95 / 196
94:聞こえた気がしました。
しおりを挟むテオ様が裸になられるのを、ただただ見つめていました。
滑らかな肌と隆起した筋肉。彫刻のように美しいのです。
何度か見ているはずなのに、ついついじっとりと見てしまいます。
「ミラベル、後ろを向いて?」
完全に見惚れてボーッとしていました。
誤魔化すようにこくんと頷いて、テオ様に背を向けると、デイドレスの紐をシュルシュルと解かれました。
背中をバックリと開けられ、緩めのコルセットも解かれました。
「あとは一人で脱げるだろう?」
「……はい」
テオ様に背中を向けたまま、肩からドレスを下ろすと、ちゅ、と背中にキスされました。
「んっ」
ちゅちゅ、と何度も背中にキスをされながらドレスを脱ぐ。
なんだかとっても大人な雰囲気です。
いえ、二人とも大人ではあるのですが、何というか、濃密な艶やかさとでもいうのでしょうか? 主に、テオ様が。
そんなことをつらつらと考えていましたら、テオ様が後ろから抱きつくようにして、両胸を鷲掴みにしてきました。
「んんっ」
「フッ、凄く勃ってる。こんなに乳首を尖らせて、ミラベルはふしだらな子だったんだね」
「っ! テオ様が触るから……」
「私だけのせい?」
くるりくるりと乳輪をなぞるだけ。その指が、ふとした拍子にサッと掠るだけ。
そんな刺激を与えられるだけなので、頂きがじんじんと痛み、小さな嬌声が漏れ出てしまいます。
「そんなに胸を突き出したら、触ってあげられなくなるよ?」
「んっ、やだぁ……」
「嫌なの? どうして欲しいの?」
「キュッて抓んでください」
「仰せのままに。私の可愛いミラベル」
恥ずかしいお願いをすると、テオ様の楽しそうな声が耳元で聞こえました。
そして、ギュッと頂きを抓み拗られ、同時にカリッと耳たぶを咬まれました。
「ひぃぃん!」
テオ様は、チュパチュパと耳たぶを舐め回したあと、耳の中に下を差し込みました。
グポグポと耳の穴が犯され、また一人で軽くイってしまいました。
「そんなに腰を揺らして。解さなくても入りそうだね?」
腰で留まっていたドレスをバサリと剥ぎ取ったあと、テオ様がベッドから脚を下ろして腰掛けられました。
「おいで」
「え……」
テオ様の正面の床に立たされました。
何をされるのかとアワアワしているうちに、テオ様が私の片脚を持ち、テオ様の脚を跨ぐような位置に膝を置くよう言いました。
そこに座ったら――――。
「ほら、もう片脚もベッドに乗せて。自分で、ゆっくり、腰をおろして」
「っ、でも……」
「でも?」
「っ……」
テオ様は、私の腰に手を添えるだけで、自分からは動く気がないようでした。
ただ私の名前を呼ぶだけ。
なのに、どうしてか従ってしまいます。
「ミラベル」
「はい」
テオ様の肩に手を置き、そうっとそうっと腰を下ろしていくと、秘裂にぬちゅりと固いモノがあたりました。
そこで全身に電流が走ったように感じて、ビタリと止まってしまいました。
「ミラベル」
名前を呼ばれると、『早くしなければ』と思ってしまいます。
自重でテオ様の猛りをゆっくりと飲み込んでいきました。
散々喘がされてぬかるんでいたおかげで、痛みはなかったのですが、ミチミチと押し広げられる感覚に、どうしても脚が震えてしまいます。
どうにか飲み込み終えて、テオ様に抱きついて座るような形で息を落ち着けていましたら、テオ様が私の腰をギュッと抱き寄せてきました。
「んっ、ん、ハッ……んゃっ」
「ミラベル? もうちょっと入るだろう?」
「や! むりっ! 入らない、入らないですっ!」
――――だって、奥にコツンて!
奥まで入っています、と言おうとしていましたら、テオ様が私の腰を下に引き、ゴリュッと杭を押し込んできました。
「っいあぁぁぁ! あっ、あっ、やっ、だ、だめ、やっ、やだぁぁ、あ、ぁ、ぁ、ぁ」
子宮が潰されるのでは? と思うくらいにドチュンドチュンと穿ち上げられ、揺さぶり続けられ、目の前が真っ白になっていきました。
「あぁ、鳴くミラベルは、とても可愛いな。起きたら、もっと鳴かせよう――――」
気を失う直前に、そんな言葉が聞こえたような気がしました。
0
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

俺のねーちゃんは人見知りがはげしい
ねがえり太郎
恋愛
晶は高校3年生。小柄で見た目が地味な晶の義理の弟は、長身で西洋風の顔立ちのイケメンだった。身内の欲目か弟は晶に近づく男に厳しい。過保護で小言の多い弟を『シスコン』だと呆れながらも、すっかり大人のように成長してしまった弟の、子供っぽい執着に『ブラコン』の晶はホッとするのだった―――
※2016.6.29本編完結済。後日談も掲載しております。
※2017.6.10おまけ追加に伴いR15指定とします。なお★指定回はなろう版と一部内容が異なります。
※2018.4.26前日譚姉視点『おとうとが私にかまい過ぎる』及び番外編『お兄ちゃんは過保護』をこちらに纏めました。
※2018.5.6非掲載としていた番外編『仮初めの恋人』をこちらに追加しました。

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる