124 / 187
123
しおりを挟む
「私は貴女が誰からも愛される女性になって欲しいと願い幼い頃から貴女に誰からも愛される子と言ってきたわ。元王女の娘と言う立場、公爵令嬢と言う立場で令嬢の手本となる様にと願い貴女に接してきた。一人娘という事で甘やかして育てた私がいけなかったの。
貴女の発言で旦那様の立場だけでなく、お兄様の立場も危うくなる事は分かっていたのに、私は貴女の愚行に目を背けた。
チャーリー君が不貞をした時も貴女を庇う為にチャーリー君を責めたわ。顔を見たくない、この国に居ると思うだけで虫酸が走るといってね。チャーリー君は勘当され国外追放になった。だけど本当は貴女を庇う為ではないの。貴女の愚行から目を背けた私自身を護る為、そして娘の貴女では無くてチャーリー君を悪者にする為よ。
貴女とチャーリー君、どちらの罪が重いと思うの。不貞をしたチャーリー君より、貴族を平民を見下し、罵り、婚約者を奴隷の様に扱い足蹴にした貴女の方が罪は重いのよ」
エステル様のお母様は、アーサー父様、ローラ母様、チャーリーの前に来て、
「ブラウニー侯爵、侯爵夫人、チャーリー君、今更謝罪をされても許せないと思います。あの時、チャーリー君一人に罪を被せ背負わした事、そして侯爵、夫人の心を蔑ろにし傷つけた事、深くお詫び致します。申し訳御座いませんでした」
エステル様のお母様は深々と頭を下げた。お母様の後ろにエステル様のお父様も立ち、お父様も「申し訳なかった」と深々と頭を下げた。
「もう済んだ事です」
アーサー父様はエステル様のご両親に一言だけ言った。その一言はとても重い言葉だった。許すと言える程、許せる事ではないし、今、チャーリーは自らの力でこの国へ帰って来たけれど、帰って来なければ謝罪も反省も何もしなかっただろうから。
許して貰えた訳でない事はエステル様のご両親も分かっているはず。
エステル様のお母様は陛下へ向き、
「お兄様、いえ、陛下、妹の最後のお願いです。どうか御慈悲を頂けないでしょうか」
「申してみよ」
「ありがとうございます。娘をエステルを、子を自分で育てれる修道院に送って頂けませんでしょうか。どうか御慈悲を」
「分かった。子を育てれる修道院へ送る事を約束しよう」
「有り難きお言葉感謝致します」
「お主等も子爵からやり直せ」
「はい、そのつもりです。御迷惑をおかけし申し訳御座いませんでした」
陛下の表情がとても苦しそうで悲しそうだった。妹を子爵夫人にすると言う事は、今迄みたいにもう陛下に会い話す事は出来なくなると思う。子爵は下位貴族、年に二度しか夜会に参加出来ない。その二度でも子爵が王族に話し掛ける事は出来ない。陛下から話し掛ければ別だけど、挨拶以外の会話は出来ないと思う。
そして陛下にとってエステル様は姪。姪を、修道院へ送る裁きを自分で下す思いは陛下にとって辛い事だと思う。エステル様が心から反省し己の罪を認め償う事を願うしかない。
「わたくしは修道院には入りませんわ。チャーリー様に謝り許して頂けましたわ。そうですわよね、チャーリー様」
「私は許した覚えはないが」
「貴方、わたくしを誰だとお思いで」
「修道院へ送られる罪人だ」
「な、なんですって」
「エステル譲、貴女は己の罪を認めるべきだ」
「ですからわたくしは罪など犯してないと散々申し上げておりますわ」
「エステル譲、先程、私の婚約者のエミリーヌが貴女に言った言葉をお忘れですか? 貴女の発言で陛下の立場は危うくなるのですよ?貴女はもう少し言葉を選んで話した方が良い」
「貴方に言われたくありませんわ」
「そうですか。私としても貴女がどうなろうと関係ありませんのでお好きにして下さい。貴女に何を言っても無駄の様だ」
「なんですって。貴方、ご自分の立場をお分かりですの?」
「貴女こそご自分の立場をお分かりですか?」
「わたくしは公爵ですのよ」
「お父上ももう公爵ではありませんが、貴女は平民です。そして罰として修道院へ送られる罪人ですよ?」
「わたくしが平民?馬鹿馬鹿しい。平民は貴方ですわ」
「私は侯爵令息です。そして貴女を平民にしたのは陛下の裁き、覆る事はありません」
「おじ様がわたくしを見捨てるはずありませんわ。わたくしは姪ですのよ」
「お主はつくづく阿呆だな」
「おじ様?」
「先程、皆の前でお主を平民にし、これ迄の愚行の数々、暴言の数々を問うて修道院送りを下したではないか。それさえも覚えていないとは、お主はもう一度赤子からやり直すか」
「なっ、おじ様、失礼ですわ」
「なら今私が言った事を申してみよ」
「それは……」
「はぁぁ。もう一度言う、きちんと話を聞くんだ。良いな。
お主は本日の夜会で、貴族が見守る中、私の裁きによって平民にし、修道院送りを下した。お主の度重なる愚行と暴言、私の大事な民を貶め傷つけた。私は大事な民を護る為にお主に裁きを下したのだ」
「わたくしはおじ様の大事な姪ではありませんの」
「大事な姪だからこそお主には私が裁かなくてはならぬ。お主は王族の血を受け継ぎ、最も王族に近しい者だ」
「そうですわ、わたくしは王族ですのよ」
「お主は王族ではない。 お主が王族だと言うのならどうして民を見下したのだ。王族とはこの国を支える民に常に感謝し敬意を払わなければならぬのだ。民が居るから私は王であり、民が居なければ私もただの人だ。 私はこの国の王として大事な民を護る義務がある。そしてお主は私の大事な民を傷つけた。傷つけた者を罰し裁きを下すのは当たり前の事だ。 お主もチャーリーの不貞で傷つきチャーリーを罰したであろう。お主だけが罰せる立場ではないのだぞ。皆平等に罰せる立場にある」
貴女の発言で旦那様の立場だけでなく、お兄様の立場も危うくなる事は分かっていたのに、私は貴女の愚行に目を背けた。
チャーリー君が不貞をした時も貴女を庇う為にチャーリー君を責めたわ。顔を見たくない、この国に居ると思うだけで虫酸が走るといってね。チャーリー君は勘当され国外追放になった。だけど本当は貴女を庇う為ではないの。貴女の愚行から目を背けた私自身を護る為、そして娘の貴女では無くてチャーリー君を悪者にする為よ。
貴女とチャーリー君、どちらの罪が重いと思うの。不貞をしたチャーリー君より、貴族を平民を見下し、罵り、婚約者を奴隷の様に扱い足蹴にした貴女の方が罪は重いのよ」
エステル様のお母様は、アーサー父様、ローラ母様、チャーリーの前に来て、
「ブラウニー侯爵、侯爵夫人、チャーリー君、今更謝罪をされても許せないと思います。あの時、チャーリー君一人に罪を被せ背負わした事、そして侯爵、夫人の心を蔑ろにし傷つけた事、深くお詫び致します。申し訳御座いませんでした」
エステル様のお母様は深々と頭を下げた。お母様の後ろにエステル様のお父様も立ち、お父様も「申し訳なかった」と深々と頭を下げた。
「もう済んだ事です」
アーサー父様はエステル様のご両親に一言だけ言った。その一言はとても重い言葉だった。許すと言える程、許せる事ではないし、今、チャーリーは自らの力でこの国へ帰って来たけれど、帰って来なければ謝罪も反省も何もしなかっただろうから。
許して貰えた訳でない事はエステル様のご両親も分かっているはず。
エステル様のお母様は陛下へ向き、
「お兄様、いえ、陛下、妹の最後のお願いです。どうか御慈悲を頂けないでしょうか」
「申してみよ」
「ありがとうございます。娘をエステルを、子を自分で育てれる修道院に送って頂けませんでしょうか。どうか御慈悲を」
「分かった。子を育てれる修道院へ送る事を約束しよう」
「有り難きお言葉感謝致します」
「お主等も子爵からやり直せ」
「はい、そのつもりです。御迷惑をおかけし申し訳御座いませんでした」
陛下の表情がとても苦しそうで悲しそうだった。妹を子爵夫人にすると言う事は、今迄みたいにもう陛下に会い話す事は出来なくなると思う。子爵は下位貴族、年に二度しか夜会に参加出来ない。その二度でも子爵が王族に話し掛ける事は出来ない。陛下から話し掛ければ別だけど、挨拶以外の会話は出来ないと思う。
そして陛下にとってエステル様は姪。姪を、修道院へ送る裁きを自分で下す思いは陛下にとって辛い事だと思う。エステル様が心から反省し己の罪を認め償う事を願うしかない。
「わたくしは修道院には入りませんわ。チャーリー様に謝り許して頂けましたわ。そうですわよね、チャーリー様」
「私は許した覚えはないが」
「貴方、わたくしを誰だとお思いで」
「修道院へ送られる罪人だ」
「な、なんですって」
「エステル譲、貴女は己の罪を認めるべきだ」
「ですからわたくしは罪など犯してないと散々申し上げておりますわ」
