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白銀のハイエルフ
第二章第35話 冥龍王ヴァルガルム(後編)
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この世界に来てからのことを思い出す。
ハゲたおっさんに始まりクリスさんとの出会い、王都での思い出。ルーちゃんと出会い。そして旅の思い出。
これまでのことが走馬灯のように甦っては消える。
ドラゴンに噛み千切られたら痛いんだろうな、と思っていたが何の痛みもない。
一体どうなっているのだろうか?
恐る恐る目を開けてみるが、目の前は真っ暗だ。
あれ? 私は冥龍王に頭から噛みつかれたはずじゃ?
落ち着いて周りをよく見てみると、牙が私の体から 10 cm くらいの場所で止まっている。
気が付くとそこには聖属性の結界があり、冥龍王の牙をミシミシと音を立てながらも受け止めている。
あ! あああ! これルーちゃんの誤射を防いだ結界だ!
よくも私を食べようとしてくれやがって。お腹の中から浄化していやる!
私は冥龍王の口の中に手を突っ込むとフルパワーで浄化魔法を叩き込んでやる。
「GUWRYUAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!!」
冥龍王が凄まじい叫び声をあげて苦しみだす。その拍子に私をかみ砕こうとしていた顎が開かれた。
私はその隙に距離を取る。
「フィーネ様!」「姉さま!」
二人が私の下に駆けてくる。ルーちゃんは泣きそうな表情をしている。
「姉さまぁ! ごめんなさい。誤射しちゃって」
「大丈夫です。ルーちゃん、おかげで助かりました」
「え? どういうことですか?」
「ルーちゃんの矢に反応して結界を張っていたおかげで、冥龍王にかみ殺されずにすみました」
「姉さまぁぁぁ」
それを聞いたルーちゃんが私に抱きついて泣き出してしまった。
待て待て、気持ちはわかるが後にしてほしい。
「ルミア、まだ戦いは終わっていない。泣くのは後だ」
「うぅ、はい」
クリスさんの一声でルーちゃんが私から離れてくれた。
私は冥龍王を見遣る。動きが随分とぎこちない。体内にぶち込んであげた浄化魔法が相当効いたらしい。
「クリスさん。さっき浄化魔法をお腹の中にフルパワーで放ってあげたのが大分効いているみたいですよ」
「なるほど。闇属性の冥龍王には聖属性の魔法は効果がある、ということですね。わかりました。あれだけ弱っているなら隙を作れます。その隙にもう一度浄化魔法を叩き込んでください」
「はい」
そう言うとクリスさんは冥龍王に向かって突撃する。ブレスを吐く様子もない。クリスさんを尻尾で叩こうとしたり、噛みつこうとしているが、先ほど比べると明らかに動きが鈍い。
その隙に MP 回復薬を呷る。これが最後の一本だ。
立ち直ったルーちゃんも弓矢での援護を始めた。矢を番え、冥龍王に向かって放つ。まっすぐとクリスさんの方へと矢が飛んでいく。
「クリスさん、危ない!」
私がそう叫ぶが、まるで背中に目でもついているかのようにクリスさんは矢をぎりぎりで躱した。
すると、その矢はクリスさんの向こう側にいた冥龍王の右目を直撃した。
再び冥龍王が叫び声をあげて苦しむ。その隙に飛び込んだクリスさんが左目に聖剣を突き立てる。
冥龍王は更に大きな叫び声をあげて絶叫する。
「フィーネ様、今です」
私は冥龍王の側へと駆け寄ると右目に突き刺さったルーちゃんの矢を握る。そして、フルパワーの浄化魔法を右目からその体内へと叩き込む。
「浄化!」
「GUWRYUAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!!」
冥龍王がビクン、ビクンと痙攣する。そして、次の瞬間、その体が砂となって消えたのだった。
「か、勝った?」
「フィーネ様、お見事です!」
私はその場にへたり込んだ。MP 切れだ。立っているのもちょっと辛い。
「姉さまー!」
そんな私にルーちゃんが後ろから抱きついてくる。ささやかな胸のふくらみが私の後頭部に押し当てられ、柔らかい温もりが伝わってくる。
「私だけで倒したんじゃないですよ。皆で倒したんです」
私がそう言うとクリスさんは嬉しそうに微笑んだ。
「でも、姉さまのおかげです!」
ルーちゃんの弾んだ声が頭の上から聞こえてきた。私は心地よい疲労感に包まれながら、ルーちゃんにもたれかかったのだった。
****
「封印は私が見てもよくわからないですし、そもそも MP 切れてて何もできないです。なので、まずは脱出しましょう」
しばらく休んで体力の回復した私たちはまず脱出することにした。冥龍王に破壊されて出入口となる階段が埋まってしまったのだ。
「これは、岩を少しずつどけるしかないですね」
状況を確認していたクリスさんがそう断言した。
仕方ない。石運びをしよう。一つずつ持ち上げてっと、ん? ちょっと待てよ?
「収納に入る分だけ入れちゃいましょう」
私は収納に石を入れていく。すぐに容量一杯になって入らなくなってしまうが、持ち運び自体は楽になった。私は収納に入れては捨ててていくの繰り返していく。
そしてこのまま階段が掘り出せるかと思ったが、巨大な岩が私たちの行く手を阻んだ。あまりの大きさに収納に入れることができない。クリスさんが破壊を試みたが、蹴っても殴っても斬っても破壊することはできなかった。どうやら冥龍王を封印した祠のある場所ということで、かなり頑丈にできているようだ。
仕方ないので三人で動かそうとしたが動く気配すらない。このまま地下で窒息というのは勘弁してほしい。せっかく冥龍王を倒したというのに。
あれ? もしかしたら?
ふと閃いた私はステータスを確認する。
────
名前:フィーネ・アルジェンタータ
種族:吸血鬼(笑)
性別:女性
職業:治癒師、付与師
レベル:3 → 11
HP:79 → 263
MP:65 → 225
STR:77 → 269
INT:62 → 214
AGI:59 → 203
DEX:68 → 236
VIT:71 → 247
MND:65 → 225
LUC:65 → 225
Exp:301 → 13,934
SP:80 New!
ユニークスキル(13):
吸血:1
霧化:1
蝙蝠化:1
影操術:1
眷属支配:1
血操術:1
魅了:1
雷撃:1
成長限界突破
次元収納:2
精霊召喚
容姿端麗
幸運
スキル(23):
言語能力:10
魔力操作:1
闇属性魔法:1
聖属性魔法:10
回復魔法:10
火属性魔法:1
水属性魔法:1
風属性魔法:1
土属性魔法:1
状態異常耐性:10
火属性耐性:1
水属性耐性:1
風属性耐性:1
土属性耐性:1
闇属性耐性:10
聖属性吸収
呪い耐性:10
日照吸収
魅了耐性:10
調合:3
薬草鑑定:3
付与:1 → 2
付与鑑定:1 → 2
────
おおお、さっきの戦闘でめっちゃ経験値入ってる! レベルも一気に 8 上がった! 素晴らしい。それに付与もいつの間にかスキルレベルが 2 になっている。
なんでろう、って、あそうか。さっきのレベルアップでまとめて上がったのか。
────
次元収納
レベル:2
経験値:20,139+
────
よし、 獲得した SP を全部突っ込んで。
────
次元収納
レベル:3
経験値:100,139
────
レベルが上がった。これなら収納できるんじゃないかな? 収納!
行く手を塞いでいた巨大な岩が収納される。
「あ、いけました!」
「フィーネ様、もしや【収納魔法】のレベルを?」
「はい。さっきの戦いでレベルが一気に上がったので SP を全部使って 3 にあげました」
「【収納魔法】が 3 になるとここまでの大きさのものが入るのですね」
私は巨大な岩を空間の端に捨てると、階段を登って洞窟を出た。すると、向こうからインゴールヴィーナさんとビョルゴルフルさんがやってきた。
「おおお、無事じゃったか。すまんのう。まさかもう分体が出来てしまっておるとは。儂が倒してくるからそこで待っておるがよい」
なんと、あれで分体だったらしい。本体だったらどれほどの強さだったのだろうか?
想像するだけでも恐ろしい。
「そいつは私たちで倒しておきました」
「なんじゃと!? そなたたちがそれほどの強さを持っておったとは。では封印の修復も手伝ってくれんかの?」
「そうしたいのは山々なんですが、MP を使い切っちゃいました」
「うむ、安心せい。それならこれを飲むがよい」
私は MP 回復薬の入った瓶を手渡された。
ああ、結局こうなるのね。慣れたとはいえ、積極的に飲みたい味じゃないのに。
そして私はインゴールヴィーナさんと一緒に封印の祠まで行き、封印について教えてもらいながら修復作業を手伝った。
色々教わったのは良いが、最終的には「封印修復」と心の中で念じるだけで終わった。封印の仕組みが分からないと発動できないそうだから教えてもらったことに意味はあるのはだろうし、良かったとも思う。
だけれど、なんとも釈然としない気持ちだけが残ったのだった。
ハゲたおっさんに始まりクリスさんとの出会い、王都での思い出。ルーちゃんと出会い。そして旅の思い出。
これまでのことが走馬灯のように甦っては消える。
ドラゴンに噛み千切られたら痛いんだろうな、と思っていたが何の痛みもない。
一体どうなっているのだろうか?
恐る恐る目を開けてみるが、目の前は真っ暗だ。
あれ? 私は冥龍王に頭から噛みつかれたはずじゃ?
落ち着いて周りをよく見てみると、牙が私の体から 10 cm くらいの場所で止まっている。
気が付くとそこには聖属性の結界があり、冥龍王の牙をミシミシと音を立てながらも受け止めている。
あ! あああ! これルーちゃんの誤射を防いだ結界だ!
よくも私を食べようとしてくれやがって。お腹の中から浄化していやる!
私は冥龍王の口の中に手を突っ込むとフルパワーで浄化魔法を叩き込んでやる。
「GUWRYUAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!!」
冥龍王が凄まじい叫び声をあげて苦しみだす。その拍子に私をかみ砕こうとしていた顎が開かれた。
私はその隙に距離を取る。
「フィーネ様!」「姉さま!」
二人が私の下に駆けてくる。ルーちゃんは泣きそうな表情をしている。
「姉さまぁ! ごめんなさい。誤射しちゃって」
「大丈夫です。ルーちゃん、おかげで助かりました」
「え? どういうことですか?」
「ルーちゃんの矢に反応して結界を張っていたおかげで、冥龍王にかみ殺されずにすみました」
「姉さまぁぁぁ」
それを聞いたルーちゃんが私に抱きついて泣き出してしまった。
待て待て、気持ちはわかるが後にしてほしい。
「ルミア、まだ戦いは終わっていない。泣くのは後だ」
「うぅ、はい」
クリスさんの一声でルーちゃんが私から離れてくれた。
私は冥龍王を見遣る。動きが随分とぎこちない。体内にぶち込んであげた浄化魔法が相当効いたらしい。
「クリスさん。さっき浄化魔法をお腹の中にフルパワーで放ってあげたのが大分効いているみたいですよ」
「なるほど。闇属性の冥龍王には聖属性の魔法は効果がある、ということですね。わかりました。あれだけ弱っているなら隙を作れます。その隙にもう一度浄化魔法を叩き込んでください」
「はい」
そう言うとクリスさんは冥龍王に向かって突撃する。ブレスを吐く様子もない。クリスさんを尻尾で叩こうとしたり、噛みつこうとしているが、先ほど比べると明らかに動きが鈍い。
その隙に MP 回復薬を呷る。これが最後の一本だ。
立ち直ったルーちゃんも弓矢での援護を始めた。矢を番え、冥龍王に向かって放つ。まっすぐとクリスさんの方へと矢が飛んでいく。
「クリスさん、危ない!」
私がそう叫ぶが、まるで背中に目でもついているかのようにクリスさんは矢をぎりぎりで躱した。
すると、その矢はクリスさんの向こう側にいた冥龍王の右目を直撃した。
再び冥龍王が叫び声をあげて苦しむ。その隙に飛び込んだクリスさんが左目に聖剣を突き立てる。
冥龍王は更に大きな叫び声をあげて絶叫する。
「フィーネ様、今です」
私は冥龍王の側へと駆け寄ると右目に突き刺さったルーちゃんの矢を握る。そして、フルパワーの浄化魔法を右目からその体内へと叩き込む。
「浄化!」
「GUWRYUAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!!」
冥龍王がビクン、ビクンと痙攣する。そして、次の瞬間、その体が砂となって消えたのだった。
「か、勝った?」
「フィーネ様、お見事です!」
私はその場にへたり込んだ。MP 切れだ。立っているのもちょっと辛い。
「姉さまー!」
そんな私にルーちゃんが後ろから抱きついてくる。ささやかな胸のふくらみが私の後頭部に押し当てられ、柔らかい温もりが伝わってくる。
「私だけで倒したんじゃないですよ。皆で倒したんです」
私がそう言うとクリスさんは嬉しそうに微笑んだ。
「でも、姉さまのおかげです!」
ルーちゃんの弾んだ声が頭の上から聞こえてきた。私は心地よい疲労感に包まれながら、ルーちゃんにもたれかかったのだった。
****
「封印は私が見てもよくわからないですし、そもそも MP 切れてて何もできないです。なので、まずは脱出しましょう」
しばらく休んで体力の回復した私たちはまず脱出することにした。冥龍王に破壊されて出入口となる階段が埋まってしまったのだ。
「これは、岩を少しずつどけるしかないですね」
状況を確認していたクリスさんがそう断言した。
仕方ない。石運びをしよう。一つずつ持ち上げてっと、ん? ちょっと待てよ?
