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次の日、ローラ母様からお茶会に誘われ昼食後邸を出た。
ブラウニー侯爵家に着いたらチャーリーが居てエスコートをして貰い部屋に着いた。部屋の中に入ると侯爵家のメイドが待ち構えていて、手際よくドレスに着替えさせられた。
部屋の外に居たチャーリーが中に入って来て、
「うん。似合う。これは母上のドレスを手直しした物なんだ」
「ローラ母様の?」
「そうだよ。このドレスを持って来いって朝連絡があってね」
「だからチャーリーが居たの?」
「あとエスコートするつもりで待ってた。エスコートは必要ない?」
「してくれるの?」
「勿論だよ」
「ありがとう。嬉しい」
チャーリーは私を抱き締め、
「口付けしたいけど今は我慢する」
「どうして?」
「口紅取れちゃうけど良いの?」
「あ!それは駄目!」
「でしょ?だから抱き締めるだけで我慢する。お茶会が終わったら我慢しないから覚悟しててね?」
「もう!」
「さあ行こうか。母上が待ってる」
「うん」
手を繋ぎながらローラ母様が待つサロンへ向かった。サロンの扉の前、繋いでいたチャーリーの手が離れ、私の腰に手を回し腰を引かれチャーリーに密着するように寄り掛かった。反対の手で私の手を繋いだ。 チャーリーを見上げるとチャーリーは愛しい優しい目をしていて、恥ずかしくて真っ赤になった顔を俯けた。 「さあ入るよ」と一声されそのままサロンの中へ入った。
「エミリーヌちゃん、似合うわ。可愛い」
ローラ母様の声で俯いてた顔を上げた。ローラ母様は直ぐ目の前に居て、チャーリーから引き離す様に私を抱き締めた。
「母上!」
「静かにしなさい。みっともない」
「ですが」
「先に挨拶して来なさい」
「分かりましたよ。早くエミリーヌは返して下さいね」
チャーリーはテーブルに座る夫人に挨拶に行った。
「はぁぁ。あの子の独占欲は誰に似たのかしら」
「え?」
「エミリーヌちゃんと片時も離れたくないからって私にまで妬かなくてもね。そう思うでしょ?」
「私は嬉しいです」
「エミリーヌちゃんが良いならいいけど、嫌ならはっきり言うのよ?」
「嫌ではありませんが、はい」
「今日は私の幼馴染みも一緒なの。とても気さくだから何をしても怒らないわ。だからね、マナーとか会話とか気を張らないで? マナーなんてこれから覚えれば良いだけだし、今日は他の人と交流するのが目的よ? 他人と接するって怖いわよね?粗相をしたらどうしよう。失言したらどうしようって」
「はい……」
「でもね、誰かと交流にしなければ何が粗相で何を言ったら失言が分からないわ」
「はい……」
「だからね、まず他人と交流する事から始めましょ? 私も側に居る。チャーリーも側に居る。心配になったら私達を頼りなさい。良い?出来る?」
「はい。頑張ります」
「じゃあ私の幼馴染みで親友を紹介するわ」
私はローラ母様に手を引かれ椅子に座る夫人、
「お待たせキティ。紹介するわ。私の娘のエミリーヌよ。 エミリーヌちゃん、こちらはね、ブラウザー侯爵夫人のキャンティスよ。私達は幼馴染みで親友で今は親戚なの。キャンティスの旦那様と私の旦那様は従兄弟なのよ」
「本日はよろしくお願いします。ブラウザー侯爵夫人。キャメル侯爵エミリーヌと申します」
「よろしくね。久しぶりね」
「はい。お久しぶりです」
「え?二人知り合いなの?」
「私はミリー商会の顧客よ?利用させて貰ってるわ」
「はい。キャンティス様はミリー商会一のお客様なので私の事もお話しました」
「そうなの?ならエミリーヌちゃんが経営者の事も知ってた訳ね?」
「はい」
「エミリーヌちゃんから聞いたけど誰にも言ってないし言うつもりも無いわよ?」
「そうだったのね。でもこれからはチャーリーが経営者になったの。エミリーヌちゃんが譲ってくれてね。だからチャーリーの為にも沢山注文して頂戴ね」
「私は今でもドレスやアクセサリーはミリー商会以外から購入しないわよ?」
「そうなの?」
「アクセサリーは特にね」
「でも侯爵家お抱えの宝石商居るわよね?」
「今はお嫁さんの物と娘の物しか頼まないわ」
「今付けてる物もミリー商会の物?」
「そうよ」
「綺麗ね。私もミリー商会で頼もうかしら。チャーリー良い?」
「購入して頂けるのなら」
「この前のドレスに合わせて、私とエミリーヌちゃんの物を頼むわ」
「分かりました」
「そんなの悪いです」
「娘に贈るのは母親の楽しみなの。だから遠慮しなくて良いのよ?」
「ねえローラ、さっきから気になってたんだけど、そのドレスって」
「そうよ。一緒に作ったドレスよ。エミリーヌちゃんが着れる様に調整して貰ったの。似合うでしょ?私の娘、可愛いでしょ?」
「とても似合ってるわ」
「ありがとうございます」
「それよりチャーリーよ。貴方この国に帰って来たなら何で挨拶に来ないの?」
「この国に来たのも先日ですので」
「ようやく帰って来れたのね。ずっと心配してたのよ?」
「まだ帰って来た訳ではありませんが、ミリー商会の経営者として出入りは許されました。それもこれもエミリーヌのお陰ですが」
ブラウニー侯爵家に着いたらチャーリーが居てエスコートをして貰い部屋に着いた。部屋の中に入ると侯爵家のメイドが待ち構えていて、手際よくドレスに着替えさせられた。
部屋の外に居たチャーリーが中に入って来て、
「うん。似合う。これは母上のドレスを手直しした物なんだ」
「ローラ母様の?」
「そうだよ。このドレスを持って来いって朝連絡があってね」
「だからチャーリーが居たの?」
「あとエスコートするつもりで待ってた。エスコートは必要ない?」
「してくれるの?」
「勿論だよ」
「ありがとう。嬉しい」
チャーリーは私を抱き締め、
「口付けしたいけど今は我慢する」
「どうして?」
「口紅取れちゃうけど良いの?」
「あ!それは駄目!」
「でしょ?だから抱き締めるだけで我慢する。お茶会が終わったら我慢しないから覚悟しててね?」
「もう!」
「さあ行こうか。母上が待ってる」
「うん」
手を繋ぎながらローラ母様が待つサロンへ向かった。サロンの扉の前、繋いでいたチャーリーの手が離れ、私の腰に手を回し腰を引かれチャーリーに密着するように寄り掛かった。反対の手で私の手を繋いだ。 チャーリーを見上げるとチャーリーは愛しい優しい目をしていて、恥ずかしくて真っ赤になった顔を俯けた。 「さあ入るよ」と一声されそのままサロンの中へ入った。
「エミリーヌちゃん、似合うわ。可愛い」
ローラ母様の声で俯いてた顔を上げた。ローラ母様は直ぐ目の前に居て、チャーリーから引き離す様に私を抱き締めた。
「母上!」
「静かにしなさい。みっともない」
「ですが」
「先に挨拶して来なさい」
「分かりましたよ。早くエミリーヌは返して下さいね」
チャーリーはテーブルに座る夫人に挨拶に行った。
「はぁぁ。あの子の独占欲は誰に似たのかしら」
「え?」
「エミリーヌちゃんと片時も離れたくないからって私にまで妬かなくてもね。そう思うでしょ?」
「私は嬉しいです」
「エミリーヌちゃんが良いならいいけど、嫌ならはっきり言うのよ?」
「嫌ではありませんが、はい」
「今日は私の幼馴染みも一緒なの。とても気さくだから何をしても怒らないわ。だからね、マナーとか会話とか気を張らないで? マナーなんてこれから覚えれば良いだけだし、今日は他の人と交流するのが目的よ? 他人と接するって怖いわよね?粗相をしたらどうしよう。失言したらどうしようって」
「はい……」
「でもね、誰かと交流にしなければ何が粗相で何を言ったら失言が分からないわ」
「はい……」
「だからね、まず他人と交流する事から始めましょ? 私も側に居る。チャーリーも側に居る。心配になったら私達を頼りなさい。良い?出来る?」
「はい。頑張ります」
「じゃあ私の幼馴染みで親友を紹介するわ」
私はローラ母様に手を引かれ椅子に座る夫人、
「お待たせキティ。紹介するわ。私の娘のエミリーヌよ。 エミリーヌちゃん、こちらはね、ブラウザー侯爵夫人のキャンティスよ。私達は幼馴染みで親友で今は親戚なの。キャンティスの旦那様と私の旦那様は従兄弟なのよ」
「本日はよろしくお願いします。ブラウザー侯爵夫人。キャメル侯爵エミリーヌと申します」
「よろしくね。久しぶりね」
「はい。お久しぶりです」
「え?二人知り合いなの?」
「私はミリー商会の顧客よ?利用させて貰ってるわ」
「はい。キャンティス様はミリー商会一のお客様なので私の事もお話しました」
「そうなの?ならエミリーヌちゃんが経営者の事も知ってた訳ね?」
「はい」
「エミリーヌちゃんから聞いたけど誰にも言ってないし言うつもりも無いわよ?」
「そうだったのね。でもこれからはチャーリーが経営者になったの。エミリーヌちゃんが譲ってくれてね。だからチャーリーの為にも沢山注文して頂戴ね」
「私は今でもドレスやアクセサリーはミリー商会以外から購入しないわよ?」
「そうなの?」
「アクセサリーは特にね」
「でも侯爵家お抱えの宝石商居るわよね?」
「今はお嫁さんの物と娘の物しか頼まないわ」
「今付けてる物もミリー商会の物?」
「そうよ」
「綺麗ね。私もミリー商会で頼もうかしら。チャーリー良い?」
「購入して頂けるのなら」
「この前のドレスに合わせて、私とエミリーヌちゃんの物を頼むわ」
「分かりました」
「そんなの悪いです」
「娘に贈るのは母親の楽しみなの。だから遠慮しなくて良いのよ?」
「ねえローラ、さっきから気になってたんだけど、そのドレスって」
「そうよ。一緒に作ったドレスよ。エミリーヌちゃんが着れる様に調整して貰ったの。似合うでしょ?私の娘、可愛いでしょ?」
「とても似合ってるわ」
「ありがとうございます」
「それよりチャーリーよ。貴方この国に帰って来たなら何で挨拶に来ないの?」
「この国に来たのも先日ですので」
「ようやく帰って来れたのね。ずっと心配してたのよ?」
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