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第13話 騒動一過
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目白家での騒動から数日がたったある日のこと。
「ダーリンちょっと来て」
午前の授業が終わり食堂行こうと思ってる所に隣の教室から深沢幸さんが現れた。
なんだろう。
「これ朱おねえさんから」
そう言いながら幸さんはピンクのシールがついた白い封筒を渡した。
「わざわざありがとう」
幸さんを通して手紙を送るってどういうことだろ……。
あの後お互いに連絡先を交換し、時々やり取りはする。
なので幸さんを通しての手紙でのやり取りは珍しい。
なんだろう
そう思いちらっと封筒の中を見てみた。
「ん?写真……?」
そっとそこに写ってるものを見てすぐさま写真を戻し封筒を閉じた。
そしてすぐさま朱さんにメールを送ることにした。
『 いつの間にあんな写真撮ってたんですか!』
すると直ぐに朱さんから返信が来た。
『 いつの間にと言うよりどっちにしろ部屋に連れ込むつもりだったから予め盗撮カメラセットしてただけよ』
そう思うとゾッとする。つまりはシラフでも危険だったってことかよ。
『 とにかく今すぐその写真データ消してください!どうせデータ残ってるんですよね!?』
そう返信する。
『 そんなに私に会いたいなら指定する場所に放課後に来て。もちろん、幸ちゃんには内緒で♡』
すぐさま返信がくる。もう彼女には行動読まれてるんだろう。
嫌な予感しつつも「あの」写真データだけは消してもらわないと俺の生活が危ない。
そして指定された場所、1駅離れた所にある大学前に到着した。
そして周りから集められる視線が痛すぎる。何故かって?
「朱さん、女子大に通ってたのかよ」
そう、大学は大学でも女子大学。つまりは男子高校生が入るにはハードルそのものより男子禁制なのである。
突き刺さる視線に耐えていると
「海斗くんお待たせー」
と今日もなかなかセクシーな朱さんが赤髪をなびかせながら現れた。
現れた朱さんに俺は一言
「早く俺が朱さんの下着を嗅いでる写真を消して下さい!!!」
周りがざわついた気がしたがそれどころじゃなかった。
「それでどうして朱さん、この写真持ってるんですか?」
落ち着くために大学から少し離れた喫茶店で話をすることになった。てかあの場にはいれなかった。
「警備員さんあの人です」
と言われかねない。いやマジで。
「前私の部屋に入ったことあったでしょ?その時を見計らって隠しカメラを連射しまくってただけよ」
サラッと怖いことを言う。隠しカメラを連射って聞いたことねぇわ!
「まさかこんな情熱的な写真が撮れてるとは思わなかったけど。幸さんだけじゃ物足りないなら家きた時にすぐ言えばいいのに~。」
「ここで幸さんは関係ないですって…」
状況証拠があるが故に強く言えない。
あのクローゼットの中にいたらどうしても思考がおかしくなって仕方なかったのである。
そして空気が薄かったのもあり、近くにあった布物で口元を覆って呼吸を整えたかった。それが朱さんのパンツであり事の顛末なのだがその旨は伝わるはずもなく。
「海斗くんのことますます気に入っちゃった。今度海斗くんの部屋にお邪魔して匂い堪能させてもらうことにするね♡」
一方的な約束をされてしまった。
「ダーリンちょっと来て」
午前の授業が終わり食堂行こうと思ってる所に隣の教室から深沢幸さんが現れた。
なんだろう。
「これ朱おねえさんから」
そう言いながら幸さんはピンクのシールがついた白い封筒を渡した。
「わざわざありがとう」
幸さんを通して手紙を送るってどういうことだろ……。
あの後お互いに連絡先を交換し、時々やり取りはする。
なので幸さんを通しての手紙でのやり取りは珍しい。
なんだろう
そう思いちらっと封筒の中を見てみた。
「ん?写真……?」
そっとそこに写ってるものを見てすぐさま写真を戻し封筒を閉じた。
そしてすぐさま朱さんにメールを送ることにした。
『 いつの間にあんな写真撮ってたんですか!』
すると直ぐに朱さんから返信が来た。
『 いつの間にと言うよりどっちにしろ部屋に連れ込むつもりだったから予め盗撮カメラセットしてただけよ』
そう思うとゾッとする。つまりはシラフでも危険だったってことかよ。
『 とにかく今すぐその写真データ消してください!どうせデータ残ってるんですよね!?』
そう返信する。
『 そんなに私に会いたいなら指定する場所に放課後に来て。もちろん、幸ちゃんには内緒で♡』
すぐさま返信がくる。もう彼女には行動読まれてるんだろう。
嫌な予感しつつも「あの」写真データだけは消してもらわないと俺の生活が危ない。
そして指定された場所、1駅離れた所にある大学前に到着した。
そして周りから集められる視線が痛すぎる。何故かって?
「朱さん、女子大に通ってたのかよ」
そう、大学は大学でも女子大学。つまりは男子高校生が入るにはハードルそのものより男子禁制なのである。
突き刺さる視線に耐えていると
「海斗くんお待たせー」
と今日もなかなかセクシーな朱さんが赤髪をなびかせながら現れた。
現れた朱さんに俺は一言
「早く俺が朱さんの下着を嗅いでる写真を消して下さい!!!」
周りがざわついた気がしたがそれどころじゃなかった。
「それでどうして朱さん、この写真持ってるんですか?」
落ち着くために大学から少し離れた喫茶店で話をすることになった。てかあの場にはいれなかった。
「警備員さんあの人です」
と言われかねない。いやマジで。
「前私の部屋に入ったことあったでしょ?その時を見計らって隠しカメラを連射しまくってただけよ」
サラッと怖いことを言う。隠しカメラを連射って聞いたことねぇわ!
「まさかこんな情熱的な写真が撮れてるとは思わなかったけど。幸さんだけじゃ物足りないなら家きた時にすぐ言えばいいのに~。」
「ここで幸さんは関係ないですって…」
状況証拠があるが故に強く言えない。
あのクローゼットの中にいたらどうしても思考がおかしくなって仕方なかったのである。
そして空気が薄かったのもあり、近くにあった布物で口元を覆って呼吸を整えたかった。それが朱さんのパンツであり事の顛末なのだがその旨は伝わるはずもなく。
「海斗くんのことますます気に入っちゃった。今度海斗くんの部屋にお邪魔して匂い堪能させてもらうことにするね♡」
一方的な約束をされてしまった。
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