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武を求めし者
第五章第2話 不調のシズク(後編)
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2020/06/15 読者様にご指摘いただいた誤記を修正しました。ありがとうございました
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シズクさんは私の目をじっと見つめ返してくるが、私は視線を逸らさずに真剣な表情でシズクさんの目を見続ける。
しばらくすると、シズクさんがふぅと小さくため息をついた。
「やれやれ、フィーネ殿には敵わないでござるな。それにフィーネ殿は拙者の主でござる故、ステータスを見せることは問題ないでござるよ。ステータス・オープン」
観念したようにそう言うとシズクさんはステータスを呼び出して私に見せてくれた。ただ、その顔は心なしか何かに怯えているようでもある。
────
名前:シズク・ミエシロ
種族:人間 → 半黒狐
性別:女性
職業:侍 → 剣聖、商人
レベル:34 → 1
HP:350 → 202
MP:100 → 70
STR:420 → 240
INT:195 → 120
AGI:639 → 363
DEX:680 → 384
VIT:297 → 165
MND:311 → 187
LUC:249 → 145
Exp:6,780,234 → 1
ユニークスキル(1):
狐火:2
スキル(6):
刀術:6
馬術:3
弓術:3
身体強化:2
船酔い耐性:1 → 2
商品鑑定:2
商談:1
────
「ああ、やっぱりそうでしたか」
シズクさんのステータスを見せて貰った私は自分の見立てが正しかったことを確信した。
「フィーネ殿、黙っていて申し訳ないでござる。拙者はどうやら人間ではなくなってしまったようなのでござる」
シズクさんが青い顔をしながら私にそう訴えてくる。だが、ケモミミといい尻尾といい、人間じゃなさそうなのはみんな分かっていたと思う。
「その、拙者はスイキョウの邪悪な力で人間ではなくなったわけでござる。そんな拙者にフィーネ殿を守る資格があるのか不安で……」
「はあ、それで私が気にすると思って言い出せなかったんですか?」
「……その通りでござる」
シズクさんががっくりと頭を垂れ、それに合わせるように耳も尻尾もしゅんとして垂れている。
「そんなこと、気にするわけないじゃないですか。シズクさんはシズクさんです」
「だが、人間ではないでござるよ?」
シズクさんはなおも食い下がる。やはり自分の意思とは無関係に人間を辞めさせられてしまうというのはやはり辛いのだろう。
そう思うと、あの時もっと上手くやっていれば何とかなったのではないか、という自責の念に駆られてしまう。だが、それを言い出せば、きっとシズクさんの心をさらに傷つけてしまうだろう。
だから私は努めて明るくこう言った。
「そんなことを言ったら、私なんて吸血鬼ですよ?」
「は? ……ああ、そういえば」
シズクさんが間の抜けた声を出したあとに、ツィンシャでのことを思い出したようだ。
「ツィンシャでも言ったと思いますが、私、実は吸血鬼なんです」
「いやいやいや、いくら拙者の事を気遣ってくれているとはいえ、冗談もほどほどにするでござるよ。こんなに太陽の光を浴び、あれほど強力な浄化の光を自在に操るフィーネ殿が吸血鬼だなんて、あり得ないでござるよ」
「それがあり得るんですよ。ほら」
私はそう言って自分のステータスをシズクさんに見せた。シズクさんはその種族をちらりと見ると怪訝そうな顔をした。
「吸血鬼(笑)? この(笑)とはなんでござるか?」
そうだよね。それは気になるよね。
「それは私にもよくわかりません。もし神様に会えたなら私が問い詰めたいくらいです」
そう、きっとあのハゲのおっさんの嫌がらせに違いないと私は踏んでいるのだ。
「そ、そうでござるか……」
シズクさんは半信半疑といった表情だ。
「そういうわけなので、私は種族なんて気にしていませんよ。それにですね、私のパーティーはそもそも人間が多数になったことなんて一度もないんですから。だから、クリスさんもルーちゃんもシズクさんが人間だろうが半黒狐だろうが、きっと気にしませんよ」
私はそう言ってシズクさんを安心させるように微笑むと、シズクさんは小さくありがとう、と呟いた。
「それでですね。シズクさんの今の状況なんですけど、きっとシズクさんは存在進化をしたんだと思います」
