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181 チャーリー視点
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俺はエリーの元婚約者に会うために昔俺が暮らしていた場所に来た。
懐かしい、それが正直な気持ちだ。だけどここは辛く苦しく地獄だった。底なし沼に沈んでいくような感覚だった。もがいてももがいても抜け出せない。そんな思いも次第と消え去った。
ただ息をして生きてる。目が覚めた時絶望する。今日も生きてたと、死ねなかったと絶望した。
一度死のうと思って川に身を投げた。頭では死のうと思っても心は生きたいと体が勝手に動いて水面を目指す。
酔っぱらいに絡まれ殴り殺されても良いかと思い無抵抗で殴られたけど怪我をしただけで死ねなかった。
最後は餓死かと思ったけど施しをくれる人はいる。生きる為に食べると言うよりは無我夢中で我武者羅に食べていた。人は極限状態になると意思なんてない。
懐かしさもあるけど、ここは死ぬに死ねない絶望した場所だ。
エリーは責任を感じてるけど、俺は自業自得だと思ってる。一度邪険にされただけで早々に諦め、邪険にしたエリーを憎み、妹に好意を持った。
俺なんか何年邪険にされ続けたと思う。例え捨てられてもそれでも贈り続けたぞ?
まあ俺が言えた義理じゃないけど。
俺はパンと飲み物を持ってエリーの元婚約者を探した。一度見ただけだけど見たら分かるだろうと、エリーがグレンさんも連れて行けと言ってくれたけど断った。
壁にもたれた元婚約者を見つけ、
「君ってエミリーヌの元婚約者のジェフ君?」
「あ?」
「ジェフ君?」
「ああ」
俺はパンと飲み物を彼の前に置いた。
「何の用だ」
「一度君とは会ってるんだ。エミリーヌの邸で」
「あ?」
「俺は今のエミリーヌの婚約者だ、覚えてない?」
「ああ、そういえば」
「エミリーヌが責任感じていてね」
「当たり前だろ?あいつのせいなんだ」
「君には責任がないと?」
「あいつが俺を先に無視したんだ」
「その当時は君もエミリーヌも子供だった。それは仕方がないと思うよ。それでも俺には分からないんだよね。何で一度無視されたから、邪険にされたからって諦めるの?」
「一度じゃない。俺は何度もあいつに会いに行った」
「それでも贈り物を買ったのは初めの一回だけだ、違うか?」
「そうだけど」
「確かに渡せなかったかもしれない。それでも婚約者なら贈り物を贈るのは婚約者の義務だ。それを君は一回しか買ってない。それ以降贈らなかった」
「それは」
「エミリーヌが邪険にしたから?なら仕事してるエミリーヌの机の上に置けば良かった。見てる書類の上に置けば良かった。そしたら嫌でも目にする。贈り物を目にしたらエミリーヌなら喜んだはずだ。そしたら君との時間も、君との関係も変わったはずだ。
それをしなかったのは君だろ?」
「そんな事出来るか」
「一度邪険にされたからってそれ以降婚約者の義務を果たさなかった君にも責任はある。エミリーヌの妹さんに好意を持ったのは事実だろ?」
「それだってあいつが相手をしてくれてたら好意なんか持たなかった。あいつの代わりにサラが俺の相手をしてくれてたんだ」
「君が学生で何も知らなかったとはいえ、エミリーヌがいつも書類を見てたのは知ってただろ?」
「まあ」
「それならお菓子の一つでも差し入れてやれば良かったじゃないか。労いの言葉でもかけてやれば良かったじゃないか。君は何一つしないくせにエミリーヌには求めるんだね」
「ふん」
「婚約者だから?エミリーヌにとって君が婚約者なら、君にとってもエミリーヌが婚約者だ。そこは平等だろ?それを君は求めるばかりで自分は何もしない、それはもう平等じゃない。
優しくされた妹には優しい言葉も楽しい会話もしたんだろ?それが他の女に現を抜かすって事何だよ。
なら君にも責任があるよね?君はさっきからエミリーヌのせいって言うけど、君は婚約者として努力をしなかった。確かにエミリーヌも努力をしなかった。そこは平等だ。なら責任も平等に取らないと。
いつまでエミリーヌ一人に責任をなすりつけるつもり?」
「お前に関係ない」
「君には関係ない。でも俺は婚約者が一人で責任を背負い悩む姿は見たくないんだ。彼女には俺だけを見てほしいからね。
だから今日君に会いに来たんだ。エミリーヌだと君にはっきり言えないだろ? 君が今の状態になったのは自業自得だって」
「なっ!」
「自業自得だろ? 原因がどうであれ、婚約は続いていたんだろ?なら婚約者の義務も果たさない、他の女に現を抜かした。それが君の罪だよ。
婚約解消もしくは白紙に戻せば良かったものを、婚約破棄したのは君だ。婚約解消や白紙なら君も貴族でいられたのに破棄なんてするから勘当されたんだろ?
それに勘当を決めたのはエミリーヌじゃない。当主の君のお兄さんだ、違うか?」
「っ」
「君は自分の行動で勘当されたんだ。それを未だにエミリーヌに責任を負わせて男として恥ずかしくないのか」
「っ」
懐かしい、それが正直な気持ちだ。だけどここは辛く苦しく地獄だった。底なし沼に沈んでいくような感覚だった。もがいてももがいても抜け出せない。そんな思いも次第と消え去った。
ただ息をして生きてる。目が覚めた時絶望する。今日も生きてたと、死ねなかったと絶望した。
一度死のうと思って川に身を投げた。頭では死のうと思っても心は生きたいと体が勝手に動いて水面を目指す。
酔っぱらいに絡まれ殴り殺されても良いかと思い無抵抗で殴られたけど怪我をしただけで死ねなかった。
最後は餓死かと思ったけど施しをくれる人はいる。生きる為に食べると言うよりは無我夢中で我武者羅に食べていた。人は極限状態になると意思なんてない。
懐かしさもあるけど、ここは死ぬに死ねない絶望した場所だ。
エリーは責任を感じてるけど、俺は自業自得だと思ってる。一度邪険にされただけで早々に諦め、邪険にしたエリーを憎み、妹に好意を持った。
俺なんか何年邪険にされ続けたと思う。例え捨てられてもそれでも贈り続けたぞ?
まあ俺が言えた義理じゃないけど。
俺はパンと飲み物を持ってエリーの元婚約者を探した。一度見ただけだけど見たら分かるだろうと、エリーがグレンさんも連れて行けと言ってくれたけど断った。
壁にもたれた元婚約者を見つけ、
「君ってエミリーヌの元婚約者のジェフ君?」
「あ?」
「ジェフ君?」
「ああ」
俺はパンと飲み物を彼の前に置いた。
「何の用だ」
「一度君とは会ってるんだ。エミリーヌの邸で」
「あ?」
「俺は今のエミリーヌの婚約者だ、覚えてない?」
「ああ、そういえば」
「エミリーヌが責任感じていてね」
「当たり前だろ?あいつのせいなんだ」
「君には責任がないと?」
「あいつが俺を先に無視したんだ」
「その当時は君もエミリーヌも子供だった。それは仕方がないと思うよ。それでも俺には分からないんだよね。何で一度無視されたから、邪険にされたからって諦めるの?」
「一度じゃない。俺は何度もあいつに会いに行った」
「それでも贈り物を買ったのは初めの一回だけだ、違うか?」
「そうだけど」
「確かに渡せなかったかもしれない。それでも婚約者なら贈り物を贈るのは婚約者の義務だ。それを君は一回しか買ってない。それ以降贈らなかった」
「それは」
「エミリーヌが邪険にしたから?なら仕事してるエミリーヌの机の上に置けば良かった。見てる書類の上に置けば良かった。そしたら嫌でも目にする。贈り物を目にしたらエミリーヌなら喜んだはずだ。そしたら君との時間も、君との関係も変わったはずだ。
それをしなかったのは君だろ?」
「そんな事出来るか」
「一度邪険にされたからってそれ以降婚約者の義務を果たさなかった君にも責任はある。エミリーヌの妹さんに好意を持ったのは事実だろ?」
「それだってあいつが相手をしてくれてたら好意なんか持たなかった。あいつの代わりにサラが俺の相手をしてくれてたんだ」
「君が学生で何も知らなかったとはいえ、エミリーヌがいつも書類を見てたのは知ってただろ?」
「まあ」
「それならお菓子の一つでも差し入れてやれば良かったじゃないか。労いの言葉でもかけてやれば良かったじゃないか。君は何一つしないくせにエミリーヌには求めるんだね」
「ふん」
「婚約者だから?エミリーヌにとって君が婚約者なら、君にとってもエミリーヌが婚約者だ。そこは平等だろ?それを君は求めるばかりで自分は何もしない、それはもう平等じゃない。
優しくされた妹には優しい言葉も楽しい会話もしたんだろ?それが他の女に現を抜かすって事何だよ。
なら君にも責任があるよね?君はさっきからエミリーヌのせいって言うけど、君は婚約者として努力をしなかった。確かにエミリーヌも努力をしなかった。そこは平等だ。なら責任も平等に取らないと。
いつまでエミリーヌ一人に責任をなすりつけるつもり?」
「お前に関係ない」
「君には関係ない。でも俺は婚約者が一人で責任を背負い悩む姿は見たくないんだ。彼女には俺だけを見てほしいからね。
だから今日君に会いに来たんだ。エミリーヌだと君にはっきり言えないだろ? 君が今の状態になったのは自業自得だって」
「なっ!」
「自業自得だろ? 原因がどうであれ、婚約は続いていたんだろ?なら婚約者の義務も果たさない、他の女に現を抜かした。それが君の罪だよ。
婚約解消もしくは白紙に戻せば良かったものを、婚約破棄したのは君だ。婚約解消や白紙なら君も貴族でいられたのに破棄なんてするから勘当されたんだろ?
それに勘当を決めたのはエミリーヌじゃない。当主の君のお兄さんだ、違うか?」
「っ」
「君は自分の行動で勘当されたんだ。それを未だにエミリーヌに責任を負わせて男として恥ずかしくないのか」
「っ」
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