「エステル譲、先程、私の婚約者のエミリーヌが貴女に言った言葉をお忘れですか? 貴女の発言で陛下の立場は危うくなるのですよ?貴女はもう少し言葉を選んで話した方が良い」
「貴方に言われたくありませんわ」
「そうですか。私としても貴女がどうなろうと関係ありませんのでお好きにして下さい。貴女に何を言っても無駄の様だ」
「なんですって。貴方、ご自分の立場をお分かりですの?」
「貴女こそご自分の立場をお分かりですか?」
「わたくしは公爵ですのよ」
「お父上ももう公爵ではありませんが、貴女は平民です。そして罰として修道院へ送られる罪人ですよ?」
「わたくしが平民?馬鹿馬鹿しい。平民は貴方ですわ」
「私は侯爵令息です。そして貴女を平民にしたのは陛下の裁き、覆る事はありません」
「おじ様がわたくしを見捨てるはずありませんわ。わたくしは姪ですのよ」
「お主はつくづく阿呆だな」
「おじ様?」
「先程、皆の前でお主を平民にし、これ迄の愚行の数々、暴言の数々を問うて修道院送りを下したではないか。それさえも覚えていないとは、お主はもう一度赤子からやり直すか」
「なっ、おじ様、失礼ですわ」
「なら今私が言った事を申してみよ」
「それは……」
「はぁぁ。もう一度言う、きちんと話を聞くんだ。良いな。
お主は本日の夜会で、貴族が見守る中、私の裁きによって平民にし、修道院送りを下した。お主の度重なる愚行と暴言、私の大事な民を貶め傷つけた。私は大事な民を護る為にお主に裁きを下したのだ」
「わたくしはおじ様の大事な姪ではありませんの」
「大事な姪だからこそお主には私が裁かなくてはならぬ。お主は王族の血を受け継ぎ、最も王族に近しい者だ」
「そうですわ、わたくしは王族ですのよ」
「お主は王族ではない。 お主が王族だと言うのならどうして民を見下したのだ。王族とはこの国を支える民に常に感謝し敬意を払わなければならぬのだ。民が居るから私は王であり、民が居なければ私もただの人だ。 私はこの国の王として大事な民を護る義務がある。そしてお主は私の大事な民を傷つけた。傷つけた者を罰し裁きを下すのは当たり前の事だ。 お主もチャーリーの不貞で傷つきチャーリーを罰したであろう。お主だけが罰せる立場ではないのだぞ。皆平等に罰せる立場にある」
161
お気に入りに追加
2,372
あなたにおすすめの小説
理想の女性を見つけた時には、運命の人を愛人にして白い結婚を宣言していました
ぺきぺき
恋愛
王家の次男として生まれたヨーゼフには幼い頃から決められていた婚約者がいた。兄の補佐として育てられ、兄の息子が立太子した後には臣籍降下し大公になるよていだった。
このヨーゼフ、優秀な頭脳を持ち、立派な大公となることが期待されていたが、幼い頃に見た絵本のお姫様を理想の女性として探し続けているという残念なところがあった。
そしてついに貴族学園で絵本のお姫様とそっくりな令嬢に出会う。
ーーーー
若気の至りでやらかしたことに苦しめられる主人公が最後になんとか幸せになる話。
作者別作品『二人のエリーと遅れてあらわれるヒーローたち』のスピンオフになっていますが、単体でも読めます。
完結まで執筆済み。毎日四話更新で4/24に完結予定。
第一章 無計画な婚約破棄
第二章 無計画な白い結婚
第三章 無計画な告白
第四章 無計画なプロポーズ
第五章 無計画な真実の愛
エピローグ
【完結】「君を愛することはない」と言われた公爵令嬢は思い出の夜を繰り返す
おのまとぺ
恋愛
「君を愛することはない!」
鳴り響く鐘の音の中で、三年の婚約期間の末に結ばれるはずだったマルクス様は高らかに宣言しました。隣には彼の義理の妹シシーがピッタリとくっついています。私は笑顔で「承知いたしました」と答え、ガラスの靴を脱ぎ捨てて、一目散に式場の扉へと走り出しました。
え?悲しくないのかですって?
そんなこと思うわけないじゃないですか。だって、私はこの三年間、一度たりとも彼を愛したことなどなかったのですから。私が本当に愛していたのはーーー
◇よくある婚約破棄
◇元サヤはないです
◇タグは増えたりします
◇薬物などの危険物が少し登場します
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
愛のない貴方からの婚約破棄は受け入れますが、その不貞の代償は大きいですよ?
日々埋没。
恋愛
公爵令嬢アズールサは隣国の男爵令嬢による嘘のイジメ被害告発のせいで、婚約者の王太子から婚約破棄を告げられる。
「どうぞご自由に。私なら傲慢な殿下にも王太子妃の地位にも未練はございませんので」
しかし愛のない政略結婚でこれまで冷遇されてきたアズールサは二つ返事で了承し、晴れて邪魔な婚約者を男爵令嬢に押し付けることに成功する。
「――ああそうそう、殿下が入れ込んでいるそちらの彼女って実は〇〇ですよ? まあ独り言ですが」
嘘つき男爵令嬢に騙された王太子は取り返しのつかない最期を迎えることになり……。
※この作品は過去に公開したことのある作品に修正を加えたものです。
またこの作品とは別に、他サイトでも本作を元にしたリメイク作を別のペンネー厶で公開していますがそのことをあらかじめご了承ください。
さよなら、皆さん。今宵、私はここを出ていきます
結城芙由奈
恋愛
【復讐の為、今夜私は偽の家族と婚約者に別れを告げる―】
私は伯爵令嬢フィーネ・アドラー。優しい両親と18歳になったら結婚する予定の婚約者がいた。しかし、幸せな生活は両親の突然の死により、もろくも崩れ去る。私の後見人になると言って城に上がり込んできた叔父夫婦とその娘。私は彼らによって全てを奪われてしまった。愛する婚約者までも。
もうこれ以上は限界だった。復讐する為、私は今夜皆に別れを告げる決意をした―。
※マークは残酷シーン有り
※(他サイトでも投稿中)
【完結】聖女が性格良いと誰が決めたの?
仲村 嘉高
ファンタジー
子供の頃から、出来の良い姉と可愛い妹ばかりを優遇していた両親。
そしてそれを当たり前だと、主人公を蔑んでいた姉と妹。
「出来の悪い妹で恥ずかしい」
「姉だと知られたくないから、外では声を掛けないで」
そう言ってましたよね?
ある日、聖王国に神のお告げがあった。
この世界のどこかに聖女が誕生していたと。
「うちの娘のどちらかに違いない」
喜ぶ両親と姉妹。
しかし教会へ行くと、両親や姉妹の予想と違い、聖女だと選ばれたのは「出来損ない」の次女で……。
因果応報なお話(笑)
今回は、一人称です。
田舎者とバカにされたけど、都会に染まった婚約者様は破滅しました
さこの
恋愛
田舎の子爵家の令嬢セイラと男爵家のレオは幼馴染。両家とも仲が良く、領地が隣り合わせで小さい頃から結婚の約束をしていた。
時が経ちセイラより一つ上のレオが王立学園に入学することになった。
手紙のやり取りが少なくなってきて不安になるセイラ。
ようやく学園に入学することになるのだが、そこには変わり果てたレオの姿が……
「田舎の色気のない女より、都会の洗練された女はいい」と友人に吹聴していた
ホットランキング入りありがとうございます
2021/06/17
もう、あなたを愛することはないでしょう
春野オカリナ
恋愛
第一章 完結番外編更新中
異母妹に嫉妬して修道院で孤独な死を迎えたベアトリーチェは、目覚めたら10才に戻っていた。過去の婚約者だったレイノルドに別れを告げ、新しい人生を歩もうとした矢先、レイノルドとフェリシア王女の身代わりに呪いを受けてしまう。呪い封じの魔術の所為で、ベアトリーチェは銀色翠眼の容姿が黒髪灰眼に変化した。しかも、回帰前の記憶も全て失くしてしまい。記憶に残っているのは数日間の出来事だけだった。
実の両親に愛されている記憶しか持たないベアトリーチェは、これから新しい思い出を作ればいいと両親に言われ、生まれ育ったアルカイドを後にする。
第二章
ベアトリーチェは15才になった。本来なら13才から通える魔法魔術学園の入学を数年遅らせる事になったのは、フロンティアの事を学ぶ必要があるからだった。
フロンティアはアルカイドとは比べ物にならないぐらい、高度な技術が発達していた。街には路面電車が走り、空にはエイが飛んでいる。そして、自動階段やエレベーター、冷蔵庫にエアコンというものまであるのだ。全て魔道具で魔石によって動いている先進技術帝国フロンティア。
護衛騎士デミオン・クレージュと共に新しい学園生活を始めるベアトリーチェ。学園で出会った新しい学友、変わった教授の授業。様々な出来事がベアトリーチェを大きく変えていく。
一方、国王の命でフロンティアの技術を学ぶためにレイノルドやジュリア、ルシーラ達も留学してきて楽しい学園生活は不穏な空気を孕みつつ進んでいく。
第二章は青春恋愛モード全開のシリアス&ラブコメディ風になる予定です。
ベアトリーチェを巡る新しい恋の予感もお楽しみに!
※印は回帰前の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる