205 / 246
第九章
見覚えのある人
しおりを挟む
私は近くに置いてあったスマホを手に取った。
手で操作すると、スマホは普通に動いた。
「こっちは動くわ…刻が止まったわけじゃないのかな?」
だけど、ゼルニウスさんは動かないままだ。
…どうなってるの?
すると、持っていたスマホから、ふいに黒い影が飛び出してきた。
「わっ!」
その影は以前、病院で現れたのと同じように、黒いマント姿の人型になった。
固まって動かないゼルニウスさんの背後に、その黒マントの人は現れた。
「ええ――!?」
私は目が点になった。
ど、どっから湧いた?
「あなた、あの時の…!」
黒マントの人物は、ゆらりとこちらへ歩み寄ってくる。
「あ、あなた…病院に現れた人ね?」
「危ないところだったな」
危ないところ?
それって…この状況のことを云ってるの?
「あなた、誰なの?これ、あなたがやったの?」
「そうだ。奴がおまえに意識を集中している隙を狙った。うまくいった」
「あなた、一体何なの?」
黒いマントの人は、頭を覆っていたフードをはねのけると、初めてその顔を見せた。
「あっ…」
今度はノイズはなく、はっきりと顔が見えた。
黒髪に、金色の瞳。
こっちの、ゼルニウスさんと印象は似ているけど、全然違う。
この人も超のつくイケメンで、正直こっちが断然私のタイプだ。
なんだか懐かしいような、切ないような…。
私、この人を知っている気がする。
「私…あなたを知ってるわ。…どこで会ったのかは思い出せないんだけど」
その黒マントの人は、クスッと笑った。
「そのセリフを聞くのは二度目だな」
「えっ?」
時が止まった空間で、彼は私の前に立ち、また頭をポンポンと軽く叩いた。
「それを寄越せ」
「え?スマホ?」
その人は、私の持っているスマホを指さした。
なぜか私は素直に彼の云うことを訊いて、スマホを差し出した。
彼は私のスマホを自分の右手首にかざすような動作をした。
「何してるの…?」
「おまえがこの端末に記録させている情報を読み取った。これでいつでもおまえの元へ行ける」
「読み取ったって、どうやって…?」
「おまえは覚えていないんだろう?ならば理解しなくても良い」
「あなた、どこから現れたの?」
「おまえのその端末が繋がっている空間から」
「…は?…もしかしてネットの中とか?」
「おまえの使う言葉はよくわからぬ」
わかんないのはこっちですって!
電脳空間を自由に行き来できるってか?
ネットの中を通って来たって、メールじゃあるまいし。
「だからあなたは誰なの?答えて!」
「…それはおまえ自身で答えを見つけろ」
「無茶言わないでよ」
「そんなヤツに惑わされた罰だ」
「そんなヤツって…ゼルニウスさんのこと?」
私が床で動かないゼルニウスさんに目をやると、黒マントの人物は彼の体を蹴り飛ばして床に仰向けに転がした。
ゼルニウスさんはマネキンみたいに床にゴロンと横たわった。
「ちょっと、何するのよ!酷いことしないで!」
いくら何でも、動かない人を蹴り飛ばすなんて、あんまりだと私が抗議すると、黒マントの人は不機嫌そうに私を睨んだ。
「チッ、おまえはコイツの方が良いとでもいうつもりか?」
「はあ?何言ってるの?」
その人は怒ったように舌打ちすると、来た時と同じように、急にフッと黒い影になって消えた。
「また消えた…。何だったの…?」
すると、床に転がっていたゼルニウスさんが動き出した。
同時に時計も動き出した。
どうやら止まっていた刻が動き出したようだ。
「トワ?」
「あ、ああ…ゼルニウスさん、大丈夫?」
私は彼の前にしゃがんで、起き上がるのを手助けした。
「今、何が…」
「あ、ううん?ごめんなさい。私が驚いてあなたを突き飛ばしちゃったのよ」
「…そうか」
咄嗟の嘘を彼は信じたようだ。
さっきの黒マントの人のことは、なんとなく言わない方がいいと思った。
正直云うと、ゼルニウスさんもさっきの黒マントの人と同じくらい怪しいから。
「あの、今日はありがとうございました。でね…さっきの話だけど、少し考えさせて欲しいの。とりあえず今日は帰ってくれる?」
「ああ、そうだな。急にすまなかった。時間はたっぷりある。ゆっくり考えるがよい」
私の言葉に、彼は素直に従ってくれた。
そして帰り際に再び私を抱き寄せた。
「おまえが我を受け入れてくれるまで、待つつもりだ」
そう云うと、彼は帰って行った。
1人になると、私はへたへたとその場に座り込んでしまった。
同じような黒髪のイケメンが2人も現れて、一緒に住もうとか、正体を考えろとか無茶をいう。
おまけに時が止まるとか、ネットから出て来たとか、非科学的なことも起こるし…。
「はぁ~もう、どうすりゃいいのよ」
時計は13時半を示している。
しまった、追い返す前に、ゼルニウスさんにお昼を作ってあげればよかった…。
荷物運んできてもらったのに、あんな風に追い出しちゃって、どう思ったかな。
悪いことしちゃった。
いろいろ怪しいところはあるけど、悪い人じゃない気がする。
翌日からは、普通に病院に出勤した。
本当はもっとゆっくりしたかったけど、働かねば食べていけないのだ。
梨香子たちには、ゼルニウスさんのことを根掘り葉掘り聞かれたけど、私も人に話すほど彼のことを知らないから、のらりくらりと躱した。
勤務終わりに病院を出ると、従業員用出口の外にゼルニウスさんが立っていた。
いつから待ってたんだろう?
食事をしようと誘われて、断る理由もないし、彼にごちそうになった。
近くのレストランで一緒に食事をした帰り、彼は私に封筒を差し出した。
何かと思って中身を見てみると、なぜか宝くじが1枚だけ入っていた。
「何ですか?これ」
「宝くじだ」
「それはわかるけど…」
「当選番号は明日発表されるようだ」
1等2億円の宝くじ。
1枚300円。
なんでそれを私にくれるのかな…?
「明日、確認して見ろ。当たっているから銀行に持って行け」
と予言めいたことを云う。
「あは…は…、ありがとう。当たってるといいね。私、実は宝くじって買ったことないんだ。買おう買おうと思いつつ、どーせ当たらないしなーって思ってなんとなく買いそびれてたの」
「そうなのか」
彼は意外そうな顔で私を見た。
まあ、ゲン担ぎにたった1枚に想いを託す人もいるけど、これで当たったら大したものよね。
本当に当たったら、この人マジ魔王かもって思う。
…なんてその時は思ってたんだけど。
翌日の夜も、ゼルニウスさんは私を待ってくれていた。
彼はまた食事を御馳走してくれた。
おしゃれなフレンチレストラン。
ずっと、行ってみたいと思ってた高そうなお店だ。
異世界云々はおいといて、やっぱりこの人、セレブなんだわ。
2人でワインを飲んで、主に話題は私の仕事のことばかりだけど、彼は嫌な顔ひとつしないで聞いてくれる。
食事を終えて席を立つとき、ふいにゼルニウスさんが「金を受け取ったか?」と聞いたので、何のことかと尋ねると、宝くじのことだという。
当たっている筈がないと思って、調べていなかった。
「これだけあれば、いつでも仕事を辞められるな」
ゼルニウスさんは別れ際にそう云った。
確かに仕事の愚痴はたくさん云ったけど、、別に私辞めたいとか思ってないんだけどな…。
彼と別れて、家に帰って当選番号をネットで調べてみたら…
「わああああ!!!」
思わず大声が出た。
嘘でしょ…!!
本当に当たってる!!
いや、もう部屋で1人で大パニックよ!
何回も何回も番号を確認して、目を真ん丸にした。
こんなこと、本当にあるの?
マジで私、億万長者に?
本当に彼、魔王なの…?
手で操作すると、スマホは普通に動いた。
「こっちは動くわ…刻が止まったわけじゃないのかな?」
だけど、ゼルニウスさんは動かないままだ。
…どうなってるの?
すると、持っていたスマホから、ふいに黒い影が飛び出してきた。
「わっ!」
その影は以前、病院で現れたのと同じように、黒いマント姿の人型になった。
固まって動かないゼルニウスさんの背後に、その黒マントの人は現れた。
「ええ――!?」
私は目が点になった。
ど、どっから湧いた?
「あなた、あの時の…!」
黒マントの人物は、ゆらりとこちらへ歩み寄ってくる。
「あ、あなた…病院に現れた人ね?」
「危ないところだったな」
危ないところ?
それって…この状況のことを云ってるの?
「あなた、誰なの?これ、あなたがやったの?」
「そうだ。奴がおまえに意識を集中している隙を狙った。うまくいった」
「あなた、一体何なの?」
黒いマントの人は、頭を覆っていたフードをはねのけると、初めてその顔を見せた。
「あっ…」
今度はノイズはなく、はっきりと顔が見えた。
黒髪に、金色の瞳。
こっちの、ゼルニウスさんと印象は似ているけど、全然違う。
この人も超のつくイケメンで、正直こっちが断然私のタイプだ。
なんだか懐かしいような、切ないような…。
私、この人を知っている気がする。
「私…あなたを知ってるわ。…どこで会ったのかは思い出せないんだけど」
その黒マントの人は、クスッと笑った。
「そのセリフを聞くのは二度目だな」
「えっ?」
時が止まった空間で、彼は私の前に立ち、また頭をポンポンと軽く叩いた。
「それを寄越せ」
「え?スマホ?」
その人は、私の持っているスマホを指さした。
なぜか私は素直に彼の云うことを訊いて、スマホを差し出した。
彼は私のスマホを自分の右手首にかざすような動作をした。
「何してるの…?」
「おまえがこの端末に記録させている情報を読み取った。これでいつでもおまえの元へ行ける」
「読み取ったって、どうやって…?」
「おまえは覚えていないんだろう?ならば理解しなくても良い」
「あなた、どこから現れたの?」
「おまえのその端末が繋がっている空間から」
「…は?…もしかしてネットの中とか?」
「おまえの使う言葉はよくわからぬ」
わかんないのはこっちですって!
電脳空間を自由に行き来できるってか?
ネットの中を通って来たって、メールじゃあるまいし。
「だからあなたは誰なの?答えて!」
「…それはおまえ自身で答えを見つけろ」
「無茶言わないでよ」
「そんなヤツに惑わされた罰だ」
「そんなヤツって…ゼルニウスさんのこと?」
私が床で動かないゼルニウスさんに目をやると、黒マントの人物は彼の体を蹴り飛ばして床に仰向けに転がした。
ゼルニウスさんはマネキンみたいに床にゴロンと横たわった。
「ちょっと、何するのよ!酷いことしないで!」
いくら何でも、動かない人を蹴り飛ばすなんて、あんまりだと私が抗議すると、黒マントの人は不機嫌そうに私を睨んだ。
「チッ、おまえはコイツの方が良いとでもいうつもりか?」
「はあ?何言ってるの?」
その人は怒ったように舌打ちすると、来た時と同じように、急にフッと黒い影になって消えた。
「また消えた…。何だったの…?」
すると、床に転がっていたゼルニウスさんが動き出した。
同時に時計も動き出した。
どうやら止まっていた刻が動き出したようだ。
「トワ?」
「あ、ああ…ゼルニウスさん、大丈夫?」
私は彼の前にしゃがんで、起き上がるのを手助けした。
「今、何が…」
「あ、ううん?ごめんなさい。私が驚いてあなたを突き飛ばしちゃったのよ」
「…そうか」
咄嗟の嘘を彼は信じたようだ。
さっきの黒マントの人のことは、なんとなく言わない方がいいと思った。
正直云うと、ゼルニウスさんもさっきの黒マントの人と同じくらい怪しいから。
「あの、今日はありがとうございました。でね…さっきの話だけど、少し考えさせて欲しいの。とりあえず今日は帰ってくれる?」
「ああ、そうだな。急にすまなかった。時間はたっぷりある。ゆっくり考えるがよい」
私の言葉に、彼は素直に従ってくれた。
そして帰り際に再び私を抱き寄せた。
「おまえが我を受け入れてくれるまで、待つつもりだ」
そう云うと、彼は帰って行った。
1人になると、私はへたへたとその場に座り込んでしまった。
同じような黒髪のイケメンが2人も現れて、一緒に住もうとか、正体を考えろとか無茶をいう。
おまけに時が止まるとか、ネットから出て来たとか、非科学的なことも起こるし…。
「はぁ~もう、どうすりゃいいのよ」
時計は13時半を示している。
しまった、追い返す前に、ゼルニウスさんにお昼を作ってあげればよかった…。
荷物運んできてもらったのに、あんな風に追い出しちゃって、どう思ったかな。
悪いことしちゃった。
いろいろ怪しいところはあるけど、悪い人じゃない気がする。
翌日からは、普通に病院に出勤した。
本当はもっとゆっくりしたかったけど、働かねば食べていけないのだ。
梨香子たちには、ゼルニウスさんのことを根掘り葉掘り聞かれたけど、私も人に話すほど彼のことを知らないから、のらりくらりと躱した。
勤務終わりに病院を出ると、従業員用出口の外にゼルニウスさんが立っていた。
いつから待ってたんだろう?
食事をしようと誘われて、断る理由もないし、彼にごちそうになった。
近くのレストランで一緒に食事をした帰り、彼は私に封筒を差し出した。
何かと思って中身を見てみると、なぜか宝くじが1枚だけ入っていた。
「何ですか?これ」
「宝くじだ」
「それはわかるけど…」
「当選番号は明日発表されるようだ」
1等2億円の宝くじ。
1枚300円。
なんでそれを私にくれるのかな…?
「明日、確認して見ろ。当たっているから銀行に持って行け」
と予言めいたことを云う。
「あは…は…、ありがとう。当たってるといいね。私、実は宝くじって買ったことないんだ。買おう買おうと思いつつ、どーせ当たらないしなーって思ってなんとなく買いそびれてたの」
「そうなのか」
彼は意外そうな顔で私を見た。
まあ、ゲン担ぎにたった1枚に想いを託す人もいるけど、これで当たったら大したものよね。
本当に当たったら、この人マジ魔王かもって思う。
…なんてその時は思ってたんだけど。
翌日の夜も、ゼルニウスさんは私を待ってくれていた。
彼はまた食事を御馳走してくれた。
おしゃれなフレンチレストラン。
ずっと、行ってみたいと思ってた高そうなお店だ。
異世界云々はおいといて、やっぱりこの人、セレブなんだわ。
2人でワインを飲んで、主に話題は私の仕事のことばかりだけど、彼は嫌な顔ひとつしないで聞いてくれる。
食事を終えて席を立つとき、ふいにゼルニウスさんが「金を受け取ったか?」と聞いたので、何のことかと尋ねると、宝くじのことだという。
当たっている筈がないと思って、調べていなかった。
「これだけあれば、いつでも仕事を辞められるな」
ゼルニウスさんは別れ際にそう云った。
確かに仕事の愚痴はたくさん云ったけど、、別に私辞めたいとか思ってないんだけどな…。
彼と別れて、家に帰って当選番号をネットで調べてみたら…
「わああああ!!!」
思わず大声が出た。
嘘でしょ…!!
本当に当たってる!!
いや、もう部屋で1人で大パニックよ!
何回も何回も番号を確認して、目を真ん丸にした。
こんなこと、本当にあるの?
マジで私、億万長者に?
本当に彼、魔王なの…?
0
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました
平山和人
恋愛
悪役令嬢のクロエは八歳の誕生日の時、ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖魔と乙女のレガリア』の世界であることを知る。
クロエに割り振られたのは、主人公を虐め、攻略対象から断罪され、破滅を迎える悪役令嬢としての人生だった。
そんな結末は絶対嫌だとクロエは敵を作らないように立ち回り、魔法を極めて断罪フラグと破滅エンドを回避しようとする。
そうしていると、なぜかクロエは家族を始め、周りの人間から溺愛されるのであった。しかも本来ならば主人公と結ばれるはずの攻略対象からも
深く愛されるクロエ。果たしてクロエの破滅エンドは回避できるのか。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
処刑された人質王女は、自分を殺した国に転生して家族に溺愛される
葵 すみれ
恋愛
人質として嫁がされ、故国が裏切ったことによって処刑された王女ニーナ。
彼女は転生して、今は国王となった、かつての婚約者コーネリアスの娘ロゼッタとなる。
ところが、ロゼッタは側妃の娘で、母は父に相手にされていない。
父の気を引くこともできない役立たずと、ロゼッタは実の母に虐待されている。
あるとき、母から解放されるものの、前世で冷たかったコーネリアスが父なのだ。
この先もずっと自分は愛されないのだと絶望するロゼッタだったが、何故か父も腹違いの兄も溺愛してくる。
さらには正妃からも可愛がられ、やがて前世の真実を知ることになる。
そしてロゼッタは、自分が家族の架け橋となることを決意して──。
愛を求めた少女が愛を得て、やがて愛することを知る物語。
※小説家になろうにも掲載しています
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる