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第四章
第四章第4話 領都にやってきました
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どうもこんにちは、ローザです。
えっとですね。すごいんです。馬車の外が見渡す限り真っ白なんです。王都も雪が積もって真っ白でしたけど、こっちのほうはもっとすごいです。
一面の銀世界ってこういうことなんですね。
ただ、あたしちょっと不思議に思ってたことがあるんです。雪って滑りますし、あるくと沈むじゃないですか。それなのにどうして馬車が通れるのかなって。
でもですね。疑問が解決しました。なんと馬車が通る部分がカチカチに凍っていたんです。
すごいですよね。
でも、ちょっと外で馬車を引いてくれているお馬さんが寒そうでかわいそうですけど……。
「お嬢様がた、そろそろ左手に領都クルージュが見えて参ります」
「え? 本当ですか?」
ラダさんに言われ、あたしたちはすぐに左の窓に寄って外の様子を確認します。
今はまだ木があって見えないですけど……あ! 開けてきました。
あれですね。遠くのほうにものすごく大きな町が見えました。
あたしたちはどうやら丘の上を走っていたみたいで、ちょっと見下ろすような感じです。
「大きな町ですね」
「はい。クルージュはマルダキア魔法王国第二の都市です。すでにご存じかも知れませんが、人口こそ王都トレスカには及ばないものの、魔道具の生産高は王国一です。お嬢様がたのお召しになっている制服もクルージュ製でございます」
そう答えてくれたラダさんはなんだかとても誇らしげです。
「そうだったんですね。すごい……」
そうこうしているうちに馬車は少しずつ進路を左に変えたのか、クルージュの町は見えなくなってしまいました。
そのまま馬車はゆっくりと下り、雪原を抜けてクルージュの町に到着しました。マレスティカ公爵家の馬車だったからか、一回停止しただけでそのまま町の中に入らせてくれました。
「わぁ、すごい……なんだか、トレスカとはちょっと雰囲気が違いますね。どの建物にすごく細かい彫刻がありますね」
「はい。クルージュは景観の保護にも力を入れておりまして、面している通りの幅に応じて建物の外観が満たすべき基準が定められています。特に、この通りのように馬車がすれ違える幅のある大通りには厳しい基準が設けられています。その基準を満たすためには、あのように精緻な彫刻を施さなければならないのです」
「そうなんですね」
「はい。こうすることで彫刻家は定期的な収入を得ることができ、優秀な人材の育成にも役立っています」
すごいです。彫刻家さんのお仕事のことまで考えていたなんて、思いつきもしませんでした。
立派な建物を馬車から眺めていると、なぜか道を歩いている人たちから手を振られました。
あれ? えっと……?
今の人、知り合いでしたっけ?
【鑑定】で誰だか分かればいいんですけど、どうせ人族の男性とか女性とかしか分からないので意味ないんですよね。
あ、また手を振られました。えっと、【鑑定】……。
────
種族:人族
性別:女性
────
ほら。やっぱりダメでした。【鑑定】のレベルも全然上がらないですし、どうなってるんでしょうね?
しばらくそんなことを考えながら馬車に揺られていると、立派なお屋敷に到着しました。
「お嬢様がた、到着いたしました」
「はい」
あたしたちはラダさんにエスコートしてもらい、馬車を降りました。
きれいに除雪されたお屋敷の前にはメイドさんや執事さんたちがずらりと並び、あたしたちを出迎えてくれます。
「「「お嬢様がた、ようこそお越しくださいました」」」
そう言って一斉に頭を下げました。
すごいですけど、こういうことをされるとなんだかそわそわした気分になります。
あたしはラダさんに、リリアちゃんはヴィーシャさんにエスコートされながら建物の中へと入ります。
すると階段の上にレジーナさんともう一人の男性がいて、あたしたちのほうに向かって降りてきました。
あたしたちは事前に習っていたとおり、カーテシーをします。
「よく来てくれたね。僕はマルセル・マレスティカだ。君たちは?」
「ローザと申します」
「リリアと申します」
「うん。話は聞いているよ。妹が仲良くしてもらっているみたいだね」
「そんな。あたしたちこそすごく良くしていただいて……」
「そうか。妹はしっかり者だけれど、たまに抜けているところもあるからね。よろしく頼むよ」
「は、はい」
えっと、レジーナさんが抜けているシーンなんて記憶にないですけど……。
「ちょっと、お兄さま!」
「ははは。それじゃあ、レジーナ。あとはよろしく頼んだよ」
「ええ」
マルセルさんはそういうと、足早に建物の奥へと消えていきました。
やっぱりお仕事でしょうか? だとしたらかなり忙しそうです。
「遠路はるばる、よく来てくれましたわね」
「はい。お招きいただきありがとうございます」
「もう、挨拶は良くてよ。さ、部屋に案内しますわ。ラダ、二人はわたくしが案内しますわ」
「かしこまりました。お嬢様がた、それではここで一旦失礼いたします」
ラダさんはそういうとあたしたちに向かって一礼し、すぐにヴィーシャさんがそれに続きます。
「はい。えっと、また……」
「はい」
ラダさんはふわりと微笑むと、ヴィーシャさんを連れてそのまま建物の奥へと消えていきました。
「さあ、こっちですわ」
「はい」
あたしたちはレジーナさんの案内で階段を上がりました。そしてそのまま二階の廊下を歩いていきます。
「あ、あの、ヴィーシャさんは……」
「ヴィクトリアは、我が公爵家の騎士見習いの体験ということで連れてきています。だから、今回は彼女にとって将来を左右しかねない大事な仕事ということになりますわね。ローザが彼女のことを友人だと思うなら、出来る限り騎士見習いとしての経験を積めるように配慮してあげるとよろしくてよ」
「あ……はい」
「もし職務を忘れて遊んでしまうようでは、騎士失格ですもの」
「そう、ですよね……」
「といっても、一緒に遊ぶ場面もあるはずですわ。そのときは楽しめばいいんですのよ」
「はい」
そんな会話をしていると、レジーナさんが扉の前で立ち止まりました。
「さあ、着きましたわ。ここがローザの部屋で、隣のそちらがリリアの部屋ですわ。中のものは好きに使ってよろしくてよ」
「ありがとうございます」
「あとで兄の仕事が一段落したら侍女を迎えにやりますわ。義姉も二人に会うのを楽しみにしていますのよ」
「は、はい」
あ、やっぱりお仕事だったんですね。領主様って大変そうです。
それに義姉ってことは、そのうちあたしの義姉にもなる人ってことですよね。
なんだかちょっと緊張してきましたけど、ちょっと楽しみです。
えっとですね。すごいんです。馬車の外が見渡す限り真っ白なんです。王都も雪が積もって真っ白でしたけど、こっちのほうはもっとすごいです。
一面の銀世界ってこういうことなんですね。
ただ、あたしちょっと不思議に思ってたことがあるんです。雪って滑りますし、あるくと沈むじゃないですか。それなのにどうして馬車が通れるのかなって。
でもですね。疑問が解決しました。なんと馬車が通る部分がカチカチに凍っていたんです。
すごいですよね。
でも、ちょっと外で馬車を引いてくれているお馬さんが寒そうでかわいそうですけど……。
「お嬢様がた、そろそろ左手に領都クルージュが見えて参ります」
「え? 本当ですか?」
ラダさんに言われ、あたしたちはすぐに左の窓に寄って外の様子を確認します。
今はまだ木があって見えないですけど……あ! 開けてきました。
あれですね。遠くのほうにものすごく大きな町が見えました。
あたしたちはどうやら丘の上を走っていたみたいで、ちょっと見下ろすような感じです。
「大きな町ですね」
「はい。クルージュはマルダキア魔法王国第二の都市です。すでにご存じかも知れませんが、人口こそ王都トレスカには及ばないものの、魔道具の生産高は王国一です。お嬢様がたのお召しになっている制服もクルージュ製でございます」
そう答えてくれたラダさんはなんだかとても誇らしげです。
「そうだったんですね。すごい……」
そうこうしているうちに馬車は少しずつ進路を左に変えたのか、クルージュの町は見えなくなってしまいました。
そのまま馬車はゆっくりと下り、雪原を抜けてクルージュの町に到着しました。マレスティカ公爵家の馬車だったからか、一回停止しただけでそのまま町の中に入らせてくれました。
「わぁ、すごい……なんだか、トレスカとはちょっと雰囲気が違いますね。どの建物にすごく細かい彫刻がありますね」
「はい。クルージュは景観の保護にも力を入れておりまして、面している通りの幅に応じて建物の外観が満たすべき基準が定められています。特に、この通りのように馬車がすれ違える幅のある大通りには厳しい基準が設けられています。その基準を満たすためには、あのように精緻な彫刻を施さなければならないのです」
「そうなんですね」
「はい。こうすることで彫刻家は定期的な収入を得ることができ、優秀な人材の育成にも役立っています」
すごいです。彫刻家さんのお仕事のことまで考えていたなんて、思いつきもしませんでした。
立派な建物を馬車から眺めていると、なぜか道を歩いている人たちから手を振られました。
あれ? えっと……?
