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「じゃあエミリーヌは賛成してくれる?」
「勿論」
「ジムさんやグレンさんやメイさんはどうですか?」
「俺は良いと思う。また変な奴が婚約者になられても嫌だしな。 まあ文句を言う奴は居るだろうけど気にするな」
「はい。グレンさんありがとうございます。 文句を言われても我慢します」
「私はお嬢様が幸せになるなら何も言う事はありません」
「メイさんありがとうございます」
「あのチャーリー殿、お聞きしてもよろしいですか?」
「はい、ジムさん。何でも聞いて下さい」
「商会をブラウニー侯爵家の所有にし養子縁組をする事は良いと思います。 ですが、チャーリー殿は侯爵家を勘当された身、それをまた戻すと言うのは出来る事ですか?」
「不可能に近い可能だと思います」
「そうですか」
「ジムさんもご存知だと思いますが、貴族が平民を養子にする事は可能です」
「そうですね」
「頭の賢い子を養子にし領地の仕事をさせたり、子に恵まれなかった夫婦が養子を迎えたり、理由は様々ですが、平民の子を養子にする事はあります」
「はい。ですが一度勘当され貴族籍を抜けた者を戻す事など可能でしょうか」
「本来なら不可能です。ですが俺は隣国に籍を持つ平民です。この国の国民ではない」
「確かに」
「経営者になりこの国へ立ち入る事が許されたばかりでまだこの国で俺の籍はありません。いずれ移住する事になればこの国へ届け出を出しますがまだ手続きはしていません。
父上はそこを通すのだと思います。この国で貴族籍を抜かれ平民になりましたが国外追放された段階で俺の籍は存在しません。 元侯爵令息のチャーリーと隣国の籍を持つチャーリーは同じ人物ではあるけれど別者だと通すのだと思います」
「それなら可能になると?」
「後はエミリーヌがミリー商会から寄付してきた実績とミリー商会の名声を掲げると思います」
「確かにそれなら納得はしなくても文句も言えない」
「はい。宰相の父上や陛下はミリー商会の寄付金が無くなればこの国が衰退していくと分かってる。宰相である侯爵家の所有にする事でミリー商会をこの国へ繋ぎ止めておく事が出来る」
「確かにそうですね。陛下が所有する事は問題が生じるし他家が所有すれば力を持ち過ぎる」
「はい。陛下の右腕と呼ばれる宰相が所有する事が一番問題がない」
「そうですね」
「所有するには経営者を養子にし裏切らせない様にするしかない」
「はい」
「経営者がこの国に籍がない元息子だっただけの話です」
「はい」
「父上はそれ等を通すつもりだと思います」
「はい。ですが貴族達は通すでしょうか」
「心情では通したくないと思っても陛下が認めれば認められます」
「そうですね」
「父上は先に陛下を認めさせるつもりだと思います」
「陛下が認めるでしょうか」
「俺が父上に言われたのは、俺は罪人ではないと。婚約破棄しただけだと言われました。 婚約破棄する貴族は多いです。その全てが罪人ですか?違いますよね。 俺は確かに不貞をした。それは許されない罪ですがそれは元婚約者に対してだけです」
「はい」
「では婚姻前に婚約者とは別の女性と不貞をした貴族の男性が全く居ないと思いますか?」
「いえ、皆隠れてしていると思います」
「そうです。恋人だった者を婚姻した後で愛人にするなんて話は良くある話です」
「はい」
「ではその者達は罪人ですか?違いますよね。今も貴族として生活してます」
「はい。その通りです」
「俺は国外追放になった事で罪人扱いですが、不貞をし婚約破棄しただけです」
「はい」
「勿論、不貞をした事は許されません。ですが婚約者が元王女殿下の娘でなければ最悪平民になるだけでこの国で生活出来てました」
「はい」
「元婚約者も婚約者として俺に誠意が無かった」
「はい」
「父上はそこを付くと思います。俺は婚約者に最低限のマナーはしてましたから」
「そうですね」
「今朝一応手続きだけは済ませておくと言われました。俺もエミリーヌを離さなくて良いのなら提案を受けたいと思いました。ですがエミリーヌが嫌だと言うのなら手続きは白紙にして貰うと父上にも伝えてあります」
「私はお嬢様が反対されないのなら私も反対するつもりはありません」
「ありがとうございます」
「チャーリー、なら直ぐに婚約しましょ?」
「養子になったら直ぐに結ぼう」
「うん。でも変な感じね?息子なのに養子って」
「紙面上ではそうなるからね」
「そうだけど」
「でもこれでエミリーヌと離れる事はない」
「うん」
「いずれ俺を婿にしてくれる?」
「ブラウニー侯爵家はどうするの?」
「領地は執事がやってくれてるみたいだし、最悪掛け持ちするかな? それでね、エミリーヌに相談があるんだ」
「何?」
「勿論」
「ジムさんやグレンさんやメイさんはどうですか?」
「俺は良いと思う。また変な奴が婚約者になられても嫌だしな。 まあ文句を言う奴は居るだろうけど気にするな」
「はい。グレンさんありがとうございます。 文句を言われても我慢します」
「私はお嬢様が幸せになるなら何も言う事はありません」
「メイさんありがとうございます」
「あのチャーリー殿、お聞きしてもよろしいですか?」
「はい、ジムさん。何でも聞いて下さい」
「商会をブラウニー侯爵家の所有にし養子縁組をする事は良いと思います。 ですが、チャーリー殿は侯爵家を勘当された身、それをまた戻すと言うのは出来る事ですか?」
「不可能に近い可能だと思います」
「そうですか」
「ジムさんもご存知だと思いますが、貴族が平民を養子にする事は可能です」
「そうですね」
「頭の賢い子を養子にし領地の仕事をさせたり、子に恵まれなかった夫婦が養子を迎えたり、理由は様々ですが、平民の子を養子にする事はあります」
「はい。ですが一度勘当され貴族籍を抜けた者を戻す事など可能でしょうか」
「本来なら不可能です。ですが俺は隣国に籍を持つ平民です。この国の国民ではない」
「確かに」
「経営者になりこの国へ立ち入る事が許されたばかりでまだこの国で俺の籍はありません。いずれ移住する事になればこの国へ届け出を出しますがまだ手続きはしていません。
父上はそこを通すのだと思います。この国で貴族籍を抜かれ平民になりましたが国外追放された段階で俺の籍は存在しません。 元侯爵令息のチャーリーと隣国の籍を持つチャーリーは同じ人物ではあるけれど別者だと通すのだと思います」
「それなら可能になると?」
「後はエミリーヌがミリー商会から寄付してきた実績とミリー商会の名声を掲げると思います」
「確かにそれなら納得はしなくても文句も言えない」
「はい。宰相の父上や陛下はミリー商会の寄付金が無くなればこの国が衰退していくと分かってる。宰相である侯爵家の所有にする事でミリー商会をこの国へ繋ぎ止めておく事が出来る」
「確かにそうですね。陛下が所有する事は問題が生じるし他家が所有すれば力を持ち過ぎる」
「はい。陛下の右腕と呼ばれる宰相が所有する事が一番問題がない」
「そうですね」
「所有するには経営者を養子にし裏切らせない様にするしかない」
「はい」
「経営者がこの国に籍がない元息子だっただけの話です」
「はい」
「父上はそれ等を通すつもりだと思います」
「はい。ですが貴族達は通すでしょうか」
「心情では通したくないと思っても陛下が認めれば認められます」
「そうですね」
「父上は先に陛下を認めさせるつもりだと思います」
「陛下が認めるでしょうか」
「俺が父上に言われたのは、俺は罪人ではないと。婚約破棄しただけだと言われました。 婚約破棄する貴族は多いです。その全てが罪人ですか?違いますよね。 俺は確かに不貞をした。それは許されない罪ですがそれは元婚約者に対してだけです」
「はい」
「では婚姻前に婚約者とは別の女性と不貞をした貴族の男性が全く居ないと思いますか?」
「いえ、皆隠れてしていると思います」
「そうです。恋人だった者を婚姻した後で愛人にするなんて話は良くある話です」
「はい」
「ではその者達は罪人ですか?違いますよね。今も貴族として生活してます」
「はい。その通りです」
「俺は国外追放になった事で罪人扱いですが、不貞をし婚約破棄しただけです」
「はい」
「勿論、不貞をした事は許されません。ですが婚約者が元王女殿下の娘でなければ最悪平民になるだけでこの国で生活出来てました」
「はい」
「元婚約者も婚約者として俺に誠意が無かった」
「はい」
「父上はそこを付くと思います。俺は婚約者に最低限のマナーはしてましたから」
「そうですね」
「今朝一応手続きだけは済ませておくと言われました。俺もエミリーヌを離さなくて良いのなら提案を受けたいと思いました。ですがエミリーヌが嫌だと言うのなら手続きは白紙にして貰うと父上にも伝えてあります」
「私はお嬢様が反対されないのなら私も反対するつもりはありません」
「ありがとうございます」
「チャーリー、なら直ぐに婚約しましょ?」
「養子になったら直ぐに結ぼう」
「うん。でも変な感じね?息子なのに養子って」
「紙面上ではそうなるからね」
「そうだけど」
「でもこれでエミリーヌと離れる事はない」
「うん」
「いずれ俺を婿にしてくれる?」
「ブラウニー侯爵家はどうするの?」
「領地は執事がやってくれてるみたいだし、最悪掛け持ちするかな? それでね、エミリーヌに相談があるんだ」
「何?」
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