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前編
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言葉が通じなくても気持ちさえ伝われば問題ない?
身振り手振りでなんとかなる?
ええ、はい。
俺にもそう考えていた時期がありました。
あったというか、前世の話だけど。
愚かな愚かな大学生だった俺は、英語すらろくに話せないのにひとりで海外旅行をして、荷物を盗まれて宿の場所も分からなくて、誰にも事情を伝えることができないままトラックに跳ねられて命を落とした。
最期だって、跳ねられた俺に人だかりができたけど、救急車を意味する単語がまるで思い出せなくて、困った時の日本人特有のあいまいな笑顔のまま死んでいった。
馬鹿だ。
馬鹿すぎる。
だから俺は、転生する時に女神に言った。
「完全翻訳スキルをお願いします!
分からない言葉なんて1個もないレベルで!」
思えば、この発言の意図すらもちゃんと伝わっていなかったのかもしれない。
だって俺は、言語の壁を気にせずに日常が送れれば、それでよかったのだから。
本当の「完全」なんて、これっぽっちも望んじゃいなかったのだから……。
* * *
「朝は明るくて夜は暗い♪
若者は元気で年寄りは元気がない♪
今日も普通♪
明日も普通♪
ああ日常、ああ日常よ♪
毎日が日常で私は幸せ~♪」
そんな歌声で俺は目を覚ました。
なんだこのひどい歌詞は……。
「あらあなた、気がついたのね。
先生! 先生!
森から運んできた人が目を覚ましたわ!」
「あらまあ」
見渡すとそこは教会の中のようだった。
ベンチのような長椅子に寝かされていたようだ。
そばには女性がふたり、年取ったのと若いのが修道服に身を包んで俺のほうを窺っている。
「ここは?
俺は森に倒れていたのか?」
「ええ、ここはイチの村の教会です。
村外れの森で見つけたあなたを、村の若者が運んできてくれたの」
「イチの村?
イチっていうのは数字のイチのことか?」
俺がそう訊ねると、若いほうの女は面食らったような顔をして、助けを求めるように年寄りの顔をみた。
おかしなことを質問しただろうか。
変な名前だと思ったから確認しただけなのだが。
「あなたは古代語が分かるのですか?
たしかにイチは数字の1を意味すると、村の古い文献には書かれています」
「いや、イチが1って……」
そこで俺はハッと気づいた。
これは完全翻訳スキルのせいだ、と。
おそらくイチと聞こえているのは、たとえばアインスとかウーノみたいな他言語の1を意味する言葉で、ここでは俺の耳にだけそれが翻訳されてイチとして届いているのだ。
恐ろしいことに口の動きもきちんと「イチ」になっており、これはきっと、目に映るものもすべて完全翻訳されているということだろう。
ラグなしのリアルタイムで生成されるディープフェイク映像というわけだ。
女神の力、おそるべし。
「なるほど古代語ね。
となるとあれか、さっきの歌も古代語だったり?」
「まあ!
あなた本当にお分かりになるのね。
そうです、あの讃美歌は千年以上前からこの村に伝わる伝統の歌なのです。
今となっては意味は失われていますが、なんでも日々の営みを感謝しているとか」
感謝ねえ……。
今日も普通、明日も普通って言ってたけど。
まあ普通が尊いってことか。
「古代語が分かる旅人なんて初めて会います。
あなたはもしかして伝承にある勇者様なのでは?」
「でしょうね」
俺はさらりと答えた。
だってさっきから視界に入っている自分のズボンのあちこちに、「勇者勇者勇者勇者」って刺繍が入っているから。
勇者を意味する紋章か何かなのだろうが、完全翻訳スキルのやつがご丁寧に文字に変換してくれている。
俺の理解が早いんじゃなくて、目に入るもの、耳に入るものすべてがすごいスピードでネタバレしてきている。
イチの村というのも、どうせ、勇者が旅立つ最初の村という安易な意味だろう。
俺の言葉に飛び上がった老婆は、村長やら長老やら村じゅうの偉い連中に話をして、古文書や巻物を片っ端から集めてきた。
現代では誰も読めないそうだが、俺にはそれは子どもの絵本並みの平易な言葉で書かれた、しょうもないメモ書きのようにしかみえなかった。
「読んだけど、あんま役に立つものはないな。
あー、これはちょっと意味あるか。
魔王の弱点は足元の影だって。
よくあるパターンだけど、王道パターンもいくつかあるから、あらかじめ知れるのはありがたい」
「ちょ、ちょっと!」
教会の前に集まった人混みの中から、ひとりの男が慌てた様子で駆け寄ってきた。
ひょろりとした若い男だ。
「あんた、本物の勇者で間違いなさそうっスね。
オイラも魔王退治に連れてってもらえないっスか?
いちおう魔術師なんで、魔法が使えるっスよ」
そう言って男は指先に火をともしてみせた。
おお、これは何かと便利そうだ。
人類は火を手にした時に文明が始まった。
カセットコンロとかなさそうな世界だし、いつでも火が使えるのは文明人として大歓迎だ。
「よし、きみは仲間にしてあげよう。
聖剣のある場所もさっきの古文書でだいたい分かったから、旅と言っても、それを回収して魔王の影に刺すだけの簡単なやつだけどね」
「あ、ありがとうっス!
オイラの名前は悪魔。
代々伝わる古代語の名前で、とくに魔力が強い者だけがこの名前を名乗ることができるっス」
「よろしく、悪魔くん」
分かってしまった……。
この男たぶん、魔王の手先だ。
身振り手振りでなんとかなる?
ええ、はい。
俺にもそう考えていた時期がありました。
あったというか、前世の話だけど。
愚かな愚かな大学生だった俺は、英語すらろくに話せないのにひとりで海外旅行をして、荷物を盗まれて宿の場所も分からなくて、誰にも事情を伝えることができないままトラックに跳ねられて命を落とした。
最期だって、跳ねられた俺に人だかりができたけど、救急車を意味する単語がまるで思い出せなくて、困った時の日本人特有のあいまいな笑顔のまま死んでいった。
馬鹿だ。
馬鹿すぎる。
だから俺は、転生する時に女神に言った。
「完全翻訳スキルをお願いします!
分からない言葉なんて1個もないレベルで!」
思えば、この発言の意図すらもちゃんと伝わっていなかったのかもしれない。
だって俺は、言語の壁を気にせずに日常が送れれば、それでよかったのだから。
本当の「完全」なんて、これっぽっちも望んじゃいなかったのだから……。
* * *
「朝は明るくて夜は暗い♪
若者は元気で年寄りは元気がない♪
今日も普通♪
明日も普通♪
ああ日常、ああ日常よ♪
毎日が日常で私は幸せ~♪」
そんな歌声で俺は目を覚ました。
なんだこのひどい歌詞は……。
「あらあなた、気がついたのね。
先生! 先生!
森から運んできた人が目を覚ましたわ!」
「あらまあ」
見渡すとそこは教会の中のようだった。
ベンチのような長椅子に寝かされていたようだ。
そばには女性がふたり、年取ったのと若いのが修道服に身を包んで俺のほうを窺っている。
「ここは?
俺は森に倒れていたのか?」
「ええ、ここはイチの村の教会です。
村外れの森で見つけたあなたを、村の若者が運んできてくれたの」
「イチの村?
イチっていうのは数字のイチのことか?」
俺がそう訊ねると、若いほうの女は面食らったような顔をして、助けを求めるように年寄りの顔をみた。
おかしなことを質問しただろうか。
変な名前だと思ったから確認しただけなのだが。
「あなたは古代語が分かるのですか?
たしかにイチは数字の1を意味すると、村の古い文献には書かれています」
「いや、イチが1って……」
そこで俺はハッと気づいた。
これは完全翻訳スキルのせいだ、と。
おそらくイチと聞こえているのは、たとえばアインスとかウーノみたいな他言語の1を意味する言葉で、ここでは俺の耳にだけそれが翻訳されてイチとして届いているのだ。
恐ろしいことに口の動きもきちんと「イチ」になっており、これはきっと、目に映るものもすべて完全翻訳されているということだろう。
ラグなしのリアルタイムで生成されるディープフェイク映像というわけだ。
女神の力、おそるべし。
「なるほど古代語ね。
となるとあれか、さっきの歌も古代語だったり?」
「まあ!
あなた本当にお分かりになるのね。
そうです、あの讃美歌は千年以上前からこの村に伝わる伝統の歌なのです。
今となっては意味は失われていますが、なんでも日々の営みを感謝しているとか」
感謝ねえ……。
今日も普通、明日も普通って言ってたけど。
まあ普通が尊いってことか。
「古代語が分かる旅人なんて初めて会います。
あなたはもしかして伝承にある勇者様なのでは?」
「でしょうね」
俺はさらりと答えた。
だってさっきから視界に入っている自分のズボンのあちこちに、「勇者勇者勇者勇者」って刺繍が入っているから。
勇者を意味する紋章か何かなのだろうが、完全翻訳スキルのやつがご丁寧に文字に変換してくれている。
俺の理解が早いんじゃなくて、目に入るもの、耳に入るものすべてがすごいスピードでネタバレしてきている。
イチの村というのも、どうせ、勇者が旅立つ最初の村という安易な意味だろう。
俺の言葉に飛び上がった老婆は、村長やら長老やら村じゅうの偉い連中に話をして、古文書や巻物を片っ端から集めてきた。
現代では誰も読めないそうだが、俺にはそれは子どもの絵本並みの平易な言葉で書かれた、しょうもないメモ書きのようにしかみえなかった。
「読んだけど、あんま役に立つものはないな。
あー、これはちょっと意味あるか。
魔王の弱点は足元の影だって。
よくあるパターンだけど、王道パターンもいくつかあるから、あらかじめ知れるのはありがたい」
「ちょ、ちょっと!」
教会の前に集まった人混みの中から、ひとりの男が慌てた様子で駆け寄ってきた。
ひょろりとした若い男だ。
「あんた、本物の勇者で間違いなさそうっスね。
オイラも魔王退治に連れてってもらえないっスか?
いちおう魔術師なんで、魔法が使えるっスよ」
そう言って男は指先に火をともしてみせた。
おお、これは何かと便利そうだ。
人類は火を手にした時に文明が始まった。
カセットコンロとかなさそうな世界だし、いつでも火が使えるのは文明人として大歓迎だ。
「よし、きみは仲間にしてあげよう。
聖剣のある場所もさっきの古文書でだいたい分かったから、旅と言っても、それを回収して魔王の影に刺すだけの簡単なやつだけどね」
「あ、ありがとうっス!
オイラの名前は悪魔。
代々伝わる古代語の名前で、とくに魔力が強い者だけがこの名前を名乗ることができるっス」
「よろしく、悪魔くん」
分かってしまった……。
この男たぶん、魔王の手先だ。
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