「存在進化、でござるか? そういえばどこかで聞き覚えがあるような……?」
「あれ? 話しましたっけ? じゃあもしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、存在進化というのは特定の条件を満たすことで上位の種族へと進化することです。例えば、ルーちゃんのようなエルフは契約精霊、つまりマシロちゃんが上級精霊へと進化することでハイエルフという種族へと進化できます」
「なるほど。そうでござったか。初耳でござるよ」
なるほど。ということは、私がルーちゃんあたりとそんな会話をしていたのを小耳に挟んだのかもしれない。
「はい。それでですね、これはクサネで温泉に入っている時にアーデに教えてもらったんですが、存在進化をするとレベルが 1 になってステータスが半分くらいに下がるそうです。シズクさんのそれはピタリとその条件に合っていますから、シズクさんは存在進化をしたということで間違いないと思います」
「なるほど。しかし、何故存在進化をしたのでござろうな?」
「多分、【降霊術】を使って降ろした黒狐とシズクさんがスイキョウの、いえ水龍王の力で無理やり一つにされた事が原因だと思います。シズクさんの治療をした時にはすでに私では分離できない状態になっていましたから」
私はその時の事を思い出して胸が締め付けられるような感覚に襲われる。するとおもむろにシズクさんがよく分からない事言い出した。
「そうか、きっと狐殿でござるな」
「狐殿?」
「操られていた時のことはよく覚えていないでござるが、拙者は暗闇の中で黒い狐に会ったのは覚えているでござる。狐殿と何かをしたような記憶はあるでござるが、それが何だったのかまでは覚えていないのでござるよ」
そう言うとシズクさんは少し寂しそうな表情を浮かべた。
「でも、その狐殿はきっとシズクさんの中にいると思いますよ。だから、そのうちまた会えますよ」
「そうでござろうか?」
「はい。きっと」
私が笑顔でそう言うと、シズクさんの表情は心なしか明るくなったような気がした。
==================
なお、シズクさんの【降霊術】は人間を辞めて半黒狐となったことで使う資格がなくなり消滅したようです。
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シズクさんは私の目をじっと見つめ返してくるが、私は視線を逸らさずに真剣な表情でシズクさんの目を見続ける。
しばらくすると、シズクさんがふぅと小さくため息をついた。
「やれやれ、フィーネ殿には敵わないでござるな。それにフィーネ殿は拙者の主でござる故、ステータスを見せることは問題ないでござるよ。ステータス・オープン」
観念したようにそう言うとシズクさんはステータスを呼び出して私に見せてくれた。ただ、その顔は心なしか何かに怯えているようでもある。
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名前:シズク・ミエシロ
種族:人間 → 半黒狐
性別:女性
職業:侍 → 剣聖、商人
レベル:34 → 1
HP:350 → 202
MP:100 → 70
STR:420 → 240
INT:195 → 120
AGI:639 → 363
DEX:680 → 384
VIT:297 → 165
MND:311 → 187
LUC:249 → 145
Exp:6,780,234 → 1
ユニークスキル(1):
狐火:2
スキル(6):
刀術:6
馬術:3
弓術:3
身体強化:2
船酔い耐性:1 → 2
商品鑑定:2
商談:1
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「ああ、やっぱりそうでしたか」
シズクさんのステータスを見せて貰った私は自分の見立てが正しかったことを確信した。
「フィーネ殿、黙っていて申し訳ないでござる。拙者はどうやら人間ではなくなってしまったようなのでござる」
シズクさんが青い顔をしながら私にそう訴えてくる。だが、ケモミミといい尻尾といい、人間じゃなさそうなのはみんな分かっていたと思う。
「その、拙者はスイキョウの邪悪な力で人間ではなくなったわけでござる。そんな拙者にフィーネ殿を守る資格があるのか不安で……」
「はあ、それで私が気にすると思って言い出せなかったんですか?」
「……その通りでござる」
シズクさんががっくりと頭を垂れ、それに合わせるように耳も尻尾もしゅんとして垂れている。
「そんなこと、気にするわけないじゃないですか。シズクさんはシズクさんです」
「だが、人間ではないでござるよ?」
シズクさんはなおも食い下がる。やはり自分の意思とは無関係に人間を辞めさせられてしまうというのはやはり辛いのだろう。
そう思うと、あの時もっと上手くやっていれば何とかなったのではないか、という自責の念に駆られてしまう。だが、それを言い出せば、きっとシズクさんの心をさらに傷つけてしまうだろう。
だから私は努めて明るくこう言った。
「そんなことを言ったら、私なんて吸血鬼ですよ?」
「は? ……ああ、そういえば」
シズクさんが間の抜けた声を出したあとに、ツィンシャでのことを思い出したようだ。
「ツィンシャでも言ったと思いますが、私、実は吸血鬼なんです」
「いやいやいや、いくら拙者の事を気遣ってくれているとはいえ、冗談もほどほどにするでござるよ。こんなに太陽の光を浴び、あれほど強力な浄化の光を自在に操るフィーネ殿が吸血鬼だなんて、あり得ないでござるよ」
「それがあり得るんですよ。ほら」
私はそう言って自分のステータスをシズクさんに見せた。シズクさんはその種族をちらりと見ると怪訝そうな顔をした。
「吸血鬼(笑)? この(笑)とはなんでござるか?」
そうだよね。それは気になるよね。
「それは私にもよくわかりません。もし神様に会えたなら私が問い詰めたいくらいです」
そう、きっとあのハゲのおっさんの嫌がらせに違いないと私は踏んでいるのだ。
「そ、そうでござるか……」
シズクさんは半信半疑といった表情だ。
「そういうわけなので、私は種族なんて気にしていませんよ。それにですね、私のパーティーはそもそも人間が多数になったことなんて一度もないんですから。だから、クリスさんもルーちゃんもシズクさんが人間だろうが半黒狐だろうが、きっと気にしませんよ」
私はそう言ってシズクさんを安心させるように微笑むと、シズクさんは小さくありがとう、と呟いた。
「それでですね。シズクさんの今の状況なんですけど、きっとシズクさんは存在進化をしたんだと思います」
「存在進化、でござるか? そういえばどこかで聞き覚えがあるような……?」
「あれ? 話しましたっけ? じゃあもしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、存在進化というのは特定の条件を満たすことで上位の種族へと進化することです。例えば、ルーちゃんのようなエルフは契約精霊、つまりマシロちゃんが上級精霊へと進化することでハイエルフという種族へと進化できます」
「なるほど。そうでござったか。初耳でござるよ」
なるほど。ということは、私がルーちゃんあたりとそんな会話をしていたのを小耳に挟んだのかもしれない。
「はい。それでですね、これはクサネで温泉に入っている時にアーデに教えてもらったんですが、存在進化をするとレベルが 1 になってステータスが半分くらいに下がるそうです。シズクさんのそれはピタリとその条件に合っていますから、シズクさんは存在進化をしたということで間違いないと思います」
「なるほど。しかし、何故存在進化をしたのでござろうな?」
「多分、【降霊術】を使って降ろした黒狐とシズクさんがスイキョウの、いえ水龍王の力で無理やり一つにされた事が原因だと思います。シズクさんの治療をした時にはすでに私では分離できない状態になっていましたから」
私はその時の事を思い出して胸が締め付けられるような感覚に襲われる。するとおもむろにシズクさんがよく分からない事言い出した。
「そうか、きっと狐殿でござるな」
「狐殿?」
「操られていた時のことはよく覚えていないでござるが、拙者は暗闇の中で黒い狐に会ったのは覚えているでござる。狐殿と何かをしたような記憶はあるでござるが、それが何だったのかまでは覚えていないのでござるよ」
そう言うとシズクさんは少し寂しそうな表情を浮かべた。
「でも、その狐殿はきっとシズクさんの中にいると思いますよ。だから、そのうちまた会えますよ」
「そうでござろうか?」
「はい。きっと」
私が笑顔でそう言うと、シズクさんの表情は心なしか明るくなったような気がした。
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なお、シズクさんの【降霊術】は人間を辞めて半黒狐となったことで使う資格がなくなり消滅したようです。
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