26 / 26
第25話 いつもとは違う修羅場
しおりを挟む
3人でのデートが始まった。
それはいい。そういう流れだったのだから。
だけどこれはない!
「なんでよりによってデートの1軒目にさランジェリーショップを選ぶ!?」
現在俺たちは近所でそこそこ大きめのショッピングモールに来ている。
そしてその中にあるランジェリーショップに幸さんと海深に連れ込まれた。他の女性客の目線が痛い。
「え?かいちゃん何か言った?3人って言い出したのはかいちゃんなんだからちゃんと付き合ってもらいますからね」
「はい……」
やはりだいぶお怒りのようだ。優柔不断な俺が憎い。
そして幸さんはと言うと。
「ダーリンはどんな下着が好きかしら……シンプルな白……いやそれとも攻めた赤……いやでも襲いかかってくるダーリンを冷静にさせるために鎮静色の青も……」
何やらぶつくさと言っている。
というか完全にトリップしている。
流石に止めないと。
「あの、幸さんそろそろ……」
「はっ!だ、ダーリン!?ダメよこんなところで!しかも今日の下着はスケスケ紫だから…!せめて可愛いピンクの日に…」
「ちょっと何口走ってるの!?正気に戻って!あと紫のスケスケ下着って幸さんすごいの履くね!?」
さっきまでよりも更に周りの視線がキツくなった。
気のせいじゃないだろう。
そして、紫のスケスケを履いてる幸さんをさっき咄嗟に想像してしまったのは黙っておこう。
多分大変なことになるから。
2人を何とかランジェリーショップから連れ出すことに成功したのだが、失ったものが多い。
ベビードール姿の姉やガーターベルトを付けた幸さんだったりともう色々大変だった。本当に色々と。
ランジェリーショップを出たあとはショッピングモール散策を再開した。
家の近所のモールとはいえ来ることはそんなになく、こういう機会でないと散策することが出来ない。
なので今回はちょっと新鮮である。
両隣の2人が喧嘩をしてなければもっと良かったのだけれど。
「ちょっとお姉さん!?ダーリンにくっつきすぎじゃないですか?実の弟にそんなに密着しちゃうって、姉としてどうなんですかね!?」
と、幸さんは海深に煽るような口ぶりで突っかかっている。
「あらあら、そんなに羨ましいんですか?ほら、私は体が小さいからかいちゃんにこうやってくっついてないと人混みに紛れちゃって離れ離れになっちゃうじゃない?それだとかいちゃんが悲しむでしょー?だから仕方ないことなんですー」
そう言いながら体をさらに密着させ、幸さんの煽りをむしろ迎え撃つ海深。
そして海深は反撃をしだした。
「逆に聞きますけど、幸ちゃん。付き合ってもいないのに腕を絡ませてるのはどういう事かしら?ちょっと節操がないのではなくて?って、注意してるのにどうしてさらに胸をかいちゃんの腕に押し付けてるのかしら?」
「あら、それをお姉さんが言いますか?付き合ってもいないのに?それにもう私とダーリンは付き合うとかそういう次元の話はもう終わってるんですよ。そうなぜなら私たちはもう既に繋がってるのだから、うふふふふふ。だ・か・ら、これくらいなんてことないんですよ、お姉さん」
「あの幸さん、さらっとすごいこと言うのやめてくれません?周りに人がいるのに。あ、すいません修羅場じゃないです、いつもの事です。だから動画撮影やめて!」
結局2人がヒートアップして人が集まり始めてしまったこともあり、大急ぎで移動した。
その間も後ろでチクチク言い合っていたがそれどころではなかったのでしばらく無視することにした。
それはいい。そういう流れだったのだから。
だけどこれはない!
「なんでよりによってデートの1軒目にさランジェリーショップを選ぶ!?」
現在俺たちは近所でそこそこ大きめのショッピングモールに来ている。
そしてその中にあるランジェリーショップに幸さんと海深に連れ込まれた。他の女性客の目線が痛い。
「え?かいちゃん何か言った?3人って言い出したのはかいちゃんなんだからちゃんと付き合ってもらいますからね」
「はい……」
やはりだいぶお怒りのようだ。優柔不断な俺が憎い。
そして幸さんはと言うと。
「ダーリンはどんな下着が好きかしら……シンプルな白……いやそれとも攻めた赤……いやでも襲いかかってくるダーリンを冷静にさせるために鎮静色の青も……」
何やらぶつくさと言っている。
というか完全にトリップしている。
流石に止めないと。
「あの、幸さんそろそろ……」
「はっ!だ、ダーリン!?ダメよこんなところで!しかも今日の下着はスケスケ紫だから…!せめて可愛いピンクの日に…」
「ちょっと何口走ってるの!?正気に戻って!あと紫のスケスケ下着って幸さんすごいの履くね!?」
さっきまでよりも更に周りの視線がキツくなった。
気のせいじゃないだろう。
そして、紫のスケスケを履いてる幸さんをさっき咄嗟に想像してしまったのは黙っておこう。
多分大変なことになるから。
2人を何とかランジェリーショップから連れ出すことに成功したのだが、失ったものが多い。
ベビードール姿の姉やガーターベルトを付けた幸さんだったりともう色々大変だった。本当に色々と。
ランジェリーショップを出たあとはショッピングモール散策を再開した。
家の近所のモールとはいえ来ることはそんなになく、こういう機会でないと散策することが出来ない。
なので今回はちょっと新鮮である。
両隣の2人が喧嘩をしてなければもっと良かったのだけれど。
「ちょっとお姉さん!?ダーリンにくっつきすぎじゃないですか?実の弟にそんなに密着しちゃうって、姉としてどうなんですかね!?」
と、幸さんは海深に煽るような口ぶりで突っかかっている。
「あらあら、そんなに羨ましいんですか?ほら、私は体が小さいからかいちゃんにこうやってくっついてないと人混みに紛れちゃって離れ離れになっちゃうじゃない?それだとかいちゃんが悲しむでしょー?だから仕方ないことなんですー」
そう言いながら体をさらに密着させ、幸さんの煽りをむしろ迎え撃つ海深。
そして海深は反撃をしだした。
「逆に聞きますけど、幸ちゃん。付き合ってもいないのに腕を絡ませてるのはどういう事かしら?ちょっと節操がないのではなくて?って、注意してるのにどうしてさらに胸をかいちゃんの腕に押し付けてるのかしら?」
「あら、それをお姉さんが言いますか?付き合ってもいないのに?それにもう私とダーリンは付き合うとかそういう次元の話はもう終わってるんですよ。そうなぜなら私たちはもう既に繋がってるのだから、うふふふふふ。だ・か・ら、これくらいなんてことないんですよ、お姉さん」
「あの幸さん、さらっとすごいこと言うのやめてくれません?周りに人がいるのに。あ、すいません修羅場じゃないです、いつもの事です。だから動画撮影やめて!」
結局2人がヒートアップして人が集まり始めてしまったこともあり、大急ぎで移動した。
その間も後ろでチクチク言い合っていたがそれどころではなかったのでしばらく無視することにした。
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!
クラスの双子と家族になりました。~俺のタメにハーレム作るとか言ってるんだがどうすればいい?~
いーじーしっくす
恋愛
ハーレムなんて物語の中の事。自分なんかには関係ないと思っていた──。
橋本悠聖は普通のちょっとポジティブな陰キャ。彼女は欲しいけど自ら動くことはなかった。だがある日、一人の美少女からの告白で今まで自分が想定した人生とは大きくかわっていく事になった。 悠聖に告白してきた美少女である【中村雪花】。彼女がした告白は嘘のもので、父親の再婚を止めるために付き合っているフリをしているだけの約束…の、はずだった。だが、だんだん彼に心惹かれて付き合ってるフリだけじゃ我慢できなくなっていく。
互いに近づく二人の心の距離。更には過去に接点のあった雪花の双子の姉である【中村紗雪】の急接近。冷たかったハズの実の妹の【奈々】の危険な誘惑。幼い頃に結婚の約束をした従姉妹でもある【睦月】も強引に迫り、デパートで助けた銀髪の少女【エレナ】までもが好意を示し始める。
そんな彼女達の歪んだ共通点はただ1つ。
手段を問わず彼を幸せにすること。
その為だけに彼女達は周りの事など気にせずに自分の全てをかけてぶつかっていく!
選べなければ全員受け入れちゃえばいいじゃない!
真のハーレムストーリー開幕!
この作品はカクヨム等でも公開しております。
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる