80 / 625
白銀のハイエルフ
第二章第32話 白銀の里
しおりを挟む
「ふむ。同胞を助けてくれたこと。感謝しよう。聖女候補のフィーネ・アルジェンタータ殿と聖騎士のクリスティーナ殿。儂はこの白銀の里の長老インゴールヴィーナ、こっちは息子のビョルゴルフルじゃ」
「フィーネ・アルジェンタータと申します。こちらから順にクリスティーナ、リエラ、ルミアと言います。よろしくお願いいたします」
とんでもない美女が自分のことを長老、と言って自己紹介してきたのだが、さすがに違和感は拭えない。そして私たちに射掛けて来たイケメンは長老の息子らしい。エルフというからにはご長寿さんなんだろうけど、一体何歳なのだろうか?
「リエラ、それにルミアよ。帰る里がないのであれば、この里での居住を許そう」
「ありがとうございます」
よし、とりあえずの目的は達成できた。あとは自分の目的だけだ。
「フィーネ殿とクリスティーナ殿には客人としてこの里への滞在を許可しよう。他に何かして欲しいことはあるか?」
「はい。ルミアより聞いたのですが、精霊との契約に興味があります」
「ふむ。なるほど。フィーネ殿は【精霊召喚】のユニークスキルを持っておる、という事で良いのじゃな?」
「はい」
「じゃが、この地で生まれ育っていない者が精霊と契約することはかなり難しいのじゃ。そして、そなたは少なくとも純粋なエルフ族ではないじゃろう? はたして【精霊召喚】を持っておったとしても契約できるかどうか。のう? フィーネ殿。そなたは何者なのじゃ?」
何者、か。難しい質問だな。私は少し考えてから回答する。
「私は吸血鬼なのですが、何故か成り行きで聖女候補なんてものをやっています」
きちんと話しておいた方が良いだろうと思って真実をしっかりと告げた。
だがその瞬間、インゴールヴィーナさんとビョルゴルフルさんが少し目を見開いて口を開け、そして顔を少し前に突き出す。「ハァ?」とでも言いたげな表情だ。
そしてこっちを呆れた目で見てきた後に二人で顔を見合わせている。
そして、少し苛立ったような様子でインゴールヴィーナさんが口を開く。
「ははは、そなたは随分と冗談が得意と見えるのう。闇の種族である吸血鬼が昼間から太陽の下を歩いて無事なはずがなかろう。それにその聖衣も吸血鬼には猛毒のはずじゃ。フィーネ殿、そなたは人間どもに何をされたのじゃ?」
「ええと、何をされた、とは?」
「ふむ、違うのか。ときに、そなたは【容姿端麗】のユニークスキルも持っておるじゃろう?」
「はい」
「その少し短いが尖った耳、そしてエルフ族のユニークスキルである【精霊召喚】と【容姿端麗】を神より与えられておる。つまり、それはそなたにエルフの血が流れている何よりの証拠なのじゃ」
なるほど。【精霊召喚】と【容姿端麗】はエルフ族のユニークスキルだったのか。そういえば【精霊召喚】はそうだってルーちゃん言っていたような気がするな。
「そして、そなたは我が里のハイエルフ達と同じ色の髪と瞳を持っておる。つまり、じゃ。そなたの先祖のどこかに我が里のハイエルフがおり、そなたは先祖返りした、ということで間違いないじゃろう」
あーあ、ここでも先祖返り認定された。って、あれ? ということは?
「ええと、もしかして私の髪と瞳の組み合わせのエルフはこの里にしかいない、ということですか?」
「うむ。その通りじゃ。なかなか聡いのう。それに、百歩譲ってそなたが特殊な吸血鬼だったとしてじゃ。そなたがその瞳を保っているということはあり得ないことなのじゃ」
うん? どういうこと?
