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第一章最終話 帰還
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気が付くと俺の視界には見慣れない天井が飛び込んできた。背中に当たる感触も迷宮の硬い床とは違って柔らかく、頭も柔らかいものに受け止められている。
『あっ! ディーノ! 起きた! よかったー!』
「んがっ」
突然フラウが俺の顔面に向かって突っ込んできた。喜んでくれているところを悪いが、俺の鼻を両手で挟んで潰そうとするのは勘弁してほしい。
「ああ、ディーノさん、よかった!」
そしてすぐ近くで声がしたのでそちらに視線を向けると、目に涙を浮かべたセリアさんが心配そうに俺の事を見つめていた。
「セリアさん? あれ? どうして? ここは?」
「ここは冒険者ギルドサバンテ支部の救護室です。気を失ったディーノさんを『蒼銀の牙』の皆さんが運んでくれたんですよ」
「運んで……? あっ!」
俺は慌てて飛び起きる。
「セリアさん。トーニャちゃんは? トーニャちゃんは無事ですか!? それにフリオはどうなったんですか!」
「あ、アントニオさんは、その……」
セリアさんはそう言って目を伏せた。
「そんな……」
あまりの事に俺は胸が張り裂けそうになる。
ちょっとおかしくてセクハラ気味ではあるがきちんと俺の修行をつけてくれ、そして支部長とトラブルになりそうになった時も俺の味方をしてくれ、とても公平に物事を見てくれた、とても尊敬できる冒険者だったのに!
「ディーノさん、その、ですね……」
セリアさんが遠慮がちに切り出してきたが気を遣わせるのは申し訳ない。
「いえ、大丈夫です。フリオの奴に敗れて倒れたところは見ていますから」
「ええと……」
「だから、大丈夫です。ただ、悔しいって言うか、ええと、なんて言うか……」
くそっ。うまく言葉が出てこない。
「ただ、その、ああ、そうだ。もっと色々と教わりたかったんだって……」
そう言葉にした瞬間にぽっかりと心の中に穴が開いてしまったことを自覚した。
「う、あ、ああ」
自覚してしまったせいで感情が抑えられなくなってしまった。セリアさんの前だというのに嗚咽が漏れることを抑えることができない。
「あの? ディーノさん? その、ですね……」
「あらン? あたしのために泣いてくれるなんて嬉しいわン」
「――ッ!?」
俺が声のした方を見るとゆったりとした服を来たトーニャちゃんが何事もなかったかのように立っており、俺に向かってウィンクを飛ばしてきた。
え? な、な、ど、どういうことだ?
「これであたしも胸を張って、ディーノちゃんはあたしが育てたって言えるわねン」
トーニャちゃんはくねくねと体を動かして変なポーズを取るとベッドサイドまで歩いていきた。
「ディーノちゃん、よくやったわン。あたしでも倒せなかったフリオちゃんを倒したのよ。誇りなさいン」
そういってトーニャちゃんが俺の事をハグしようとしてきたので俺は慌ててそれを回避する。
「あらン? 起きたばかりなのに良い反応ねン」
「この前、それで死にかけましたからね」
「そうだったかしらン」
そうだったじゃないか。全く。
「ところで、あれからどうなったんですか?」
「そうねン。あの後、あたし達はずっとあの闘技場から動けなかったの。あたしはメラニアちゃんに治癒魔法を限界までかけてもらったおかげで何とか命が助かったんだけど、とても動ける状態じゃなかったしねン」
やっぱりそういう状況だったのか。
俺はきっと懸命の治療をしてくれたであろうメラニアさんに心の中で感謝する。
「で、そのまま二日くらいあそこに留まっていていよいよ食料が無くなるっていう時に、二階層に残してきた子たちが救助に駆けつけてくれたのよン。どうも、ディーノちゃんがフリオちゃんを倒してくれたおかげで道が開いたみたいなのよン」
「ああ、じゃああの時の音は道が開いた音だったんですね」
「そうなんじゃないかしらン? 後は気を失って目を覚まさないディーノちゃんをリカルドちゃんが背負って迷宮を脱出して、それでそのままディーノちゃんはここに搬送されたってワケ」
「そう、でしたか……」
「というわけで、ディーノちゃん。おめでとう。依頼達成よン」
