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87:テオ様の琴線。
しおりを挟む暫く抱き合ったまま体を繋いでいましたが、テオ様が徐々に体位を変え始めました。
両膝の裏に手を挿し込まれ、お尻を高く上げるような姿にされました。
上向きになった蜜壺に、テオ様が圧し掛かるように剛直を埋め、グジュリブヂュリと音を鳴らしながら抽挿を繰り返します。
「んひぃぃ!」
ゴチュリと最奥を穿たれ、あられもなく叫んでしまいました。
「もっと鳴いて」
「やっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁぁ!」
「っ、くっ!」
テオ様が慌てて引き抜き、私のお腹の上に白濁を撒き散らしました。
「っ、何という……光景だ」
テオ様が肩で息をしながら、ボソリとそう呟くと、私の腰をガッツリと掴み、グルンと俯せにしました。
お尻を高く上げさせられ、猫が伸びをしているような格好にされ、お尻を左右にグイッと広げられました。
そこに、また熱いモノがあてがわれ――――。
「あぁぁぁぁ……んぁっ、まっ、や、はっ、げ、し、いぁぁぁっ」
ドチュンドチュンと卑猥な音を鳴らし、ぶつかり合うかのような激しい揺さぶりのせいで、きちんと話せません。
「ミラベル、綺麗だ。あぁ、なんて美しい光景なんだ……。ね、ミラベル、きもちい?」
「いっ、あ、きも、ひきゃぁ! いっ……あ、やぁぁぁ!」
枕に顔を埋め、シーツをギュッと握りしめ、激しい揺さぶりと悦楽の波にさらわれないように必死でした。
テオ様はそんな私に覆い被さって来て、背中に何度も何度も熱い口づけを散りばめていました。
「ミラベル、体を清めよう。立てるかい?」
「むり、でひゅ」
「っ! 舌っ足らずなどという…………」
いま、『体を清める』と言ったはずのテオ様のテオ様が、ギュンンンン! と上向きました。
「……はぃ?」
「いや、すまない。もう、無理、だよな?」
お腹の上に一回、背中に一回、中に三回も白濁を撒き散らされ、更には刷り込むように塗り付けられましたのに?
もう一回戦行える元気が残っていらっしゃるのですか?
正直、私はもう無理です。
澄んだ瞳で、こちらをジッと見ないで下さい。
子犬のように『キュュュン』とか言いそうな顔をしないで下さい。
猛々しい下半身とのギャップが酷いです。
「むりでひゅ!」
っ、また、舌っ足らずになってしまいました。
原因は……喘ぎすぎ、ですね。はい。
テオ様が「鳴いて、鳴いて!」と煩さかったので!
私のせいではなく、テオ様のせい、にしたいのです。
「ぅん…………我慢、する」
テオ様が、渋々と下着とズボンを穿かれました。
穿いたところで、こんもりとした盛り上がりが見えるのですけどね⁉
テオ様がお風呂場から桶とタオルを持って来て下さり、体を綺麗に拭き上げて下さいました。
「少しソファで待っていて」
テオ様に抱きかかえられて、ソファに移動しました。
何をされるのかとテオ様を見ていましたら、テキパキとシーツを変え、寝具を整えられました。
そして、私をふわりとベッドへ横たえて下さいました。
「ありあと、ごさいましぅ」
「っ、くぁ…………危なかった」
…………テオ様の琴線が全く理解できません。
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