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「ねえローラ」
「何?」
「チャーリーとエミリーヌちゃん婚約させるの?出来るの?」
「何で?」
「ローラ母様って」
「チャーリーは関係なく私がエミリーヌちゃんの新しいお母様になったからよ?」
「じゃあチャーリーとは関係ないの? それにしては距離が近過ぎない?」
「チャーリーはエミリーヌちゃんと離れたくない程愛してるのよ」
「あ~この家系ね」
「そう」
「母上何ですか?この家系って」
「お父様の家系って独占欲が強いのよ」
「独占欲ですか」
「好きになった女性にとことん愛情を注ぎ、離さない。いつも側にいたい。どこか繋がっていたい。まあそんな感じよ」
「あ~分かります」
「キティの旦那様もお父様の従兄弟でしょ?だから分かるの」
「そういう事ですか。ですが母上、愛する人に愛情を注いで何が悪いんですか?離れたくない、側にいたいのは当たり前です。愛してるんですから。どこか繋がりたいのも愛してるからです。愛してない人と繋がりたいとは思いません」
「確かにそうよ?だけど時と場合ってあるでしょ?」
「父上だって家に帰ってくると直ぐに母上に会いに行きますよね? 俺がまだこの邸で暮らして居た時、俺が居ない所ではイチャイチャしてましたよね?」
「そ、そうね」
「なら俺がエミリーヌとイチャイチャしても気になりませんよね?」
「エミリーヌちゃんが可哀想でしょ?恥ずかしいでしょ?」
「エミリーヌの可愛い顔を他の誰かに見せると思います? 俺だってエミリーヌが恥ずかしくない程度しか人の前でイチャイチャしませんよ」
「はぁぁ。これからもその思いでいて頂戴」
「でもチャーリーに好きな子が出来て良かったじゃない。この子って根が真面目だから、一生独身を通すって思ってたわ」
「私もよ。だから私、エミリーヌちゃんの本当の意味でも母親よ?」
「チャーリー、貴方エミリーヌちゃんを大事にしなさいよ! 貴方は元婚約者には誠実だったけどやった事は不誠実な事なんだからね!分かってる?」
「分かってますよ。 エミリーヌを離す気はありませんから。エミリーヌに嫌われたら俺はもう生きていけません」
「なら良いわ」
途中、侯爵家の真実を聞いて辛く悲しかったけど、それからはとても楽しい時間を過ごした。
ブラウザー侯爵夫人のキャンティス様に「これからはキティ姉様」と呼んでねと言われ、ローラ母様が「狡い。私だって姉様って呼ばれたいわ」と言っていたけど、「チャーリーのお嫁さんなら母様でしょ?」とキティ姉様に言われ「それもそうね」とローラ母様は言っていた。
お茶会が終わり少しだけチャーリーの部屋で、
「ようやくエミリーヌを独占出来る。おいで?」
チャーリーの膝の上に座り、
「もう我慢しなくて良い?」
「うん」
チャーリーの唇が私の唇と重なり口付けをした。
「エミリーヌ、辛くて悲しい話だったけど大丈夫?」
「うん。今迄知らなかったから、知れて良かった。私ね今迄ずっとお祖父様はお祖母様と早く二人きりになりたいからって邸を出て行ったと思ってたの。お祖母様との仲を邪魔されたくないから私に侯爵家を任せたと思ってたの。 お祖父様、お祖母様の事大好きだから。 それにお祖母様と会えない事情も理解できたし。もしかしてお祖母様は私と会いたくないのかな?って思った時もあったの。でも手紙がね?届くの」
「手紙?」
「そう。たまにだったけど、元気にしてるかとか、友達は出来たかとか、庭の花が咲いたとか。でね、最後に必ず「私の可愛いエミリーヌ」って書いてあるの」
「うん」
