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「ねぇチャーリー、私ね、チャーリーが元婚約者の事でいつまでも罪を償わないとって言ってるの嫌だったの。だからもう罪を償ったって何度も思ったし言ったわ」
「うん」
「チャーリーがしてきた事でそう思ったし、元婚約者があれでしょ?だからってずっと思ってた。けどね…」
「けど?」
「けどね、いつまでもチャーリーの中に元婚約者がいる様な忘れてない様な、いつまでもチャーリーを縛ってる元婚約者が嫌だった」
「うん」
「そんな女もう忘れて?って何度も思った」
「うん」
「だから元婚約者が私、嫌いなの。許せないの。でもその気持ちが分かった」
「何?」
「私がチャーリーをずっと好きだったから」
「本当?」
「うん。ねぇ」
「何?」
「もう元婚約者を心に入れないで。忘れて。私を見て」
「エミリーヌ、罪はなくならないし自分がした事も消えない。この国へ立ち入る事を許されたのも奇跡だ」
「うん」
「けど、元婚約者を心に入れたつもりはないよ?罪を忘れる事は一生ない。けどね、忘れれないのは自分が犯した罪であって元婚約者の事じゃない。
俺はエミリーヌをずっと見てきた。これからも見つめる。俺が好きな女の子はエミリーヌだから。それは信じて?」
「信じる。ねぇ、私にチャーリーの色のドレスを贈ってくれたのは何で?」
「エミリーヌが元婚約者と婚約破棄したから。相手がいないなら気持ちを贈っても迷惑かけないかな?って思って。それにエミリーヌは気付かないだろうから、勝手に自分の気持ちを贈った。だけど、俺はエミリーヌの婚約者になりたいって思ってた訳じゃない」
「え?」
「俺は平民だし、この国へ立ち入れなかったからね」
「うん」
「でもエミリーヌのお陰でこの国へ立ち入れる様になったし、立場も貰った」
「それはチャーリーの…」
「それでもこの国での立場を貰ったのは確かだ」
「うん」
「エミリーヌ、俺、頑張って良い?」
「何を?」
「侯爵と平民、それは変わらない。けどエミリーヌの婚約者になれる様に俺頑張って良い?」
「婚約者になって。私はチャーリーが良い。平民でも侯爵当主の私が認めたら婚約者になれるでしょ?」
「なれるよ。だけどね俺は俺が頑張って認められたいんだ。俺の我儘聞いてくれる?」
「我儘?」
「そう」
「分かった。何?」
「この国での功績を残すよ。功績を残したら一代限りの男爵は貰えるかもしれないしね」
「そうね」
「それでも侯爵と男爵で身分が違い過ぎるけど、貴族は貴族だろ?」
「そうね」
「それまで待ってて欲しい。 駄目かな?」
「分かった。待ってる。 じゃあ今は婚約者にならないって事?」
「そう。立場的には婚約者候補かな?」
「そう……」
「エミリーヌそんな悲しい顔しないで? 直ぐに婚約者になれないけど、俺、頑張るから。ね?」
「うん。何か協力出来る事があったら言ってね。一人で頑張らないで?」
「分かった。でも俺が頑張らないといけない事なんだ」
「分かった。…………ねぇ」
「何?」
「チャーリーが頑張るって言うなら見守る。けど……」
「けど、何?」
「うん…………」
「言い辛い事? もしかして他の女性に目がいくとか思ってないよね?」
「違うけど、いくの?」
「やめてよ。俺は手放さないよ? ようやく気持ちを伝えれたんだ。俺はエミリーヌしか見ない」
「うん。分かってる」
「じゃあ何?」
「変な目で見ない?」
「見ない」
「本当?」
「本当」
「婚約者になるのは待ってる。なら待ってる間は? 手を繋いだり、抱き締め合ったり、口付けしたり出来ないの?」
「エミリーヌはしたいの?」
「うん。後、何処かへ出掛けたりもしたい」
「本当?」
「うん。本当」
「エミリーヌ、好きだよ。愛してる。本当の婚約者になるまで、俺の恋人になってくれる?」
「うん。なる。なりたい」
「エミリーヌ、反則だよ。そんな笑顔見せられたら俺攫いたくなっちゃうよ~」
「え?」
「他の人に見せないでね?」
「え?どんな顔?分かんないよ」
「嬉しい、幸せって顔。俺以外に見せないでね?」
「どんな顔が分からないけど分かった」
「中に入りたくないな~」
「でも皆待ってるよ?」
「中入りたくない」
「本当は私も。もっとチャーリーとくっついていたい」
「エミリーヌ!」
「何で怒るの?」
「怒ってるんじゃなくて、我慢してるの」
「我慢?」
「エミリーヌが可愛いすぎて我慢してるの」
「え?」
「もう一度強く抱き締めて良い?そしたら中に入るから」
「うん。私も抱き締めて良い?」
「俺達は恋人だよ?エミリーヌの好きな様にして良いんだよ? 嫌な時は嫌って言ってね?」
「うん」
互いに抱き締めあった。チャーリーの組まれた両手が私の腰に回っていて私は腕の輪の中。少し顔を離しお互いを見つめ合い微笑み合う。 チャーリーの顔が少しづつ近付き、私は目を閉じる。畳なる唇。一度離れ、また少しだけ触れた。
手を繋ぎ、皆が待つ部屋の中へ入った。
「うん」
「チャーリーがしてきた事でそう思ったし、元婚約者があれでしょ?だからってずっと思ってた。けどね…」
「けど?」
「けどね、いつまでもチャーリーの中に元婚約者がいる様な忘れてない様な、いつまでもチャーリーを縛ってる元婚約者が嫌だった」
「うん」
「そんな女もう忘れて?って何度も思った」
「うん」
「だから元婚約者が私、嫌いなの。許せないの。でもその気持ちが分かった」
「何?」
「私がチャーリーをずっと好きだったから」
「本当?」
「うん。ねぇ」
「何?」
「もう元婚約者を心に入れないで。忘れて。私を見て」
「エミリーヌ、罪はなくならないし自分がした事も消えない。この国へ立ち入る事を許されたのも奇跡だ」
「うん」
「けど、元婚約者を心に入れたつもりはないよ?罪を忘れる事は一生ない。けどね、忘れれないのは自分が犯した罪であって元婚約者の事じゃない。
俺はエミリーヌをずっと見てきた。これからも見つめる。俺が好きな女の子はエミリーヌだから。それは信じて?」
「信じる。ねぇ、私にチャーリーの色のドレスを贈ってくれたのは何で?」
「エミリーヌが元婚約者と婚約破棄したから。相手がいないなら気持ちを贈っても迷惑かけないかな?って思って。それにエミリーヌは気付かないだろうから、勝手に自分の気持ちを贈った。だけど、俺はエミリーヌの婚約者になりたいって思ってた訳じゃない」
「え?」
「俺は平民だし、この国へ立ち入れなかったからね」
「うん」
「でもエミリーヌのお陰でこの国へ立ち入れる様になったし、立場も貰った」
「それはチャーリーの…」
「それでもこの国での立場を貰ったのは確かだ」
「うん」
「エミリーヌ、俺、頑張って良い?」
「何を?」
「侯爵と平民、それは変わらない。けどエミリーヌの婚約者になれる様に俺頑張って良い?」
「婚約者になって。私はチャーリーが良い。平民でも侯爵当主の私が認めたら婚約者になれるでしょ?」
「なれるよ。だけどね俺は俺が頑張って認められたいんだ。俺の我儘聞いてくれる?」
「我儘?」
「そう」
「分かった。何?」
「この国での功績を残すよ。功績を残したら一代限りの男爵は貰えるかもしれないしね」
「そうね」
「それでも侯爵と男爵で身分が違い過ぎるけど、貴族は貴族だろ?」
「そうね」
「それまで待ってて欲しい。 駄目かな?」
「分かった。待ってる。 じゃあ今は婚約者にならないって事?」
「そう。立場的には婚約者候補かな?」
「そう……」
「エミリーヌそんな悲しい顔しないで? 直ぐに婚約者になれないけど、俺、頑張るから。ね?」
「うん。何か協力出来る事があったら言ってね。一人で頑張らないで?」
「分かった。でも俺が頑張らないといけない事なんだ」
「分かった。…………ねぇ」
「何?」
「チャーリーが頑張るって言うなら見守る。けど……」
「けど、何?」
「うん…………」
「言い辛い事? もしかして他の女性に目がいくとか思ってないよね?」
「違うけど、いくの?」
「やめてよ。俺は手放さないよ? ようやく気持ちを伝えれたんだ。俺はエミリーヌしか見ない」
「うん。分かってる」
「じゃあ何?」
「変な目で見ない?」
「見ない」
「本当?」
「本当」
「婚約者になるのは待ってる。なら待ってる間は? 手を繋いだり、抱き締め合ったり、口付けしたり出来ないの?」
「エミリーヌはしたいの?」
「うん。後、何処かへ出掛けたりもしたい」
「本当?」
「うん。本当」
「エミリーヌ、好きだよ。愛してる。本当の婚約者になるまで、俺の恋人になってくれる?」
「うん。なる。なりたい」
「エミリーヌ、反則だよ。そんな笑顔見せられたら俺攫いたくなっちゃうよ~」
「え?」
「他の人に見せないでね?」
「え?どんな顔?分かんないよ」
「嬉しい、幸せって顔。俺以外に見せないでね?」
「どんな顔が分からないけど分かった」
「中に入りたくないな~」
「でも皆待ってるよ?」
「中入りたくない」
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「エミリーヌ!」
「何で怒るの?」
「怒ってるんじゃなくて、我慢してるの」
「我慢?」
「エミリーヌが可愛いすぎて我慢してるの」
「え?」
「もう一度強く抱き締めて良い?そしたら中に入るから」
「うん。私も抱き締めて良い?」
「俺達は恋人だよ?エミリーヌの好きな様にして良いんだよ? 嫌な時は嫌って言ってね?」
「うん」
互いに抱き締めあった。チャーリーの組まれた両手が私の腰に回っていて私は腕の輪の中。少し顔を離しお互いを見つめ合い微笑み合う。 チャーリーの顔が少しづつ近付き、私は目を閉じる。畳なる唇。一度離れ、また少しだけ触れた。
手を繋ぎ、皆が待つ部屋の中へ入った。
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