私は首を傾げる。
「ふむ。吸血鬼のことも大して知らぬようじゃな。冗談でも吸血鬼を名乗るならもう少し知識をつけることじゃ」
「すみません。どういう事でしょうか?」
「吸血鬼はのう、産まれたばかりのころは我々エルフや人間どもと同じような瞳を持っておるのじゃ。そして吸血をして眷属を作ることで覚醒し、猫や蛇のような縦長の瞳に変化するのじゃ。吸血鬼は吸血せずに生きることは出来ぬ。おそらく一週間ともたないはずじゃ。吸血鬼は必ずやその衝動に流されて人の首筋に噛みつき、その者を眷属としてしまうのじゃ」
そういえばクリスさんを無理やり襲いたくなって、吸血衝動を無理やり我慢したらそのまま失神したことがあった気がする。
「儂の知る限り、そなたは 1 年以上に渡り人里に暮らしておるのじゃろう? つまり、そういう事じゃ。そなたは吸血鬼ではないのじゃよ」
どうしよう。ぐうの音出ないほど論破されてしまった。
「何、安心するのじゃ。そなたの過去に何があったのかは知らぬが、ちゅーにびょー、じゃったか? 無理せずゆっくりと治していけば良いのじゃ。エルフの血を引くそなたには長い時間が与えられておるのじゃからな」
「ええぇ」
なぜ教皇様から下されたその屈辱の診断を知っているのか。ぐぬぬ。
ただ、インゴールヴィーナさんも良い人だということはわかった。
でも、どうしよう。チートしましたなんて初対面の人に行っても信じてもらえないだろうし、論破された後だから余計に言い訳に聞こえるだろうし。
うーん、困った。
「さて、話を戻そうかの。儂が何者か、と問うたのはそなたはどこからきて何故精霊との契約を望んているのか、といったことを聞きたかったからなのじゃ。それが分からなければ儂はそなたを精霊との契約に挑戦させるわけにはいかぬのじゃよ」
「どうしてですか?」
「失敗したらやり直しができないからじゃよ。精霊樹に祈りと魔力を捧げ、そして精霊樹が認めた場合にのみ、生涯のパートナーとなる精霊を授けてくれるのじゃ」
「もし認められなかった場合、どうなるのでしょうか?」
「もう二度とここの精霊樹に近づくことはできぬじゃろうな」
「つまり、人生で一度きり、ということですか」
「うむ。その通りじゃ。そして、儂は今のそなたが精霊樹に認められるとは思えぬのじゃ」
「それじゃあ、自然に暮らしている精霊と契約することはできないんですか?」
「無理じゃ。精霊が契約できるのは一度だけ、精霊樹から生まれた直後のみなのじゃよ」
うーん、困ったな。どうすれば良いのだろう。
「急ぐ理由があるのなら、少しこの里の仕事を手伝ってみぬか?」
「お仕事、ですか?」
「うむ。そなたは聖女候補としては別格と言って良いほどの力があるようじゃしのう。その仕事が認められたならあるいは精霊樹に認められるかもしれぬ」
なるほど。この土地に貢献すると認めてもらいやすくなる、ということか。
「わかりました。やらせてください」
こうして私は里の仕事を手伝うこととなったのだった。
「フィーネ・アルジェンタータと申します。こちらから順にクリスティーナ、リエラ、ルミアと言います。よろしくお願いいたします」
とんでもない美女が自分のことを長老、と言って自己紹介してきたのだが、さすがに違和感は拭えない。そして私たちに射掛けて来たイケメンは長老の息子らしい。エルフというからにはご長寿さんなんだろうけど、一体何歳なのだろうか?
「リエラ、それにルミアよ。帰る里がないのであれば、この里での居住を許そう」
「ありがとうございます」
よし、とりあえずの目的は達成できた。あとは自分の目的だけだ。
「フィーネ殿とクリスティーナ殿には客人としてこの里への滞在を許可しよう。他に何かして欲しいことはあるか?」
「はい。ルミアより聞いたのですが、精霊との契約に興味があります」
「ふむ。なるほど。フィーネ殿は【精霊召喚】のユニークスキルを持っておる、という事で良いのじゃな?」
「はい」
「じゃが、この地で生まれ育っていない者が精霊と契約することはかなり難しいのじゃ。そして、そなたは少なくとも純粋なエルフ族ではないじゃろう? はたして【精霊召喚】を持っておったとしても契約できるかどうか。のう? フィーネ殿。そなたは何者なのじゃ?」
何者、か。難しい質問だな。私は少し考えてから回答する。
「私は吸血鬼なのですが、何故か成り行きで聖女候補なんてものをやっています」
きちんと話しておいた方が良いだろうと思って真実をしっかりと告げた。
だがその瞬間、インゴールヴィーナさんとビョルゴルフルさんが少し目を見開いて口を開け、そして顔を少し前に突き出す。「ハァ?」とでも言いたげな表情だ。
そしてこっちを呆れた目で見てきた後に二人で顔を見合わせている。
そして、少し苛立ったような様子でインゴールヴィーナさんが口を開く。
「ははは、そなたは随分と冗談が得意と見えるのう。闇の種族である吸血鬼が昼間から太陽の下を歩いて無事なはずがなかろう。それにその聖衣も吸血鬼には猛毒のはずじゃ。フィーネ殿、そなたは人間どもに何をされたのじゃ?」
「ええと、何をされた、とは?」
「ふむ、違うのか。ときに、そなたは【容姿端麗】のユニークスキルも持っておるじゃろう?」
「はい」
「その少し短いが尖った耳、そしてエルフ族のユニークスキルである【精霊召喚】と【容姿端麗】を神より与えられておる。つまり、それはそなたにエルフの血が流れている何よりの証拠なのじゃ」
なるほど。【精霊召喚】と【容姿端麗】はエルフ族のユニークスキルだったのか。そういえば【精霊召喚】はそうだってルーちゃん言っていたような気がするな。
「そして、そなたは我が里のハイエルフ達と同じ色の髪と瞳を持っておる。つまり、じゃ。そなたの先祖のどこかに我が里のハイエルフがおり、そなたは先祖返りした、ということで間違いないじゃろう」
あーあ、ここでも先祖返り認定された。って、あれ? ということは?
「ええと、もしかして私の髪と瞳の組み合わせのエルフはこの里にしかいない、ということですか?」
「うむ。その通りじゃ。なかなか聡いのう。それに、百歩譲ってそなたが特殊な吸血鬼だったとしてじゃ。そなたがその瞳を保っているということはあり得ないことなのじゃ」
うん? どういうこと?
私は首を傾げる。
「ふむ。吸血鬼のことも大して知らぬようじゃな。冗談でも吸血鬼を名乗るならもう少し知識をつけることじゃ」
「すみません。どういう事でしょうか?」
「吸血鬼はのう、産まれたばかりのころは我々エルフや人間どもと同じような瞳を持っておるのじゃ。そして吸血をして眷属を作ることで覚醒し、猫や蛇のような縦長の瞳に変化するのじゃ。吸血鬼は吸血せずに生きることは出来ぬ。おそらく一週間ともたないはずじゃ。吸血鬼は必ずやその衝動に流されて人の首筋に噛みつき、その者を眷属としてしまうのじゃ」
そういえばクリスさんを無理やり襲いたくなって、吸血衝動を無理やり我慢したらそのまま失神したことがあった気がする。
「儂の知る限り、そなたは 1 年以上に渡り人里に暮らしておるのじゃろう? つまり、そういう事じゃ。そなたは吸血鬼ではないのじゃよ」
どうしよう。ぐうの音出ないほど論破されてしまった。
「何、安心するのじゃ。そなたの過去に何があったのかは知らぬが、ちゅーにびょー、じゃったか? 無理せずゆっくりと治していけば良いのじゃ。エルフの血を引くそなたには長い時間が与えられておるのじゃからな」
「ええぇ」
なぜ教皇様から下されたその屈辱の診断を知っているのか。ぐぬぬ。
ただ、インゴールヴィーナさんも良い人だということはわかった。
でも、どうしよう。チートしましたなんて初対面の人に行っても信じてもらえないだろうし、論破された後だから余計に言い訳に聞こえるだろうし。
うーん、困った。
「さて、話を戻そうかの。儂が何者か、と問うたのはそなたはどこからきて何故精霊との契約を望んているのか、といったことを聞きたかったからなのじゃ。それが分からなければ儂はそなたを精霊との契約に挑戦させるわけにはいかぬのじゃよ」
「どうしてですか?」
「失敗したらやり直しができないからじゃよ。精霊樹に祈りと魔力を捧げ、そして精霊樹が認めた場合にのみ、生涯のパートナーとなる精霊を授けてくれるのじゃ」
「もし認められなかった場合、どうなるのでしょうか?」
「もう二度とここの精霊樹に近づくことはできぬじゃろうな」
「つまり、人生で一度きり、ということですか」
「うむ。その通りじゃ。そして、儂は今のそなたが精霊樹に認められるとは思えぬのじゃ」
「それじゃあ、自然に暮らしている精霊と契約することはできないんですか?」
「無理じゃ。精霊が契約できるのは一度だけ、精霊樹から生まれた直後のみなのじゃよ」
うーん、困ったな。どうすれば良いのだろう。
「急ぐ理由があるのなら、少しこの里の仕事を手伝ってみぬか?」
「お仕事、ですか?」
「うむ。そなたは聖女候補としては別格と言って良いほどの力があるようじゃしのう。その仕事が認められたならあるいは精霊樹に認められるかもしれぬ」
なるほど。この土地に貢献すると認めてもらいやすくなる、ということか。
「わかりました。やらせてください」
こうして私は里の仕事を手伝うこととなったのだった。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる