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第四章
第四章第104話 リリアの行方と王の決断
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「次だ。リリア嬢の行方についてはどうなっている?」
「はっ! 魔法学園からの誘拐に使われた教会の地下へと通じる道ですが、さらに分岐があることが判明しております」
「つまりそこから外に脱出したと?」
「可能性はございます。現在騎士たちで地下道の探索を行っておりますが、あちこちで崩落が起きており、難航しております」
「そうか。門のほうはどうなっている?」
「現在は警備隊だけでなく騎士を応援に回し、身分にかかわらずすべての積荷を確認しております」
「ふむ。何も見つかっていないのか?」
「はっ!」
「そうか。何としても探し出せ! 決してトレスカから出させてはならん!」
「ははっ!」
男は力強く返事をした。
「他に報告は?」
「以上となります!」
「そうか。では下がるがいい」
「はっ! 失礼します!」
男たちは依頼書をマレスティカ公爵から回収し、退出していく。
「さて、続いてオーデルラーヴァの処分についてだ。さすがにここまでされては何もしないというわけにはいかん」
すると一人の小太りで神経質そうな男がおずおずと口を開く。
「陛下。発言をお許しいただけますでしょうか?」
「カンテミール伯爵か。許す」
「もしや開戦をお考えで?」
「考えるも何も、連中はフドネラに作った砦を占領しているのだ。すでに戦争状態であろう?」
「それはそうですが、あの砦はそもそも最初からその予定だったではありませんか」
「うむ。だが依頼書もある。向こうもそのつもりで行動したのだろう?」
「それは……」
「他に意見のあるものは?」
国王は言葉に詰まったカンテミール伯爵に興味を無くしたようで、室内をぐるりと見回した。すると一人の白髪の老人が手を挙げる。
「アントネスク侯爵、どうした?」
「はっ。恐れながら、現時点での開戦には反対いたします」
「なぜだ? オーデルラーヴァごとき、攻城戦になったとしても半年で終わるだろう」
「はい。陛下の仰るとおりです。ですがその前にベルーシ、カルリア、ハトラに根回しをしておくべきです。元来オーデルラーヴァは交通の要衝におけるトラブルを避けるための中立の地です。我々だけで手を出せば各国の反発を招くことは間違いありません。形だけでも各国に援軍を要請しておくべきです」
「ふむ。一理あるな」
「ではマレスティカ公爵、どう思う?」
「はい。私も今すぐに開戦すべきではないと考えます」
「理由は? アントネスク侯爵と同じか?」
「それもございますが、もう一点ございます」
「ほう。述べて見よ」
「内乱の可能性です。陛下はルクシアを邪教と見なし、厳しい処罰を下すとお決めになられました。ですからそれに反発し、国内のルクシア教徒たちが反乱を起こす可能性があります。少ないとはいえ、甘く見ては足をすくわれるでしょう。騎士たちを動かす前に、まずは国内の反乱分子を始末すべきです」
「む、そうだな。公爵の言うとおりだ。そのようにしよう。宰相、各国への根回しをしておけしておけ」
「はっ!」
「諸侯らはそれぞれの領地で邪教徒を取り締まり、治安対策に力を入れるように」
「「「ははっ!」」」
◆◇◆
それからしばらく経ったある日の夜、レオシュの寝室に音もなく、黒ずくめの男が突然現れた。
「レオシュ殿」
「ひっ!?」
レオシュは思わず悲鳴を上げ、大きく飛び退った。その拍子にレオシュの着ていたナイトガウンがはだけ、粗末な下腹部が露出してしまう。
「うわっ!」
レオシュは慌てて前を閉じたが、男は表情一つ変えずに淡々と話し始める。
「伝言だ。マルダキアの聖女リリア様を保護した。我々聖導隊は聖女リリア様を相応しい場所へお連れする。貴殿は引き続き、オーデルラーヴァの聖女ローザ様の保護に邁進するように」
「なんだと!? なんでローザを連れてきていない! ハプルッセンの最新のゴーレムを使ったんたんだろ!?」
レオシュは顔を真っ赤にして抗議した。だがその拍子に再びナイトガウンがはだけてしまい、またしても慌てて前を閉じる。
「ゴーレムは倒れた。貴殿の説明を信じた結果がこれだ。我々はもう貴殿には付き合いきれない」