「え?」
「ディーノさん。アントニオさんと共同で受注していたフリオさんの討伐依頼です。とても難易度の高い依頼でしたが、達成おめでとうございます。これで確実にDランクに昇格になると思いますよ」
「あ……そうでした。じゃあフリオは死んだんですね?」
俺の質問に二人が一瞬息を呑んだ。そして予想外の返事が帰ってきた。
「それがまだ生きているのよン」
「え?」
「あれだけ悪魔の力に飲み込まれて自分も悪魔に成り果てていたのに、何故か元の人間の姿に戻っていたのよン」
「元に戻っていたんですか?」
「そう。ディーノちゃんのその剣の力じゃないかしらン?」
「え?」
俺はガチャのスクリーンを開いて断魔の聖剣のスペックを確認する。
────
デーモンハント:MP を消費して断魔の聖剣の力を解放し、聖なる力で悪魔族の魂のみを切り裂く。攻撃力はSTRと消費したMPに依存する。
────
「あ、なるほど。断魔の聖剣のアーツであるデーモンハントの力で、悪魔の魂だけを切り裂いたからかもしれません」
「やっぱりそうなのねン」
「はい。それで、フリオの奴は今どうなっているんですか?」
「もう身柄は領主様に引き渡し済みよン。領主様も今回は教会の力を借りているみたいだから悪魔に好き勝手はされないはずよン」
なるほど。そういう状況なのか。それならもう安心のような気がする。
「……あいつは、反省していましたか?」
「ずっと目を覚ましていないわン」
「そう、ですか……」
一応聞いてはみたがあいつが反省するとは思えないし、それにあれだけの人を殺してしまったフリオにまともな人生が待っているとも思えない。
いや、人生云々の前に領主様に処刑される可能性の方が高いか。
まあ、酷な言い方かもしれないが自業自得だろう。
何とも後味の悪い結末だがトーニャちゃんも無事だったのだし、これで良しとしよう。
「セリアさん。看病してくれていたんですよね? ありがとうございました」
「いいえ。お気になさらないでください」
「……あれ? そういえばどうして俺がトーニャちゃんの事を聞いた時言葉を濁したんですか?」
「それは……」
セリアさんはそう言って目を伏せる。
「あたしが何も言わないようにお願いしたのよン。その方が面白そうだったからねン」
「はぁっ?」
俺は思わず声を上げてしまう。
「まさかあたしのために泣いてくれるとは思わなかったわン。あたし、可愛いオトコノコもイケてるオトコも大好物なのよン。どう? 達成記念に今夜もイイコト♡しちゃうン?」
「はぁっ? 一体何を――」
「ディーノさん!? 今夜『も』って、アントニオさんとはそういうご関係だったのですか?」
「え? セ、セリアさん!?」
『ディーノのばかー。あたしというものがいながらどうして浮気するのっ!? 迷宮の中であんなに熱烈なキスをしてくれたのにっ!』
「待て! 熱烈なキスって! おい! 一体何を言ってるんだ!?」
『あたしのことは遊びだったのねー!?』
「ちょっと? ディーノさん? 一体何を仰ってるんですか!?」
「ンフフ。ディーノちゃんは可愛いわねン」
ベッドサイドが一気にカオスに包まれる。
こうしてフリオの暴走に端を発した一連の事件はとりあえずの幕引きとなったのだった。
================
いかがだったでしょうか。
一応フリオにざまぁ(?)をした区切りということで、これにて第一章完結とさせていただきます。
本作は、せっかく Web なのだから読者の皆様と一緒に綴られる小説があっても面白いのではないか、というところから出発した作品でしたが、おかげさまでどうにか一区切りつけることができました。
また、これまでガチャを題材にした作品は多数あれどガチャのリアリティにこだわった作品は記憶にないということから、本作では実際に簡単なプログラムを組んで抽選をさせるという手法と取りました。
筆者の予想に反してそれほど沼りませんでしたが、ガチャの闇とごくたまに起こる神引きや物欲センサーなどが上手く伝わっていたなら幸いです。
また、引き続き新たなガチャの案もゆる募しております。何となく面白そう、程度のもので構いませんので感想などで教えて頂ければ幸いです。
第二章は現在執筆中となりますので、少なくとも明日の更新についてはお休みさせていただきます。
なお、「お気に入り」への追加をして頂けますと更新再開がマイページにお届けされます。もしよろしければそちらをご利用ください。
それでは、第二章もお付き合い頂けますよう何卒よろしくお願いいたします。
『あっ! ディーノ! 起きた! よかったー!』
「んがっ」
突然フラウが俺の顔面に向かって突っ込んできた。喜んでくれているところを悪いが、俺の鼻を両手で挟んで潰そうとするのは勘弁してほしい。
「ああ、ディーノさん、よかった!」
そしてすぐ近くで声がしたのでそちらに視線を向けると、目に涙を浮かべたセリアさんが心配そうに俺の事を見つめていた。
「セリアさん? あれ? どうして? ここは?」
「ここは冒険者ギルドサバンテ支部の救護室です。気を失ったディーノさんを『蒼銀の牙』の皆さんが運んでくれたんですよ」
「運んで……? あっ!」
俺は慌てて飛び起きる。
「セリアさん。トーニャちゃんは? トーニャちゃんは無事ですか!? それにフリオはどうなったんですか!」
「あ、アントニオさんは、その……」
セリアさんはそう言って目を伏せた。
「そんな……」
あまりの事に俺は胸が張り裂けそうになる。
ちょっとおかしくてセクハラ気味ではあるがきちんと俺の修行をつけてくれ、そして支部長とトラブルになりそうになった時も俺の味方をしてくれ、とても公平に物事を見てくれた、とても尊敬できる冒険者だったのに!
「ディーノさん、その、ですね……」
セリアさんが遠慮がちに切り出してきたが気を遣わせるのは申し訳ない。
「いえ、大丈夫です。フリオの奴に敗れて倒れたところは見ていますから」
「ええと……」
「だから、大丈夫です。ただ、悔しいって言うか、ええと、なんて言うか……」
くそっ。うまく言葉が出てこない。
「ただ、その、ああ、そうだ。もっと色々と教わりたかったんだって……」
そう言葉にした瞬間にぽっかりと心の中に穴が開いてしまったことを自覚した。
「う、あ、ああ」
自覚してしまったせいで感情が抑えられなくなってしまった。セリアさんの前だというのに嗚咽が漏れることを抑えることができない。
「あの? ディーノさん? その、ですね……」
「あらン? あたしのために泣いてくれるなんて嬉しいわン」
「――ッ!?」
俺が声のした方を見るとゆったりとした服を来たトーニャちゃんが何事もなかったかのように立っており、俺に向かってウィンクを飛ばしてきた。
え? な、な、ど、どういうことだ?
「これであたしも胸を張って、ディーノちゃんはあたしが育てたって言えるわねン」
トーニャちゃんはくねくねと体を動かして変なポーズを取るとベッドサイドまで歩いていきた。
「ディーノちゃん、よくやったわン。あたしでも倒せなかったフリオちゃんを倒したのよ。誇りなさいン」
そういってトーニャちゃんが俺の事をハグしようとしてきたので俺は慌ててそれを回避する。
「あらン? 起きたばかりなのに良い反応ねン」
「この前、それで死にかけましたからね」
「そうだったかしらン」
そうだったじゃないか。全く。
「ところで、あれからどうなったんですか?」
「そうねン。あの後、あたし達はずっとあの闘技場から動けなかったの。あたしはメラニアちゃんに治癒魔法を限界までかけてもらったおかげで何とか命が助かったんだけど、とても動ける状態じゃなかったしねン」
やっぱりそういう状況だったのか。
俺はきっと懸命の治療をしてくれたであろうメラニアさんに心の中で感謝する。
「で、そのまま二日くらいあそこに留まっていていよいよ食料が無くなるっていう時に、二階層に残してきた子たちが救助に駆けつけてくれたのよン。どうも、ディーノちゃんがフリオちゃんを倒してくれたおかげで道が開いたみたいなのよン」
「ああ、じゃああの時の音は道が開いた音だったんですね」
「そうなんじゃないかしらン? 後は気を失って目を覚まさないディーノちゃんをリカルドちゃんが背負って迷宮を脱出して、それでそのままディーノちゃんはここに搬送されたってワケ」
「そう、でしたか……」
「というわけで、ディーノちゃん。おめでとう。依頼達成よン」
「え?」
「ディーノさん。アントニオさんと共同で受注していたフリオさんの討伐依頼です。とても難易度の高い依頼でしたが、達成おめでとうございます。これで確実にDランクに昇格になると思いますよ」
「あ……そうでした。じゃあフリオは死んだんですね?」
俺の質問に二人が一瞬息を呑んだ。そして予想外の返事が帰ってきた。
「それがまだ生きているのよン」
「え?」
「あれだけ悪魔の力に飲み込まれて自分も悪魔に成り果てていたのに、何故か元の人間の姿に戻っていたのよン」
「元に戻っていたんですか?」
「そう。ディーノちゃんのその剣の力じゃないかしらン?」
「え?」
俺はガチャのスクリーンを開いて断魔の聖剣のスペックを確認する。
────
デーモンハント:MP を消費して断魔の聖剣の力を解放し、聖なる力で悪魔族の魂のみを切り裂く。攻撃力はSTRと消費したMPに依存する。
────
「あ、なるほど。断魔の聖剣のアーツであるデーモンハントの力で、悪魔の魂だけを切り裂いたからかもしれません」
「やっぱりそうなのねン」
「はい。それで、フリオの奴は今どうなっているんですか?」
「もう身柄は領主様に引き渡し済みよン。領主様も今回は教会の力を借りているみたいだから悪魔に好き勝手はされないはずよン」
なるほど。そういう状況なのか。それならもう安心のような気がする。
「……あいつは、反省していましたか?」
「ずっと目を覚ましていないわン」
「そう、ですか……」
一応聞いてはみたがあいつが反省するとは思えないし、それにあれだけの人を殺してしまったフリオにまともな人生が待っているとも思えない。
いや、人生云々の前に領主様に処刑される可能性の方が高いか。
まあ、酷な言い方かもしれないが自業自得だろう。
何とも後味の悪い結末だがトーニャちゃんも無事だったのだし、これで良しとしよう。
「セリアさん。看病してくれていたんですよね? ありがとうございました」
「いいえ。お気になさらないでください」
「……あれ? そういえばどうして俺がトーニャちゃんの事を聞いた時言葉を濁したんですか?」
「それは……」
セリアさんはそう言って目を伏せる。
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「はぁっ?」
俺は思わず声を上げてしまう。
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「ディーノさん!? 今夜『も』って、アントニオさんとはそういうご関係だったのですか?」
「え? セ、セリアさん!?」
『ディーノのばかー。あたしというものがいながらどうして浮気するのっ!? 迷宮の中であんなに熱烈なキスをしてくれたのにっ!』
「待て! 熱烈なキスって! おい! 一体何を言ってるんだ!?」
『あたしのことは遊びだったのねー!?』
「ちょっと? ディーノさん? 一体何を仰ってるんですか!?」
「ンフフ。ディーノちゃんは可愛いわねン」
ベッドサイドが一気にカオスに包まれる。
こうしてフリオの暴走に端を発した一連の事件はとりあえずの幕引きとなったのだった。
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いかがだったでしょうか。
一応フリオにざまぁ(?)をした区切りということで、これにて第一章完結とさせていただきます。
本作は、せっかく Web なのだから読者の皆様と一緒に綴られる小説があっても面白いのではないか、というところから出発した作品でしたが、おかげさまでどうにか一区切りつけることができました。
また、これまでガチャを題材にした作品は多数あれどガチャのリアリティにこだわった作品は記憶にないということから、本作では実際に簡単なプログラムを組んで抽選をさせるという手法と取りました。
筆者の予想に反してそれほど沼りませんでしたが、ガチャの闇とごくたまに起こる神引きや物欲センサーなどが上手く伝わっていたなら幸いです。
また、引き続き新たなガチャの案もゆる募しております。何となく面白そう、程度のもので構いませんので感想などで教えて頂ければ幸いです。
第二章は現在執筆中となりますので、少なくとも明日の更新についてはお休みさせていただきます。
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