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動乱の故郷
第六章第20話 薔薇の花園と花乙女(前編)
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2020/11/13 誤字を修正しました
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昨日はそのまま王都の実家ことジェズ薬草店の元々私が使っていた部屋に泊まった。なんと、私が使っていた部屋は未だに使われておらず、いつ私が帰ってきても良いようにと掃除までしてくれていたのだ。おかげで寝袋を駆使することで何とか四人とも泊まることができたのだった。
そして今日は朝からシャルと一緒に一日過ごすことになっている。シャルは朝早くからジェズ薬草店に馬車で乗りつけると私を連れだしてくれた。一応、最低限の警備という事でクリスさんとユーグさんが少し離れた場所で後ろに控えているが、ホワイトムーン王国を象徴する聖女候補二人だ。よほどおかしな連中でなければ手を出そうと思わないだろうし、仮に手を出したとしても返り討ちにあうだけだろう。
ちなみにシズクさんとルーちゃんはフリータイムだが、ルーちゃんは誘拐の恐れもあるため必ずシズクさんと一緒に行動するようにお願いしておいた。ああ見えてルーちゃんとシズクさんは仲良しなのできっと食べ歩きにでも出掛けていることだろう。
「さ、まずは王立薔薇園へ行きますわよ。今なら秋の薔薇が見事に咲き誇っているはずですわ」
「それは楽しみですね。薔薇園に行くなんて初めてかもしれません」
なるほど、今日の最初の目的地は薔薇園らしい。そういえば王都にいる時にこういった観光的なことはほとんどした覚えがない。精々、シャルにお呼ばれしてカフェやホテルでお茶をしたくらいだ。
「さ、着きましたわよ」
馬車が止まるとシャルがそう言い、そしてユーグさんとクリスさんが馬車の扉を開けると私たちの下車をエスコートしてくれる。
さすが、シャルは貴族令嬢なだけあってエスコートされ慣れている。私はいつも通りだがシャルのように優雅には降りられない。
下車すると薔薇園の前にはしっかりした身なりの男性が私たちを出迎えてくれた。
「聖女シャルロット様、聖女フィーネ様、お待ちしておりました。名高きお二人の聖女様に揃ってご来園頂けたこと、光栄の至りにございます」
「園長。早速案内してくださる?」
「ははっ」
シャルはさも当然といった感じで出迎えを受けるが私は何となく恐縮してしまう。よく見ると警備の騎士もあちこちに配置されているようで、私たちを受け入れるためにそれはそれは、沢山の人たちが準備してくれたのだろう。
私たちは園長さんの案内で薔薇園の見学をスタートした。壁に囲まれた薔薇園の内部は入り口の門からまっすぐに伸びた道の左右に薔薇が植えられている。そして突き当たりに小さな噴水がある。左右の薔薇の植わっている場所はそれぞれ同心円状に道があり、そこを歩いて薔薇を楽しめるような構造になっている。そして噴水の向こうには一軒の建物が建っていて、これは管理用の建物だそうだ。
私たちはまず右側の薔薇を案内される。赤やピンクなど色とりどりの花を咲かせた薔薇が適度な間隔を空けて植えられている。
園長さんがそれぞれの薔薇について説明してくれている。しかしそこまで花に興味があるわけでもない私は確かに香りが違うなぁ、くらいの感想だがシャルは熱心にその説明を聞いては質問をしている。この香りであればオイルがどうしたとか、よくわからない会話を繰り返している。
さすがは貴族のご令嬢だ。薔薇油なんて聞いたことがないけど、椿油的な奴なのかな?
ということは、シャンプーにでもするのかな? あ、もしかして薔薇の香りのする天ぷらとか豚カツをも作れるんだろうか?
特に薔薇の花に興味がない私としては、リーチェが興味深そうにくるくると飛び回っている方が気になる。
「何を見ているんですの?」
「あ、シャル。ええと、私の精霊が楽しそうに飛び回っているのを見ているんです」
「あら? あなた精霊との絆が得られたんですのね? それは良かったですわ。でもどうして紹介してくれないんですの?」
「あ、そうでしたね。でも、あまり人には興味がないみたいですから、そっけない態度を取られても怒らないでくださいね?」
「ええ、当然ですわ。わたくしが精霊になど怒るはずがありませんわ」
「わかりました。それじゃあタイミングを見計らって、って、ちょうどこっちに来ましたね」
リーチェが私に何かを伝えたいのか私のほうへと飛んで来るのが見える。ちょうどよいので私は召喚してあげる。
「リーチェ、どうしましたか?」
そう尋ねる私をリーチェは引っ張って連れていこうとする。
「ああ、はい。分かりました。行くのでちょっと落ち着いてください。園長さん、その……」
私は園長さんに許可を取ろうとするが園長さんは目をまん丸にして驚いている。完全にフリーズ状態だ。
「それがフィーネの精霊ですのね。さ、紹介なさい?」
「え? あ、はい。シャル、私の契約精霊のリーチェです。リーチェ、私のお友達のシャルロットさんです」
リーチェは私を引っ張るのをやめてシャルのほうをちらりと見る。
「ふふん、わたくしはシャルロット・ドゥ・ガティルエですわ。栄光ある誇り高きガティ――」
シャルが自己紹介を終える前にリーチェはぷいと顔を背けるとふわりと飛び立ち、そして私に来てほしいと手招きをする。
「ちょっと! どういうことですの! わたくしがせっかく自己紹介して差し上げているというのにっ!」
「だから怒らないでって言ったじゃないですか。リーチェは精霊なので人間とは違うんです」
プリプリと怒りだすシャルにそう言うと、私はリーチェを追って駆け出すのだった。
================
※)椿油は種を圧搾して油を絞り出しますが、ローズオイルは大量の花弁を蒸し器のような釜に入れてゆっくりと加熱し、香りの成分を蒸発させて集める水蒸気蒸留法という方法で抽出されます。5,000 g の薔薇の花弁から僅か 1 g ほどしか取れないというとんでもなく希少な油ですので、揚げ油はおろかシャンプーに使うのも大変だと思われます。
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昨日はそのまま王都の実家ことジェズ薬草店の元々私が使っていた部屋に泊まった。なんと、私が使っていた部屋は未だに使われておらず、いつ私が帰ってきても良いようにと掃除までしてくれていたのだ。おかげで寝袋を駆使することで何とか四人とも泊まることができたのだった。
そして今日は朝からシャルと一緒に一日過ごすことになっている。シャルは朝早くからジェズ薬草店に馬車で乗りつけると私を連れだしてくれた。一応、最低限の警備という事でクリスさんとユーグさんが少し離れた場所で後ろに控えているが、ホワイトムーン王国を象徴する聖女候補二人だ。よほどおかしな連中でなければ手を出そうと思わないだろうし、仮に手を出したとしても返り討ちにあうだけだろう。
ちなみにシズクさんとルーちゃんはフリータイムだが、ルーちゃんは誘拐の恐れもあるため必ずシズクさんと一緒に行動するようにお願いしておいた。ああ見えてルーちゃんとシズクさんは仲良しなのできっと食べ歩きにでも出掛けていることだろう。
「さ、まずは王立薔薇園へ行きますわよ。今なら秋の薔薇が見事に咲き誇っているはずですわ」
「それは楽しみですね。薔薇園に行くなんて初めてかもしれません」
なるほど、今日の最初の目的地は薔薇園らしい。そういえば王都にいる時にこういった観光的なことはほとんどした覚えがない。精々、シャルにお呼ばれしてカフェやホテルでお茶をしたくらいだ。
「さ、着きましたわよ」
馬車が止まるとシャルがそう言い、そしてユーグさんとクリスさんが馬車の扉を開けると私たちの下車をエスコートしてくれる。
さすが、シャルは貴族令嬢なだけあってエスコートされ慣れている。私はいつも通りだがシャルのように優雅には降りられない。
