淫靡な香りは常日頃から

港区女子は復讐に舞う

　街の薄明かりに照らされた高級クラブ。社長は堂々として佇んでいた。彼の瞳には欲望の火花が宿り、その後ろでは港区女子たちが微笑んでいる。
「君たち、今夜は楽しませてくれるんだろうな？」社長が嗤いながら言うと、彼の横に寄り添う美しい女性が微笑んだ。
「もちろん、社長。おもてなし、気に入っていただけますよ」
　酒瓶が空になるたび、社長の笑みは増し横柄になっていく。彼は満足に飲み終わった後は、気に入った女の子をホテルへと連れて行き、嫌がるその顔にフェラチオをさせ、口の中に思いっきり射精することを楽しみにしていた。
　しかし、彼が知らないことがひそかに渦巻いていた。一筋の寒気がクラブを包み込み、女の子の微笑も次第に妖しさを帯びてきた。
「社長、ここはどこだと思いますか？」一人の女の子が耳元でささやく。
　社長は酔っていたが、その言葉に耳を傾けた。
「なんだ、そんなことよりもっと楽しいこと教えてくれよ」
　女子は微笑みを増して囁いた。
「この場所は……死者たちが集う場所」
　社長は笑いながら立ち上がる。
「冗談が通じると思ったか？」
　しかし、クラブの雰囲気は一変した。煌びやかな照明が静まりかえり、女子たちの姿が次第に不気味なものへと変わっていく。
「あなたは、あなたが無惨に弄んだ者たちの宴に参加している」女の子が言った。
　社長は首を振りながら笑い返す。
「くだらないことを言うな」
　すると、彼の周りには死者の影が立ち上がり、氷のような手が社長をつかんだ。彼の笑みが凍りつく中、女子たちは異様な歓声を上げた。
「あなたも今日からここで踊り続ける仲間だよ」女子が囁いた。
　社長は恐怖に顔を歪ませながら、死者たちと一緒に踊り始めた。女の子たちは社長の服を脱がせて、彼の股間の上に跨る。彼の目にはゾンビのような姿の女の子たちが次々と、自分の股間の上に跨って踊り狂っていた。クラブの中には幽霊たちの笑い声が響きわたり、社長の意識は次第に深みに沈んでいった。
　そして、死者たちは社長を引き裂き、彼の魂を闇に取り込んでいく。クラブは再び明るくなり、騒がしい音楽が戻ってきたが、社長の姿はもうそこにはなかった。
　港区女子たちは微笑みを浮かべ、再び客を迎え入れる。クラブは平穏な夜に戻り、死者たちは再び闇に包まれた。
　この不気味な宴は、港区女子たちが自分たちを食いものにしてきた男たちを誘い込み、彼らを宴に引き込む復讐の一環だった。そして、次の夜も新たな社長がやってくることを彼女たちは知っていた。