今の人、知り合いでしたっけ?
【鑑定】で誰だか分かればいいんですけど、どうせ人族の男性とか女性とかしか分からないので意味ないんですよね。
あ、また手を振られました。えっと、【鑑定】……。
────
種族:人族
性別:女性
────
ほら。やっぱりダメでした。【鑑定】のレベルも全然上がらないですし、どうなってるんでしょうね?
しばらくそんなことを考えながら馬車に揺られていると、立派なお屋敷に到着しました。
「お嬢様がた、到着いたしました」
「はい」
あたしたちはラダさんにエスコートしてもらい、馬車を降りました。
きれいに除雪されたお屋敷の前にはメイドさんや執事さんたちがずらりと並び、あたしたちを出迎えてくれます。
「「「お嬢様がた、ようこそお越しくださいました」」」
そう言って一斉に頭を下げました。
すごいですけど、こういうことをされるとなんだかそわそわした気分になります。
あたしはラダさんに、リリアちゃんはヴィーシャさんにエスコートされながら建物の中へと入ります。
すると階段の上にレジーナさんともう一人の男性がいて、あたしたちのほうに向かって降りてきました。
あたしたちは事前に習っていたとおり、カーテシーをします。
「よく来てくれたね。僕はマルセル・マレスティカだ。君たちは?」
「ローザと申します」
「リリアと申します」
「うん。話は聞いているよ。妹が仲良くしてもらっているみたいだね」
「そんな。あたしたちこそすごく良くしていただいて……」
「そうか。妹はしっかり者だけれど、たまに抜けているところもあるからね。よろしく頼むよ」
「は、はい」
えっと、レジーナさんが抜けているシーンなんて記憶にないですけど……。
「ちょっと、お兄さま!」
「ははは。それじゃあ、レジーナ。あとはよろしく頼んだよ」
「ええ」
マルセルさんはそういうと、足早に建物の奥へと消えていきました。
やっぱりお仕事でしょうか? だとしたらかなり忙しそうです。
「遠路はるばる、よく来てくれましたわね」
「はい。お招きいただきありがとうございます」
「もう、挨拶は良くてよ。さ、部屋に案内しますわ。ラダ、二人はわたくしが案内しますわ」
「かしこまりました。お嬢様がた、それではここで一旦失礼いたします」
ラダさんはそういうとあたしたちに向かって一礼し、すぐにヴィーシャさんがそれに続きます。
「はい。えっと、また……」
「はい」
ラダさんはふわりと微笑むと、ヴィーシャさんを連れてそのまま建物の奥へと消えていきました。
「さあ、こっちですわ」
「はい」
あたしたちはレジーナさんの案内で階段を上がりました。そしてそのまま二階の廊下を歩いていきます。
「あ、あの、ヴィーシャさんは……」
「ヴィクトリアは、我が公爵家の騎士見習いの体験ということで連れてきています。だから、今回は彼女にとって将来を左右しかねない大事な仕事ということになりますわね。ローザが彼女のことを友人だと思うなら、出来る限り騎士見習いとしての経験を積めるように配慮してあげるとよろしくてよ」
「あ……はい」
「もし職務を忘れて遊んでしまうようでは、騎士失格ですもの」
「そう、ですよね……」
「といっても、一緒に遊ぶ場面もあるはずですわ。そのときは楽しめばいいんですのよ」
「はい」
そんな会話をしていると、レジーナさんが扉の前で立ち止まりました。
「さあ、着きましたわ。ここがローザの部屋で、隣のそちらがリリアの部屋ですわ。中のものは好きに使ってよろしくてよ」
「ありがとうございます」
「あとで兄の仕事が一段落したら侍女を迎えにやりますわ。義姉も二人に会うのを楽しみにしていますのよ」
「は、はい」
あ、やっぱりお仕事だったんですね。領主様って大変そうです。
それに義姉ってことは、そのうちあたしの義姉にもなる人ってことですよね。
なんだかちょっと緊張してきましたけど、ちょっと楽しみです。
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