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94:聞こえた気がしました。
しおりを挟むテオ様が裸になられるのを、ただただ見つめていました。
滑らかな肌と隆起した筋肉。彫刻のように美しいのです。
何度か見ているはずなのに、ついついじっとりと見てしまいます。
「ミラベル、後ろを向いて?」
完全に見惚れてボーッとしていました。
誤魔化すようにこくんと頷いて、テオ様に背を向けると、デイドレスの紐をシュルシュルと解かれました。
背中をバックリと開けられ、緩めのコルセットも解かれました。
「あとは一人で脱げるだろう?」
「……はい」
テオ様に背中を向けたまま、肩からドレスを下ろすと、ちゅ、と背中にキスされました。
「んっ」
ちゅちゅ、と何度も背中にキスをされながらドレスを脱ぐ。
なんだかとっても大人な雰囲気です。
いえ、二人とも大人ではあるのですが、何というか、濃密な艶やかさとでもいうのでしょうか? 主に、テオ様が。
そんなことをつらつらと考えていましたら、テオ様が後ろから抱きつくようにして、両胸を鷲掴みにしてきました。
「んんっ」
「フッ、凄く勃ってる。こんなに乳首を尖らせて、ミラベルはふしだらな子だったんだね」
「っ! テオ様が触るから……」
「私だけのせい?」
くるりくるりと乳輪をなぞるだけ。その指が、ふとした拍子にサッと掠るだけ。
そんな刺激を与えられるだけなので、頂きがじんじんと痛み、小さな嬌声が漏れ出てしまいます。
「そんなに胸を突き出したら、触ってあげられなくなるよ?」
「んっ、やだぁ……」
「嫌なの? どうして欲しいの?」
「キュッて抓んでください」
「仰せのままに。私の可愛いミラベル」
恥ずかしいお願いをすると、テオ様の楽しそうな声が耳元で聞こえました。
そして、ギュッと頂きを抓み拗られ、同時にカリッと耳たぶを咬まれました。
「ひぃぃん!」
テオ様は、チュパチュパと耳たぶを舐め回したあと、耳の中に下を差し込みました。
グポグポと耳の穴が犯され、また一人で軽くイってしまいました。
「そんなに腰を揺らして。解さなくても入りそうだね?」
腰で留まっていたドレスをバサリと剥ぎ取ったあと、テオ様がベッドから脚を下ろして腰掛けられました。
「おいで」
「え……」
テオ様の正面の床に立たされました。
何をされるのかとアワアワしているうちに、テオ様が私の片脚を持ち、テオ様の脚を跨ぐような位置に膝を置くよう言いました。
そこに座ったら――――。
「ほら、もう片脚もベッドに乗せて。自分で、ゆっくり、腰をおろして」
「っ、でも……」
「でも?」
「っ……」
テオ様は、私の腰に手を添えるだけで、自分からは動く気がないようでした。
ただ私の名前を呼ぶだけ。
なのに、どうしてか従ってしまいます。
「ミラベル」
「はい」
テオ様の肩に手を置き、そうっとそうっと腰を下ろしていくと、秘裂にぬちゅりと固いモノがあたりました。
そこで全身に電流が走ったように感じて、ビタリと止まってしまいました。
「ミラベル」
名前を呼ばれると、『早くしなければ』と思ってしまいます。
自重でテオ様の猛りをゆっくりと飲み込んでいきました。
散々喘がされてぬかるんでいたおかげで、痛みはなかったのですが、ミチミチと押し広げられる感覚に、どうしても脚が震えてしまいます。
どうにか飲み込み終えて、テオ様に抱きついて座るような形で息を落ち着けていましたら、テオ様が私の腰をギュッと抱き寄せてきました。
「んっ、ん、ハッ……んゃっ」
「ミラベル? もうちょっと入るだろう?」
「や! むりっ! 入らない、入らないですっ!」
――――だって、奥にコツンて!
奥まで入っています、と言おうとしていましたら、テオ様が私の腰を下に引き、ゴリュッと杭を押し込んできました。
「っいあぁぁぁ! あっ、あっ、やっ、だ、だめ、やっ、やだぁぁ、あ、ぁ、ぁ、ぁ」
子宮が潰されるのでは? と思うくらいにドチュンドチュンと穿ち上げられ、揺さぶり続けられ、目の前が真っ白になっていきました。
「あぁ、鳴くミラベルは、とても可愛いな。起きたら、もっと鳴かせよう――――」
気を失う直前に、そんな言葉が聞こえたような気がしました。
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