厨二病設定てんこ盛りの王子殿下が迫って来ます。 〜異世界に転生したら、厨二病王子の通訳者にされました〜【R18版】

笛路

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88:ガサゴソ。

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 ベッドで二人、抱きしめ合い、眠りに落ちるまで何度も柔らかい口づけを繰り返しました。

 今朝方は天候不良なのか、フーッフーッ、ヌフー、ハァ、スハスハ、ブフゥゥゥゥゥ、と顔面あたりに激しい風が吹き荒れていますが、私は眠いので、寝ます。

「ミラベル? ……ミーラーベールゥゥ?」

 ……何も聞こえません。
 何かがガサゴソと動いている気がしますが、Gもとい、『黒き彗星ブラック・コメット』でない限りは、起きません。
 私は、眠いのです!



 ――――ん?

 何度かウトウトとしては目覚めてを繰り返し、やっと深い眠りに落ちかけていましたのに、じっとりと湿っている手で、サワサワと太股が撫でられたことで、背筋に悪寒が走り、パッチリと目が覚めてしまいました。

「テオ様――――」
「っ! くっ!」

 お名前をお呼びした瞬間、熱くて丸いモノがヌチュリと太股の間に挿さりました。

「ぅ、はっ……」

 夜着のスカート部分はお腹の辺りまで捲られ、胸は前ボタンが開けられているせいで、ボロンとまろび出ていました。

「テオさ――――」
「あっ、ちょ、待って!」

 ぬちゅぬちゅと太股の間を行き来しているのは、アレなのでしょうが…………何故にこのタイミングで⁉

 文句を言いたいのに、艷やかな顔で息を乱し、腰を振るテオ様の……多少のエロさと可愛さに、何も言えませんでした。

「っ……くぁっ!」

 尖端で下着越しに蜜壺を押さえ付けられ、そこへ迸る熱き濁流を放たれました。
 太股までグチョグチョになりました。

「ハァハァ……んっ、もう一回…………」
「テ・オ・さ・ま?」
「…………駄目?」

 疑問形で聞かれても、駄目に決まっているというか、睡姦じゃないの、コレ? というか……。
 もう、二度と、起こらない事だと解っていても、まだ…………怖い。

「っ、すまない! ミラベル、本当にすまない!」

 テオ様が真っ青な顔で、ベッドから飛び降り、後退りして壁際まで行ってしまいました。
 遠いし、話し辛いです。

「テオ様、このままで放置しないで下さい」
「……ん」

 おずおずと近寄って来て、タオルで拭き清めて下さいました。
 ベッドに体を横たえた私の頭を撫でながら「もう絶対にしないから、安心して眠って?」とテオ様が泣きそうな顔で言われました。

「一緒に寝ないのですか?」
「…………ん。寝ない」

 先程の元気さが嘘のように、しょんぼりテオ様になってしまいました。
 ヘロヘロで起き上がれないので、「こっちゃこーい」と言いつつ手招きしますが、俯いてプルプルと頭を振るだけです。
 腕も疲れてきました。
 最近、引きこもってばっかりだったので、体力の低下が著しいです。

「こっちゃこーい」
「……」

 プルプル。

「ほーら、怖くありませんよー」
「……」

 また、プルプル。

「怒ってませんから」
「……横にいたら、また勃起する」
「…………」

 ――――そっちかーい!

 心底、心から、『心配して損した!』と思った私は悪くないと思います!

 テオ様に毛布をぺしょりと投げ付けて、私だけふかふかで広ーいベッドで平穏に眠りました。
 

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