラベルも準備しようね」
「っあ⁉ ひあっ! そこっ⁉」

 四つん這いになったミラベルのTバックの紐を少しずらし、可愛らしい蕾にも潤滑オイルをしっかりと塗り込みつつ、少しだけ解した。
 蕾がヒクヒクと蠢いて、まるで寂しいというかのように刺激を求めていた。

「力を抜いて。ゆっくりするからね?」
「あっ、ひっ、あぁっ、やっ、まっ…………んうっっっ」

 づぷっ、ぬぷり、ぐぷり、ミラベルの蕾が二センチほどの玉を三つ、飲み込んでいった。
 足先をキュッと丸めて、腰をビクビクと震わせながら、初めてに近い快楽を耐えようとしていた。

「んあぁぁ、ておさま……なにし、んっっ、たのぉ?」
「はぁぁ、ミラベル。とても可愛いよ」 

 シュルリと目隠しを解いて、ふわふわのミラベルの髪を撫でた。
 ミラベルの困惑して涙目になった顔は、今すぐぶち込みたい程に淫靡だった。

「可愛いよ」

 ちゆ、と柔らかな唇を奪い、ゆっくりと舌を捩じ込む。
 はふはふと必死に私の舌を食むミラベルは、本当に可愛らしい子猫のようだ。

「さぁ、全身にキスをしてあげよう」
「んうっ……ひぁ」

 仰向けに寝かせようとすると、尻尾が動いたせいで、ミラベルの中で玉が暴れたらしい。
 くぷん、と玉が一つ出てきていた。

「おや? いたずらな子猫ちゃんだ」
「やぁ……ちがうの……」
「ほら、大きく開いて?」

 仰向けで自分で両膝を抱えるようにして、脚を開かせた。
 後ろの穴からは黒い艷やかな尻尾が出ており、前の穴はヒクヒクと蠢き、蜜をダラダラと垂らしていた。

「なんて淫らな子なんだ……」

 尻尾の根元を握り、ぐりっと押し込めば、蜜口がクパクパと連動するような反応をした。

「あぁぁぁぁ!」
「おや? イッちゃったの? 一人で?」

 まさか、後ろだけだイケるとは。
 本当になんて可愛らしい子なんだ。

 ダラダラと垂れている蜜を、丁寧に舐め取るが、いつまでも溢れ続けてくる。
 口元を拭い、やや放心気味のミラベルにキスをして、ザラから受け取ったもう一つの道具を、首にカチャリと着けた。

 ――――あぁ、なんと背徳的な。

 四つん這いに戻すと、また尻尾の玉がぬぷんと一つだけ出てきた。

「ひぅん……ちがう、ちがうのぉ」
「どうしたんだい?」
「わざとじゃないのぉ」

 こちらを振り返って、涙目で訴えるミラベルに、私の下半身がもう待てないと訴えてきた。

 もう一度、ゆっくりと玉を埋めて、ずるるる、と引き出した。

「いあぁぁぁぁ!」

 一際高く鳴いてくれた。
 上半身をへチョリと崩したミラベルの少し汚れてしまった蕾を丁寧に拭き取ると、耐え難いほどの恥ずかしさだったらしい。

 事前にすると分かっていれば、中を洗浄したりもするだろうが。今回は急だったというか、たぶんザラもよく分かっていなかった気はする。
 尻尾を不思議そうに見ながら渡してきていたし。

「…………テオ様は、何でそんなことを知っているのですか?」

 鼻声でそんなことを聞かれた。
 男同士では――――とかの説明は今は萎える。私が。
 騎士団で、色々とあるんだよ、と話を濁すと、何を勘違いしたのか、プイッとそっぽを向いてしまった。

「別に……お付き合いなどで、そういったところに行かれるのを止めることは出来ませんが。私以外には…………愛を囁かないで」

 妬いているのか。可愛らしい嫉妬だが、ミラベルは私を何だと思っているんだ。

「私が、ミラベル以外に、こういうことをしたと?」

 泥濘んだ蜜壺に、指を埋め込むと、やすやすと三本も飲み込んだ。
 中でバラバラに動かせば、ぎゅうぎゅうに締め付けてくる。

「私は、ミラベルと、初めての体験をしてから今までの間に、誰とも関係などしたことはないのだが?」
「え⁉」

 待て、『え⁉』とは何だ。まさか、浮気されていると思っていたのか⁉
 
「童貞、だったのですか?」
「……」

 ――――そっちか! バレてなかったのか!

「…………悪いか」
「っ!」

 ミラベルが顔を真っ赤にして、仰向けになると、抱きしめて! と言ってきた。
 わけが分からないが、指を引き抜き、言われる通りにきつく抱きしめると、ミラベルがぼそりと私の耳元で呟いた。

「っ……うれしいぃ」
「何がだ?」
「テオ様の、初めては、私のもの」

 もう、我慢ならなかった。
 ドチュンと勢い良く挿し込み、一心不乱に腰を振った。
 向かい合わせで、獣のように後輩位で。
 上に跨がらせ鎖を握り、中に白濁を放った時には、背徳的なまでの愛の交歓に、猛りが直ぐに復活してしまい、ミラベルが、



 ******



 酷い目に遭いました。
 困惑しまくり、ちょっと嬉しい事もありましたが、基本は困惑でした。
 新たな扉をました。

 お昼ごろに何とか起き上がり、ふと今日の日付けに気が付きました。納得です。

 ――――猫の日か!

「ミラベル、大丈夫? 起き上がれるかい?」

 大丈夫じゃなくした元凶を、キッと睨み付けると、へにょんと眉毛を下げて、首を傾げられました。
 あぁぁ、そのお顔。駄目なんです。
 その表情で美しい双玉に見つめられると、つい……。

「来年は、もうちょっと優しくお願いいたします」
「んっ、頑張る!」

 ――――をい。

 頑張るなと言ったのに、伝わりませんでした。


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