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第四章
第四章第77話 ランスカ男爵の受難(前編)
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2024/07/23 誤字を修正しました
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ローザとすれ違った謎の武装集団は、その日の夕方にパドゥレ・ランスカへ到着した。
「お、おい! あれは!」
「ゴブリンの死体だ!」
「門も破られているぞ!」
「襲撃か!?」
「女を守れ! ゴブリンどもが寄ってくるぞ!」
リーダーらしき男の指示を受け、彼らはすぐに円陣を組んで女性たちを守るような態勢を取った。だがしばらく待っていてもゴブリンが襲ってくるような気配はない。
「……よし。偵察部隊を出すぞ」
「俺が行きます」
「俺も」
「自分も行くっす」
「よし、いいだろう。行け」
三人ほどの男が手を挙げ、リーダーらしき男がそれを許可すると男たちはすぐに村の中へと入っていった。
村に入った彼らの前には荒らされた畑が広がっており、さらにゴブリンと食い殺されたであろう家畜の死体があちこちに転がっていた。
そんな惨状に彼らは顔をしかめつつ、慎重に村内を進んでいく。すると一番若い男が隣の男に話し掛けた。
「ゴブリンが来ると、こんなんなるんすね」
「ああ。そうだな。ゴブリンが来ればこうなる。食料は根こそぎ食われ、女は苗床だ」
「きっとそのお嬢様も犠牲になってるんだろうな」
「……そのお嬢様って、たしか公爵家のご令嬢なんすよね?」
「ああ。可哀想になぁ。何不自由なく育てらただろうに、こんなところでゴブリンにやられるなんてなぁ……」
そう言って彼は深いため息をついた。そのことで一気に空気が重くなり、若い男は繕うように早口で話し始める。
「でも、まだどっかに隠れてるかもしれないじゃないっすか。探してみましょうよ」
「無駄だろう。ゴブリンは女を匂いで探していると言われてるからな。隠れていたとしても……」
「今ごろは巣穴に連れていかれてるだろうな。もし生きていて、助けられたとしても、もう公爵令嬢としては終わりだろうよ。なら、いっそここで死んだほうがマシかもしれないな」
「そんな……!」
「おい! 大声を出すな!」
「っ! す、すんません」
「どっからゴブリンどもが来るか分からねぇんだ。気を引き締めろ」
「はい」
そこで話を打ち切ると、彼らはゆっくりと中央広場のほうへと向かって歩きだした。ゴブリンの死体の数は中央広場に近づけば近づくほど増えていき、男たちの表情はどんどん曇っていく。
「お、おい。なんだ? このゴブリンの死体の数は。足の踏み場もねぇぞ」
「それに、ずたずたに引き裂かれていやがる。一体どんな得物で攻撃すればこんな死体になるんだ?」
「うぇぇ。自分、ちょっと気持ち悪くなってきたっす……え?」
若い男がそう言いながらも、建物の角で死角となっている場所を確認しようと顔を出す。だがすぐに彼は顔をひっこめ、二人を呼ぼうと手招きをする。
「ん? どうした」
だが若い男は必死に口を抑えるジェスチャーをしている。その様子にただならぬものを感じ取ったのか、二人は神妙な面持ちで足音を立てないようにゆっくりと若い男に近づいた。
二人は何があったのか確認しようと、若い男と同じように建物から路地へとそっと顔を出した。
「「っ!?」」
二人も思わず息を呑み、慌てて顔を引っ込めた。
なぜならその路地の先には中央広場があり、そこには巨大な白い毛の塊がもぞもぞと動いていたからだ。
二人の様子を見た若い男が囁くような声で二人に尋ねる。
「なんなんすか? あれ?」
「あの大きさの白いクマの魔物だと、ギガントスノーベアくらいしか思いつかねぇな」
「……なんすか? それ?」
「ちょうどあんな見た目で、あれくらいの図体の氷を操る魔物だ。パワー、スピード、魔術、すべてを兼ね備えていて、森の王と称されることもある」
「じゃあ、もしかしてあのゴブリンどもの死体は……」
「あいつの魔術かもしれねぇな」
「マジっすか?」
「ああ。絶対に戦おうなんて思うなよ? どう逆立ちしても勝てる相手じゃねぇ」
「は、はい」
「ちゃんと姿を確認したら撤退だ。ギガントスノーベアも満腹ならそうそう襲ってきたりはしねぇはずだからな」
「わ、わかりました」
こうして三人は音を立てないように移動を開始するのだった。
◆◇◆
「どうだった?」
「ダメです。パドゥレ・ランスカは壊滅したと考えるべきです。生存者がいる可能性はほぼありません。というのも――」
偵察から帰ってきた三人のうちの一人が、リーダーらしき男に村の中の様子を説明した。
「ゴブリンの死体が数千に、ギガントスノーベアまでいる? そんなことを信じろと言うのか?」
「俺だって信じたくはないですが、そうだったので。なんなら隊長が見てきてください。俺らが見てきた限り、動いてるのはギガントスノーベアだけです」
「……そうだな。俺も確認に行こう。お前と、あとお前が一緒に来い」
「はっ」
こうして隊長も村の中の偵察に向かうのだった。
◆◇◆
ローザがクリステア子爵との話合いを終えたころ、ランスカ男爵邸の執務室にパドゥレ・ランスカから戻ってきた部隊の隊長の男が大慌てで駆け込んできた。
「男爵閣下! 大変です!」
「どうした! 騒々しい」
「パドゥレ・ランスカが! パドゥレ・ランスカが壊滅しました!」
「はぁっ!? 壊滅とはどういうことだ!」
ランスカ男爵は大声を上げながら思わず立ち上がった。
「ギガントスノーベアがパドゥレ・ランスカの村内に、しかも中央広場に居座っておりました」
「ギガントスノーベアだと!? それは本当か!?」
「はい。この目で確認して参りました。私の他に五名の騎士たちがそれを確認しております」
「……それで、どうなっていたのだ?」
「はっ! ギガントスノーベアはゴブリンの死体を喰らっておりました」
「何? どういうことだ?」
「はい。どうやらギガントスノーベアの前に大量のゴブリンによる攻撃を受けたようで、門の前と村の中央付近に大量のゴブリンの死体が散乱しておりました」
「……なるほど。つまり門を第一防衛ラインに設定し、その間に頑丈なディミトリエの家に住民全員を避難させた。そして門が破られたら家の前の中央広場を最終防衛ラインとし、最後の抵抗をしたということだな。防衛のやり方としては妥当なところだ」
「はい。おそらくは……」
ランスカ男爵は神妙な面持ちとなったが、すぐにハッとして大声で隊長の男を詰め寄る。
「そうだ! マレスティカ公爵家のご令嬢だ! ご令嬢はどうなった! きちんと保護したのだろうな!」
「それが……申し訳ございません」
「そんな……」
ランスカ男爵はがっくりとうなだれ、力なく着席した。
「申し訳ありません。我々がもう少し早く到着していれば……」
「いや、この時間に帰ってきたのだから、お前たちは最善を尽くしたのだろう。仕方がない。それより、他の者たちはどうした?」
「はい。メイドたちは私と一緒に戻りました。パドゥレ・ランスカには四名の騎士を残し、監視しております。可能性は低いですが、領主邸の内部に生存者がいる可能性はありますので……」
「残ったのか!? 相手はギガントスノーベアだぞ!」
「はい。ですがマレスティカ公爵令嬢の生死を確認せずに戻るわけには――」
「馬鹿者! さっさと呼び戻せ! ギガントスノーベアの居座る村に生存者などいるものか!」
「で、ですが、本当におびただしい量のゴブリンの死体がありまして、ギガントスノーベアも当面の間エサには困らない状況なのです」
「何? 大量とはどのぐらいだ? もしや、百匹レベルの襲撃だったのか?」
「いえ。間違いなく数千のレベルかと」
「なんだと!? そんな馬鹿なことがあるわけがないだろう! どうやってパドゥレ・ランスカの者たちだけで数千ものゴブリンを殺せるというのだ! ギガントスノーベアを見て気が動転していただけではないのか?」
「いえ! そんなはずはありません! 中央広場の周辺は路地も含めて文字どおり、足の踏み場もないほどにゴブリンの死体で埋めつくされていました」
「……それも遠目から見た故の見間違いではないか?」
「いえ、私が中央広場から二ブロックの距離まで近づき、この目で確認しました」
「二ブロック? まさかそこまでゴブリンの死体で埋めつくされていたのか?」
「はい。ですから、ギガントスノーベアがゴブリンの死体を食って満腹になっている間はある程度安全なはずです」
「……」
ランスカ男爵が険しい表情になり、顎に手を当ててじっと何かを考え始めた。すると扉がノックされ、外から女性の声が聞こえてくる。
「旦那様――」
「今は忙しい。後にしてくれ」
「あの、旦那様とお約束をしているとク――」
「後にしろと言ったのだ! 聞こえなかったのか! 一度帰ってもらえ!」
ランスカ男爵は苛立ちを隠せない様子でそう怒鳴った。
「かしこまりました。ではクリステア子爵にはそのようにお伝えしてまります」
「なんだとっ!?」
ランスカ男爵は大慌てで立ち上がると、執務室を飛び出す。
「待て! なぜ誰が来たのか言わんのだ! クリステア子爵にお帰り頂くわけにはいかん! 応接室だな?」
「は、はい」
「よし」
ランスカ男爵は廊下を走り、応接室へと急ぐのだった。
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次回更新は通常どおり、2024/05/25 (土) 20:00 を予定しております。
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ローザとすれ違った謎の武装集団は、その日の夕方にパドゥレ・ランスカへ到着した。
「お、おい! あれは!」
「ゴブリンの死体だ!」
「門も破られているぞ!」
「襲撃か!?」
「女を守れ! ゴブリンどもが寄ってくるぞ!」
リーダーらしき男の指示を受け、彼らはすぐに円陣を組んで女性たちを守るような態勢を取った。だがしばらく待っていてもゴブリンが襲ってくるような気配はない。
「……よし。偵察部隊を出すぞ」
「俺が行きます」
「俺も」
「自分も行くっす」
「よし、いいだろう。行け」
三人ほどの男が手を挙げ、リーダーらしき男がそれを許可すると男たちはすぐに村の中へと入っていった。
村に入った彼らの前には荒らされた畑が広がっており、さらにゴブリンと食い殺されたであろう家畜の死体があちこちに転がっていた。
そんな惨状に彼らは顔をしかめつつ、慎重に村内を進んでいく。すると一番若い男が隣の男に話し掛けた。
「ゴブリンが来ると、こんなんなるんすね」
「ああ。そうだな。ゴブリンが来ればこうなる。食料は根こそぎ食われ、女は苗床だ」
「きっとそのお嬢様も犠牲になってるんだろうな」
「……そのお嬢様って、たしか公爵家のご令嬢なんすよね?」
「ああ。可哀想になぁ。何不自由なく育てらただろうに、こんなところでゴブリンにやられるなんてなぁ……」
そう言って彼は深いため息をついた。そのことで一気に空気が重くなり、若い男は繕うように早口で話し始める。
「でも、まだどっかに隠れてるかもしれないじゃないっすか。探してみましょうよ」
「無駄だろう。ゴブリンは女を匂いで探していると言われてるからな。隠れていたとしても……」
「今ごろは巣穴に連れていかれてるだろうな。もし生きていて、助けられたとしても、もう公爵令嬢としては終わりだろうよ。なら、いっそここで死んだほうがマシかもしれないな」
「そんな……!」
「おい! 大声を出すな!」
「っ! す、すんません」
「どっからゴブリンどもが来るか分からねぇんだ。気を引き締めろ」
「はい」
そこで話を打ち切ると、彼らはゆっくりと中央広場のほうへと向かって歩きだした。ゴブリンの死体の数は中央広場に近づけば近づくほど増えていき、男たちの表情はどんどん曇っていく。
「お、おい。なんだ? このゴブリンの死体の数は。足の踏み場もねぇぞ」
「それに、ずたずたに引き裂かれていやがる。一体どんな得物で攻撃すればこんな死体になるんだ?」
「うぇぇ。自分、ちょっと気持ち悪くなってきたっす……え?」
若い男がそう言いながらも、建物の角で死角となっている場所を確認しようと顔を出す。だがすぐに彼は顔をひっこめ、二人を呼ぼうと手招きをする。
「ん? どうした」
だが若い男は必死に口を抑えるジェスチャーをしている。その様子にただならぬものを感じ取ったのか、二人は神妙な面持ちで足音を立てないようにゆっくりと若い男に近づいた。
二人は何があったのか確認しようと、若い男と同じように建物から路地へとそっと顔を出した。
「「っ!?」」
二人も思わず息を呑み、慌てて顔を引っ込めた。
なぜならその路地の先には中央広場があり、そこには巨大な白い毛の塊がもぞもぞと動いていたからだ。
二人の様子を見た若い男が囁くような声で二人に尋ねる。
「なんなんすか? あれ?」
「あの大きさの白いクマの魔物だと、ギガントスノーベアくらいしか思いつかねぇな」
「……なんすか? それ?」
「ちょうどあんな見た目で、あれくらいの図体の氷を操る魔物だ。パワー、スピード、魔術、すべてを兼ね備えていて、森の王と称されることもある」
「じゃあ、もしかしてあのゴブリンどもの死体は……」
「あいつの魔術かもしれねぇな」
「マジっすか?」
「ああ。絶対に戦おうなんて思うなよ? どう逆立ちしても勝てる相手じゃねぇ」
「は、はい」
「ちゃんと姿を確認したら撤退だ。ギガントスノーベアも満腹ならそうそう襲ってきたりはしねぇはずだからな」
「わ、わかりました」
こうして三人は音を立てないように移動を開始するのだった。
◆◇◆
「どうだった?」
「ダメです。パドゥレ・ランスカは壊滅したと考えるべきです。生存者がいる可能性はほぼありません。というのも――」
偵察から帰ってきた三人のうちの一人が、リーダーらしき男に村の中の様子を説明した。
