不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う

らる

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1.僕の日常

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僕は七瀬透。ごくごく普通な男子高校生である!


好きな事は読書とお散歩、好きな食べ物は甘い物全般である。それからえーと...って考えてるうちにまた別の道に来てしまったみたいだ。
家から学校に行くまでに頭の中で色々考えたり猫を追いかけたりしていると大体学校に遅刻する。
近くにある公園の時計台を確認すると

チラリ

「あ、終わった」

8時31分

8時半に学校の門は閉まる
今日も遅刻みたいだ


プルルルルル

うわ、先生から電話来てる。最悪だ

僕は電源を切ってポケットにスマホをしまった。


「うわぁ~もう最悪だよぉ…また怒られる、昨日もやっちゃったのに」


最近僕は遅刻が多く何をしても上の空なのである

その理由はズバリ!

不良漫画にハマりその日から頭から離れなくなってしまい今に至るのである。
こんな事家族や近所の猫さんに言ったら何言ってんだこいつって思うに決まっているであろう。
でもガチガチの本気です。
僕は小さい時から両親に過保護に育てられ危険な事には一切縁がなかったからその本を読んだ時になにかビビッときたんだよね。

うーーーん今僕の生活に足りてないのは確実にスリルなんだよな。
だったら僕も不良グループとやらに入れば良いと思ったのだが、なんせ僕が通ってる高校はエスカレーター式で幼稚園の時から通っている少しお坊ちゃんな学校だから不良なんて一切いない。

むーーーーーん

んーーーー

あっ!


「転校しちゃえばいいんだ!」


僕ってばひらめいちゃったよ!天才かもしれない…
そうと決まれば今日の学校はサボって不良の第一歩だ

「よし!とりあえずお家に帰ってお母さんに相談しよ。多分説得するのに時間かかりそうだし」

まずはここが一番の試練である!
ここを乗り越えなければ僕は一生不良達のお仲間入りが出来ないので慎重にいこう…
僕も[不良最強!]の主人公みたいになりたいんだ。
ちなみにこれは僕の最近どハマりしてる漫画の名前である。


自宅に帰り10時間後__




「はぁ…透ちゃんには無理よ?だってちょっと傷が出来たら涙がポロポロでちゃうでしょ?」

「そ、それはたまたまだよ。本当に僕不良になって一人前の男になるんだ!」


「うーーーーんお母さん本当に心配なの」


かれこれ10時間これである。

うぅでも諦められないよぉ、、、


「分かったわ。透ちゃんがそこまで言うのなんて初めてだもの。条件付きでなら行っても良いわ」


「えっ本当?!やったぁー!」


「ふふふっ、落ち着いて。条件は西城学園さいじょうがくえんに入学する事」

「西城学園??」





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