下車すると薔薇園の前にはしっかりした身なりの男性が私たちを出迎えてくれた。
「聖女シャルロット様、聖女フィーネ様、お待ちしておりました。名高きお二人の聖女様に揃ってご来園頂けたこと、光栄の至りにございます」
「園長。早速案内してくださる?」
「ははっ」
シャルはさも当然といった感じで出迎えを受けるが私は何となく恐縮してしまう。よく見ると警備の騎士もあちこちに配置されているようで、私たちを受け入れるためにそれはそれは、沢山の人たちが準備してくれたのだろう。
私たちは園長さんの案内で薔薇園の見学をスタートした。壁に囲まれた薔薇園の内部は入り口の門からまっすぐに伸びた道の左右に薔薇が植えられている。そして突き当たりに小さな噴水がある。左右の薔薇の植わっている場所はそれぞれ同心円状に道があり、そこを歩いて薔薇を楽しめるような構造になっている。そして噴水の向こうには一軒の建物が建っていて、これは管理用の建物だそうだ。
私たちはまず右側の薔薇を案内される。赤やピンクなど色とりどりの花を咲かせた薔薇が適度な間隔を空けて植えられている。
園長さんがそれぞれの薔薇について説明してくれている。しかしそこまで花に興味があるわけでもない私は確かに香りが違うなぁ、くらいの感想だがシャルは熱心にその説明を聞いては質問をしている。この香りであればオイルがどうしたとか、よくわからない会話を繰り返している。
さすがは貴族のご令嬢だ。薔薇油なんて聞いたことがないけど、椿油的な奴なのかな?
ということは、シャンプーにでもするのかな? あ、もしかして薔薇の香りのする天ぷらとか豚カツをも作れるんだろうか?
特に薔薇の花に興味がない私としては、リーチェが興味深そうにくるくると飛び回っている方が気になる。
「何を見ているんですの?」
「あ、シャル。ええと、私の精霊が楽しそうに飛び回っているのを見ているんです」
「あら? あなた精霊との絆が得られたんですのね? それは良かったですわ。でもどうして紹介してくれないんですの?」
「あ、そうでしたね。でも、あまり人には興味がないみたいですから、そっけない態度を取られても怒らないでくださいね?」
「ええ、当然ですわ。わたくしが精霊になど怒るはずがありませんわ」
「わかりました。それじゃあタイミングを見計らって、って、ちょうどこっちに来ましたね」
リーチェが私に何かを伝えたいのか私のほうへと飛んで来るのが見える。ちょうどよいので私は召喚してあげる。
「リーチェ、どうしましたか?」
そう尋ねる私をリーチェは引っ張って連れていこうとする。
「ああ、はい。分かりました。行くのでちょっと落ち着いてください。園長さん、その……」
私は園長さんに許可を取ろうとするが園長さんは目をまん丸にして驚いている。完全にフリーズ状態だ。
「それがフィーネの精霊ですのね。さ、紹介なさい?」
「え? あ、はい。シャル、私の契約精霊のリーチェです。リーチェ、私のお友達のシャルロットさんです」
リーチェは私を引っ張るのをやめてシャルのほうをちらりと見る。
「ふふん、わたくしはシャルロット・ドゥ・ガティルエですわ。栄光ある誇り高きガティ――」
シャルが自己紹介を終える前にリーチェはぷいと顔を背けるとふわりと飛び立ち、そして私に来てほしいと手招きをする。
「ちょっと! どういうことですの! わたくしがせっかく自己紹介して差し上げているというのにっ!」
「だから怒らないでって言ったじゃないですか。リーチェは精霊なので人間とは違うんです」
プリプリと怒りだすシャルにそう言うと、私はリーチェを追って駆け出すのだった。
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※)椿油は種を圧搾して油を絞り出しますが、ローズオイルは大量の花弁を蒸し器のような釜に入れてゆっくりと加熱し、香りの成分を蒸発させて集める水蒸気蒸留法という方法で抽出されます。5,000 g の薔薇の花弁から僅か 1 g ほどしか取れないというとんでもなく希少な油ですので、揚げ油はおろかシャンプーに使うのも大変だと思われます。
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