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聖女の旅路
第十三章第2話 ミヤコラーメン
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その日の夕方、私たちは御所の東を流れるネギナベ川の東岸の土手沿いの道を北に向かって歩いている。なぜそんなところを歩いているのかというと、なんとミヤコラーメンなるミヤコ秘伝のラーメンの屋台街があると御所の役人に教えてもらったからだ。
ミヤコラーメンにはいくつか種類があるのだそうだが、サキモリの豚骨ラーメンが食べられなくなって悲しんでいるルーちゃんを慰めたいという事情もあり、今回は背油ラーメンの屋台を目指している。
背油ラーメンというのはその名のとおり豚の背油を散らしたラーメンで、ミヤコラーメンの場合、鶏ガラベースの醤油スープが特徴だそうだ。
そんなわけで私たちは茜色に染まる土手を歩いているのだが、やがて遠くに何やら人が集まっている場所が見えてきた。色々なものが混ざった匂いも漂ってきているので、きっとあれが屋台街なのだろう。
「あ! 姉さまっ! あそこです! ミヤコラーメンヤマタニ!」
目当ての屋台をいち早く見つけたルーちゃんが嬉しそうに一つの屋台を指さしている。
「いらっしゃい。お嬢さんがた、注文はどうしますか?」
ヤマタニの屋台を覗くと、温和な表情をしたおじいさんが出迎えてくれた。注文を取ろうとしてくれているが、屋台の席は全部で四つしかないうえ、空いているのは二席だけだ。
「あの、席が……」
「ああ、この屋台街は初めてですか。屋台で食べ物を注文して、受け取ったら土手の上で夕日を身ながら食べるのがおすすめですよ。ここで食べていくのはこのジジイと話したいという寂しい連中だけですから」
「おいおい、誰が寂しい連中だって?」
「そうだそうだ。寂しいのは大将の頭だろうが」
「ほっほっほっ。これは手厳しい」
二人のお客さんがおじいさんにそう抗議するが、気心の知れた仲なのだろう。険悪になることはなく、至って和やかな雰囲気だ。
どうでもいいが、おじいさんの頭が寂しいと指摘したお客さんの頭もおじいさんと負けず劣らずだったりする。
「お嬢ちゃんたち、ヤマタニに来たらヤマタニスペシャルラーメンがオススメだぜ。ただここのラーメンはボリュームがあるからな。自信がないならサイズは小にしておいたほうがいいぜ」
頭が寂しくないほうのお客さんが親切にそう教えてくれた。
「わかりました。ありがとうございます。じゃあ、私はヤマタニスペシャルラーメンの小を」
「拙者はヤマタニスペシャルラーメンを普通でお願いするでござるよ」
「私も同じものを」
「あ! あたしは同じのを特盛でお願いしますっ!」
「おいおい、特盛は四玉だぜ? 食いきれるのか?」
「もちろんですっ! お代わりもすると思いますっ!」
「マジかよ……」
アドバイスをしてくれたお客さんが絶句している。
「ほっほっほっ、毎度。小は銅貨七枚、並は小銀貨1枚、特盛は小銀貨二枚、それから食器の預かり金として合わせて小銀貨四枚をいただきます。小銀貨四枚は食器を返してもらえたらお返ししますよ」
「わかりました」
屋台だけあって値段はかなり良心的だ。デポジット制だから丼が返ってこない心配も無いのだろうし、中々いいシステムな気がする。
それから私たちはラーメンの丼とお箸、レンゲを受け取り、ネギナベ川の土手にやってきた。
日はすでに傾き、ミヤコの町並みから川面まで、すべてが茜色に染まっている。
なんとも幻想的な光景だ。
「綺麗ですね」
「……そうでござるな」
シズクさんが感慨深げにそ相槌を返してくれた。
「んんっ! 美味しいですっ!」
ルーちゃんの一言で現実に戻された私は土手に腰を下ろし、ラーメンの器に視線を落とす。
まず目に入ってくるのは背油ラーメンらしく、大量の振りかけられた背油だ。スペシャルラーメンのトッピングはチャーシュー、味付け半熟玉子、メンマ、ネギ、そして海苔が二枚だ。
私はさっそくスープからいただいてみる。
んっ! 熱っ!
背油が大量に振りかけられているおかげだろうか?
スープは一切熱を失っておらず、本当に熱々のままだ。そのスープは鶏ガラベースではあるが、それ以外にも様々な材料が使われているのだろう。複雑なうま味と醤油のコクと香り、そして塩味が見事に絡み合った素晴らしいスープだ。このスープだけで食べても美味しいに違いないが、ここに臭みのまったくない上質な背脂の甘みが加わっているところがまた憎い。このスープは、背油のおかげで何段も高みに登っていると言っても過言ではあるまい。
続いて麺をいただいてみる。
うん! コシのある細麺がしっかりとスープに絡んでいる。うんうん、これは美味しい。熱いけれどいくらでも食べられそうな気がする。
……おっと! 麺ばかり食べ過ぎてしまった。
続いてチャーシューをいただいてみる。
おお! これは……すごくチャーシューだ。脂身の少ない普通のチャーシューで、ホロホロととろけるというよりは食感がしっかり残っているタイプだ。だが噛んでいるとしっかりと肉本来のうま味とともにつけダレの味が染みだしてきて、これが口の中に残ったスープの味と肉自体の味と混ざりあうことで大きな満足感をもたらしてくれているのだ。まさにラーメンのためのチャーシューとはこのチャーシューを指すのではないだろうか?
よしよし、次はメンマをいただこう。
うん。シャキシャキとしたメンマの食感とわずかな辛みが口の中をリフレッシュさせてくれる。いいね。こういう名脇役がいてこそラーメンは輝くのだ。
私は再びスープを一口、そして麺を一啜りすると今度は味玉をいただくことにした。
おお、なるほど。この味玉はかなりゆるく茹でられているようだ。
試しにお箸で味玉を半分に割ってみると、味が染み込んだ玉子の中からトロリと黄身が溢れだしてきた。私はすかさずレンゲで玉子の半分をスープと一緒にすくうと、口の中へと運んだ。
ん! これは!
濃厚な玉子の黄身と味のしっかり染み込んだ白身、そしてスープが絡み合って口の中一杯に幸せが広がっていく。
おいしい! これは絶品だ!
私は気付けば残った半分の味玉を口の中へと運んでいた。
いやはや、どうしてラーメンのスープと味玉というのはこれほどまでに相性がいいのだろうか?
私は再びスープと麺を口に運んでいく。トッピングのネギのシャキシャキとした歯ごたえとフレッシュな香りが濃厚なスープを中和してくれるため、いくらでも食べられそうな気がしてくるのだから不思議なものだ。
っと、あれ? スープの味が変わった!?
そう。食べ進めるうちに徐々にコクと辛味が増してきたのだ。
これは……どうやら中に辛味噌が入っていたようだ。
まさか一杯のラーメンで二種類の味を楽しめるなんて!
辛味が増してきたとはいえ、それはアクセントを加えるといったレベルであり、味に深みが増したと捉えるほうが妥当だろう。
いやはや、このミヤコにこれほど美味しいラーメンがあったなんて!
前回来たときに十分回ったつもりだったが、どうやらまるで回りきれていなかったようだ。
よし! どうせゴールデンサン巫国から出るには時間がかかりそうだし、ルーちゃんと一緒に色々と食べ歩きをするのもいいかもしれない。
そんなことを考えつつ、私はヤマタニスペシャルラーメンの小盛りを完食したのだった。
……うっ、食べ過ぎたかも?
そう考えてルーちゃんのほうをちらりと見る。
するとどうやらルーちゃんはお代わりを持ってきたところのようで、麺のたっぷり入った特盛ラーメンを食べ始めようとしていたところだった。
いつも思うが、ルーちゃんのあの小さな体のどこにあれだけの量が詰め込まれているのだろうか?
================
次回更新は通常どおり、2023/07/09 (日) 19:00 を予定しております。
ミヤコラーメンにはいくつか種類があるのだそうだが、サキモリの豚骨ラーメンが食べられなくなって悲しんでいるルーちゃんを慰めたいという事情もあり、今回は背油ラーメンの屋台を目指している。
背油ラーメンというのはその名のとおり豚の背油を散らしたラーメンで、ミヤコラーメンの場合、鶏ガラベースの醤油スープが特徴だそうだ。
そんなわけで私たちは茜色に染まる土手を歩いているのだが、やがて遠くに何やら人が集まっている場所が見えてきた。色々なものが混ざった匂いも漂ってきているので、きっとあれが屋台街なのだろう。
「あ! 姉さまっ! あそこです! ミヤコラーメンヤマタニ!」
目当ての屋台をいち早く見つけたルーちゃんが嬉しそうに一つの屋台を指さしている。
「いらっしゃい。お嬢さんがた、注文はどうしますか?」
ヤマタニの屋台を覗くと、温和な表情をしたおじいさんが出迎えてくれた。注文を取ろうとしてくれているが、屋台の席は全部で四つしかないうえ、空いているのは二席だけだ。
「あの、席が……」
「ああ、この屋台街は初めてですか。屋台で食べ物を注文して、受け取ったら土手の上で夕日を身ながら食べるのがおすすめですよ。ここで食べていくのはこのジジイと話したいという寂しい連中だけですから」
「おいおい、誰が寂しい連中だって?」
「そうだそうだ。寂しいのは大将の頭だろうが」
「ほっほっほっ。これは手厳しい」
二人のお客さんがおじいさんにそう抗議するが、気心の知れた仲なのだろう。険悪になることはなく、至って和やかな雰囲気だ。
どうでもいいが、おじいさんの頭が寂しいと指摘したお客さんの頭もおじいさんと負けず劣らずだったりする。
「お嬢ちゃんたち、ヤマタニに来たらヤマタニスペシャルラーメンがオススメだぜ。ただここのラーメンはボリュームがあるからな。自信がないならサイズは小にしておいたほうがいいぜ」
頭が寂しくないほうのお客さんが親切にそう教えてくれた。
「わかりました。ありがとうございます。じゃあ、私はヤマタニスペシャルラーメンの小を」
「拙者はヤマタニスペシャルラーメンを普通でお願いするでござるよ」
「私も同じものを」
「あ! あたしは同じのを特盛でお願いしますっ!」
「おいおい、特盛は四玉だぜ? 食いきれるのか?」
「もちろんですっ! お代わりもすると思いますっ!」
「マジかよ……」
アドバイスをしてくれたお客さんが絶句している。
「ほっほっほっ、毎度。小は銅貨七枚、並は小銀貨1枚、特盛は小銀貨二枚、それから食器の預かり金として合わせて小銀貨四枚をいただきます。小銀貨四枚は食器を返してもらえたらお返ししますよ」
「わかりました」
屋台だけあって値段はかなり良心的だ。デポジット制だから丼が返ってこない心配も無いのだろうし、中々いいシステムな気がする。
それから私たちはラーメンの丼とお箸、レンゲを受け取り、ネギナベ川の土手にやってきた。
日はすでに傾き、ミヤコの町並みから川面まで、すべてが茜色に染まっている。
なんとも幻想的な光景だ。
「綺麗ですね」
「……そうでござるな」
シズクさんが感慨深げにそ相槌を返してくれた。
「んんっ! 美味しいですっ!」
ルーちゃんの一言で現実に戻された私は土手に腰を下ろし、ラーメンの器に視線を落とす。
まず目に入ってくるのは背油ラーメンらしく、大量の振りかけられた背油だ。スペシャルラーメンのトッピングはチャーシュー、味付け半熟玉子、メンマ、ネギ、そして海苔が二枚だ。
私はさっそくスープからいただいてみる。
んっ! 熱っ!
背油が大量に振りかけられているおかげだろうか?
スープは一切熱を失っておらず、本当に熱々のままだ。そのスープは鶏ガラベースではあるが、それ以外にも様々な材料が使われているのだろう。複雑なうま味と醤油のコクと香り、そして塩味が見事に絡み合った素晴らしいスープだ。このスープだけで食べても美味しいに違いないが、ここに臭みのまったくない上質な背脂の甘みが加わっているところがまた憎い。このスープは、背油のおかげで何段も高みに登っていると言っても過言ではあるまい。
続いて麺をいただいてみる。
うん! コシのある細麺がしっかりとスープに絡んでいる。うんうん、これは美味しい。熱いけれどいくらでも食べられそうな気がする。
……おっと! 麺ばかり食べ過ぎてしまった。
続いてチャーシューをいただいてみる。
おお! これは……すごくチャーシューだ。脂身の少ない普通のチャーシューで、ホロホロととろけるというよりは食感がしっかり残っているタイプだ。だが噛んでいるとしっかりと肉本来のうま味とともにつけダレの味が染みだしてきて、これが口の中に残ったスープの味と肉自体の味と混ざりあうことで大きな満足感をもたらしてくれているのだ。まさにラーメンのためのチャーシューとはこのチャーシューを指すのではないだろうか?
よしよし、次はメンマをいただこう。
うん。シャキシャキとしたメンマの食感とわずかな辛みが口の中をリフレッシュさせてくれる。いいね。こういう名脇役がいてこそラーメンは輝くのだ。
私は再びスープを一口、そして麺を一啜りすると今度は味玉をいただくことにした。
おお、なるほど。この味玉はかなりゆるく茹でられているようだ。
試しにお箸で味玉を半分に割ってみると、味が染み込んだ玉子の中からトロリと黄身が溢れだしてきた。私はすかさずレンゲで玉子の半分をスープと一緒にすくうと、口の中へと運んだ。
ん! これは!
濃厚な玉子の黄身と味のしっかり染み込んだ白身、そしてスープが絡み合って口の中一杯に幸せが広がっていく。
おいしい! これは絶品だ!
私は気付けば残った半分の味玉を口の中へと運んでいた。
いやはや、どうしてラーメンのスープと味玉というのはこれほどまでに相性がいいのだろうか?
私は再びスープと麺を口に運んでいく。トッピングのネギのシャキシャキとした歯ごたえとフレッシュな香りが濃厚なスープを中和してくれるため、いくらでも食べられそうな気がしてくるのだから不思議なものだ。
っと、あれ? スープの味が変わった!?
そう。食べ進めるうちに徐々にコクと辛味が増してきたのだ。
これは……どうやら中に辛味噌が入っていたようだ。
まさか一杯のラーメンで二種類の味を楽しめるなんて!
辛味が増してきたとはいえ、それはアクセントを加えるといったレベルであり、味に深みが増したと捉えるほうが妥当だろう。
いやはや、このミヤコにこれほど美味しいラーメンがあったなんて!
前回来たときに十分回ったつもりだったが、どうやらまるで回りきれていなかったようだ。
よし! どうせゴールデンサン巫国から出るには時間がかかりそうだし、ルーちゃんと一緒に色々と食べ歩きをするのもいいかもしれない。
そんなことを考えつつ、私はヤマタニスペシャルラーメンの小盛りを完食したのだった。
……うっ、食べ過ぎたかも?
そう考えてルーちゃんのほうをちらりと見る。
するとどうやらルーちゃんはお代わりを持ってきたところのようで、麺のたっぷり入った特盛ラーメンを食べ始めようとしていたところだった。
いつも思うが、ルーちゃんのあの小さな体のどこにあれだけの量が詰め込まれているのだろうか?
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