「だからお祖母様に会えなくてもお祖母様の事嫌いにはならなかったわ。きっと体調の良い時に書いてくれてたのね」
「体調が良い時はいつもエミリーヌを思い出していたんだよ」
「うん。そうだと思う」
「エミリーヌはこれから幸せになるんだ。俺と一緒に幸せになろうね?」
「うん。あ!そうだ!あのね、私とチャーリーはチャーリーが養子になったら直ぐに婚約するわよね?」
「そのつもりだけど嫌だった?」
「違うの。ジムがね、婚約したら邸に泊まる事もあるから部屋を改装しないかって」
「どう言う事?」
「一応チャーリーが婿になる前提ね? 婿になるなら婚約中から私の補佐が出来るでしょ?それに侯爵家の内情を教えたりするでしょ?その時に泊まる事もあるでしょ?それに結婚したら一緒に住むでしょ?だからね、今はお父様達の部屋だけどそこが当主の部屋になるじゃない?だから部屋を改装したらどうかって。どう?」
「改装は賛成だよ?だけど泊まらないよ?もし泊まる事になったらまた騎士達と寝るよ」
「でも婚約者だよ?」
「そうだけど…」
「私と隣の部屋は嫌?」
「そうじゃなくてさ…う~ん…」
「何?」
「変に思わないでよ?良い?」
「うん」
「部屋って内扉一つで繋がってるよね?」
「多分そうね」
「そんな所で寝れないよ」
「どうして?」
「エミリーヌが隣の部屋で寝てるんだよ?俺我慢出来ないよ」
「でもローラ母様は二人の秘密にすれば良いって」
「そっちじゃなくて、そっちもだけど、今でも会いたい、側に居たい、離したくないって思ってるのに隣の部屋だったら寝る寸前までくっついていたくなるだろ?」
「そんなの私だって同じ気持ちだよ?会いたいし側に居たいし顔をみたいし」
「結婚するまで手は絶対に出さない。だから安心して?」
「どうして?」
「俺は不誠実な男だからね。だからエミリーヌには誠実で居たい」
「何?」
「チャーリーとエミリーヌちゃん婚約させるの?出来るの?」
「何で?」
「ローラ母様って」
「チャーリーは関係なく私がエミリーヌちゃんの新しいお母様になったからよ?」
「じゃあチャーリーとは関係ないの? それにしては距離が近過ぎない?」
「チャーリーはエミリーヌちゃんと離れたくない程愛してるのよ」
「あ~この家系ね」
「そう」
「母上何ですか?この家系って」
「お父様の家系って独占欲が強いのよ」
「独占欲ですか」
「好きになった女性にとことん愛情を注ぎ、離さない。いつも側にいたい。どこか繋がっていたい。まあそんな感じよ」
「あ~分かります」
「キティの旦那様もお父様の従兄弟でしょ?だから分かるの」
「そういう事ですか。ですが母上、愛する人に愛情を注いで何が悪いんですか?離れたくない、側にいたいのは当たり前です。愛してるんですから。どこか繋がりたいのも愛してるからです。愛してない人と繋がりたいとは思いません」
「確かにそうよ?だけど時と場合ってあるでしょ?」
「父上だって家に帰ってくると直ぐに母上に会いに行きますよね? 俺がまだこの邸で暮らして居た時、俺が居ない所ではイチャイチャしてましたよね?」
「そ、そうね」
「なら俺がエミリーヌとイチャイチャしても気になりませんよね?」
「エミリーヌちゃんが可哀想でしょ?恥ずかしいでしょ?」
「エミリーヌの可愛い顔を他の誰かに見せると思います? 俺だってエミリーヌが恥ずかしくない程度しか人の前でイチャイチャしませんよ」
「はぁぁ。これからもその思いでいて頂戴」
「でもチャーリーに好きな子が出来て良かったじゃない。この子って根が真面目だから、一生独身を通すって思ってたわ」
「私もよ。だから私、エミリーヌちゃんの本当の意味でも母親よ?」
「チャーリー、貴方エミリーヌちゃんを大事にしなさいよ! 貴方は元婚約者には誠実だったけどやった事は不誠実な事なんだからね!分かってる?」
「分かってますよ。 エミリーヌを離す気はありませんから。エミリーヌに嫌われたら俺はもう生きていけません」
「なら良いわ」
途中、侯爵家の真実を聞いて辛く悲しかったけど、それからはとても楽しい時間を過ごした。
ブラウザー侯爵夫人のキャンティス様に「これからはキティ姉様」と呼んでねと言われ、ローラ母様が「狡い。私だって姉様って呼ばれたいわ」と言っていたけど、「チャーリーのお嫁さんなら母様でしょ?」とキティ姉様に言われ「それもそうね」とローラ母様は言っていた。
お茶会が終わり少しだけチャーリーの部屋で、
「ようやくエミリーヌを独占出来る。おいで?」
チャーリーの膝の上に座り、
「もう我慢しなくて良い?」
「うん」
チャーリーの唇が私の唇と重なり口付けをした。
「エミリーヌ、辛くて悲しい話だったけど大丈夫?」
「うん。今迄知らなかったから、知れて良かった。私ね今迄ずっとお祖父様はお祖母様と早く二人きりになりたいからって邸を出て行ったと思ってたの。お祖母様との仲を邪魔されたくないから私に侯爵家を任せたと思ってたの。 お祖父様、お祖母様の事大好きだから。 それにお祖母様と会えない事情も理解できたし。もしかしてお祖母様は私と会いたくないのかな?って思った時もあったの。でも手紙がね?届くの」
「手紙?」
「そう。たまにだったけど、元気にしてるかとか、友達は出来たかとか、庭の花が咲いたとか。でね、最後に必ず「私の可愛いエミリーヌ」って書いてあるの」
「うん」
「だからお祖母様に会えなくてもお祖母様の事嫌いにはならなかったわ。きっと体調の良い時に書いてくれてたのね」
「体調が良い時はいつもエミリーヌを思い出していたんだよ」
「うん。そうだと思う」
「エミリーヌはこれから幸せになるんだ。俺と一緒に幸せになろうね?」
「うん。あ!そうだ!あのね、私とチャーリーはチャーリーが養子になったら直ぐに婚約するわよね?」
「そのつもりだけど嫌だった?」
「違うの。ジムがね、婚約したら邸に泊まる事もあるから部屋を改装しないかって」
「どう言う事?」
「一応チャーリーが婿になる前提ね? 婿になるなら婚約中から私の補佐が出来るでしょ?それに侯爵家の内情を教えたりするでしょ?その時に泊まる事もあるでしょ?それに結婚したら一緒に住むでしょ?だからね、今はお父様達の部屋だけどそこが当主の部屋になるじゃない?だから部屋を改装したらどうかって。どう?」
「改装は賛成だよ?だけど泊まらないよ?もし泊まる事になったらまた騎士達と寝るよ」
「でも婚約者だよ?」
「そうだけど…」
「私と隣の部屋は嫌?」
「そうじゃなくてさ…う~ん…」
「何?」
「変に思わないでよ?良い?」
「うん」
「部屋って内扉一つで繋がってるよね?」
「多分そうね」
「そんな所で寝れないよ」
「どうして?」
「エミリーヌが隣の部屋で寝てるんだよ?俺我慢出来ないよ」
「でもローラ母様は二人の秘密にすれば良いって」
「そっちじゃなくて、そっちもだけど、今でも会いたい、側に居たい、離したくないって思ってるのに隣の部屋だったら寝る寸前までくっついていたくなるだろ?」
「そんなの私だって同じ気持ちだよ?会いたいし側に居たいし顔をみたいし」
「結婚するまで手は絶対に出さない。だから安心して?」
「どうして?」
「俺は不誠実な男だからね。だからエミリーヌには誠実で居たい」
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