87 / 196
86:見せて?
しおりを挟む「ぁっ、ん、テオ様……」
「うん?」
焦らしに焦らされて、テオ様の名前を呼びました。
ニッコリとわざとらしい笑顔で、首を傾げられてしまいました。
「い、いえ……」
私が何も言えずにもごもごとしていると、内太股にぢゅっと吸い付いて、所有印を刻まれました。
少しの痛さと疼きを感じて、ピクリと腰が跳ねたのを見逃してはもらえなくて。
こちらをジッと上目遣いで見ながら、更に印を増やされました。
「ミラベル、くちくちと音が聞こえるよ? もう、しとどに濡らしているの?」
「っ!」
「しっかりと開いて、私に見せてごらん?」
「ひぁっ……や、むっ、むり、です」
「無理、なの? ふーん? 残念」
テオ様が、不服そうなお顔をして、太股へのキスを再開されました。
太股から徐々に移動し、膝、ふくらはぎ、足首、足の甲、足先へとキスをされるたびに脚が動いて、くちくちと水音が鳴ってしまいます。
「んっ!」
「ミラベル、見せて?」
「っ、やだぁ、むりぃ」
「そう……」
テオ様がサッと体を引いて、着乱れていた夜着を綺麗に直し始めました。
「テオ、さま?」
「嫌なものを無理矢理は出来ない」
「っ!」
そういう『嫌』じゃないのに。
テオ様だって分かっているはずなのに。
「テオ様…………やめないで?」
「それなら、どうしたらいいか、わかるだろう?」
「っ、はい」
震える脚に力を入れて、膝を立て、左右に大きくひらきました。
襞を開くように太腿の付け根に手を充て、テオ様に見せ付けます。
恥ずかし過ぎて、何も言えませんし、目も合わせられません。
「……っ」
ゴキュリと生唾を飲む音が聞こえたあと、テオ様が蕩けきった笑顔で近付いてきて、私の膝裏に手を挿し込むと、グイッとお尻を上げるような格好にしました。
「きゃっ」
「あぁ、いい眺めだ……」
ペチャペチャと、ミルクを飲む猫のような音を出しながら、蜜壺の入り口を舐められました。
膨れ上がった突起をチュルリと吸われ、腰がびくんびくんとうねります。
あまりにも恥ずかしくて、両手で顔を隠していました。
「ミラベル、顔見せて?」
「む――――」
「無理って言わないで?」
こてんと首を傾げて、サラリと髪の毛を滑らせて、キラキラ光線を出されました。
指の隙間から、チラリと見ただけなのに、目が潰れそうです。
完敗です。
女としても、完全に負けた気分になりました。
「……」
「ちょ、ミラベル⁉ 何で一瞬でスンとなるんだ⁉」
「……いえ、別に」
テオ様がアワアワと焦り始めたので、少しだけ溜飲が下がりました。
「テオ様……好きです」
「んっ!」
取り敢えず言った感があったのですが、テオ様が幸せそうにヘニャリと笑われたので、ちょっと申し訳なくなりました。
テオ様に両腕を伸ばすと、抱えていた私の膝を解放して、抱き寄せて下さいました。
「どうした?」
「んっ……好きです」
ちゅ、と唇を重ね、もう一度、ちゃんと言いました。
「っ、ミラベルが尊いっ!」
ぎゅむむむむっと抱きしめられ、苦しくて、テオ様の背中をタップしましたが、離してはもらえません。
テオ様は、私を抱きしめたまま、ズボンの前を緩め、張り詰めた剛直を取り出されました。
テオ様が、私の秘裂に自身の竿の部分を、ぐじゅりぐりゅりと擦り付けてきます。
プクリと膨れ上がっているであろう実が擦られて、ビリビリとした刺激が背中を伝い、脳まで痺れそうです。
「ん、やっ……ふ、あっ……」
「ハァ……これだけで気持ちいいよ。ミラベル、大丈夫?」
「っ、はい。わたくしも……きもち、いいです」
テオ様が、上半身を少しだけ起こして、勃ち上がった猛りを少し下に向け、クチュリと蜜口に充てがわれました。
「っ!」
ゾワリとしましたが、テオ様がとても柔らかく微笑んで下さったので、硬直しそうになった体から、力を抜くことが出来ました。
テオ様の優しいキスが額に落とされて、愛しさが溢れ出しそうになりました。
「怖い?」
「す……すこし、だけ」
「うん、私もだよ。でも、最後まで、しよう?」
「はい――――」
私が頷くと同時に、蜜口がぬるついた丸いモノにグリュッと圧迫されました。
入り口がヌチュリと押し広げられ、熱くて張り詰めた猛りがズリュンと入って来ます。
「くっ、は、っ……ミラベル、大丈夫か?」
「ん、ひあっ! だ、だい、じょぶ、んあぁっ」
大丈夫だと言いたいのに、テオ様が腰を動かして、ドチュンドチュンと突いてきます。
「いぁぁっ、ひぅ!」
テオ様の、ハッハッという短い息と、私の嬌声と、淫らな水音が混じりあって聞こえ、どんどんと気持ちがっていきました。
0
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる