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第18話 そして彼女たちは出会ってしまった
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「拝啓 海外にいるお父さんお母さんへ
元気に過ごしてますか?
僕は元気です。
ココ最近は(幸さんと出会って)1人になることがなくなりました。
つい先日はたまたま女の子の部屋に入って刺激的なもの(朱さん部屋にて幸さんコレクションとSMグッズ)を見てしまい、忘れることが出来ません。
とても貴重な体験をしたと思いますが二度と経験したくないです。
姉も無事到着したのでまた騒がしくなりそうです。
P.S.ひざ枕ってどのタイミングで降りたらいいのか教えてください。」
「ねぇ、ダーリンいつまでそうしてるの?久々にお姉さんに会えて嬉しいのは分かるけど少し甘えすぎじゃないかなぁ?」
現在進行形で姉に膝枕されてる俺に向かって多分ものすごい顔の幸さんが後ろから話しかけてくる。
「いやあの、そうしたいのはやまやまなんですがね……動けないんですよ。姉さん?あのそろそろ力緩めて?膝枕しながら器用に片腕をキメないで!?」
「だってせっかくお姉ちゃんがかいちゃんに会いに来たのに他の女の子とイチャイチャするんだもん。
流石に妬いちゃうわよ。
だからこれくらい許してくれるわよね。かいちゃんが悪いんだからね!」
ダメだ聞く耳を持つ気ないっぽい!そうだ、朱さんに助けを求めよう。
「あの、朱さ……」
「私料理のセッティングしてくるね!」
朱さんは俺と目線が合うとそそくさと理由を付けて逃げてしまった。
「「かいちゃん(ダーリン)!?」」
「どうすりゃいいのこれ!!!」
心の声が出てしまった。
「かいちゃんに付きまとってるこの子をどうにかすればまたお姉ちゃんが一人占めできるってことよね!
よし!お姉ちゃん頑張っちゃう!!」
「姉さん…?一体何を…!」
何やら不穏な気配が。しかもとてつもなく。
「望むところよ。ダーリンをいかに愛してるかをお姉様に見せつければ、私にダーリンを返してくれるってことよね!
やってやるわよ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。」
「別に元々幸さんのものになったつもりないんですけどね!?」
ほら乗っちゃったよ。この2人引き合わせちゃダメだった……。
いや、勝手に引き合ったんだけども。
そんなことをしていると
突然リビングの方から
「ほらほら、海斗くんが作ってくれた豚の角煮が冷めちゃうわよ。」
朱さんがみんなに呼びかけた。
すると幸さんと海深姉さんは争いを止め
「「何してるの早く食べましょう。」」
気がついたら座席についていた。
言うタイミングまで息ぴったりである。
これを見越してセッティングに取り組んだのなら、朱さんには適わないのかもしれない。
そう考えていると俺の横に朱さんがいつの間にかいて。
「この借りはまた今度ね。どう返してくれるのかは楽しみにしてるわね。うふふ。」
そのまま通り過ぎて、朱さんも座席についたのだがその時の大人な香水の香りにドキッとしてしまった。
「大人って難しい…。」
そんなことを呟きながら俺も座席につくことにした。
そして不可抗力にしても朱さんに借りを作ってしまったことを後々後悔することを俺はまだ知ることは無かった。
元気に過ごしてますか?
僕は元気です。
ココ最近は(幸さんと出会って)1人になることがなくなりました。
つい先日はたまたま女の子の部屋に入って刺激的なもの(朱さん部屋にて幸さんコレクションとSMグッズ)を見てしまい、忘れることが出来ません。
とても貴重な体験をしたと思いますが二度と経験したくないです。
姉も無事到着したのでまた騒がしくなりそうです。
P.S.ひざ枕ってどのタイミングで降りたらいいのか教えてください。」
「ねぇ、ダーリンいつまでそうしてるの?久々にお姉さんに会えて嬉しいのは分かるけど少し甘えすぎじゃないかなぁ?」
現在進行形で姉に膝枕されてる俺に向かって多分ものすごい顔の幸さんが後ろから話しかけてくる。
「いやあの、そうしたいのはやまやまなんですがね……動けないんですよ。姉さん?あのそろそろ力緩めて?膝枕しながら器用に片腕をキメないで!?」
「だってせっかくお姉ちゃんがかいちゃんに会いに来たのに他の女の子とイチャイチャするんだもん。
流石に妬いちゃうわよ。
だからこれくらい許してくれるわよね。かいちゃんが悪いんだからね!」
ダメだ聞く耳を持つ気ないっぽい!そうだ、朱さんに助けを求めよう。
「あの、朱さ……」
「私料理のセッティングしてくるね!」
朱さんは俺と目線が合うとそそくさと理由を付けて逃げてしまった。
「「かいちゃん(ダーリン)!?」」
「どうすりゃいいのこれ!!!」
心の声が出てしまった。
「かいちゃんに付きまとってるこの子をどうにかすればまたお姉ちゃんが一人占めできるってことよね!
よし!お姉ちゃん頑張っちゃう!!」
「姉さん…?一体何を…!」
何やら不穏な気配が。しかもとてつもなく。
「望むところよ。ダーリンをいかに愛してるかをお姉様に見せつければ、私にダーリンを返してくれるってことよね!
やってやるわよ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。」
「別に元々幸さんのものになったつもりないんですけどね!?」
ほら乗っちゃったよ。この2人引き合わせちゃダメだった……。
いや、勝手に引き合ったんだけども。
そんなことをしていると
突然リビングの方から
「ほらほら、海斗くんが作ってくれた豚の角煮が冷めちゃうわよ。」
朱さんがみんなに呼びかけた。
すると幸さんと海深姉さんは争いを止め
「「何してるの早く食べましょう。」」
気がついたら座席についていた。
言うタイミングまで息ぴったりである。
これを見越してセッティングに取り組んだのなら、朱さんには適わないのかもしれない。
そう考えていると俺の横に朱さんがいつの間にかいて。
「この借りはまた今度ね。どう返してくれるのかは楽しみにしてるわね。うふふ。」
そのまま通り過ぎて、朱さんも座席についたのだがその時の大人な香水の香りにドキッとしてしまった。
「大人って難しい…。」
そんなことを呟きながら俺も座席につくことにした。
そして不可抗力にしても朱さんに借りを作ってしまったことを後々後悔することを俺はまだ知ることは無かった。
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