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ローラ母様の優しくトントンと叩く優しい手。
愛してるわと言う優しい声。
可愛いエミリーヌと額にする口付け。
目を瞑っていた私はいつの間にか眠っていた。
コンコン
「母上」
「静かに」
「エミリーヌ、寝てます?」
「ええ」
「ではエミリーヌは母上にお任せします」
「珍しいわね」
「父上と話があるんです。だから仕方なくです」
「あら、旦那様帰って来たの?」
「はい。難しい顔で書斎に居ます」
「そう、分かったわ」
「ではお願いします」
ローラ母様はずっと私の頭を撫でていた。
「う、うぅん、ろ、ローラ母様?」
「目が覚めた?」
「は、はい。眠ってしまいました」
「良いのよ」
「チャーリーの声が聞こえた様な気がして」
「さっき帰って来て、今は旦那様とお話してるわ、だからもう少し眠りなさい」
ローラ母様は私の頭を優しい顔で優しく撫でている。私はまたウトウトと……。
「可愛いエミリーヌ、愛しいエミリーヌ」
ローラ母様の優しい声が、どんどん私を深い眠りに誘う……。
「スー、スー、スー」
「可哀想に……。こんなに可愛くてこんなに優しい子なのに……」
「スー、スー、スー」
「これからは愛だけを受け取りなさいね?可愛いエミリーヌ、チュッ」
額に何かが触れた。
暫くして私は目を覚ました。
「う、うぅん」
「目が覚めた?」
「ローラ母様…」
「起きれる?」
ローラ母様は隣に座り頭を撫でていた。
「はい……」
「起きて直ぐだけど夕食は食べれる?」
「はい。朝から何も食べてないので……」
「そう……。なら食べれるだけで良いからね?」
「はい……」
私は起き上がり、
「その前に髪を梳かしましょ?」
ローラ母様はブラシを取ってベッドへ戻り、私の髪を梳かし始めた。
「柔らかい髪ね?とっても綺麗よ?」
「手入れとかしてないので……」
「そう?とっても綺麗よ?」
「ありがとうございます」
たまにメイに髪を梳かして貰ったり結って貰ったりしたけど、基本は自分の事は自分でしていたから何か少しムズムズする様な感じがした。
「さあ行きましょ?」
「はい」
ローラ母様と手を繋ぎ食事室まで行った。まだ誰も居なくて、ローラ母様に手を引かれ、ローラ母様の隣に座った。
落ち着かずソワソワしていたら、チャーリーと宰相様が入って来て、私は慌てて立ち上がった。
「宰相様、本日はありがとうございました」
「エミリーヌ譲、気にはなるかも知れないけど今は忘れよう。楽しい夕食にしよう」
「はい……」
「さあ、早く座って下さらないと夕食が始まらないわ」
「そうだな」
「チャーリーも早く座りなさい」
「どうしてエミリーヌの隣に母上が座って居るのです?」
「可愛いエミリーヌの側に居たいからよ?何か問題がある?」
「母上!」
「貴方も早く座りなさい」
「本当に母上は。俺のエミリーヌなのに…」
「チャーリー、お前もローラには敵わないんだな」
「父上程ではありません!」
「当たり前だろ?愛するローラが一番偉いんだ」
「父上にはそうでしょうとも」
「ふふっ」
「エミリーヌ笑ったな」
「え?だってチャーリーでもローラ母様や宰相様には敵わないんだなって思ったら面白くって。ごめんね?」
「良いよ。エミリーヌの笑った顔見れたし。だけど俺だけの前で見せて欲しかった」
「え?」
「父上には見せたく無かった」
「え?」
「だってさ…父上は男性だろ?」
「そう…だけど……チャーリーのお父様よ?」
「それでも男には変わらないじゃないか」
「え?」
「お前って奴は……呆れてものが言えん」
「旦那様もあまり代わりませんよ?」
「ろ、ローラ?」
「さあ温かい内に食べましょ?」
並べられた温かい食事…。
「エミリーヌちゃん、これ美味しいから食べなさい?ほらあーん」
「はい。あー パク」
「狡い!母上狡いです!俺もまだエミリーヌにした事無いのに!」
「少しは静かにしなさいよ」
「なら私は…」
宰相様が私の前に置かれてる肉を持っていき、肉を一口大に切ってくれ、
「さあ食べなさい」
「ありがとうございます」
「父上!父上まで止めて下さい!」
「なあローラ、女のコは良いな」
「でしょ?」
「チャーリーが女のコなら良かったのに」
「あなた!」
「嫌、すまん。チャーリーは大事な息子だ」
「はい、旦那様」
「娘はエミリーヌ譲が居るしな」
「はい。私の大事な娘です」
「なら私に取っても大事な娘だな」
「はい」
「ローラすまん。許してくれないか」
「はい」
「ローラ、お願いだ。私を許してくれ。ローラ…」
「仕方ないわね。愛してるわアーサー」
「私もローラを愛してる」
「仲が良いのですね」
「エミリーヌ、この二人はいつもイチャイチャしてるよ?」
「え?」
チャーリーは私を立たせ椅子に座り、私を膝の上に座らせた。
「え?」
「父上も母上もエミリーヌに構いすぎだから」
「え?」
「俺も構いたい。ほらエミリーヌ、あーん」
チャーリーに食べさせられ、ローラ母様に食べさせられ、そんな姿を宰相様はにこにこと眺めていた。
私は真っ赤になりながら口に運ばれる料理を食べた。
愛してるわと言う優しい声。
可愛いエミリーヌと額にする口付け。
目を瞑っていた私はいつの間にか眠っていた。
コンコン
「母上」
「静かに」
「エミリーヌ、寝てます?」
「ええ」
「ではエミリーヌは母上にお任せします」
「珍しいわね」
「父上と話があるんです。だから仕方なくです」
「あら、旦那様帰って来たの?」
「はい。難しい顔で書斎に居ます」
「そう、分かったわ」
「ではお願いします」
ローラ母様はずっと私の頭を撫でていた。
「う、うぅん、ろ、ローラ母様?」
「目が覚めた?」
「は、はい。眠ってしまいました」
「良いのよ」
「チャーリーの声が聞こえた様な気がして」
「さっき帰って来て、今は旦那様とお話してるわ、だからもう少し眠りなさい」
ローラ母様は私の頭を優しい顔で優しく撫でている。私はまたウトウトと……。
「可愛いエミリーヌ、愛しいエミリーヌ」
ローラ母様の優しい声が、どんどん私を深い眠りに誘う……。
「スー、スー、スー」
「可哀想に……。こんなに可愛くてこんなに優しい子なのに……」
「スー、スー、スー」
「これからは愛だけを受け取りなさいね?可愛いエミリーヌ、チュッ」
額に何かが触れた。
暫くして私は目を覚ました。
「う、うぅん」
「目が覚めた?」
「ローラ母様…」
「起きれる?」
ローラ母様は隣に座り頭を撫でていた。
「はい……」
「起きて直ぐだけど夕食は食べれる?」
「はい。朝から何も食べてないので……」
「そう……。なら食べれるだけで良いからね?」
「はい……」
私は起き上がり、
「その前に髪を梳かしましょ?」
ローラ母様はブラシを取ってベッドへ戻り、私の髪を梳かし始めた。
「柔らかい髪ね?とっても綺麗よ?」
「手入れとかしてないので……」
「そう?とっても綺麗よ?」
「ありがとうございます」
たまにメイに髪を梳かして貰ったり結って貰ったりしたけど、基本は自分の事は自分でしていたから何か少しムズムズする様な感じがした。
「さあ行きましょ?」
「はい」
ローラ母様と手を繋ぎ食事室まで行った。まだ誰も居なくて、ローラ母様に手を引かれ、ローラ母様の隣に座った。
落ち着かずソワソワしていたら、チャーリーと宰相様が入って来て、私は慌てて立ち上がった。
「宰相様、本日はありがとうございました」
「エミリーヌ譲、気にはなるかも知れないけど今は忘れよう。楽しい夕食にしよう」
「はい……」
「さあ、早く座って下さらないと夕食が始まらないわ」
「そうだな」
「チャーリーも早く座りなさい」
「どうしてエミリーヌの隣に母上が座って居るのです?」
「可愛いエミリーヌの側に居たいからよ?何か問題がある?」
「母上!」
「貴方も早く座りなさい」
「本当に母上は。俺のエミリーヌなのに…」
「チャーリー、お前もローラには敵わないんだな」
「父上程ではありません!」
「当たり前だろ?愛するローラが一番偉いんだ」
「父上にはそうでしょうとも」
「ふふっ」
「エミリーヌ笑ったな」
「え?だってチャーリーでもローラ母様や宰相様には敵わないんだなって思ったら面白くって。ごめんね?」
「良いよ。エミリーヌの笑った顔見れたし。だけど俺だけの前で見せて欲しかった」
「え?」
「父上には見せたく無かった」
「え?」
「だってさ…父上は男性だろ?」
「そう…だけど……チャーリーのお父様よ?」
「それでも男には変わらないじゃないか」
「え?」
「お前って奴は……呆れてものが言えん」
「旦那様もあまり代わりませんよ?」
「ろ、ローラ?」
「さあ温かい内に食べましょ?」
並べられた温かい食事…。
「エミリーヌちゃん、これ美味しいから食べなさい?ほらあーん」
「はい。あー パク」
「狡い!母上狡いです!俺もまだエミリーヌにした事無いのに!」
「少しは静かにしなさいよ」
「なら私は…」
宰相様が私の前に置かれてる肉を持っていき、肉を一口大に切ってくれ、
「さあ食べなさい」
「ありがとうございます」
「父上!父上まで止めて下さい!」
「なあローラ、女のコは良いな」
「でしょ?」
「チャーリーが女のコなら良かったのに」
「あなた!」
「嫌、すまん。チャーリーは大事な息子だ」
「はい、旦那様」
「娘はエミリーヌ譲が居るしな」
「はい。私の大事な娘です」
「なら私に取っても大事な娘だな」
「はい」
「ローラすまん。許してくれないか」
「はい」
「ローラ、お願いだ。私を許してくれ。ローラ…」
「仕方ないわね。愛してるわアーサー」
「私もローラを愛してる」
「仲が良いのですね」
「エミリーヌ、この二人はいつもイチャイチャしてるよ?」
「え?」
チャーリーは私を立たせ椅子に座り、私を膝の上に座らせた。
「え?」
「父上も母上もエミリーヌに構いすぎだから」
「え?」
「俺も構いたい。ほらエミリーヌ、あーん」
チャーリーに食べさせられ、ローラ母様に食べさせられ、そんな姿を宰相様はにこにこと眺めていた。
私は真っ赤になりながら口に運ばれる料理を食べた。
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