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「ねえチャーリー、チャーリーにとって誠実って何?」
「相手を大事にし大切にして、相手を思い心遣いをし、愛する事だと俺は思ってるよ?」
「なら不誠実は?」
「相手を大事にせず相手を気遣う事無く接する事かな?」
「ならチャーリーは誠実じゃない」
「でもさ…」
「もしかして元婚約者の事?」
「まあそうだけど。それで恋人を作って不貞する男なんて不誠実だろ?」
「元婚約者の事はチャーリーのせいじゃない。あの人は婚約者に不誠実だった。ならお互い様じゃない。そうでしょ? 恋人だって結果はどうであれその時は愛した女性でしょ?恋人に一途に愛を注いだ。恋人を大事に大切にした。出会って直ぐに身体を求めたの?違うでしょ? 愛を囁やき手を繋ぎ抱き締めて口付けをする。口付けで満たされない愛情が溢れて身体を繋げた。違う?」
「そうだけど」
「なら恋人には誠実だった。 チャーリーは心から愛する人には誠実なの。 ねえチャーリー、心の傷治ってないの?」
「臆病になったのは確かかな」
「どうして?」
「俺の愛情は一方通行で、立場がないと崩れる関係って事が心の奥に引っ掛かってるのかも知れない。
でもエミリーヌを好きな気持ち、愛してる気持ちは疑わないで?それは本当の気持ちなんだ。離れたくない。エミリーヌと別れたら俺生きていけない。それくらいエミリーヌを思ってる。その気持ちだけは信じて?」
「ねえチャーリー聞いて?」
「うん」
「私、チャーリーの気持ち何があってもどんな事聞かされても疑わない。何でだと思う?」
「何で?」
「初めて声かける前から私、チャーリーの事好きだったんだと思う。その時の私は何も見えて無かった。だから自分の気持ちにも気付いて無かった。 けどね、チャーリーが元婚約者に婚約者の義務だけで贈り物をしエスコートをして、恋人には愛情を注いで毎日通った」
「それは身体を」
「なら身体だけが目的だったの?」
「いや」
「愛してるから会いたい。顔が見たい。側に居たいって思ったからじゃないの?」
「そうだけど」
「愛が溢れて身体を繋げた。なら身体を繋げる事は穢らわしい行為なの?」
「いや。だけど俺にはそうだ」
「身体を繋げる行為は穢らわしい行為じゃない。愛が溢れて繋がりたいと思うとても神聖な愛の行為だと思うの。
私ねチャーリーが元婚約者に対する義務も恋人に向ける愛情もとても羨ましかった。だって私を愛してくれなくても婚約者として義務はしてくれるのよ?デートに出掛け、ドレスや宝石を贈って、エスコートもしてくれて。もし私を愛してくれたら愛情を私に注いでくれて毎日会いに来てくれて側に居てくれるのよ?
恋人に振られチャーリーは自暴自棄になったかも知れないけど、私ね、こんな素敵な男性いる?私を思ってくれたら良いのに、私を愛してくれたら良いのに、そしたら私は裏切らないのにって思ったわ。
そんな素敵な男性と私付き合えて結婚出来るのよ?私が願い望んだ思いが叶ったの。だからね、チャーリーの事で疑う所なんてないの。チャーリーの気持ちを信じられるのは今の貴方だからじゃない。過去の貴方の行動と愛する者への気持ちを信じてるからなの」
「本当に?」
「本当に。過去の貴方を素敵と思った。過去の貴方の元婚約者に対する行動と恋人に示した愛の気持ちを信じられるから、今の貴方の気持ちを疑わず信じられる」
「ありがとう」
「ねえチャーリー、私貴方の事愛しいって思う。抱き締めて側に居るって感じてほしい。手を繋いで離れないって思ってほしい。口付けて愛してるって伝えたい」
「うん。分かってる」
「それでね身体を繋げて全身で私の思いを気持ちを貴方に伝えたい」
「うん」
「その私の思いも穢れてる?」
「いや。綺麗だ」
「ならチャーリーは私にそう思ってくれないの?」
「思ってる」
「ならチャーリーの思いも穢れてない。綺麗な思いよ?」
「ありがとう」
「もう傷つかないで?臆病にならないで?貴方は穢れてなんていない。とても純粋で真面目な人。人を思う心はとても綺麗な人。だから自分を責め続けないで。自分がした事で自分を傷付けないで」
「うん」
「私疑問なんだけど」
「何?」
「チャーリーは婚約者とは別の女性と不貞をした。俺は許されない罪を犯したっていつも言うでしょ?」
「事実だからね」
「確かに事実ね。なら恋人と身体を繋げた事を後悔してるの?」
「繋げた行為は後悔してる」
「なら繋げた思い、気持ちは?」
「それは…」
「言いにくい?」
「エミリーヌに嫌われたくない」
「嫌わないわよ?」
「本当に?」
「本当よ」
「恋人と身体を繋げた思いは後悔してない」
「どうして?」
「恋人を愛していたから。身体を繋げて恋人の愛を感じたから。でも一方通行だったけど」
「恋人の気持ちは分からないけど、自分が愛してる人と身体を繋げると愛を感じた思いはチャーリーが感じた気持ちよね?」
「そうだね」
「それのどこが穢れてるの?何故穢れてるって思うの?」
「それは…元婚約者に言われたから。俺は汚らしくて触れると穢れるって。だから…」
「その言葉がずっとチャーリーの心の傷になって残ってるの?」
「多分そうだね」
「相手を大事にし大切にして、相手を思い心遣いをし、愛する事だと俺は思ってるよ?」
「なら不誠実は?」
「相手を大事にせず相手を気遣う事無く接する事かな?」
「ならチャーリーは誠実じゃない」
「でもさ…」
「もしかして元婚約者の事?」
「まあそうだけど。それで恋人を作って不貞する男なんて不誠実だろ?」
「元婚約者の事はチャーリーのせいじゃない。あの人は婚約者に不誠実だった。ならお互い様じゃない。そうでしょ? 恋人だって結果はどうであれその時は愛した女性でしょ?恋人に一途に愛を注いだ。恋人を大事に大切にした。出会って直ぐに身体を求めたの?違うでしょ? 愛を囁やき手を繋ぎ抱き締めて口付けをする。口付けで満たされない愛情が溢れて身体を繋げた。違う?」
「そうだけど」
「なら恋人には誠実だった。 チャーリーは心から愛する人には誠実なの。 ねえチャーリー、心の傷治ってないの?」
「臆病になったのは確かかな」
「どうして?」
「俺の愛情は一方通行で、立場がないと崩れる関係って事が心の奥に引っ掛かってるのかも知れない。
でもエミリーヌを好きな気持ち、愛してる気持ちは疑わないで?それは本当の気持ちなんだ。離れたくない。エミリーヌと別れたら俺生きていけない。それくらいエミリーヌを思ってる。その気持ちだけは信じて?」
「ねえチャーリー聞いて?」
「うん」
「私、チャーリーの気持ち何があってもどんな事聞かされても疑わない。何でだと思う?」
「何で?」
「初めて声かける前から私、チャーリーの事好きだったんだと思う。その時の私は何も見えて無かった。だから自分の気持ちにも気付いて無かった。 けどね、チャーリーが元婚約者に婚約者の義務だけで贈り物をしエスコートをして、恋人には愛情を注いで毎日通った」
「それは身体を」
「なら身体だけが目的だったの?」
「いや」
「愛してるから会いたい。顔が見たい。側に居たいって思ったからじゃないの?」
「そうだけど」
「愛が溢れて身体を繋げた。なら身体を繋げる事は穢らわしい行為なの?」
「いや。だけど俺にはそうだ」
「身体を繋げる行為は穢らわしい行為じゃない。愛が溢れて繋がりたいと思うとても神聖な愛の行為だと思うの。
私ねチャーリーが元婚約者に対する義務も恋人に向ける愛情もとても羨ましかった。だって私を愛してくれなくても婚約者として義務はしてくれるのよ?デートに出掛け、ドレスや宝石を贈って、エスコートもしてくれて。もし私を愛してくれたら愛情を私に注いでくれて毎日会いに来てくれて側に居てくれるのよ?
恋人に振られチャーリーは自暴自棄になったかも知れないけど、私ね、こんな素敵な男性いる?私を思ってくれたら良いのに、私を愛してくれたら良いのに、そしたら私は裏切らないのにって思ったわ。
そんな素敵な男性と私付き合えて結婚出来るのよ?私が願い望んだ思いが叶ったの。だからね、チャーリーの事で疑う所なんてないの。チャーリーの気持ちを信じられるのは今の貴方だからじゃない。過去の貴方の行動と愛する者への気持ちを信じてるからなの」
「本当に?」
「本当に。過去の貴方を素敵と思った。過去の貴方の元婚約者に対する行動と恋人に示した愛の気持ちを信じられるから、今の貴方の気持ちを疑わず信じられる」
「ありがとう」
「ねえチャーリー、私貴方の事愛しいって思う。抱き締めて側に居るって感じてほしい。手を繋いで離れないって思ってほしい。口付けて愛してるって伝えたい」
「うん。分かってる」
「それでね身体を繋げて全身で私の思いを気持ちを貴方に伝えたい」
「うん」
「その私の思いも穢れてる?」
「いや。綺麗だ」
「ならチャーリーは私にそう思ってくれないの?」
「思ってる」
「ならチャーリーの思いも穢れてない。綺麗な思いよ?」
「ありがとう」
「もう傷つかないで?臆病にならないで?貴方は穢れてなんていない。とても純粋で真面目な人。人を思う心はとても綺麗な人。だから自分を責め続けないで。自分がした事で自分を傷付けないで」
「うん」
「私疑問なんだけど」
「何?」
「チャーリーは婚約者とは別の女性と不貞をした。俺は許されない罪を犯したっていつも言うでしょ?」
「事実だからね」
「確かに事実ね。なら恋人と身体を繋げた事を後悔してるの?」
「繋げた行為は後悔してる」
「なら繋げた思い、気持ちは?」
「それは…」
「言いにくい?」
「エミリーヌに嫌われたくない」
「嫌わないわよ?」
「本当に?」
「本当よ」
「恋人と身体を繋げた思いは後悔してない」
「どうして?」
「恋人を愛していたから。身体を繋げて恋人の愛を感じたから。でも一方通行だったけど」
「恋人の気持ちは分からないけど、自分が愛してる人と身体を繋げると愛を感じた思いはチャーリーが感じた気持ちよね?」
「そうだね」
「それのどこが穢れてるの?何故穢れてるって思うの?」
「それは…元婚約者に言われたから。俺は汚らしくて触れると穢れるって。だから…」
「その言葉がずっとチャーリーの心の傷になって残ってるの?」
「多分そうだね」
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