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57:据え膳は美味しくいただきたい。 side:セオドリック
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何が何なんだか分からないが、ミラベルがどエロい格好で現れた。
自身を慰めている最中に。
それはもう、どエロい格好で。
スッケスケのスッケスケ、プルンプルンと揺れる胸をほぼ晒して。
――――先端しか隠せていないじゃないか!
これは明らかに…………。
「誘っているのか?」
ポロリと。それはもうポロリと勢い良く口から零れ落ちてしまっていた。
「……失礼いたしました。部屋に戻ります」
驚きと興奮と焦りのせいで次々に口が滑った結果、ミラベルがくるりと後ろを向いて、ドアから出ていきそうになった。
運良く、かは分からないが、鍵がかけられていたので、ドアノブをガチャガチャと動かすだけで、逃げられずに済んだ。
慌てて下半身を収納した。
「ミラベル、こっちを向け」
「…………」
「ミラベル」
「……はい」
ミラベルが恥ずかしそうに頬を染めて、それはもう、美味しそうな膨らみを寄せて上げて……くっ!
見たい! もっと見たい! が、これ以上見るともう止められそうにない。
片手で目を隠して天を仰ぐしかなかった。
「テオ様?」
「それは…………駄目だ」
心配そうな声を出して、たゆむ胸を強調しないでくれ。私の我慢は限界値に到達してしまっているんだ……。
「えっ、な、何がですか⁉ この格好⁉ で、ですよね! 変態な痴女のようですわよねっ!」
――――ああああ! 違う、違うんだ!
涙目のミラベルが廊下へのドアへ走ろうとしたので、慌てて呼び止めた。
「ミラベル! 逃げるな!」
「っ……だ、だって、こんな格好で……テオ様をっ…………」
体で……と囁くようにミラベルが呟き、そこで我慢ならなくなったのだろう。ひっぐ、えぐっ、と子供のようなしゃくり声を上げて泣きだしてしまった。
煌めく金色の瞳から、クリスタルのような美しい雫が溢れ、真っ赤に熟れた頬を滑り落ちていく。
「ごっ……ごめ、な、ざいっ……」
「っ、ミラベル」
――――食べてしまいたい。
ぐっと握りこぶしを作り、滑り出してしまいそうな言葉を必死に飲み込んだ。
ここで怖がられたら、立ち直れないかもしれない。
ゆっくりと立ち上がり、野生動物を相手にするかのようにじわじわと距離を詰めようとした。
「や……来ないで」
ミラベルが更に自身を抱きしめるようにするものだから、たゆむけしからん膨らみが零れ落ちそうにゆれるゆれるゆれる…………。
「うぐっ……だからっ、それは駄目だと……盛り上がり過ぎだ……」
「へ……盛り、上がり?」
何かが噴き出しそうで、鼻の下を押さえて、必死に深呼吸をした。
うぐっ、んはぁ、とちょっと呻いてしまったのは許して欲しい。そして、できることなら気付かないで欲しい。
興奮を堪えつつも、視線は豊潤に熟れた果実から目を離せずにいたら、ミラベルの顔がスンとしてしまった。
――――あ、バレたな。
「直ぐに厚手のガウンを用意させます」
「いぃぃや! 着る必要はなぁいっっ」
「……声が裏返っていらっしゃいますが?」
「そんんな事はないぃっ。……ほら、もう遅い時間だ。そろそろベッドに入った方がいい。うん、さぁ、入ろう。なっ!」
――――逃さん逃さん逃さん逃さん逃さん逃さんっ!
「まだそんなに遅い時間ではありませんが……」
ミラベルが何かポソポソと言っているが、スルーでいい。スルーで大丈夫なはずだ。
ミラベルの手を引き、ベッドに並んで座ったが、落ち着かない。ミラベルの格好がエロエロし過ぎて……けしからん膨らみめっ!
「全く、なんてけしからん格好だ。これは据え膳だよな? 美味しくいただくべきだよな?」
「へ? 何かおっしゃいました?」
「い、いや! さぁ! ねっねね寝るか!」
いかんいかん、思った事が全部口に出てしまっていたらしい。
――――ここからが正念場だな!
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