「はぁ!? 依頼はどうした! 金を払ったんだぞ!」
「金? なんの話だ?」
「は? おいおい。俺は国庫の一割を――」
「それは貴殿が信仰の証として神へ差し出したのだろう?」
「だ、だが金は払ったんだ! その分の働きをするのが当然だろう!」
激しく抗議するレオシュの目を、男は冷たい目でじっと見ている。
「な、なんだ! 金を受け取っておきながら!」
「貴殿は我ら聖導隊を傭兵か何かと勘違いしているのではないか?」
「は?」
「我ら聖導隊は聖ルクシア教会のためにのみ動く。我らは貴殿の無茶な作戦にこれ以上は付き合いきれないと判断したということだ」
「な、な、な……それは……お、お前たちが俺の作戦を実行できないのが――」
「なるほど。つまり貴殿は、無能な我々が悪いと言いたいのだな?」
「う……」
「無能な我々では貴殿の高度な要求には応えられない。貴殿は有能な者を使いたい。ならばこれっきりでいいちょうどいいのではないか?」
「え?」
レオシュは虚を突かれたのか、まるで酸欠になった魚のように口をパクパクと動かしている。
「そもそも、貴殿はあの赤焔の戦乙女よりも優秀な騎士なのだろう?」
男はそう言うと、まるで人形のように部屋の隅に佇んでいるオフェリアに視線を向けた。相変わらずその瞳に生気はない。
「あれほどの駒をああして無駄にできるほど余裕なのだろう? ならば自ら動けばいいだけではないか。簡単な話だ」
「ぐ……」
「そもそも、最初から我々の協力など不要だったということだろうよ。では失礼する」
「ま、待て!」
レオシュは慌てて呼び止める。だが次の瞬間、その男の姿はもうそこにはなかった。
「クソッ! クソクソクソクソ!」
レオシュは一人で怒鳴り散らしながら地団太を踏む。その拍子にガウンがはだけてしまうが気にする様子もない。
ひとしきり怒り狂ったところで突然ニヤリと下卑た笑みを浮かべた。
「おい! オフェリア! 来い!」
「はい」
するとメイドの格好をしたオフェリアが抑揚のない声で返事をし、しずしずと近づいてきた。レオシュはそんなオフェリアの髪を乱暴に掴み、ベッドのほうへと無理やり引っ張って行くのだった。
================
次回更新は通常どおり、2024/11/30 (土) 20:00 を予定しております。
「はっ! 魔法学園からの誘拐に使われた教会の地下へと通じる道ですが、さらに分岐があることが判明しております」
「つまりそこから外に脱出したと?」
「可能性はございます。現在騎士たちで地下道の探索を行っておりますが、あちこちで崩落が起きており、難航しております」
「そうか。門のほうはどうなっている?」
「現在は警備隊だけでなく騎士を応援に回し、身分にかかわらずすべての積荷を確認しております」
「ふむ。何も見つかっていないのか?」
「はっ!」
「そうか。何としても探し出せ! 決してトレスカから出させてはならん!」
「ははっ!」
男は力強く返事をした。
「他に報告は?」
「以上となります!」
「そうか。では下がるがいい」
「はっ! 失礼します!」
男たちは依頼書をマレスティカ公爵から回収し、退出していく。
「さて、続いてオーデルラーヴァの処分についてだ。さすがにここまでされては何もしないというわけにはいかん」
すると一人の小太りで神経質そうな男がおずおずと口を開く。
「陛下。発言をお許しいただけますでしょうか?」
「カンテミール伯爵か。許す」
「もしや開戦をお考えで?」
「考えるも何も、連中はフドネラに作った砦を占領しているのだ。すでに戦争状態であろう?」
「それはそうですが、あの砦はそもそも最初からその予定だったではありませんか」
「うむ。だが依頼書もある。向こうもそのつもりで行動したのだろう?」
「それは……」
「他に意見のあるものは?」
国王は言葉に詰まったカンテミール伯爵に興味を無くしたようで、室内をぐるりと見回した。すると一人の白髪の老人が手を挙げる。
「アントネスク侯爵、どうした?」
「はっ。恐れながら、現時点での開戦には反対いたします」
「なぜだ? オーデルラーヴァごとき、攻城戦になったとしても半年で終わるだろう」
「はい。陛下の仰るとおりです。ですがその前にベルーシ、カルリア、ハトラに根回しをしておくべきです。元来オーデルラーヴァは交通の要衝におけるトラブルを避けるための中立の地です。我々だけで手を出せば各国の反発を招くことは間違いありません。形だけでも各国に援軍を要請しておくべきです」
「ふむ。一理あるな」
「ではマレスティカ公爵、どう思う?」
「はい。私も今すぐに開戦すべきではないと考えます」
「理由は? アントネスク侯爵と同じか?」
「それもございますが、もう一点ございます」
「ほう。述べて見よ」
「内乱の可能性です。陛下はルクシアを邪教と見なし、厳しい処罰を下すとお決めになられました。ですからそれに反発し、国内のルクシア教徒たちが反乱を起こす可能性があります。少ないとはいえ、甘く見ては足をすくわれるでしょう。騎士たちを動かす前に、まずは国内の反乱分子を始末すべきです」
「む、そうだな。公爵の言うとおりだ。そのようにしよう。宰相、各国への根回しをしておけしておけ」
「はっ!」
「諸侯らはそれぞれの領地で邪教徒を取り締まり、治安対策に力を入れるように」
「「「ははっ!」」」
◆◇◆
それからしばらく経ったある日の夜、レオシュの寝室に音もなく、黒ずくめの男が突然現れた。
「レオシュ殿」
「ひっ!?」
レオシュは思わず悲鳴を上げ、大きく飛び退った。その拍子にレオシュの着ていたナイトガウンがはだけ、粗末な下腹部が露出してしまう。
「うわっ!」
レオシュは慌てて前を閉じたが、男は表情一つ変えずに淡々と話し始める。
「伝言だ。マルダキアの聖女リリア様を保護した。我々聖導隊は聖女リリア様を相応しい場所へお連れする。貴殿は引き続き、オーデルラーヴァの聖女ローザ様の保護に邁進するように」
「なんだと!? なんでローザを連れてきていない! ハプルッセンの最新のゴーレムを使ったんたんだろ!?」
レオシュは顔を真っ赤にして抗議した。だがその拍子に再びナイトガウンがはだけてしまい、またしても慌てて前を閉じる。
「ゴーレムは倒れた。貴殿の説明を信じた結果がこれだ。我々はもう貴殿には付き合いきれない」
「はぁ!? 依頼はどうした! 金を払ったんだぞ!」
「金? なんの話だ?」
「は? おいおい。俺は国庫の一割を――」
「それは貴殿が信仰の証として神へ差し出したのだろう?」
「だ、だが金は払ったんだ! その分の働きをするのが当然だろう!」
激しく抗議するレオシュの目を、男は冷たい目でじっと見ている。
「な、なんだ! 金を受け取っておきながら!」
「貴殿は我ら聖導隊を傭兵か何かと勘違いしているのではないか?」
「は?」
「我ら聖導隊は聖ルクシア教会のためにのみ動く。我らは貴殿の無茶な作戦にこれ以上は付き合いきれないと判断したということだ」
「な、な、な……それは……お、お前たちが俺の作戦を実行できないのが――」
「なるほど。つまり貴殿は、無能な我々が悪いと言いたいのだな?」
「う……」
「無能な我々では貴殿の高度な要求には応えられない。貴殿は有能な者を使いたい。ならばこれっきりでいいちょうどいいのではないか?」
「え?」
レオシュは虚を突かれたのか、まるで酸欠になった魚のように口をパクパクと動かしている。
「そもそも、貴殿はあの赤焔の戦乙女よりも優秀な騎士なのだろう?」
男はそう言うと、まるで人形のように部屋の隅に佇んでいるオフェリアに視線を向けた。相変わらずその瞳に生気はない。
「あれほどの駒をああして無駄にできるほど余裕なのだろう? ならば自ら動けばいいだけではないか。簡単な話だ」
「ぐ……」
「そもそも、最初から我々の協力など不要だったということだろうよ。では失礼する」
「ま、待て!」
レオシュは慌てて呼び止める。だが次の瞬間、その男の姿はもうそこにはなかった。
「クソッ! クソクソクソクソ!」
レオシュは一人で怒鳴り散らしながら地団太を踏む。その拍子にガウンがはだけてしまうが気にする様子もない。
ひとしきり怒り狂ったところで突然ニヤリと下卑た笑みを浮かべた。
「おい! オフェリア! 来い!」
「はい」
するとメイドの格好をしたオフェリアが抑揚のない声で返事をし、しずしずと近づいてきた。レオシュはそんなオフェリアの髪を乱暴に掴み、ベッドのほうへと無理やり引っ張って行くのだった。
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