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聖女の旅路
第十三章第20話 アーユトール・フルコース
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そんな話をしているうちに料理の準備ができたのか、一品目が運ばれてきた。
「お待たせいたしました。本日の前菜はアーユトール風キノコサラダでございます」
サラダの中身は薄切り玉ねぎとパクチー、茹でたエビ、そして色々な種類のキノコだ。
よし、まず玉ねぎをいただいてみよう。玉ねぎはシャキシャキとした食感がきちんとあり、しっかり香りもあるが、ツンとは来ないのでちょうどいい。そしてこの独特なドレッシングも中々いい味を出している。レモンの酸味とべクックで食べたあの魚醤の風味、砂糖の甘味が加わり、さらにほんのり辛みとニンニクのかすかな香りが混ざっている。
次は……そうだね。エビをいただこう。
うん。プリプリのエビとこのドレッシングの相性がまたバッチリだ。じゅわりと出てくるエビの汁にはうま味があるのだがなんとなく……ああ、そうか。ここにパクチーを加えればいいのか。
うん! やっぱり美味しい。この強いパクチーの香りがこのエビの独特な風味を打ち消し、美味しく昇華してくれる。
次はキノコだ。なんのキノコかはよく分からないが、コリコリとした食感のキノコとしっとりとした食感のキノコがあり、噛めば噛むほどキノコのうま味が出てくる。玉ねぎやエビとの食感の違いもまた私の口を楽しませてくれていて素晴らしい。まさに前菜にピッタリの味わいだ。
「牛肉とピーマンのオイスター炒めアーユトール風でございます」
続いて出されたのは何やらレッドスカイ帝国で食べたチンジャオロースとよく似た一皿だが、こちらの肉は細切りになっていない。
味は……うん。なるほど。あの魚醤も入っているのか少し風味が違うが基本的にはチンジャオロースに近い味だ。お肉は柔らかく、ピーマンもシャキシャキとした食感が残っているのも中々にポイントが高い。惜しむらくは、白いごはんがないことといったところだろうか。
でもこれはこれで美味しいね。
周りをちらりと見てみると、どうやらお酒と一緒に楽しんでいる人も多いようだ。
なるほど。お酒と合わせるとなるとこのくらいの濃い味付けも好まれるのだろう。
「鶏肉のパンダンリーフ包み揚げです」
三品目は何やら丸っこい葉っぱが出てきた。この葉っぱの中に鶏肉が入っているということだろうか?
ウェイターさんが目の前で葉っぱを二つに切り、サーブしてくれた。
なるほど。やはり中に鶏肉が入っており、しっかりと火の通った鶏肉の断面からは美味しそうな肉汁が少しずつ染み出てきている。
「こちらの特製つけダレをつけてお召し上がりください」
そうして差し出されたのはゴマの浮いた黒いタレの入った小鉢だ。つけダレはサラサラしており、オイスターソースと魚醤、そしてゴマの香りが漂ってきている。
「ありがとうございます」
私は早速葉っぱの中から鶏肉を取り出し、タレをつけて口に放り込む。
んっ! 熱っ! でもっ! 美味しい!!
揚げたての鶏肉からは肉汁が飛び出し、口の中で暴れまわる。しかも鶏肉自体にはしっかりと味がついており、魚醤の他にショウガとニンニク、コショウに加えて何かのハーブで臭みを消している。さらに何かのほのかな甘味も混ざっているのだが……。
ん? これはもしかして……蜂蜜だろうか?
そんな複雑な下味のついた鶏肉に合わせているだろう。このサラサラしたつけダレがあまり肉に絡まず、鶏肉の味を邪魔してこないところもまたポイントが高い。
これは文句なしだ。
私はもう一切れの鶏肉にも手を伸ばしたのだった。
うん! やっぱり美味しい!
「トムヤムクンでございます」
続いて出てきたのは見るからに辛そうなエビ入りのスープだ。果たして食べられる辛さだろうか?
私は恐る恐る食べてみる。
……あれ? 思ったほど辛くないような?
たしかに辛いのだが不思議な酸味と甘味もあり、出汁もしっかり出ていてコクもある。それにあの魚醤のコクと香り、さらにパクチーの香りも相まってそれほど辛みを強く感じないのだ。
うん。あまり辛すぎる料理は得意でないけれど、これなら美味しく食べられる。
「アーユトール風チキンライスでございます」
うん? チキンライスはセラポンでも食べたね。何が違うのだろうか?
そんな疑問が顔に出ていたのだろう。シーナさんが声を掛けてくれた。
「聖女様、セラポンでもチキンライスを召し上がられましたか?」
「はい」
「セラポン・チキンライスとアーユトール風チキンライスの違いはタレでございます。セラポンではスイートチリソースをつけることが多いのですが、アーユトールではナンプラーという特製の魚醤をベースとした甘辛いタレをつけます」
「なるほど。ありがとうございます」
ということは、セラポン・チキンライスのような食べ方をすればいいのだろう。
私はまず白米をいただく。
うん。セラポン・チキンライスとほとんど同じ感じでとても優しい薄味なのだが、ほんのわずかに魚醤の香りがするあたりがアーユトール風なのだろう。アーユトールとセラポンは距離的にもかなり近いし、きっとお互いの食文化が混ざりあい、それぞれにローカライズされていった結果なのだろう。
続いてご飯と一緒に鶏肉をいただく。
うんうん。やっぱり合うね。セラポン・チキンライスと同じ感じだ。肉の臭みもないし、柔らかくしっとりジューシーな鶏肉と、鳥スープで炊いたご飯がよく合う。
続いて甘辛い魚醤ベースのタレをつけていただいてみる。
うん。これも味が変わって美味しいね。セラポン・チキンライスのスイートチリソースも良かったけどこの甘辛いタレも美味しい。
甲乙つけがたいとはまさにこのことだろう。
「デザートのフルーツ盛り合わせでございます。こちらからドラゴンフルーツ、マンゴー、ライチでございます」
かなりお腹いっぱいになってきたちょうどいいタイミングでデザートが出てきた。
……この白と黒のフルーツがドラゴンフルーツらしいのだが、これの一体どのあたりにドラゴンの要素があるのだろうか?
白と黒なので、どちらかというとパンダフルーツのほうがしっくりくる気がするのは私だけだろうか?
そんなどうでもいいことを考えつつ、私はドラゴンフルーツをいただいてみる。
んっ? なんだろう。シャキシャキしていて瑞々しくて、こう、なんというか、梨のような感じだ。
やはりドラゴンの要素はまったく感じられないが、フルーツとしてはかなり美味しいと思う。
続いてマンゴーをいただいてみる。
……うん。これは良く知っているマンゴーの味だ。独特の香りがかなり強いが、甘くてこれぞマンゴーといったところだろうか。
最後にライチをいただこう。ライチはハイディンでも食べたが……って、え!? これは同じライチなのか?
なんというか、品種が違うのではないかと疑いたくなるほどの味だ。なんというかフレッシュでジューシーで甘味があって……。
そうだね。マスカットに芳醇な香りを加えた感じとでも表現すればいいだろうか?
私は残るもう一粒のライチを口に入れ、その芳醇な香りを楽しむのだった。
ごちそうさまでした。
「お待たせいたしました。本日の前菜はアーユトール風キノコサラダでございます」
サラダの中身は薄切り玉ねぎとパクチー、茹でたエビ、そして色々な種類のキノコだ。
よし、まず玉ねぎをいただいてみよう。玉ねぎはシャキシャキとした食感がきちんとあり、しっかり香りもあるが、ツンとは来ないのでちょうどいい。そしてこの独特なドレッシングも中々いい味を出している。レモンの酸味とべクックで食べたあの魚醤の風味、砂糖の甘味が加わり、さらにほんのり辛みとニンニクのかすかな香りが混ざっている。
次は……そうだね。エビをいただこう。
うん。プリプリのエビとこのドレッシングの相性がまたバッチリだ。じゅわりと出てくるエビの汁にはうま味があるのだがなんとなく……ああ、そうか。ここにパクチーを加えればいいのか。
うん! やっぱり美味しい。この強いパクチーの香りがこのエビの独特な風味を打ち消し、美味しく昇華してくれる。
次はキノコだ。なんのキノコかはよく分からないが、コリコリとした食感のキノコとしっとりとした食感のキノコがあり、噛めば噛むほどキノコのうま味が出てくる。玉ねぎやエビとの食感の違いもまた私の口を楽しませてくれていて素晴らしい。まさに前菜にピッタリの味わいだ。
「牛肉とピーマンのオイスター炒めアーユトール風でございます」
続いて出されたのは何やらレッドスカイ帝国で食べたチンジャオロースとよく似た一皿だが、こちらの肉は細切りになっていない。
味は……うん。なるほど。あの魚醤も入っているのか少し風味が違うが基本的にはチンジャオロースに近い味だ。お肉は柔らかく、ピーマンもシャキシャキとした食感が残っているのも中々にポイントが高い。惜しむらくは、白いごはんがないことといったところだろうか。
でもこれはこれで美味しいね。
周りをちらりと見てみると、どうやらお酒と一緒に楽しんでいる人も多いようだ。
なるほど。お酒と合わせるとなるとこのくらいの濃い味付けも好まれるのだろう。
「鶏肉のパンダンリーフ包み揚げです」
三品目は何やら丸っこい葉っぱが出てきた。この葉っぱの中に鶏肉が入っているということだろうか?
ウェイターさんが目の前で葉っぱを二つに切り、サーブしてくれた。
なるほど。やはり中に鶏肉が入っており、しっかりと火の通った鶏肉の断面からは美味しそうな肉汁が少しずつ染み出てきている。
「こちらの特製つけダレをつけてお召し上がりください」
そうして差し出されたのはゴマの浮いた黒いタレの入った小鉢だ。つけダレはサラサラしており、オイスターソースと魚醤、そしてゴマの香りが漂ってきている。
「ありがとうございます」
私は早速葉っぱの中から鶏肉を取り出し、タレをつけて口に放り込む。
んっ! 熱っ! でもっ! 美味しい!!
揚げたての鶏肉からは肉汁が飛び出し、口の中で暴れまわる。しかも鶏肉自体にはしっかりと味がついており、魚醤の他にショウガとニンニク、コショウに加えて何かのハーブで臭みを消している。さらに何かのほのかな甘味も混ざっているのだが……。
ん? これはもしかして……蜂蜜だろうか?
そんな複雑な下味のついた鶏肉に合わせているだろう。このサラサラしたつけダレがあまり肉に絡まず、鶏肉の味を邪魔してこないところもまたポイントが高い。
これは文句なしだ。
私はもう一切れの鶏肉にも手を伸ばしたのだった。
うん! やっぱり美味しい!
「トムヤムクンでございます」
続いて出てきたのは見るからに辛そうなエビ入りのスープだ。果たして食べられる辛さだろうか?
私は恐る恐る食べてみる。
……あれ? 思ったほど辛くないような?
たしかに辛いのだが不思議な酸味と甘味もあり、出汁もしっかり出ていてコクもある。それにあの魚醤のコクと香り、さらにパクチーの香りも相まってそれほど辛みを強く感じないのだ。
うん。あまり辛すぎる料理は得意でないけれど、これなら美味しく食べられる。
「アーユトール風チキンライスでございます」
うん? チキンライスはセラポンでも食べたね。何が違うのだろうか?
そんな疑問が顔に出ていたのだろう。シーナさんが声を掛けてくれた。
「聖女様、セラポンでもチキンライスを召し上がられましたか?」
「はい」
「セラポン・チキンライスとアーユトール風チキンライスの違いはタレでございます。セラポンではスイートチリソースをつけることが多いのですが、アーユトールではナンプラーという特製の魚醤をベースとした甘辛いタレをつけます」
「なるほど。ありがとうございます」
ということは、セラポン・チキンライスのような食べ方をすればいいのだろう。
私はまず白米をいただく。
うん。セラポン・チキンライスとほとんど同じ感じでとても優しい薄味なのだが、ほんのわずかに魚醤の香りがするあたりがアーユトール風なのだろう。アーユトールとセラポンは距離的にもかなり近いし、きっとお互いの食文化が混ざりあい、それぞれにローカライズされていった結果なのだろう。
続いてご飯と一緒に鶏肉をいただく。
うんうん。やっぱり合うね。セラポン・チキンライスと同じ感じだ。肉の臭みもないし、柔らかくしっとりジューシーな鶏肉と、鳥スープで炊いたご飯がよく合う。
続いて甘辛い魚醤ベースのタレをつけていただいてみる。
うん。これも味が変わって美味しいね。セラポン・チキンライスのスイートチリソースも良かったけどこの甘辛いタレも美味しい。
甲乙つけがたいとはまさにこのことだろう。
「デザートのフルーツ盛り合わせでございます。こちらからドラゴンフルーツ、マンゴー、ライチでございます」
かなりお腹いっぱいになってきたちょうどいいタイミングでデザートが出てきた。
……この白と黒のフルーツがドラゴンフルーツらしいのだが、これの一体どのあたりにドラゴンの要素があるのだろうか?
白と黒なので、どちらかというとパンダフルーツのほうがしっくりくる気がするのは私だけだろうか?
そんなどうでもいいことを考えつつ、私はドラゴンフルーツをいただいてみる。
んっ? なんだろう。シャキシャキしていて瑞々しくて、こう、なんというか、梨のような感じだ。
やはりドラゴンの要素はまったく感じられないが、フルーツとしてはかなり美味しいと思う。
続いてマンゴーをいただいてみる。
……うん。これは良く知っているマンゴーの味だ。独特の香りがかなり強いが、甘くてこれぞマンゴーといったところだろうか。
最後にライチをいただこう。ライチはハイディンでも食べたが……って、え!? これは同じライチなのか?
なんというか、品種が違うのではないかと疑いたくなるほどの味だ。なんというかフレッシュでジューシーで甘味があって……。
そうだね。マスカットに芳醇な香りを加えた感じとでも表現すればいいだろうか?
私は残るもう一粒のライチを口に入れ、その芳醇な香りを楽しむのだった。
ごちそうさまでした。
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