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番外編
バレンタイン
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今日も今日とて僕は真冬の家を訪れていたのだが、突然
「夜空!一回出てって!」
と言われてしまった。
「うぅ…真冬に嫌われた…」
「泣かないでぇ…好きだから…!」
「やったぁ!」
「夕方ぐらいには戻ってきてね!」
「分かった!」
そう言って、僕は家を出た。特にやることもなかったので買い物に行って時間を潰すことにした。
~~~
「よし!やるぞ!」
今日は何を隠そうバレンタインデーだ。
だから私は夜空にチョコケーキを作ろうとしているのだ。
夜空が帰って来るのは夕方、それまでに完成させなくてはならない。
そこからは、たくさんのミスをしたが、順調に作っていった。
そして、夕方。重大なことに気がついた。飾り付けに使う材料を買い忘れてしまったのだ。
急いで買いに行こうとしたが、途中ミスしてしまったこともあって、時間はギリギリだ。
だけど私は急いで買いに行くことにした。
だが、その時、不運なことにも夜空が帰ってきてしまった。
「ただいまー」
「おかえり」
私は諦めてそこで渡そうとした。
「夜空あのさ、今日バレンタインだから飾り付けとか足りないし不出来だけどケーキ作ったんだ」
「おおおお!そうなのか!真冬、ありがとうな!」
夜空は言葉を続けた。
「そういえば、さっき飾り付けが足りないって言ってたな。じゃじゃーん!これなーんだ!」
そう言うと夜空は手に持ってた買い物袋を掲げた。
私はまさかと思い、袋の中身を見た。
そこには、飾り付けの材料が入っていた。
「ふふふ、驚いただろ!昨日冷蔵庫見た時にいつもないようなものがあったから、何を作るか分かったんだけど材料足り無さそうだから買ってきたんだ!」
私は感極まって、少し涙を流した。
すぐにそれを拭って、
「ほんとうにありがとう!」
と言った。
そこからは、二人でケーキを完成させた。
夜空との友情がさらに深まった気がした。
「夜空!一回出てって!」
と言われてしまった。
「うぅ…真冬に嫌われた…」
「泣かないでぇ…好きだから…!」
「やったぁ!」
「夕方ぐらいには戻ってきてね!」
「分かった!」
そう言って、僕は家を出た。特にやることもなかったので買い物に行って時間を潰すことにした。
~~~
「よし!やるぞ!」
今日は何を隠そうバレンタインデーだ。
だから私は夜空にチョコケーキを作ろうとしているのだ。
夜空が帰って来るのは夕方、それまでに完成させなくてはならない。
そこからは、たくさんのミスをしたが、順調に作っていった。
そして、夕方。重大なことに気がついた。飾り付けに使う材料を買い忘れてしまったのだ。
急いで買いに行こうとしたが、途中ミスしてしまったこともあって、時間はギリギリだ。
だけど私は急いで買いに行くことにした。
だが、その時、不運なことにも夜空が帰ってきてしまった。
「ただいまー」
「おかえり」
私は諦めてそこで渡そうとした。
「夜空あのさ、今日バレンタインだから飾り付けとか足りないし不出来だけどケーキ作ったんだ」
「おおおお!そうなのか!真冬、ありがとうな!」
夜空は言葉を続けた。
「そういえば、さっき飾り付けが足りないって言ってたな。じゃじゃーん!これなーんだ!」
そう言うと夜空は手に持ってた買い物袋を掲げた。
私はまさかと思い、袋の中身を見た。
そこには、飾り付けの材料が入っていた。
「ふふふ、驚いただろ!昨日冷蔵庫見た時にいつもないようなものがあったから、何を作るか分かったんだけど材料足り無さそうだから買ってきたんだ!」
私は感極まって、少し涙を流した。
すぐにそれを拭って、
「ほんとうにありがとう!」
と言った。
そこからは、二人でケーキを完成させた。
夜空との友情がさらに深まった気がした。
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