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第184話 封印されし扉
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聖女の杖が封印されているという地下室の扉の前にやってくると、そこには聖女リーサと第二王子の姿があった。第二王子は不機嫌な様子で壁にもたれており、聖女リーサは興味深そうに扉をじっと観察している。
「マルコ殿下、聖女リーサ、お待たせしました」
法王猊下が声を掛けると、二人はこちらを見てきた。第二王子は相変わらず不機嫌な様子だが、聖女リーサはこちらをあからさまに睨んでいる。
「なんでこいつがここにいるのよ」
「聖女リーサ、今のはどういう意味ですか?」
「えっ? あ、いえ、なんでもないです」
聖女リーサは思わずこぼれたらしい呟きを法王猊下に聞かれ、慌てて取り繕った。法王猊下は小さく頷くとそれ以上の追及をせず、王太子殿下に向けて説明を始める。
「この扉の向こうに聖女の杖は封印されています」
「なるほど。入ってもよろしいのですか?」
「もちろんです。それができるであれば、ですが」
王太子殿下は怪訝そうに眉を寄せたが、すぐに扉の前へと歩み出る。そして石でできた重そうな扉をグッと押すが、扉はビクともしない。
王太子殿下は不思議そうな表情で首を捻り、それから何度も扉を強く押した。だが扉が動く様子はまったくない。
諦めたのか、王太子殿下は法王猊下のほうへと向き直る。
「猊下、もしや封印されているというのはこの扉のことですか?」
「はい。そのとおりです。四つの鍵を身に着けた聖女が扉に触れることにより、道は開かれると伝えられております」
「なるほど。そういうことか……」
王太子殿下はそう言って腕組みをした。
「聖女リーサにはこの扉を開ける資格を得る可能性があります。聖女リーサ、王太子殿下にお見せしてあげなさい」
「はい」
法王猊下に指名された聖女リーサは自信満々な様子で扉に触れる。そのまま数分間待っていると、扉がほんのかすかに光った。
しかし扉が開く様子はない。
「ご覧のとおりです。資格を得る可能性がある者が触れれば扉は光を放つのです。ただ……」
「ただ?」
「このような弱い光しか放たないということは、聖女リーサの力が不足していることを意味しています。言い伝えによると、かつての聖女が扉を開ける際には、まるで朝日のごとく眩い光を放っていたのだとか」
うん? それってもしかして?
「ですので王太子殿下、まずは四つの鍵を手に入れてください」
「その四つの鍵とは?」
「それはかつての聖女が身に着けていたという髪飾り、耳飾り、首飾り、そして指輪です」
「なるほど。髪飾りはアモルフィ侯爵家に伝わっているな。だが残る三つは……」
「無駄ですよ。王太子殿下」
突然聖女リーサが話に割り込んできた。
「それはどういうことですか?」
「そこの女が聖女の首飾りに呪いを掛けたからです」
聖女リーサはそう言ってティティを指さし、ものすごい形相で睨みつけた。全員の視線が一斉にティティに集まる。
「なんのことかしら?」
完全に濡れ衣を着せられたティティは表情こそ無表情だが、ゾッとするほど冷たい視線を聖女リーサに向けている。
「男から貰ったとか言ってましたけど、どうせ誰かから奪って呪いを掛けたに決まってるわ! そうよ。そうに決まってる。そうじゃなきゃおかしいじゃない……」
聖女リーサの声は小さくなり、ぶつぶつと何かを呟き始める。
あれ? こいつ、大丈夫か? もしかして妄想で頭がおかしくなってるんじゃ……?
「聞き捨てならないわね。これは貰ったものよ。お前、前にも似たようなことを言っていたわね」
「な、何よ! 事実でしょ! 大体なんであんたがここにいるのよ! おかしいじゃない! あんたは悪役令嬢でラスボスのはずでしょ! それがどうして主人公側にいるのよ!」
「お前は何を言っているのかしら?」
ティティはそう言って小さくため息をつくと、ちらりと王太子殿下のほうに視線を送る。
「……そうだな。猊下、聖女リーサは体調が優れないようだ。今は休んだほうが良いのではないか?」
「ですが……」
法王猊下は困ったような表情で王太子殿下とティティ、そして聖女リーサの間で視線を泳がせている。
「あの」
埒が明かなそうなので、俺はあえて空気を読まずに割って入る。
「なんだ? レクス」
「ちょっとあの扉、触ってみてもいいですか?」
すると教会側の人たちと第二王子、そして聖女リーサは冷たい視線を向けてきた。
「何か考えがあるのだな? 猊下、どうだろう?」
「え、ええ。構いませんよ」
「ありがとうございます」
俺は扉にぺたりと手を置いた。すると中に魔力が吸い取られていくような感覚がある。
うん。やっぱりこれはあの塔と同じ仕組みだ。
「キアーラさん」
「何? リーダー……じゃなかった。レクス卿」
「ここに手を置いて、光属性の魔力を思い切り注ぎ込んでみてください。多分開くと思うんで」
「え? 鍵がいるんでしょう?」
「これ、魔の森の塔の入口と同じ仕組みだと思うんです。ただ、必要な魔力が桁違いなのでブーストするアクセサリが必要になるっていう話かな、と」
「あ! そういうこと!」
キアーラさんは納得した様子で扉に手を当て、精神を集中した。すると大聖女の耳飾りと大聖女の首飾りが淡い光を放ち、続いて扉が目を開けていられないほどの眩い光を放つ。
ゴゴゴゴゴゴゴ。
重たい音と共に扉は開かれた。教会の人たちは目を見開いているが、聖女リーサだけはまるでこの世の終わりでも来たかのような表情を浮かべている。
「は? 嘘? なんで……?」
================
次回更新は通常どおり、2024/05/18 (土) 18:00 を予定しております。
「マルコ殿下、聖女リーサ、お待たせしました」
法王猊下が声を掛けると、二人はこちらを見てきた。第二王子は相変わらず不機嫌な様子だが、聖女リーサはこちらをあからさまに睨んでいる。
「なんでこいつがここにいるのよ」
「聖女リーサ、今のはどういう意味ですか?」
「えっ? あ、いえ、なんでもないです」
聖女リーサは思わずこぼれたらしい呟きを法王猊下に聞かれ、慌てて取り繕った。法王猊下は小さく頷くとそれ以上の追及をせず、王太子殿下に向けて説明を始める。
「この扉の向こうに聖女の杖は封印されています」
「なるほど。入ってもよろしいのですか?」
「もちろんです。それができるであれば、ですが」
王太子殿下は怪訝そうに眉を寄せたが、すぐに扉の前へと歩み出る。そして石でできた重そうな扉をグッと押すが、扉はビクともしない。
王太子殿下は不思議そうな表情で首を捻り、それから何度も扉を強く押した。だが扉が動く様子はまったくない。
諦めたのか、王太子殿下は法王猊下のほうへと向き直る。
「猊下、もしや封印されているというのはこの扉のことですか?」
「はい。そのとおりです。四つの鍵を身に着けた聖女が扉に触れることにより、道は開かれると伝えられております」
「なるほど。そういうことか……」
王太子殿下はそう言って腕組みをした。
「聖女リーサにはこの扉を開ける資格を得る可能性があります。聖女リーサ、王太子殿下にお見せしてあげなさい」
「はい」
法王猊下に指名された聖女リーサは自信満々な様子で扉に触れる。そのまま数分間待っていると、扉がほんのかすかに光った。
しかし扉が開く様子はない。
「ご覧のとおりです。資格を得る可能性がある者が触れれば扉は光を放つのです。ただ……」
「ただ?」
「このような弱い光しか放たないということは、聖女リーサの力が不足していることを意味しています。言い伝えによると、かつての聖女が扉を開ける際には、まるで朝日のごとく眩い光を放っていたのだとか」
うん? それってもしかして?
「ですので王太子殿下、まずは四つの鍵を手に入れてください」
「その四つの鍵とは?」
「それはかつての聖女が身に着けていたという髪飾り、耳飾り、首飾り、そして指輪です」
「なるほど。髪飾りはアモルフィ侯爵家に伝わっているな。だが残る三つは……」
「無駄ですよ。王太子殿下」
突然聖女リーサが話に割り込んできた。
「それはどういうことですか?」
「そこの女が聖女の首飾りに呪いを掛けたからです」
聖女リーサはそう言ってティティを指さし、ものすごい形相で睨みつけた。全員の視線が一斉にティティに集まる。
「なんのことかしら?」
完全に濡れ衣を着せられたティティは表情こそ無表情だが、ゾッとするほど冷たい視線を聖女リーサに向けている。
「男から貰ったとか言ってましたけど、どうせ誰かから奪って呪いを掛けたに決まってるわ! そうよ。そうに決まってる。そうじゃなきゃおかしいじゃない……」
聖女リーサの声は小さくなり、ぶつぶつと何かを呟き始める。
あれ? こいつ、大丈夫か? もしかして妄想で頭がおかしくなってるんじゃ……?
「聞き捨てならないわね。これは貰ったものよ。お前、前にも似たようなことを言っていたわね」
「な、何よ! 事実でしょ! 大体なんであんたがここにいるのよ! おかしいじゃない! あんたは悪役令嬢でラスボスのはずでしょ! それがどうして主人公側にいるのよ!」
「お前は何を言っているのかしら?」
ティティはそう言って小さくため息をつくと、ちらりと王太子殿下のほうに視線を送る。
「……そうだな。猊下、聖女リーサは体調が優れないようだ。今は休んだほうが良いのではないか?」
「ですが……」
法王猊下は困ったような表情で王太子殿下とティティ、そして聖女リーサの間で視線を泳がせている。
「あの」
埒が明かなそうなので、俺はあえて空気を読まずに割って入る。
「なんだ? レクス」
「ちょっとあの扉、触ってみてもいいですか?」
すると教会側の人たちと第二王子、そして聖女リーサは冷たい視線を向けてきた。
「何か考えがあるのだな? 猊下、どうだろう?」
「え、ええ。構いませんよ」
「ありがとうございます」
俺は扉にぺたりと手を置いた。すると中に魔力が吸い取られていくような感覚がある。
うん。やっぱりこれはあの塔と同じ仕組みだ。
「キアーラさん」
「何? リーダー……じゃなかった。レクス卿」
「ここに手を置いて、光属性の魔力を思い切り注ぎ込んでみてください。多分開くと思うんで」
「え? 鍵がいるんでしょう?」
「これ、魔の森の塔の入口と同じ仕組みだと思うんです。ただ、必要な魔力が桁違いなのでブーストするアクセサリが必要になるっていう話かな、と」
「あ! そういうこと!」
キアーラさんは納得した様子で扉に手を当て、精神を集中した。すると大聖女の耳飾りと大聖女の首飾りが淡い光を放ち、続いて扉が目を開けていられないほどの眩い光を放つ。
ゴゴゴゴゴゴゴ。
重たい音と共に扉は開かれた。教会の人たちは目を見開いているが、聖女リーサだけはまるでこの世の終わりでも来たかのような表情を浮かべている。
「は? 嘘? なんで……?」
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