「ゴブリンの死体が数千に、ギガントスノーベアまでいる? そんなことを信じろと言うのか?」
「俺だって信じたくはないですが、そうだったので。なんなら隊長が見てきてください。俺らが見てきた限り、動いてるのはギガントスノーベアだけです」
「……そうだな。俺も確認に行こう。お前と、あとお前が一緒に来い」
「はっ」
こうして隊長も村の中の偵察に向かうのだった。
◆◇◆
ローザがクリステア子爵との話合いを終えたころ、ランスカ男爵邸の執務室にパドゥレ・ランスカから戻ってきた部隊の隊長の男が大慌てで駆け込んできた。
「男爵閣下! 大変です!」
「どうした! 騒々しい」
「パドゥレ・ランスカが! パドゥレ・ランスカが壊滅しました!」
「はぁっ!? 壊滅とはどういうことだ!」
ランスカ男爵は大声を上げながら思わず立ち上がった。
「ギガントスノーベアがパドゥレ・ランスカの村内に、しかも中央広場に居座っておりました」
「ギガントスノーベアだと!? それは本当か!?」
「はい。この目で確認して参りました。私の他に五名の騎士たちがそれを確認しております」
「……それで、どうなっていたのだ?」
「はっ! ギガントスノーベアはゴブリンの死体を喰らっておりました」
「何? どういうことだ?」
「はい。どうやらギガントスノーベアの前に大量のゴブリンによる攻撃を受けたようで、門の前と村の中央付近に大量のゴブリンの死体が散乱しておりました」
「……なるほど。つまり門を第一防衛ラインに設定し、その間に頑丈なディミトリエの家に住民全員を避難させた。そして門が破られたら家の前の中央広場を最終防衛ラインとし、最後の抵抗をしたということだな。防衛のやり方としては妥当なところだ」
「はい。おそらくは……」
ランスカ男爵は神妙な面持ちとなったが、すぐにハッとして大声で隊長の男を詰め寄る。
「そうだ! マレスティカ公爵家のご令嬢だ! ご令嬢はどうなった! きちんと保護したのだろうな!」
「それが……申し訳ございません」
「そんな……」
ランスカ男爵はがっくりとうなだれ、力なく着席した。
「申し訳ありません。我々がもう少し早く到着していれば……」
「いや、この時間に帰ってきたのだから、お前たちは最善を尽くしたのだろう。仕方がない。それより、他の者たちはどうした?」
「はい。メイドたちは私と一緒に戻りました。パドゥレ・ランスカには四名の騎士を残し、監視しております。可能性は低いですが、領主邸の内部に生存者がいる可能性はありますので……」
「残ったのか!? 相手はギガントスノーベアだぞ!」
「はい。ですがマレスティカ公爵令嬢の生死を確認せずに戻るわけには――」
「馬鹿者! さっさと呼び戻せ! ギガントスノーベアの居座る村に生存者などいるものか!」
「で、ですが、本当におびただしい量のゴブリンの死体がありまして、ギガントスノーベアも当面の間エサには困らない状況なのです」
「何? 大量とはどのぐらいだ? もしや、百匹レベルの襲撃だったのか?」
「いえ。間違いなく数千のレベルかと」
「なんだと!? そんな馬鹿なことがあるわけがないだろう! どうやってパドゥレ・ランスカの者たちだけで数千ものゴブリンを殺せるというのだ! ギガントスノーベアを見て気が動転していただけではないのか?」
「いえ! そんなはずはありません! 中央広場の周辺は路地も含めて文字どおり、足の踏み場もないほどにゴブリンの死体で埋めつくされていました」
「……それも遠目から見た故の見間違いではないか?」
「いえ、私が中央広場から二ブロックの距離まで近づき、この目で確認しました」
「二ブロック? まさかそこまでゴブリンの死体で埋めつくされていたのか?」
「はい。ですから、ギガントスノーベアがゴブリンの死体を食って満腹になっている間はある程度安全なはずです」
「……」
ランスカ男爵が険しい表情になり、顎に手を当ててじっと何かを考え始めた。すると扉がノックされ、外から女性の声が聞こえてくる。
「旦那様――」
「今は忙しい。後にしてくれ」
「あの、旦那様とお約束をしているとク――」
「後にしろと言ったのだ! 聞こえなかったのか! 一度帰ってもらえ!」
ランスカ男爵は苛立ちを隠せない様子でそう怒鳴った。
「かしこまりました。ではクリステア子爵にはそのようにお伝えしてまります」
「なんだとっ!?」
ランスカ男爵は大慌てで立ち上がると、執務室を飛び出す。
「待て! なぜ誰が来たのか言わんのだ! クリステア子爵にお帰り頂くわけにはいかん! 応接室だな?」
「は、はい」
「よし」
ランスカ男爵は廊下を走り、応接室へと急ぐのだった。
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