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第89話 臨時パーティー結成
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王太子殿下の訓示のあと、俺はすぐに契約書にサインし、ギルドが用意したヴァリエーゼへと向かう馬車に乗り込んだ。
王太子殿下の親征だけあって契約条件はかなり良く、Cランクの日当は一律15リレ、獲物についても倒した冒険者のものとなるというものだった。宿についても市内のホテルのシングルルームが無償提供され、食事や水などは前線においても無償で提供されるとのことだ。
宿についてはあまり使わない気もするが、食事と水の心配をしないでいいというのはかなりありがたい。
そしてヴァリエーゼに到着した俺たちはそのままギルドに向かい、すぐに会議室で説明を受けることとなった。
「俺がヴァリエーゼ支部長のベリザリオ・ディ・アンテララだ。よく来てくれたな」
支部長は三十代の中ごろだろうか? すらっとして筋肉質な体型をしているので、きちんと鍛えているのだろう。
「今、ヴァリエーゼは存亡の危機に瀕している。事の発端は北の森でモンスターが急増したことだ。急増したのは三か月前で、あっという間に北の森はモンスターの巣窟となった。それからもモンスターの増加は留まることを知らず、今となっては東と西の森ももうダメだ。残っているのは南だけで、道もお前たちが通ってきた南の街道だけしか残っていねぇ」
支部長は壁に貼り出した大きな地図を棒で示しながら説明をしてくれる。
「特に北の森から出てくるモンスターはもう抑えるので精一杯だ。隠しても仕方ねぇから先日言っとくが、これ以上数が増えたらもう持たねぇ。それぐらいの状況だ」
「騎士団は出ないんですかい?」
冒険者の一人が質問した。
「いい質問だ。答えは、もうすでに出ている。南の街道が使えてるのは騎士団のおかげだ。東の森でも騎士団がなんとか侵入を押し留めている」
その答えに会議室の雰囲気が一気に暗くなった。
「じゃあ、俺らは西か北ですかい?」
「そうだ。特に北には人数を多く割り当てる予定だ」
「ジリ貧なんじゃないですかい?」
「いや、待てば勝機がある。王太子殿下が銀狼騎士団を動かしてくださることになっている」
すると途端に会議室の雰囲気が明るくなる。
「どんくらいですかい?」
「あと十日ほどだ。それまで持たせるんだ」
それから俺たちは追加の説明を受け、その後臨時のパーティーを組むことになった。
パーティーというのは昔クレオパトラさんに教えてもらったが、最大四人の冒険者で作るチームだ。
さすがにこの状況でソロの冒険者に勝手に動き回られると迷惑だろうし、冒険者ギルドとしても慣れた形式なので管理しやすいのだろう。
さて、メンバーはギルドが割り振ってくれたのだが、俺のパーティーは俺を含めて剣士が三人で、女性の弓使いが一人という構成だ。
ギルドの職員によって集められた俺たちは早速自己紹介を始める。
「俺はリエト。Cランクの剣士だ」
リエトさんは茶色の髪を短くまとめている。長身で年齢は三十そこそこといったところか。
「俺はウーゴだ。Cランクの剣士だ。よろしくな!」
そう言ってウーゴさんは女性の弓士に向かってパチンとウインクをした。どうにもチャラそうなこの男は黒いウェーブの髪を後ろで縛ってまとめている。
「私はキアーラ、Cランクの弓使いです。よろしくお願いします」
キアーラさんは青い髪をショートボブに切りそろえた女性で、口調といい雰囲気といい、とても真面目そうな印象の女性だ。体型はスラッとしていて俺よりも背が高いので、女性にしてはかなり高身長だ。そして年齢もかなり若そうだが、俺よりは年上だと思う。
「俺はレクス、Cランクの剣士です。よろしくお願いします」
するとリエトさんが質問をしてくる。
「質問いいか?」
「はい、なんですか?」
「お前、いくつだ? かなり若いだろ」
「え? ああ、はい。今月、十四歳になりました」
するとリエトさんはなぜか不機嫌そうに眉をピクリと動かした。するとキアーラさんが会話に入ってくる。
「そうなんだ。私は五月に十六歳になったばっかりよ。レクス、年も近いことだしよろしくね」
「はい。よろしくお願いします。なんだかお姉さんができたみたいですね」
「本当? 嬉しいわ。じゃあ、何かあったら頼ってもいいわよ」
「ありがとうございます」
そんな会話をしていると、ウーゴさんが割り込んでくる。
「おーい。おじさんたちも混ぜてくれよ」
たしかに二人で話すのも良くないと思い、二人に年齢の話題を振ってみる。
「あ、はい。ウーゴさん、リエトさん、よろしくお願いします。お二人はおいくつなんですか?」
「俺? 俺いくつに見える?」
ウーゴさんは俺が質問したのにキアーラさんに尋ねた。キアーラさんの表情はやや引きつっているが、やはり真面目な性格なのだろう。思ってもいないであろう年齢を答える。
「そ、そうですね。二十歳、よりは上ですよね?」
「じゃあ俺、二十歳でいいや!」
どう見てもお世辞なのだが、ウーゴさんは大げさに喜んだ。
「じゃ、キアーラちゃん。年も近いしよろしくね」
ウーゴさんはそう言って手を差し出した。
「え? あ、はい」
するとキアーラさんは明らかに嫌そうな顔をし、ウーゴさんの手をちょんと握るとすぐに引っ込めた。
これ以上はセクハラだと思い、俺はリエトさんに話を振る。
「あの、リエトさんはおいくつですか?」
「俺か? 俺は三十二歳だ。お前らはかなり年下だから、俺がリーダーをやるぞ。いいな?」
「はい」
「お願いします」
俺とキアーラさんは素直に了承したが、ウーゴさんはしまったという表情をしている。
……この人、大丈夫なのか?
================
次回更新は通常どおり、2024/02/13 (火) 18:00 を予定しております。
王太子殿下の親征だけあって契約条件はかなり良く、Cランクの日当は一律15リレ、獲物についても倒した冒険者のものとなるというものだった。宿についても市内のホテルのシングルルームが無償提供され、食事や水などは前線においても無償で提供されるとのことだ。
宿についてはあまり使わない気もするが、食事と水の心配をしないでいいというのはかなりありがたい。
そしてヴァリエーゼに到着した俺たちはそのままギルドに向かい、すぐに会議室で説明を受けることとなった。
「俺がヴァリエーゼ支部長のベリザリオ・ディ・アンテララだ。よく来てくれたな」
支部長は三十代の中ごろだろうか? すらっとして筋肉質な体型をしているので、きちんと鍛えているのだろう。
「今、ヴァリエーゼは存亡の危機に瀕している。事の発端は北の森でモンスターが急増したことだ。急増したのは三か月前で、あっという間に北の森はモンスターの巣窟となった。それからもモンスターの増加は留まることを知らず、今となっては東と西の森ももうダメだ。残っているのは南だけで、道もお前たちが通ってきた南の街道だけしか残っていねぇ」
支部長は壁に貼り出した大きな地図を棒で示しながら説明をしてくれる。
「特に北の森から出てくるモンスターはもう抑えるので精一杯だ。隠しても仕方ねぇから先日言っとくが、これ以上数が増えたらもう持たねぇ。それぐらいの状況だ」
「騎士団は出ないんですかい?」
冒険者の一人が質問した。
「いい質問だ。答えは、もうすでに出ている。南の街道が使えてるのは騎士団のおかげだ。東の森でも騎士団がなんとか侵入を押し留めている」
その答えに会議室の雰囲気が一気に暗くなった。
「じゃあ、俺らは西か北ですかい?」
「そうだ。特に北には人数を多く割り当てる予定だ」
「ジリ貧なんじゃないですかい?」
「いや、待てば勝機がある。王太子殿下が銀狼騎士団を動かしてくださることになっている」
すると途端に会議室の雰囲気が明るくなる。
「どんくらいですかい?」
「あと十日ほどだ。それまで持たせるんだ」
それから俺たちは追加の説明を受け、その後臨時のパーティーを組むことになった。
パーティーというのは昔クレオパトラさんに教えてもらったが、最大四人の冒険者で作るチームだ。
さすがにこの状況でソロの冒険者に勝手に動き回られると迷惑だろうし、冒険者ギルドとしても慣れた形式なので管理しやすいのだろう。
さて、メンバーはギルドが割り振ってくれたのだが、俺のパーティーは俺を含めて剣士が三人で、女性の弓使いが一人という構成だ。
ギルドの職員によって集められた俺たちは早速自己紹介を始める。
「俺はリエト。Cランクの剣士だ」
リエトさんは茶色の髪を短くまとめている。長身で年齢は三十そこそこといったところか。
「俺はウーゴだ。Cランクの剣士だ。よろしくな!」
そう言ってウーゴさんは女性の弓士に向かってパチンとウインクをした。どうにもチャラそうなこの男は黒いウェーブの髪を後ろで縛ってまとめている。
「私はキアーラ、Cランクの弓使いです。よろしくお願いします」
キアーラさんは青い髪をショートボブに切りそろえた女性で、口調といい雰囲気といい、とても真面目そうな印象の女性だ。体型はスラッとしていて俺よりも背が高いので、女性にしてはかなり高身長だ。そして年齢もかなり若そうだが、俺よりは年上だと思う。
「俺はレクス、Cランクの剣士です。よろしくお願いします」
するとリエトさんが質問をしてくる。
「質問いいか?」
「はい、なんですか?」
「お前、いくつだ? かなり若いだろ」
「え? ああ、はい。今月、十四歳になりました」
するとリエトさんはなぜか不機嫌そうに眉をピクリと動かした。するとキアーラさんが会話に入ってくる。
「そうなんだ。私は五月に十六歳になったばっかりよ。レクス、年も近いことだしよろしくね」
「はい。よろしくお願いします。なんだかお姉さんができたみたいですね」
「本当? 嬉しいわ。じゃあ、何かあったら頼ってもいいわよ」
「ありがとうございます」
そんな会話をしていると、ウーゴさんが割り込んでくる。
「おーい。おじさんたちも混ぜてくれよ」
たしかに二人で話すのも良くないと思い、二人に年齢の話題を振ってみる。
「あ、はい。ウーゴさん、リエトさん、よろしくお願いします。お二人はおいくつなんですか?」
「俺? 俺いくつに見える?」
ウーゴさんは俺が質問したのにキアーラさんに尋ねた。キアーラさんの表情はやや引きつっているが、やはり真面目な性格なのだろう。思ってもいないであろう年齢を答える。
「そ、そうですね。二十歳、よりは上ですよね?」
「じゃあ俺、二十歳でいいや!」
どう見てもお世辞なのだが、ウーゴさんは大げさに喜んだ。
「じゃ、キアーラちゃん。年も近いしよろしくね」
ウーゴさんはそう言って手を差し出した。
「え? あ、はい」
するとキアーラさんは明らかに嫌そうな顔をし、ウーゴさんの手をちょんと握るとすぐに引っ込めた。
これ以上はセクハラだと思い、俺はリエトさんに話を振る。
「あの、リエトさんはおいくつですか?」
「俺か? 俺は三十二歳だ。お前らはかなり年下だから、俺がリーダーをやるぞ。いいな?」
「はい」
「お願いします」
俺とキアーラさんは素直に了承したが、ウーゴさんはしまったという表情をしている。
……この人、大丈夫なのか?
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次回更新は通常どおり、2024/02/13 (火) 18:00 を予定しております。
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