「収納に入る分だけ入れちゃいましょう」
私は収納に石を入れていく。すぐに容量一杯になって入らなくなってしまうが、持ち運び自体は楽になった。私は収納に入れては捨ててていくの繰り返していく。
そしてこのまま階段が掘り出せるかと思ったが、巨大な岩が私たちの行く手を阻んだ。あまりの大きさに収納に入れることができない。クリスさんが破壊を試みたが、蹴っても殴っても斬っても破壊することはできなかった。どうやら冥龍王を封印した祠のある場所ということで、かなり頑丈にできているようだ。
仕方ないので三人で動かそうとしたが動く気配すらない。このまま地下で窒息というのは勘弁してほしい。せっかく冥龍王を倒したというのに。
あれ? もしかしたら?
ふと閃いた私はステータスを確認する。
────
名前:フィーネ・アルジェンタータ
種族:吸血鬼(笑)
性別:女性
職業:治癒師、付与師
レベル:3 → 11
HP:79 → 263
MP:65 → 225
STR:77 → 269
INT:62 → 214
AGI:59 → 203
DEX:68 → 236
VIT:71 → 247
MND:65 → 225
LUC:65 → 225
Exp:301 → 13,934
SP:80 New!
ユニークスキル(13):
吸血:1
霧化:1
蝙蝠化:1
影操術:1
眷属支配:1
血操術:1
魅了:1
雷撃:1
成長限界突破
次元収納:2
精霊召喚
容姿端麗
幸運
スキル(23):
言語能力:10
魔力操作:1
闇属性魔法:1
聖属性魔法:10
回復魔法:10
火属性魔法:1
水属性魔法:1
風属性魔法:1
土属性魔法:1
状態異常耐性:10
火属性耐性:1
水属性耐性:1
風属性耐性:1
土属性耐性:1
闇属性耐性:10
聖属性吸収
呪い耐性:10
日照吸収
魅了耐性:10
調合:3
薬草鑑定:3
付与:1 → 2
付与鑑定:1 → 2
────
おおお、さっきの戦闘でめっちゃ経験値入ってる! レベルも一気に 8 上がった! 素晴らしい。それに付与もいつの間にかスキルレベルが 2 になっている。
なんでろう、って、あそうか。さっきのレベルアップでまとめて上がったのか。
────
次元収納
レベル:2
経験値:20,139+
────
よし、 獲得した SP を全部突っ込んで。
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次元収納
レベル:3
経験値:100,139
────
レベルが上がった。これなら収納できるんじゃないかな? 収納!
行く手を塞いでいた巨大な岩が収納される。
「あ、いけました!」
「フィーネ様、もしや【収納魔法】のレベルを?」
「はい。さっきの戦いでレベルが一気に上がったので SP を全部使って 3 にあげました」
「【収納魔法】が 3 になるとここまでの大きさのものが入るのですね」
私は巨大な岩を空間の端に捨てると、階段を登って洞窟を出た。すると、向こうからインゴールヴィーナさんとビョルゴルフルさんがやってきた。
「おおお、無事じゃったか。すまんのう。まさかもう分体が出来てしまっておるとは。儂が倒してくるからそこで待っておるがよい」
なんと、あれで分体だったらしい。本体だったらどれほどの強さだったのだろうか?
想像するだけでも恐ろしい。
「そいつは私たちで倒しておきました」
「なんじゃと!? そなたたちがそれほどの強さを持っておったとは。では封印の修復も手伝ってくれんかの?」
「そうしたいのは山々なんですが、MP を使い切っちゃいました」
「うむ、安心せい。それならこれを飲むがよい」
私は MP 回復薬の入った瓶を手渡された。
ああ、結局こうなるのね。慣れたとはいえ、積極的に飲みたい味じゃないのに。
そして私はインゴールヴィーナさんと一緒に封印の祠まで行き、封印について教えてもらいながら修復作業を手伝った。
色々教わったのは良いが、最終的には「封印修復」と心の中で念じるだけで終わった。封印の仕組みが分からないと発動できないそうだから教えてもらったことに意味はあるのはだろうし、良かったとも思う。
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